WiMAXを使う上で一番心配なのが「電波の弱さ」。
電波が悪く繋がりにくい、使い勝手が悪いといったことから利用を悩んでいる人は少ないでしょう。
ただ現在のWiMAXは5Gに対応したとともに、一部のau回線にも対応したのでエリアはかなり広くなりました。
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【旧世代】WIMAX 2+の電波の特徴
現在、WiMAXは「WiMAX +5G」という名称で、エリアも格段に広くなりました。
ただ少し前まで広く利用されていた旧世代の「WiMAX 2+」は以下の特徴を持っていました。
- WiMAX2+の対応エリアはスマホに比べると狭かった
- 障害物に弱い
一つずつ確認していきましょう。
WiMAXはエリアが狭い
WiMAXのエリアはキャリアの4G LTE通信に比べて狭く、地方や山地では繋がりにくいところも多かったです。
理由としては以下の2点です。
- 3大キャリアの回線に比べて基地局数が少なかった(特に田舎などが少ない)
- 使う電波の周波数が遠くに届きにくい特徴を持っている
実際に使っていても、明らかに田舎に行くと圏外になることは多かったです。
高い建物や壁、窓などの障害物に弱い
WiMAXで使われている周波数帯は、携帯やスマホで使われている周波数帯は高いものが多いです。
周波数は、帯域が高ければ高いほど、建物や壁を透過できず電波が届きにくくなる特性(直進性)があります。
高い建物の多いところや地下街でWiMAXの電波が弱くなるのはこのような理由からです。
対して、スマホ等の低周波数帯は「プラチナバンド」とも呼ばれ、屋内や地下でも繋がりやすい特性を持ちます。
回り込んで電波が届くため、LTE通信はWiMAXよりも繋がりやすい印象になるわけです。
キャリアとWiMAXが利用している周波数帯を見ても、帯域が全く違うことがよく分かります。(下図)
WiMAX | ドコモ | au | Softbank | |
700MHz | ○ | ○ | ||
800MHz | ○ | ○ | ||
900MHz | ○ | |||
1.5GHz | ○ | ○ | ||
1.7GHz | ○ | |||
2.0GHz | ○ | ○ | ○ | |
2.4GHz | ○ | |||
5.0GHz | ○ |
(参考:総務省「各事業者がLTEで使用している周波数帯」、 UQコミュニケーションズ)
【現在】WiMAX+5Gになり、電波はかなり改善
現在のWiMAXは名称が「WiMAX+5G」に変わり、以前に比べて以下の点が変わりました。
- auの5G回線がオプションなしで利用可能
- auの4G LTE回線の一部バンドがオプションなしで利用可能
- auのプラチナバンドが使えるプラスエリアモードが7GB→30GBに改善
- 利用上限が3日10GBから無制限に
auの5G回線がオプションなしで利用可能
WiMAX+5Gはその名称の通り、5G回線が使えるようになり、通信速度も速くなしました。
そしてこの5G回線はauが展開している5G回線を利用。かなりエリアも拡大してており、広いエリアで高速通信が利用できるようになっています。
5G回線は4G LTEに比べて大容量のデータ通信が可能となった為、auのグループ会社(UQコミュニケーションズ)が運営しているWiMAXでも利用できるようになったのです。
auの4G LTE回線の一部がオプションなしで利用可能
WiMAX 2+では使える回線がWiMAX専用の回線のみでしたが、WiMAX+5GになりWiMAX回線に加えてauの4G LTE回線の一部が使えるようになりました。
あくまで一部である為、auスマホと全く同じエリアというわけではないものの、エリアは確実に広くなり繋がり安くなりました。
プラスエリアモードの上限が7GBから30GBに変更
プラスエリアモードとは、通常では利用できないauのプラチナバンドが使えるモードです。
プラチナバンドは障害物に強く、地下や屋内などでWiMAXでは圏外となる場所でも繋がるようになります。
このプラスエリアモードは従来、月7GBまでしか使えないという制限がありました。7GBは正直すぐ超過。あまり使い勝手は良くありませんでした。
しかし現在は上限が30GBに変更。繋がらない時の予備としては十分な容量をに変更されています。
