光回線を選ぶ際、まず重視すべきスマホとのセット割。
ドコモユーザーならドコモ光、ソフトバンクユーザーならソフトバンク光やNURO光というように、セット割の対象を選ぶのが基本です。
ただ格安SIMの場合は例外。IIJmioの場合はIIJmioひかりを利用するのが一番お得というわけではないので注意が必要です。
使ってるスマホで選ぶ
セットで使うとスマホ代が毎月最大1,100円/1回線割引
【結論】おすすめはauひかり、ビッグローブ光、おてがる光
IIJmioユーザーはIIjmioひかりを使うことでセット割で月660円の割引を受けることができます。ただこの割引額程度であれば、実はキャッシュバックや月額料金を考えると以下の3つの方がお得に使うことができます。
- auひかり・・・高額キャッシュバック(最大66,000円)、工事費無料、関西・東海はエリア外、エリア内でもマンションやアパートだと使えない場合あり
- ビッグローブ光・・・高額キャッシュバック(最大63,000円)、光コラボで全国対応、ほとんどのマンション・アパートで導入可
- おてがる光・・・工事費無料、月額料金がIIJmioよりも748円安い、光コラボで全国対応、ほとんどのマンション・アパートで導入可
IIJmioひかりのセット割はトータルで考えると割引額は2年間トータルで考えると15,840円にしかなりません。
またIIJmioひかりのキャンペーンとして12ヶ月間月額料金割引(月△1,386円、合計16,632円)がありますが、それと合わせても32,472円です。
他の光回線だとそれ以上のキャッシュバックを貰えるので実はこれらを選んだ方がお得です。
IIJmioはIIJmioひかりとセット割(mio割有り)、ただし注意点も
IIJmioは同じ会社が運営している光回線サービス、IIJmioひかりとセットで利用することで割引を受けることができます。
IIJmioとIIJmioひかりのセット割(mio割)の概要
IIJmioとIIJmioひかりのセット割(mio割)による割引額はプラン問わず月660円となっています。
その為、各プランの料金は以下の通りになります(音声SIMの料金)。
2ギガ | 5ギガ | 10ギガ | 15ギガ | 20ギガ | |
基本料金 | 850円 | 990円 | 1,500円 | 1,800円 | 2,000円 |
割引額 | △660円 | ||||
割引後料金 | 190円 | 330円 | 840円 | 1,140円 | 1,340円 |
mio割の注意点
スマホ代だけを見ると上記の通りかなり安くなるように見えるのですが、mio割を適用する場合には以下の点に注意が必要です。
- 同一の契約IDで申し込みが必要
- 割引されるのは1回線のみ、同一IDでも2回線目以降は割引なし
- mio割が一番お得とは限らない
特に注目すべきが2番目の「割引が適用されるのは1回線のみ」という点。
3大キャリア(ドコモやソフトバンク、au)やサブブランド(UQモバイルやY!mobile)の場合は家族で利用している回線全部で割引適用となりましたが、IIJmioの場合は1回線のみ。その為、そこまで大きな割引を受けられません。
セット割(mio割)適用がお得とは限らない理由
毎月660円の割引を受けられるmio割ですが、実は以下の理由により、必ずしもmio割適用がお得にならない点に注意が必要です。
- mio割による割引は何回線使っていようが月660円
- IIJmioひかりにはキャッシュバックがない
- IIJmioひかりの月額料金は平均的
他社でキャッシュバックを貰ったお得になるケースあり
mio割による割引は月660円。2年使って15,840円、5年使っても39,600円にしかなりません。
そしてIIJmioひかりは月額料金は平均的であるもののキャッシュバックなしです。
他社だと同程度の料金でキャッシュバックが6万円以上のところもあります。その為、毎月660円の割引を受けるよりも高額なキャッシュバックをもらった方がお得になるわけです。
3大キャリアやサブブランドのように回線数に応じて割引が増えるのであればキャッシュバックがなくてもセット割で選んだ方が良いでしょう。たとえば4回線で4,400円の割引となれば2年で10万円以上になりますからね。
IIJmioひかりより660円以上安い光回線がある
光回線の中にはキャッシュバックがない代わりに月額料金が安く抑えられているものもあります。
特に安いのがおてがる光。以下はIIJmioとおてがる光の料金比較です。
IIJmioひかり | おてがる光 | |
種類 | 光コラボ | 光コラボ |
料金 | 戸建て:5,456円 マンション:4,356円 |
戸建て:4,708円 マンション:3,608円 |
キャッシュバック | 無し | 無し |
工事費 | 実質無料(※1) | 実質無料(※1) |
※1:無料キャンペーンが終わっている場合もあります。
おてがる光の方が戸建て・マンションともに748円安くなっています。
すなわちセット割でスマホ代660円の割引を受けるよりも、月額料金が安いおてがる光を使った方がスマホ代と光回線の合計が安く済むのです。
IIJmioユーザーはどうやって光回線を選べば良い?
