ドコモが格安プランとして出している「ahamo」。
安い料金で大容量使えるという点でかなりおすすめできますが、その反面デメリットがあるので注意も必要です。
今回はこのahamoについて、どんな特徴があり、どんなメリット・デメリットがあるか、そしておすすめできる人はどんな人かという点を紹介していきます。
ahamoとは?料金プランやdocomoとの違い
ahamoとは3大キャリアのdocomoが出している格安SIM。キャリアに比べて非常に料金が安く使うことができるサービスです。
ahamo | |
料金/通信量 | ・2,970円/20GB ・4,950円/100GB※1 |
事務手数料 | 0円 |
送料 | 0円 |
回線 | docomo |
回線品質 | ◎ |
通話定額 | 5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
オプション | ・1GB追加:550円 ・80GB追加:1,980円 |
割引等 | ー |
キャンペーン | MNPで端末代割引 |
公式 | ahamo |
※1:20GBプランにオプションの80GB追加した場合
ahamoの特徴、docomoとの違い
ahamoは3大キャリアの一つであるdocomoが出している格安プランの一つという位置づけです。auのUQモバイルや、ソフトバンクのY!mobileのようなサブブランドではなく、あくまでもドコモの中間的な位置づけのプランとなっています。
docomoとの違いを見てみましょう。
ahamo | docomo | |
料金 | 20GB:2,970円 100GB:4,950円 |
【eximo】 〜1GB:4,565円 〜3GB:5,665円 無制限:7,315円 【irumo】 0.5GB:550円 3GB:2,167円 6GB:2,827円 9GB:3,377円 |
通話定額 オプション |
5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
5分以内無料:770円 かけ放題:1,870円 |
割引 | なし | ファミリー割引 光回線セット割 dカード支払割 |
割引フル 適用後料金 |
20GB:2,970円 100GB:4,950円 |
【eximo】 〜1GB:2,178円 〜3GB:3,278円 無制限:4,928円 【irumo】 0.5GB:550円 3GB:880円 6GB:1,540円 9GB:2,090円 |
キャリアメール | docomoからの乗り換え時のみ可 (月額330円) |
あり |
申し込み | オンラインのみ | ドコモショップ 家電量販店 オンラインショップ |
格安プランというだけあって、基本料金や通話定額オプションの料金はdocomoに比べてかなり安くなっています。
同じdocomo回線、MVNO(3大キャリアから回線を借りて通信)タイプの格安SIMのように通信速度が遅いといったこともありませんから、料金的なメリットはかなり大きいと言えるでしょう。
ただ、その代わりにdocomoにある各種割引類が適用できないようになっています。
docomoでは、家族で複数台契約している場合に適用されるファミリー割引(最大1,100円割引)、ドコモ光を契約している場合に適用される光回線セット割り(最大1,100円)、dカードでの支払うことで割引が適用されるdカードお支払い割(187円割引)等があります。
フルで適用できれば、かなり安くすることは可能です(それでもahamoより高いですが)。
また、docomoではキャリアメールが使えるがahamoでは使えない(docomoからの乗り換え時のみ可)、docomoではオンラインでの契約だけではなく窓口で相談しながら契約することもできるがahamoはオンラインで全て自分でやる必要があるといった違いもあります。
ahamoはdocomoに比べてサービス・割引等を少なくする代わりに、料金を大幅に下げているという形です。
ahamoの料金・プランの詳細
ではあらためて、ahamoの料金・プランの詳細を見ていきましょう。
料金/通信量 | ・2,970円/20GB ・4,950円/100GB※1 |
事務手数料 | 0円 |
送料 | 0円 |
通話定額 | 5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
オプション | ・1GB追加:550円 ・80GB追加:1,980円 |
容量繰り越し | 不可 |
※1:20GBプランにオプションの80GB追加した場合
ahamoでは、基本的に「データ通信量20GB+5分以内の通話無料」で2.970円という一つのプランしかありません。
