auのサブブランドであるUQモバイルは、データ容量を使い切った後でも最大1Mbpsでの通信が可能となっています。
ただこの速度は具体的にどういったレベルなのか、何ができるのかというのがわからない人も多いはず。そこで本記事ではUQモバイルの制限時速度について詳しく解説していきます。
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UQモバイルはプランによって制限時最大通信速度が300kbpsと1Mbpsに分かれる
UQモバイルは、プランごとで制限時の最大通信速度が異なります。まずはそれぞれのプランごとでの制限時最大通信速度を確認していきましょう。
ミニミニプラン(4GB)・くりこしプランS+5G(3GB)は最大300kbps
まず以下の2つは制限時の最大通信速度が300kbpsとなります。
- ミニミニプラン(4GB)
- くりこしプランS+5G(3GB、旧プラン)
小容量のプランは月額料金が安いですが、その分制限時の速度も低くなっています。
なおくりこしプランS+5Gは旧プランとなっており、すでに新規での申し込みはできません。
トクトクプラン(15GB)・コミコミプラン(20GB)・くりこしプランM/L+5G(15GB/25GB)は最大1Mbps
以下の4つは制限時の最大通信速度が1Mbpsとなります。
- トクトクプラン(15GB)
- コミコミプラン(20GB)
- くりこしプランM+5G(15GB、旧プラン)
- くりこしプランL+5G(25GB、旧プラン)
容量の大きいプランは容量を使い切っても最大1Mbpsというそこそこ速い速度での通信が可能。
現在申し込みが可能なのはトクトクプランとコミコミプランで、くりこしプラン+5GのMとLは旧プランとなり新規での受付が終了しています。
UQモバイルには節約モードあり、容量を使い切っていなくても低速状態の利用が可能
UQモバイルには節約モードがあり、この機能をONにするとデータ容量を使い切っていない状態でも低速状態での利用が可能となります。
UQモバイルアプリで切り替えるとデータ消費なしの低速状態で使える
- UQモバイルアプリで低速状態と高速状態を切り替え
- 低速モードの状態ではデータ容量の消費なし
- 低速モードの最大通信速度はプランに応じて300kbpsもしくは1Mbps
UQモバイルの節約モードでは、低速状態に切り替えることが可能。その状態ではいくら使ってもデータ容量が消費されません。
通信速度はプランによって最大1Mbpsとなるので、そこまでの高速通信が必要ない場合は節約モードをON、高速通信が必要な時はONにするとうまく使いわけると、実質的にはかなりの大容量をストレスなく使うことができるようになります。
トクトクプラン・コミコミプランは節約モードの利用ができない
コミコミプランやトクトクプランでは通信速度が制限される代わりに容量の消費がなくなる節約モードの利用ができなくなりました。
制限時速度 | 節約モード | |
ミニミニプラン(4GB) | 300kbps | ◯ |
トクトクプラン(15GB) | 1Mbps | × |
コミコミプラン(20GB) | 1Mbps | × |
くりこしプラン+5G S(3GB) 旧プラン |
300kbps | ◯ |
くりこしプラン+5G M(15GB) 旧プラン |
1Mbps | ◯ |
くりこしプラン+5G L(25GB) 旧プラン |
1Mbps | ◯ |
すなわち、既存契約者以外は節約モードで1Mbpsで通信が利用できなくなっています。
UQモバイルの1Mbps(4GBプランは300kbps)って実際どうなの?