月間容量も3日10GBが廃止
月に使える容量も以前までは3日で10GBを超えると翌日の18時以降に速度が制限されており、それが要因で通信速度が遅くなってしまうことがありました。
しかし現在はその制限が廃止。あまりに過剰に使うと制限されるという文面はあるものの、基本的には無制限に使えるようになっています。
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新しいWiMAX+5Gを実際に使ってみて感じた電波の状況
WiMAX+5Gに変わり、以前に比べて電波がどうなったかという感想が以下の通りです。
- 以前圏外だったエリアが繋がるようになった
- 5Gに繋がった時の通信速度が速い、都心なら頻繁に繋がってくれる
- 地下でも繋がらなかった場所で繋がるようになった
- auは繋がるがWiMAXは繋がらないという場所はまだあり
- プラスエリアモードが30GBになったことがかなり大きい(足りなくなることがない)
基本的に使い勝手は大幅に良くなったというのが実感です。
auなどキャリアのスマホと全く同じように使えるというわけではなく、繋がらないことも稀にはありますが自分の使い方では困らない程度。
スマホに比べて安いこと、容量無制限であることを考えるとかなり優秀だと感じました。
WiMAX回線の電波が弱い、速度が遅い時の対処法
もちろん場所によっては繋がらなかったり、速度が遅いこともあります。
そこでここではWiMAXを使用する際にどんなことに気を付けたらよいのかを、「今すぐにできること」と「時間を見つけてできること」にまとめてみました。
WiMAXの電波を改善するために今すぐにできること
特に手続きをする必要がなく、WiMAXを使用する際にこれらの対処法を頭に入れておけば、つながりやすさが改善されるとされている方法です。
【屋内の場合】
- 端末をできるだけ窓際に置く
- 使用する際はできるだけ外に近いところへ行く
家のなかやビルのなかで使うときは、端末をできるだけ外に近い場所に置きましょう。
パソコンやBluetoothスピーカー、電子レンジの近くは電波干渉の可能性もあります。
外から入ってくる電波を端末が受け取ることが大切なので、スマートフォンと端末を近づけてもあまり意味がないようです。
【屋外の場合】
- Wi-FiやBluetoothの回線や人が混雑した場所を避けて使用する
- 高層マンションやビルなど高い建物が立ち並ぶ場所から出る
WiMAXの電波はとにかくまっすぐで、回り込むのが苦手です。
小型基地局がビルやマンション自体に設置されている場合もありますが、まだ設置されていない場所も多くあります。
受信しづらいなと感じたら、少し移動して電波状況を変えましょう。
お金も時間も掛けずに今すぐできることは、「使用する環境」を意識することだと思います。
追加で行いたいこと(サービスエリアに関する要望を出す)
UQコミュニケーションズでは、サービスエリアに関するアンケート調査を実施しています。
つながりにくい地域や時間帯などを入力して、エリア要望を出すことができるんです。
要望を出すことで、通信改善に取り組んでもらえるかもしれません。
以前エリア内でなかった方も、いつの間にかエリア内に入っている可能性もあります。
「速報!エリア拡充情報!」で確認してみましょう。
(参考:UQコミュニケーションズ「サービスエリアに関するアンケート調査」)
(参考:UQコミュニケーションズ「速報!エリア拡充情報!」)
WiMAXの電波が弱いと感じた時は少しの工夫と対策を
WiMAXの電波の特性や、「電波が弱い」と言われる状況の対処法について紹介しました。
以前に比べるとかなり繋がりやすくはなったので、ぜひ活用してみてください。
料金 | 通信 速度 |
エリア | |
楽天モバイル | ◎ 無制限 3,278円 |
◯ | ◯ |
GMOとくとく BB WiMAX |
△ 無制限 3,762円〜 |
◎ | ◯ |
ZEUS WiFi | ◯ 100GB 3,212円〜 |
△ | ◎ |
Point
- 楽天モバイル・・・コスパ◎、総合点No.1
- GMOとくとくBB WiMAX・・・通信速度◎
- ZEUS WiFi・・・エリアの広さ、繋がりやすさNo.1