ただ80GB追加オプションがある為(月1.980円)、合わせて100GBが4.950円で使うことができます。
いざという時の1GB追加オプションがありますが550円と高い為、現実的には20GB or 100GBの利用ということになるでしょう。
50GBなど中間的な容量のプランがない為、ちょっと不便を感じる人もいるかもしれません。80GB追加しても50GB余ってしまう(データ繰り越しも不可)のでもったいないですからね。
ahamoの通話定額オプション
定額通話オプションですが、元々5分以内の通話は無料ですることができます(基本プランに組み込まれており、はずすことはできない)。
他に時間無制限のかけ放題オプションもあり、月1,100円で利用することができます。
基本料金に定額オプションが組み込まれている分、他社に比べて料金は安く設定されています。
ただ通話をよくするという人にとっては良いサービスですが、通話は全然しない・LINE通話しか使わないといった人には使わないサービスにお金を使うのでちょっともったいないかもしれません。
ahamoのキャンペーン
ディズニープラス6ヶ月無料、YoutubePremium3ヶ月間無料といった特典はあるものの、そこまで特筆したキャンペーンは行われていません。
ahamoと他社格安SIMを徹底比較
ではここからは、ahamoと他の格安SIMについて比較した結果を確認してみましょう。
(横にスクロールできます)
ahamo |
LINEMO | povo2.0 | 楽天モバイル | Y!mobile | UQモバイル | IIJmio | mineo | BIGLOBEモバイル |
|
料金 | 20GB:2,970円 100GB:4,950円 |
3GB:990円 20GB:2,728円 |
3GB:990円 20GB:2,700円 |
〜3GB:1,078円 〜20GB:2,178円 無制限:3,278円 |
4GB:1,078円〜 20GB:2,178円〜 30GB:3,278円〜 |
4GB:1,078〜円 15GB:2,178〜円 20GB:3,278円(※2) |
2GB:850円 5GB:990円 10GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 |
1GB:1,298円 5GB:1,518円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 |
1GB:1,078円 3GB:1,320円 6GB:1,870円 12GB:3,470円 20GB:5,720円 |
使用 回線 |
docomo | softbank | au | 楽天 | softbank | au | docomo au |
docomo au softbank |
docomo au |
タイプ | キャリア | キャリア | キャリア | キャリア | サブ ブランド |
サブ ブランド |
MVNO | MVNO | MVNO |
割引 | – | – | – | – | 光回線セット割 家族割 |
光回線セット割 家族割 (最大△1,100円) |
– | 複数回線割 (55円/台) |
光回線セット割 家族割 (△200円) |
通話 定額 |
5分:0円 | 5分:550円 | 5分:550円 | 15分:1,100円 | 10分:880円 | 10分:880円 | 5分:500円 10分:700円 |
10分:550円 | 3分:660円 10分:913円 |
かけ 放題 |
1,100円 | 1,650円 | 1,650円 | -(※1) | 1,980円 | 1,980円 | 1,400円 | 1,210円 | – |
※1:専用アプリを利用しての通話は無料
※2:UQモバイルの20GBプラン(コミコミプラン)は10分以内の通話定額込みの料金、光回線とのセット割は適用外
各社で容量や料金だけでなく、通話定額のオプション料金やキャンペーン等が異なります。
プラン・料金の比較
ahamoの料金・プランの特徴を挙げると以下の通りとなります。
- 20GBプランは他社と比較してもかなりお得
- 通話定額オプションが外せない為、不要な人にはもったいない
- 大容量プランならahamo一択
- データ通信量は20GB or 100GB 。選択肢が少ないので自分に合わない場合も。
20GBプランの他社比較
ahamoの料金は基本的に「データ通信量20GB+5分以内の通話無料」のプランのみ。
他社と同等のプランをざっと挙げると以下の通りになります。
- ahamo(20GB+5分以内の通話無料):2,980円
- LINEMO(20GB+5分以内の通話無料):3,278円
- IIJmio(20GB+5分以内の通話無料):2,500円