UQモバイルの最大300kbpsという制限時速度について、実際のところをまとめました。
実測値でも1Mbps(4GBプランは300kbps)近くでてくれる
1Mbpsというのは最大通信速度であり、常にこの速度がでるわけではありません。時間帯・環境によっては速度が低下して500kbps以下になるケースももちろんあります。
ただUQモバイルでは概ね0.8〜0.9Mbps以上と1Mbpsに近い速度はでてくれる場合が多く、たしかに制限時でもそこそこも高速通信ができるようになっています。
容量が4GBのミニミニプランでは最大制限速度が300kbpsとなりますが、こちらも最大近くまではでてくれることがほとんどです。
意外と色々なことに使える速度がでてくれる
その為、制限時速度が1Mbpsのプランでは普段と変わらないとまでは言わないまでも意外といろいろなことができる(できることは次項で紹介)のでわざわざ容量を追加しなければどうしようもないと感じる人は少ないでしょう。
ミニミニプランは最大300kbpsなので普段とはかなり使い道が制限されます。ただ以前の制限時速度が128kbpsに比べるとこちらもできることの幅は広がっています。
テザリングの利用も可能(複数端末同時は厳しい)
UQモバイルは速度が制限されていてもテザリングでパソコンやタブレットを利用することもできます。
ただ複数端末を同時に使用(スマホとタブレットの同時利用、タブレットとPCの2台を同時に接続など)してしまうと、この制限されている速度ではどちらもまともに使える速度がでなくなってしまうので注意しましょう。
UQモバイル(15GB以上のプラン)の制限時速度、最大1Mbpsでできること、できないこと
では具体的に、UQモバイルの制限時速度である最大1Mbpsがあるとどういったことができて、どういったことができないかについて解説していきます。
Webページ閲覧
最大1Mbpsであれば、Web検索はもちろんニュースサイトや地図など多くのWebページの閲覧がストレスなく行うことができます。
ただ通販サイトなど画像が多様されているサイト、容量の重たいサイトなどはいつもよりも読み込みが遅く、待ち時間が発生。使えないわけではありませんが、多少のストレスを感じることはあるでしょう。
LINE(トーク、音声通話、ビデオ通話)
LINEはトーク(スタンプを含む)や音声通話は全く問題ありません。またビデオ通話も標準画質であればカクつくことなく快適に利用できます。
ただトークで動画を送信する場合は時間がかかり(エラーがでて送れない場合も)、ビデオ通話も高画質に設定したり同時に会話する人数が多い場合だとカクつくことがでてくる為、速度制限がかかっていない場合と全く同じに使えるというわけではありません。
SNS(Twitterやインスタ)
1MbpsあればSNSも基本的には利用できます。特にTwitter等の文字メインのSNSは問題ないでしょう。
インスタ等、画像がメインのSNSは読み込みが遅くなるので多少のストレスを感じてしまうかもしれません。
ただ全く使えないというわけではなく、多少の待ち時間が発生するだけです。速度制限中であることを考えれば十分であると言えるでしょう。
動画視聴(Youtube、Netflix、Huluなど)
最大1Mbpsあれば動画視聴も可能。
Youtubeの標準画質(480p)、Netflixの低画質〜中画質、Huluの低画質は止まることなく視聴できる速度となっています。
ただしどのサイトでも高画質の再生は厳しいです(止まる、そもそも再生されないなど)。
通常時に比べると画質は粗くなってはしまいますが、スマホで見る分には画質が悪くて見にくい、ストレスがたまるというレベルではありません(もちろん人によって感じ方は異なりますが)。
ほとんどの人にとってのスマホの使い道であるWeb検索、SNS、動画視聴がデータを使い切った後でも使い続けられるというのは大きいですね。
ZOOMでのビデオ会議
ZOOM利用時の推奨通信速度は以下の通りになっています。
1対1での ビデオ通話 |
グループでの ビデオ会議 |
|
高品質 | 600kbps | 1.0Mbps |
HD | 1.2Mbps | 1.5Mbps |
1080p | 1.8Mb9s | 3Mbps |
最も画質の低い「高品質」であれば、速度制限時であっても利用できます。
ただ、ZOOMは同時に会議している人数が多いほ必要な通信速度が増えます。その為、少人数のグループ会議であれば利用可能でも、人数が多くなるとカクついてしまいます。
オンラインゲーム
オンラインゲームはそのゲーム次第。
オセロや将棋といったテーブルゲームやパズルなどであれば問題なく利用できます。
ただ高速な通信が必要なゲーム、たとえばFPSや格闘ゲームなどはこの速度だとラグが大きすぎて基本的にはまともにゲームができません。
アプリや本のダウンロード
新しいアプリをダウンロードする、Kindleなどで本をダウンロードするというのはどうしても通常時より遅さが際立ちます。
特に容量の大きいアプリであってり、漫画などをダウンロードをする場合は相当な時間がかかってしまう為、使い勝手としてはかなり悪いです。
