引っ越しは、電気や水道、ガスだけでなくネットなどの手続きも必要。手続きが遅れると、引っ越しても開通まで2ヶ月以上待たされるなんてこともあります。
本記事では、引っ越しの前後で知っておきたいネット回線の手続きについて解説していきます。
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引越し時は基本的に光回線の新規契約(乗り換え)をすべき
本記事では引越し時に同じ光回線をそのまま使う場合の手続き、注意点をメインに紹介しています。
ただ引越し時には手続きを行い同じ光回線を使い続けるのではなく、一度解約して他の回線を新規で契約するというのもあり。むしろそっちの方がおすすめです。その理由は以下の通りです。
- 新規契約の特典を受けられる(高額キャッシュバック、工事費無料等)
- 違約金補助により、現在使っている光回線の違約金や工事費残債がほぼ全額補助される
- 開通までの時間が引越し手続きをした場合と変わらない
引越し手続きをしてしまうと、建物などにもよりますが工事が発生し工事費用も再度かかってしまうことが多いです。
また当然特典等もありません。
それに対し新規契約であれば工事費無料の特典に加えて高額キャッシュバックもあり。さらに現在使っている光回線の解約に伴う違約金や工事費残債なども負担してもらえる為、圧倒的にお得です。
引っ越し時に必要なインターネット回線の手続き内容、確認事項
引っ越しの時は荷造りや役所への書類提出など、やらなければならないことに追われてしまいます。
忙しいなかでも、ライフラインなどの手続きよりも先にやっておくと良いのが、インターネット回線の手続きです。
引越し時も光回線が使えるようにするには開通工事が必要
引っ越してすぐにインターネットが使えるかというと、インターネット無料のマンションやアパート以外は使えないことが多いです。
「インターネット利用可」と書かれている建物であっても、開通工事は必要となる為です(※一部例外除く)。
開通工事は繁忙期(特に3〜4月頃)さと2ヶ月以上待たされることも多いですし、それ以外での時期でも2週間〜1ヶ月かかる場合が多く、引っ越し直前に気付いたとしてもすぐに使い始めることができません。
※:光コンセント設置済みのマンションなどで無派遣工事で済む場合には立ち会い工事なしですぐに切り替えることができる場合もあり
新居が決まり次第できるだけ早く手続き、遅くても引っ越しの1か月前には手続きを開始しよう
突然の辞令での異動など仕方がないこともありますが、手続きはできるだけ早く、遅くても引っ越し予定日の遅くても約1か月前を目安と考えておきましょう。
手続きの流れは大まかに言えば次の通りです。
- 提供エリア確認画面に引っ越し先の住所を入力して申込み
- 「開通のご案内」の書類が届く
- 工事日程の調整
- 工事実施
- 開通
引越し先の住所・建物によっては使えない場合も
引越し先の住所や建物によっては現在使っている光回線が使うことができず、他社への乗り換えが必要となるケースもあります。
なお継続利用ができない場合は手続き時に連絡があります。
エリア外の地域への引越し
auひかりは関西・東海・沖縄では利用できませんし、NURO光はエリアがかなり限られています。
また電力系光回線も各地域のみで利用可能(eo光は関西圏のみ、コミュファ光は東海圏のみなど)です。
フレッツ光や光コラボであれば全国で使えますが(一部地域で使えない場合もあるが)、上記の光回線を使っている場合だと引越しに伴い継続利用ができなくなる場合があります。
引越し先のマンションによっては使えない場合も
マンションなどの集合住宅では、あらかじめその建物で対応している光回線しか使うことができません。
たとえばフレッツ光にしか対応していないマンションであればフレッツ光もしくは光コラボしか使えませんし、auひかりにしか対応していないマンションであればフレッツ光や光コラボが使うことができません。
マンションに引っ越す場合にはあらかじめ、どのタイプの光回線が使えるかチェックしておくのが良いでしょう。
引越し後の料金が変わる場合もあり
光回線は戸建てタイプとマンションタイプで料金が異なります。
また同じマンションタイプでも、一部の光回線(フレッツ光、auひかりなど)はその建物での契約数や配線方式によっても料金が異なります。
その為、引越しに伴い毎月の料金が変わる可能性があると言う点は理解しておきましょう。
工事内容は建物によって様々
光回線は引越し時も原則開通工事が必要です。ただ開通工事の内容、ボリュームは建物によって様々で、期間や工事費用も変わってきます。
戸建ての場合は基本的に工事が必要