上記の通り、IIJmioはIIJmioひかりとセットで使うことで月660円の割引を受けることができますが、割引額が大きくない為、必ずしもそれが良いとは限りません。
ではIIJmioユーザーはどのように光回線を選べば良いでしょうか。
どれくらいの期間使い続けるつもりか決める
これから利用とする光回線はどの程度使うかを考えましょう。
お得なのは2〜3年の契約期間ごとで他社に乗り換える方法です。乗り換えるたびにキャッシュバックなどの恩恵を受けることができることが大きな理由です。
ただ光回線を数年おきに乗り換えるのは面倒だという人も少なくないでしょう。場合によってはまた開通工事が必要になることもありますからね(光コラボ⇒光コラボであれば工事はないが、光コラボ⇒auひかりだと工事が必要)。
もしあなたが乗り換えは面倒、今後10年と同じ光回線を使っていくというのであれば、割引額が少なくてもおてがる光がおすすめです。
なぜならたとえ月660円の割引でも10年経てば累計79,200円。他社のキャッシュバックよりも大きな額となりますから。
乗り換えの可能性があるならコスパの良い光回線から選ぶ
もし乗り換えの予定があるならばセット割は無視し、コスパの良い光回線から選びましょう。
ただコスパと言っても月額料金だけではなく、キャッシュバックや工事費用等も考える必要があります。
- キャッシュバック・・・6万円以上貰える光回線もあり
- 工事費用・・・無料の場合もあれば20,000円近くかかる場合も
- 月額料金・・・光回線によって料金差あり
なお、トータルでコスパが良いおすすめの光回線は後述しているのでぜひ確認してみてください。
エリア・マンションで利用可能なものから選ぶ
光回線はエリアによって使えるものと使えないものが決まっていたり、それぞれのマンションで対応している光回線しか使えなかったりということがあり、必ずしも使いたいものが使えるとは限りません。
ちなみにauひかりやNURO光は以下の通りエリア外の地域があります。
【NURO光の提供エリア】
コスパ面で最もおすすめするのはauひかりですが、auひかりのエリア外であったり、マンションが非対応の場合は他の光回線から選ばなければなりません。
格安SIMのIIJmioを使っている人におすすめの光回線4つ
ここでは、IIJmioを使っている人におすすめの光回線を詳しく紹介していきます。
auひかり|エリア内ならベスト!高額キャッシュバックで月額料金も安い
auひかり | ||
回線種類 |
独自回線 | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 1年目:5,610円 2年目:5,500円 3年目:5,390円 |
マンション | 4,180円 | |
初期費用 |
3,300円 | |
契約期間 |
3年 | |
中途解約金 |
戸建 | 4,730円 |
マンション | 2,730円 | |
工事費用 | 戸建 | 41,250円 |
マンション | 33,000円 | |
工事費用割引額 | 実質無料 (35ヶ月間工事費相当額を割引) |
|
最大キャッシュバック | 72,000円 | |
オプション | 電話:550円 (特典等の条件、加入を推奨) |
|
対応エリア |
全国 (関西・中部・沖縄除く) |
|
申し込み先 | auひかり |
- au・UQモバイルでセット割による割引あり
- 月額料金が安く、キャッシュバックは最大72,000円と高額
- 工事費も実質無料でコスパ良し
- 以前あった撤去費用(戸建てタイプ)も支払いの必要なしに変更
auひかりを選ぶべき人
- auひかりのエリア内で利用可能な人
- マンションがauひかりに対応している人
auひかりは月額料金が他社よりも安く、さらに高額なキャッシュバックを貰うことができる非常にコスパが良い光回線です。
ただ注意すべきなのが、auひかりは一部エリアで対象外となる点。またエリア内であってもマンションが未対応で利用できないケースもあります。
もし使えない場合は以降で紹介している光コラボ系から光回線を選びましょう。
NURO光|エリア内で利用可能な人におすすめ
NURO光 | ||
回線種類 |
独自回線 | |
セット割スマホ | ソフトバンク、NUROモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 5,200円 |
マンション | 2,750円 | |
初期費用 |
3,300円 | |
契約期間 |
3年 | |
中途解約金 |
戸建 | 3,850円 |
マンション | 528円 | |
工事費用 | 戸建 | 44,000円 |
マンション | 44,000円 | |
工事費用割引額 | 実質無料 (36ヶ月間工事費相当額を割引) |
|
最大キャッシュバック | 45,000円 | |
オプション | 電話:550円 (セット割の適用条件) |
|
対応エリア |
関東・関西・中部 ・北海道等一部地域 |
|
申し込み先 | NURO光 |
- 最大通信速度2Gbpsの高速通信