- mineo(20GB+10分以内の通話無料):2,728円
- 楽天モバイル(20GB+通話し放題):2,178円
料金だけを見れば、MVNO(docomoやauから回線を借りて通信)の格安SIMであるIIJmioやmineoの方が安く利用できます。ただしahamoはそれらよりも後述する通信品質という点でかなり優れていますから、この差額があっても十分お得だと言えるでしょう。
100GBプランの他社比較
続いて「データ通信量20GB+80GB追加オプション+5分以内の通話無料」として100GB使えるようにした場合の比較です。
料金だけ見れば、楽天モバイルが優勢です。
ただahamoは楽天モバイルに比べて繋がりやすさや回線速度が優れているというメリットがあります。
とはいえ、この料金差。さらに最近は楽天モバイルもかなりエリアが広がり繋がりやすくなりましたし、パートナー回線(au回線)の利用も上限5GBから無制限となったので、大容量使いたいなら個人的には楽天モバイルがおすすめです。
楽天モバイルの特徴
- 3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円
- 楽天市場で買い物する人は実質無料とするこも可
- エリア・回線速度は大幅改善
- パートナー回線(au回線)も無制限に変更(以前は5GBまで)
- 通話料も無料
- ワンストップMNP対応(予約番号不要でMNP可)
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- iPhone15シリーズ20,000円割引
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通信速度の比較
スマホを使う上でかなり重要となるのが通信速度。特にahamoのように20GB使うのであれば動画等も見るでしょうから、安定して速いというのはかなり大事です。
ではahamoの通信速度はどうかというと、他と比べてかなり速く、そして安定性も高いです。
これはLINEMOにも言えることなのですが、3大キャリアの回線をそのまま利用できるこの3つの格安SIMは、他に比べてかなり優れています。
通信速度で言うと、次に優れているのはY!mobileやUQモバイル。これらはsoftbankやauと同じ会社がサブブランドとして出しているだけあってかなり良いです。
IIJmioやmineoといったMVNO(docomoやauから回線を借りて通信)の格安SIMは上記2つのタイプに比べるとどうしても劣ってしまいます。特に顕著なのが12時台や18時台など回線が混雑する時間帯。普段は動画等も難なく見れますが、この時間帯は動画が見れないくらいに極端に速度が低下してしまうことがあります。
キャンペーンの比較
他社だとMNPならキャッシュバックで1万円分、端末購入で30,000円分などあったり、データ増量が1年間無料といったキャンペーンが行われていますが、ahamoでは現在ありません。
料金が安いかわりに、この点で他社に劣ってしまっていますね。
ただ、長期的に使う予定でいるのであればあまり気にしなくていいかもしれません。10,000円分といっても月500円の差があれば2年たたずに総額料金的には逆転しますからね。
ahamoのメリット・デメリット
ここからは、他の格安SIMと比べてどういった点でメリットやデメリットがあるかについてまとめていきます。
ahamoのメリット
まずはahamoのメリットです。
回線品質がトップクラス
元々格安SIMといえばキャリアから回線を借りて通信を行う分、回線品質が悪くて通信速度が遅い(特に回線が混雑する時間帯)というデメリットがありました。それ故に高くてもキャリアのスマホを選択していたという人も多いでしょう。
しかしahamoはこれまでの格安SIMとは違い、docomoが運営していて回線も自社の回線。回線を借りるMVNOに比べて通信速度や安定性はかなり優れています。
これまで遅いのが嫌だという理由からキャリアを選んでいた人にとっても十分満足できますから、純粋に通信費を下げることができるでしょう。
定額通話オプション込みならかなり安い
5分以内の定額通話オプション込みで考えると、ahamoは2,970円。、LINEMOは3,278円ですから、ahamoが安いことがわかります。
もちろん、格安SIMというくくりで見るとahamoが最安というわけではありません。MVNOタイプの格安SIM(回線を借りて通信)を含めると、IIJmioだと2,500円、mineoだと2,728円で利用できます。
ただ上記で説明したように回線品質を考えるとMVNOよりもahamo。できるだけ安く利用したいけど、通信速度も重要という人にはかなりおすすめできます。