ただ基本的に大容量のデータをダウンロードする場合は、制限時でなくてもWiFi接続時に行うことを推奨します。モバイルデータ通信を使って行うとすぐに容量を消費してしまいますからね。
UQモバイル(4GB以下のプラン)の制限時速度、最大300kbpsでできること、できないこと
次に、4GB以下のプランの制限時速度である最大300kbpsではどういったことができて、どういったことができないかについて解説していきます。
Webページ閲覧、地図アプリ
ニュースサイトなどテキストがメインで軽めのWebサイトであれば読み込みが遅いものの閲覧自体は可能です。また地図アプリも普段より表示が遅くはなるものの使えないわけではありません。
ただ通販サイトなどで画像が多いなど重めのサイトについては読み込みに時間がかかりすぎて実用的ではなく、読み込みエラーとなってしまうこともあります。
LINE(トーク、音声通話、ビデオ通話)
LINEはトーク(スタンプを含む)や音声通話は問題なく利用できます。
ビデオ通話は低画質であれば利用できなくはないものの、映像がカクついたりするなど快適とは言えないでしょう。
またトークで写真や動画などデータ容量が大きいものを送るのは厳しいです。
SNS(Twitterやインスタ)
TwitterなどテキストメインのSNSであれば300kbpsでも利用することができます。ただ画像や動画が掲載されている場合は読み込みが遅くなったり、読み込みエラーとなることがあります。
低速通信時にTwitterを使用する場合は、次の方法でテータ通信量を減らすと、読み込みを速くすることが可能です。
- Twitterアプリのプロフィールアイコンをタップする
- 「設定とプライバシー」から「データ利用の設定」へ進む
- 「データセーバー」の項目が表示されていればオンにする
- 「高画質画像」「高画質動画」「動画の自動再生」「データを同期する」をすべてオフにする
インスタなど画像が大量に投稿されているSNSは正直厳しいです。
これらのアプリを使用できないというわけではありませんが、1ページ表示するだけでも数分以上掛かってしまうことがあります。
アプリの設定次第では画像や動画を読み込む際の通信量を減らすことは可能ですが、それでも実用に耐えうるレベルにはならないので、快適に使うことは諦めましょう。
動画視聴(Youtube、Netflix、Huluなど)
Youtubeを最低画質で設定すればなんとか視聴することは可能です。ただ正直画質はあらすぎます。一方で、一つ上の画質に設定すると読み込みに時間が掛かったりカクつきが発生したりすることも多いです。正直実用的ではありません。
またNetflix等の動画配信サービスは一番下の画質に設定しても視聴は厳しいです。
音楽のストリーミング再生
LINE musicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスは、基本的には300Kbpsでも利用可能です。
ただし、音質設定によって通信量が大きく変動するため、音質を高くすると読み込みまでに時間が掛かったり音が途切れたりすることがあります。
LINE musicはSpotifyよりもデータ容量が大きいので、高音質設定では快適に使うことはできないので注意が必要です
ZOOMでのビデオ会議
ZOOM利用時の推奨通信速度は以下の通りになっています。
1対1での ビデオ通話 |
グループでの ビデオ会議 |
|
高品質 | 600kbps | 1.0Mbps |
HD | 1.2Mbps | 1.5Mbps |
1080p | 1.8Mb9s | 3Mbps |
最大300Kbpsの通信速度での利用は厳しく、実用できるレベルではありません。
オンラインゲーム
オンラインゲームはそのゲーム次第。
オセロや将棋といったテーブルゲームやパズルなどであれば問題なく利用できます。
ただ高速な通信が必要なゲーム、たとえばFPSや格闘ゲームなどは無理ですね。
他社格安SIMの制限時速度
制限時 最大通信速度 |
|
UQモバイル | ミニミニプラン:300kbps トクトクプラン:1Mbps コミコミプラン:1Mbps |
Y!mobile | S:300kbps M・L:1Mbps |
ahamo | 1Mbps |
LINEMO | ミニプラン:300kbps スマホプラン:1Mbps |
povo2.0 | 128kbps |
mineo | 200kbps |
IIJmio | 200kbps |
UQモバイル以外でも、ドコモの格安プランであるahamo、ソフトバンクの格安プランであるLINEMO、ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileでも制限時の速度が1Mbpsとなるプランがあります。
まとめ
最大1Mbpsというのは思った以上に使えることが多いです。
もちろん通常時と単純に速度だけを比較すると数十分の1以下なので全くのストレスなしでいつもどおり使えるかと言えばそんなことはありませんが、多々遅いと感じる場面は多いでしょう。
ただ128Kbpsに制限だれて全く使えない時とは雲泥の差。普通に使えるレベルなので、ユーザーとしてはかなりメリットが大きい点であると言えます。