通常、戸建てで光回線契約をすると、電柱から住宅に回線を引き込む「屋外工事」と、住宅内にケーブルを引き込む「屋内工事」の2回の工程が必要です。
建売りや新築で既に屋内配線工事が終わっている場合は屋外工事のみ、一から引き込む場合は両方の工事となります。
マンションやアパートと戸建てでは使う機器にも違いがあり、戸建てでの契約は基本的に工事が必要になると考えて良いでしょう。
工事が必要となってしまう場合は違う光回線での新規契約を検討してください。工事費用は意外と高いので、解約料がかかっても乗り換えてキャッシュバック等を貰った方がお得です。
マンションの場合
マンションの場合は以下の2パターンが考えられます。
なお工事内容については引越し手続き後に連絡がきます。
無派遣工事
部屋に光コンセントがあるマンション(建てた時に全戸に設置している場合や前の住居者が設置した場合)であれば、無派遣工事で済む場合があります。
無派遣工事とは光回線の配線作業が不要である場合の工事を言い、NTT側の設定等ですむ為、立ち会いが不要となります。
工事費用も安く(通常3,000円程度)、工事を待つ必要もなくすぐに新しい住所への切り替えが可能と言うメリットがあります、
ただしONUやルーターといった機器の設置は自分で行わなければなりません。
立ち会い工事(派遣工事)
マンションの共用部から宅内に配線がされていない場合、共有部のポートに線が刺さっていない場合などがあると立ち会い工事が必要となります。
立ち会い工事が必要な場合、作業者の日程確保などで時間がかかってしまったり、工事費も高くついてしまうといったデメリットがあります。
ただ無派遣工事なのか派遣工事なのかはマンション次第。派遣工事が必要と言われたら受け入れましょう。
引越し時に光回線関係でかかる費用
ではここでは引越し手続きを行った場合にかかる費用を整理していきます。
移転事務手数料
まずは事務手数料として2,000〜3,000円がかかります。
工事費用
引越しの際に最も負担が大きいのが工事費用。
各光回線によっても異なりますが、フレッツ光の場合は戸建てへの引越しで19,800円、集合住宅の場合に16,500円がかかります(屋内配線ありの工事の場合、土日祝工事の場合は追加料金が発生)。
光回線によっては割引があり10,000円以下ですむところもありますが、それでも無視できない出費。これがあるので基本的にはキャッシュバックや工事費無料といった特典を受けられる他社への乗り換えをおすすめします。
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撤去費用はかからない
フレッツ光や光コラボなどであれば、元々光回線設備の撤去は任意なのでどうしても撤去しなければいけないという状況でない限り撤去費用はかかりません。
唯一auひかりは戸建てタイプのみ、申し込んだ時期によって解約時の撤去が必須となっており、撤去費用も発生します。
- 2018年2月28日までに申し込んだ場合:11,000円(任意)
- 2018年3月1日〜2022年6月30日に申し込んだ場合:31,680円(必須)
- 2022年7月1日以降に申し込んだ場合:31,680円(任意)
ただこの撤去費用は引越し時はかかりません。
賃貸マンションに引っ越す場合、好きな回線を引くことができない場合もあるので要注意
賃貸マンションもしくはアパートの場合、導入できる光回線はあらかじめ決まっている為、使いたい光回線が決まっている場合はその光回線を使うことができるかについてしっかり確認するようにしましょう。
なお確認方法は各光回線にてエリア検索を実施、該当のマンションをいれれば利用可否がわかります。
また、光回線が完備、インターネット使用料無料という賃貸も注意が必要。遅い回線が使われていても、他の光回線へと変更することが不可能な場合があります。
関連:光回線の工事ができない理由を戸建て、マンション別に解説
なお、まだ引越し先が決まっていないならリノビズムをチェックしてみてください。
賃貸物件を安く借りるテクニックや、仲介手数料を値切るコツなど、役立つ情報が書かれています。
関連:【初期費用の節約術】賃貸物件を安く借りるテクニック!相見積もりの方法も公開
関連:仲介手数料を値切る客は迷惑?断られた体験談や値引き交渉のコツも紹介
まとめ:引っ越し時はできるだけ早めに手続きだが、基本的には乗り換えがおすすめ
光回線を引越し先でも使う場合は再度開通工事が必要となります。
開通工事は混雑具合にもよりますが完了まで時間がかかってしまう為、引越しが決まったらできるだけ早めに手続きを行うようにしましょう。
ただ基本的には今の光回線は一度解約し、異なる光回線に乗り換えることをおすすめします。
工事費用が無料、キャッシュバックがもらえるなど圧倒的にお得ですから。