W04には、W05やWX05と同じようにクレードルがあります。
W04を中古で手に入れた人や、WiMAXの通信速度を上げたいと思っている人にとって、クレードルを買うべきか否か悩んでしまいますよね。
本記事では、W04のクレードルの特徴や有線接続設定、他のクレードルとの互換性に関する情報をまとめて解説していきますので、検討する際の参考にしてみてください。
W04のクレードルって?
W04は2017年2月17日の発売から2年以上が過ぎ、UQオンラインショップからの新規申込は終了しています。
ただ、Amazonやメルカリでも中古が多く販売されており、なかにはクレードルとセットで売られているものもあることから、W04のクレードルが気になっている人もいるでしょう。
まずは、W04のクレードルの特徴や仕様について見ていきます。
W04のクレードルの特徴
(画像引用:UQWiMAX公式HP)
W04はロゴの位置からも分かる通り、通常は縦向きで使いますが、クレードルに挿して使う時は横向きに挿入します。
W04のクレードルの仕様
- 有線LANポート×1
- 充電用ポート:USBコネクタ(Type C)×1
- 約130(W) x W53(H) x 14.2(D) mm
- 質量:約140g
- ACアダプタやLANケーブルはつかない
W04のクレードルの型番
W04の型番は「HWS35PUA」です。
W05の型番が「HWD36PUA」で似ていて紛らわしいですが間違えないように注意しましょう。
W04のクレードルの有線接続設定の仕方
WiMAXは、クレードルと合わせることで次のような使い方ができます。
- WiMAXを置いたクレードルとパソコンを有線LANケーブルで繋げる
- WiMAXを置いたクレードルと固定回線とを有線LANケーブルで繋げる
WiMAXでWiFiが使えているのに、今さら有線LANケーブルを使うの?
と感じる人もいるかもしれません。
無線LAN内臓のパソコンや電子機器が増えてきたことで、日ごろ有線LANケーブルを使わないという人も多いでしょう。
私も学生の頃は、布団の上で寝転んでパソコンを使いたいがために5mの有線LANケーブルを買って使っていましたが、今使っているmacには有線LANポートさえないので全く使っていません。
しかし、クレードルを持っているなら話は別です。
WiMAXを挿したクレードルを有線LANケーブルで接続するだけで、WiMAXの通信速度が速くなったり、無線LANのアクセスポイントとして使ったりすることができるんです。
クレードルの有線接続には、2種類あります。
- 【ルーターモード】WiMAXそのものの電波(WiMAX2+やLTE回線)を使う設定
- 【APモード】固定通信(ブロードバンド)の回線を使う設定
(W04をアクセスポイントとして使用)
なお、給電をしないと有線接続ができない設定になっているので、有線接続ができないと思ったらACアダプタの状態を必ず確認しましょう。
W04のクレードルで有線接続する際のそれぞれの手順は以下の通りです。
WiMAXそのものの電波(WiMAX2+やLTE回線)を使う設定(「ルータモード」)
- タッチメニューや設定ツール(ブラウザ)でクレードル設定を「ルータモード」に設定
- Type C共通アダプタ(別売)をクレードルに挿し込む
- アダプタの電源をコンセントに挿し込む
- 有線LANケーブルをパソコンとクレードルに挿し込む
- W04の電源を入れる
- クレードル本体にW04を挿し込む
固定通信(ブロードバンド)の回線を使う設定(「APモード」)
アクセスポイントとして使う場合は、固定回線の通信量を使うことになるので、その間はWiMAXのデータ通信量は消費されません。
- タッチメニューや設定ツール(ブラウザやアプリ)でクレードル設定を「APモード」に設定
- Type C共通アダプタ(別売)をクレードルに挿し込む
- アダプタの電源をコンセントに挿し込む
- 有線LANケーブルをルータとクレードルそれぞれに挿し込む
- W04の電源を入れる
- クレードル本体にW04を挿し込む
- 各接続機器でWiFi接続の設定をする
- 端末を置く
- 有線LANケーブルをつなげる
有線LAN接続時で通信速度を上げるために注意したいこと
ちなみに、有線LAN接続するときは、次のポイントにも注意しましょう。
有線LANケーブルは、モードに合わせた長さのものを用意しよう
「ルーターモード」で使用する場合は、延長コードなどを利用してクレードルの給電ができれば、有線LANケーブルの長さは特に問題ありません。
ただ、「APモード」で使用する場合は、固定回線コンセントとクレードルとを接続することになるので、無線LANが短すぎてWiMAXの電波が届きにくい部屋も出てきます。
クレードルに挿した場合のWi-Fiの電波範囲はだいたい5m以内と言われているので、別の部屋でも使いたい場合は長めのケーブルを用意しておきましょう。
通信速度を上げるために、なるべくCAT6以降の有線LANケーブルを用意しよう
同じように見える有線ケーブルにも、線の種類や素材などの違いがあることをご存知ですか。
ケーブルを見てみると、ケーブルの側面に「CAT5e」などの文字が印字されていると思います。
LANケーブルは7つのカテゴリー(CAT)に分けられていて、その数字が大きいほど速い速度での通信が可能です。
CAT5 | CAT5e | CAT6 | CAT6A | CAT7 | CAT8 | |
通信速度 (Gbps) |
0.1 | 1 | 1 | 10 | 10 | 40 |
伝送帯域 (MHz) |
100 | 100 | 350 | 500 | 600 | 2000 |
対ノイズ 性能 |
× | × | × | ○ | ◎ | ◎ |
(参考:ELECOM公式HP)
W04の通信速度はベストエフォートで下り最大758Mbpsなので、適当な規格はCAT5e以降ということになります。
CAT5eとCAT6は通信速度こそ変わらないものの、伝送帯域が2倍以上違うことから、CAT6ならより多くのデータを送ることが可能です。
W04の有線接続で少しでも速度を上げたい場合は、CAT6の有線LANケーブルを用意しましょう。
W04のクレードルの価格はどれくらい?