大容量プランがある
格安SIMは料金が安いものの、30GBを超える大容量のプランはありません。
しかし、ahamoには80GBが1,980円で追加できるオプションがあります。20GBの基本料金2,970円に加えると、100GBが4,950円で利用できるということになり、大容量がかなり安く利用できます。
他に大容量通信を行うとしたら、キャリアの高いプラン(7〜8,000円程度)にするか、ポケットWiFiを利用するか。
ポケットWiFiは月4,000円程度で100GB使うことができるので一つの手ではありますが、スマホ1台で済ませたいという人にとってはahamo一択ですね。
ahamoのデメリット
続いてahamoのデメリットです。
選べるプランが少ない
ahamoは20GBの基本プランか、80GBオプションを追加して100GBまで使えるようにするかの2択。
他の格安SIMにはある数GBの小容量プランがないため、そこまで通信量を消費しない人にとっては、選べるプランがありません。いくら安いといっても数G Bしか使わない人が20GBのプランを選ぶことともったいないですからね。
もし数GBの小容量プランを選ぶのであれば、そこまで通信速度等は気にする必要ありませんから純粋に安いIIJmioをおすすめします。
契約はオンラインのみ、サポートはチャット
ahamoは料金を下げる代わりに、サービスの部分として窓口での契約ができなくなったり、サポートも電話ではなくチャットを利用するという形になります。
docomoやsoftbank、auといったキャリアや、UQモバイルやY!mobileといったサブブランドはショップや家電量販店での契約が可能ですから、相談することもできますし、設定等も行ってくれます。
しかしahamoは全て自分でやらなければなりません。
難しいことはないので心配する必要はありませんが、これまで全てを窓口でやってもらった人はちょっと戸惑うかもしれません。
定額通話オプションなしが選べない
ahamoは5分以内の定額通話オプションが基本プランに組み込まれており、はずすことはできません。
その為、通話をほとんどしないといった人にとっては無駄となってしまい割高です。
ただし通話オプションをしない場合は30秒で22円かかります。よって、月に7分以上通話するのであればahamoの方がお得になるということを覚えておきましょう。
最安料金がいいなら他社の方が良い
上記でも紹介していますが、ahamoは回線品質が優れているというメリットがあるものの、料金だけでみると最安とはなりません。
もしとにかく料金が安い方が良い、通信速度がちょっと遅くても気にならないというのであればIIJmioといったMVNOタイプの格安SIMを選ぶのが良いでしょう。
遅いといっても動画を見る分には全く困ることがない速度はでますからね。
ahamoをおすすめしたい人
ここまでをまとめ、どういった人にahamoが向いているのか、どういった人におすすめできるのかということをまとめていきます。
格安SIMで大容量使いたい
100GBという大容量のプランがあるのはahamoもしくは楽天モバイルだけ。ただ楽天モバイルはまだ基地局が少ないなどエリアが狭かったり速度が遅かったりといった難点があります。
大容量使うなら通信速度や安定性というのもかなり重要になりますから、やはり選ぶべきはahamoでしょう。
大容量が安く、そして速く快適に使えるのでかなりおすすめです。
格安SIMでも通信速度は妥協できない
ahamoがとにかくすぐれているのは回線品質。通信速度や安定性はMVNOタイプに比べてかなり優れています。
もちろん安いのはMVNOタイプの格安SIM。ただ料金差はわずか。
安く使いたいけど、通信速度で妥協したくないという人はahamoを選ぶのが満足度が高いでしょう。
よく電話する
定額通話オプション込みで考えれば、同じキャリアタイプの格安SIM(pove、LINEMO)よりも安いのがahamo。
2,980円の基本プランの中に5分以内無料のオプションが元々入っていますし、かけ放題にしたい場合も他社より安く1,100円でOK。
よく通話するのであれば、ahamoがおすすめです。
大容量使いたい、通信速度が速い方が良いというならahamoはおすすめ!
ahamoの特徴をまとめると以下の通りです
- 20GBプランは他社と比較してもかなりお得
- 通話定額オプションが外せない為、不要な人にはもったいない
- 大容量プランならahamo一択
- データ通信量は20GB or 100GB 。選択肢が少ないので自分に合わない場合も。
大容量使いたい、通信速度は速い方が良いという人にとっては他社に比べてもかなりおすすめできるサービスとなるでしょう。
ぜひ活用してみてください。