- ソフトバンク・nuroモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- キャッシュバック最大45,000円
- 工事費が実質無料
- 他社解約金還元あり
NURO光を選ぶべき人
- NURO光のエリア内で利用可能な人
- 高速通信を希望する人
NURO光は高速通信が低料金で利用できる光回線。ソフトバンクスマホとのセット割が適用されますし、月額料金が安い上にキャッシュバックも多く、他社よりも速い最大通信速度で利用可能です。
コスパはかなり良いものの、NURO光はauひかりよりもさらにエリアが狭く、使えない地域が多い、対応していないマンションが多い点には注意しましょう。
特にマンションタイプについては、料金が安いもののほとんどのマンションが未対応で利用できません。
ただし、NURO光はマンションでも戸建てタイプの導入が可能(階数制限なし)となっているので、エリア内であれば利用可能(月額料金は高くなりますが)です。
【NURO光の提供エリア】
ビッグローブ光|キャッシュバックが多く、エリアも広い
ビッグローブ光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | au、UQモバイル | |
月額料金 |
戸建 | 5,478円 |
マンション | 4,378円 | |
初期費用 |
3,300円 | |
契約期間 |
3年 | |
中途解約金 |
戸建 | 4,230円 |
マンション | 3,360円 | |
工事費用 | 戸建 | 新規(派遣工事):28,680円 無派遣工事:3,300円 転用:0円 |
マンション | 新規(派遣工事):28,680円 無派遣工事:3,300円 転用:0円 |
|
工事費用割引額 | なし | |
最大キャッシュバック | 最大90,000円 | |
オプション | 電話:550円 (セット割の適用条件) |
|
その他特典 | WiFiルーターレンタル6ヶ月無料 | |
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | ビッグローブ光 |
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- au、UQモバイルとのセット割でスマホ料金が安くなる
- キャッシュバックが最大90,000円と高額で月額料金も安い
ビッグローブ光を選ぶべき人
- auひかりのエリア外で使えない人
- フレッツ光対応のマンションに住んでいる人
ビッグローブ光はキャッシュバックが多く、月額料金も安い光コラボの光回線。
auひかりはエリアが限定的でしたが、ビッグローブ光は光コラボで、エリアは全国で対応しているマンションも多いです。
もしauひかりがエリア外・非対応マンションにより使えない場合はこちらがおすすめとなります。
おてがる光|長期的に使うなら月額料金が安いこれ
おてがる光 | ||
回線種類 |
光コラボ | |
セット割スマホ | なし | |
月額料金 |
戸建 | 4,708円 |
マンション | 3,608円 | |
初期費用 |
3,300円 | |
契約期間 |
なし | |
中途解約金 |
戸建 | 0円 |
マンション | 0円 | |
工事費用 | 戸建 | 新規(派遣工事):22,000円 無派遣工事:3,300円 転用:0円 |
マンション | 新規(派遣工事):22,000円 無派遣工事:3,300円 転用:0円 |
|
工事費用割引額 | 実質無料 (12ヶ月間工事費相当額を割引) |
|
最大キャッシュバック | なし | |
オプション | 電話:550円 光テレビ:825円 iPv6:165円 |
|
対応エリア |
全国 | |
申し込み先 | おてがる光 |
- フレッツ光回線なので全国で対応可
- 月額料金がトップクラスに安く、契約期間もなし
- 工事費実質無料
おてがる光を選ぶべき人
- auひかりのエリア外で使えない人
- フレッツ光対応のマンションに住んでいる人
- 乗り換えせず長期的に使いたい人
光コラボであるおてがる光の対象地域は全国。多くのマンションでも対応しており、戸建・集合住宅問わず全国で利用可能です。
おてがる光の大きな特徴は「月額料金が安いこと」と「契約期間がないこと」。
キャッシュバックがないもの、月額料金は他の光コラボと比べると500円から1,000円程度安くなっているので長期的に使っていく人にとっては最もコスパが良くなるかもしれません。
またおてがる光には契約期間の縛りがないので、いつ解約しても解約金が発生しません。
まとめ:IIJmioユーザーはセット割無視でコスパの良い光回線から選べばOK
IIJmioは3大キャリアやサブブランドと違い、IIJmioひかりとのセット割を適用しても660円の割引しか受けれません。
その為、セット割を適用するよりも高額キャッシュバックが貰える光回線か、月額料金が特に安い光回線にした方が合計のコスパは良くなります。
セット割と聞くとついお得だと感じて盲目的に選びがちですが、注意しましょう。