UQWiMAXやauのオンラインショップからは、既にW04の受付が終了してしまっています。
今からクレードルやW04をセットで手に入れるにはどうしたら良いのでしょうか。
料金についても見ていきましょう。
UQオンラインショップ・アクセサリーショップでの販売は終了
ネットから本体やクレードルのセットを申し込めるオンラインショップからは、既にW04を手に入れることはできません。
また、UQの付属品を販売するアクセサリーショップにもW04のクレードルが見当たらないことからも、UQWiMAXの公式からW04のクレードルを購入することは難しいでしょう。
auオンラインショップならauポイントで購入もOK
実は、同じKDDI系のauのオンラインショップなら、W04のクレードルを3,190円(税込)で購入することができます。
- 2,750円以上の購入で送料無料
- 支払いにau WALLETポイントを使える
- 2~3日で配達される
公式サイトから購入できるので、新品が欲しい人やポイントが消えてしまう前に何かに替えたい人は、auのオンラインショップからクレードルを手に入れましょう。
Amazonやメルカリなどから中古で手に入れることも可能
WiMAX端末ではなくあくまでもクレードルだから、できるだけお金を掛けずに安く手に入れたいという人もなかにはいると思います。
Amazonではauから純正品として販売されているものの、auショップより割高です。
対して、メルカリやヤフオクを見ると、W04の本体とセットで売られているものが多い印象を受けました。
メルカリでは2,000円から3,000円のクレードルはすぐに売れているほか、ACアダプタとWiMAX端末、クレードルなどをセットにして3,000円というものもいくつかあったので、まとめて手に入れたい人はメルカリが良さそうです。
ヤフオクは2,000円前後の価格帯で出品されており、クレードル単体の出品数はメリカリより多いことから、クレードルのみ買いたい人はこちらをおすすめします。
W04のクレードルの互換性は?
クレードルは基本的に各端末ごとに形状が異なります。
特に端子に変更があった場合は、それ以前のクレードルはそのままでは使えなくなります。
手元のクレードルと互換性があれば使い回したいものですが、ケーブルのように簡単にはいかないようです。
W04とW03は端子の変更によって互換性なし
W04とW03は端子の接続部の仕様が変更になりました。
W03がmicro USBであるのに対して、W04からはType-Cが使われているため、クレードルの互換性はありません。
変換アダプタを使えば給電することはできますが、それではクレードルを使う意味合いが薄れてしまうので、W03とW04でクレードルをやり繰りすることは諦めましょう。
W05とW04のクレードルの互換はあくまでも自己責任で
W04とW05の端子は同じものを使っているので、製品の構造上不可能ではありません。
ただ、公式サイトでもクレードルは各端末ごとに専用のものを使うことが推奨されていますので、W04とW05で使い回す時はあくまでも自己責任になります。
端末に応じたクレードルを使わずに故障した場合の修理費は、サポートに入っていたとしても実費の負担になりますので注意してください。
W04のクレードルを使用する時に注意したいこと
クレードル使用時の注意は、以下の通りです。
正規のケーブルやACアダプタを用意する
W03まではmicro USBのケーブル(図中央)が使えましたが、W04からはType-Cのケーブル(図左)に変更されているので、以前のケーブルをそのまま使いたい場合はMicroB-TypeC変換アダプタを用意しましょう。
ちなみに、iPhoneのケーブルのLightning-USBは他の機器に全く使われていません。
Type-Cと形状は似ていますが、無理やり挿し込むと故障の原因になるので気をつけてください。
バッテリー劣化に気を付けながら使おう。 端末のバッテリー交換修理費が高額になることも
最近の端末には、過充電にならないよう自動的にバッテリーがセーブされる機能が付いているため、以前に比べてバッテリーが劣化することは減りました。
ただ、クレードルに挿しっぱなしにしておくと、バッテリーが高温になることで劣化することがあるので、通信せずに置台として使うことが多いようであれば、アダプタをコンセントから抜いておきましょう。
W04は、WX04やWX05と違ってポケットWifiのバッテリーパックが外せない仕様です。
内臓電池は、使い方によっては寿命が近づくにつれて膨れる場合があり、クレードルに挿しづらくなったり、端末やクレードルを壊したりする原因になってしまいます。
バッテリーが外せないWiMAX端末は有償修理を依頼するしかなく、機種交換した方が安く済むこともあるので、定期的に端末の状態を確認しておくと良いですね。
WiMAXの置台として使うだけなら、購入を見送っても良いかも
自宅でWiMAXが繋がりづらかったのが、クレードルを使ってからは速くなったという話に対して、クレードルを使っても大して速度が上がらなかったという話も聞きます。
通信速度は接続する時間帯や速度、通信内容によって変わるので、人によって使用感は違ってくるでしょう。
有線LANで接続しないという人や、充電はコードで十分という人は、クレードルがあってもただの置台としてしか使わないかもしれません。
自宅で使うイメージが持てない場合は、一度購入を見送りましょう。
W04より下り最大速度の速いWX05やW05のクレードルについても記事を書いていますので、気になる人はそちらもご覧ください。