3大キャリアの一つであるドコモと、4つ目のキャリアとして登場した楽天モバイル。
本記事ではこのキャリア同士を比較し、どのような違いがあるかを解説しています。
楽天モバイルの特徴
- 3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円
- 楽天市場で買い物する人は実質無料とするこも可
- エリア・回線速度は大幅改善
- パートナー回線(au回線)も無制限に変更(以前は5GBまで)
- 通話料も無料
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4つめのキャリアとして登場した楽天モバイルの特徴
楽天モバイルはドコモ・au・ソフトバンクに次ぐ4つめのキャリア(MNO)として登場した通信事業者。
キャリアの回線を借りて通信サービスを提供するMVNOの格安SIM(mineo、nuroモバイル、IIJmioなど)とは異なり、あくまで自社で基地局などの通信設備を設置し自社回線として通信サービスを提供しています。
料金面で格安SIMと比較されることが多い楽天モバイルですが、あくまでドコモなどのキャリアと同じ部類の通信事業者なのです。
特徴1:料金の安さ
楽天モバイルの特徴はなんと言ってもその安さ。
一般的にキャリア(MNO)は料金が高く、MVNOの格安SIMは料金が安いです。しかし楽天モバイルはキャリアとして自社回線で通信サービスを提供しているにも関わらず料金は格安SIM並みの安い料金で使うことができるようになっています。
データ容量 | 料金 |
〜3GB | 1,078円 |
3〜20GB | 2,178円 |
20GB以上 | 3,278円 |
特徴2:データ通信が無制限
格安SIMはキャリア(MNO)から回線を借りている都合上、データ通信を無制限に使えるプランはありません。ほとんどの格安SIMは20GB程度が上限となっています。
しかし楽天モバイルは自社回線で通信サービスを提供しているキャリア。
ドコモなどと同様に、データ通信が無制限に使うことも可能となっています。
すなわち楽天モバイルは、安く・大容量を使うことができる唯一のスマホと言えるのです。
特徴3:改善したエリア、パートナー回線(au回線)の利用も無制限に
繋がりやすさを実現する為に楽天モバイルは速いペースで基地局の増設を進めているものの、まだドコモやソフトバンク、auに比べるとかなり少ないのが実情です。
以下は総務省が2023年2月に発表した各キャリアの基地局数です。
基地局 | 楽天モバイル | ドコモ | au | ソフトバンク |
4G基地局数 (増加数) |
44,866 (26,453) |
259,536 (48) |
196,101 (5,632) |
171,940 (4,101) |
5G基地局数 (増加数) |
11,238 (9,790) |
19,716 (12.581) |
18,041 (12,106) |
39,051 (32,471) |
基地局数はドコモと比較すると5分の1程度しかありません。ただ基地局が5分の1だからと言って、エリアも5分の1であるわけではありません。
ただ楽天回線はエリア外の場合にパートナー回線(au回線)が使えるようになっています。
以前まではパートナー回線の利用が月5GBまででそれを超えると通信速度が制限されるという条件がありましたが、現在はその制限が撤廃されau回線も無制限で使えるように変更されたので使い勝手はかなりよくなりました。
また楽天回線のエリア自体も急拡大していて繋がりやすさは改善されています。
参考:総務省 総合通信基盤局 「携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果の概要
ドコモと楽天モバイル、どっちを選ぶ?
ドコモと楽天モバイルはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
詳しい比較は後述していますが、まずはどっちを選ぶのが良いのかをパターン別に紹介していきましょう。
安く使いたいなら圧倒的に楽天モバイル
楽天モバイルは大容量(無制限)使っても3,278円です。これはドコモの半分以下の料金。
またドコモは家族割や光回線のセット割によってかなり大幅な割引(最大2,387円)を受けることができますが、もしその割引を適用したとしても楽天モバイルの方がまだまだ安いです。
さらに楽天モバイルは通話料無料(専用アプリ利用時)、楽天ポイントでの還元率アップなど、基本料金以外でもコスパに優れています。
もしスマホ代を下げたい、できるだけ安く使いたいと考えているのであれば楽天モバイルが圧倒的におすすめです。
通信速度・繋がりやすさ重視ならドコモ
通信速度や繋がりやすさでドコモと楽天モバイルを比較した場合、ドコモの勝ち。
楽天モバイルは新キャリアとしてまだ歴が浅い為、基地局も少ないですし、現在使っている周波帯が障害物に弱い為、屋内だと繋がりにくくなってしまうというデメリットがあります。
以前に比べるとかなり改善されましたし、パートナー回線(au回線)の上限が5GBから無制限となったなど使い勝手も良くなりましたが、やはり回線品質はまだまだドコモの方が優れています。
音声通話メインなら楽天モバイル
ドコモの最低料金は0.5GBの550円であるのに対し、楽天モバイルは3GBまでの1,078円です。
この料金だけ見ると、音声通話用として使うならドコモの方が良いと思ってしまうかもしれません。しかしそれは間違い。
楽天モバイルは通話料が無料(専用アプリ利用時、データ通信による通話)という大きなメリットがあるからです。
専用アプリ(RakutenLinkアプリ)はデータ通信を利用した音声通話アプリの為、標準アプリに比べると若干音質が悪くなる傾向にあります。
ただ、発着信自体は標準アプリと変わらず通話相手には自分の電話番号が表示される(受け取る側はRakutenLink利用だとわからない)し、SMSの送信・留守電再生もできます。
ドコモと楽天モバイルの違いを徹底比較
ではここからは、ドコモと楽天モバイルの違いについて徹底的に比較していきましょう。
ドコモ | 楽天モバイル | |
基本料金 | 【eximo(段階料金制)】 〜1GB:4,565円 1〜3GB:5,665円 3GB〜無制限:7,315円 【irumo】 |
【段階料金制】 〜3GB:1,078円 3〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
割引後料金(※1) | 【eximo(段階料金制)】 〜1GB:2,178円 1〜3GB:3,278円 3GB〜無制限:4,928円 【irumo】 |
【段階料金制】 〜3GB:1,078円 3〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 (スマホ代の割引なし) |
通話定額オプション | 5分以内:880円 かけ放題:1,980円 |
15分以内:1,100円 ※標準アプリ利用時 |
光回線セット割 | 対象:ドコモ光 1回線につき最大1,100円割引 |
なし |
家族割 | 1回線につき最大1,100円割引 | なし |
回線品質 | ◯ | △ |
キャンペーン 特典 |
端末代割引 | 楽天ポイント還元 |
留守電 | 330円 | 無料 |
キャッチホン | 220円 | 無料 |
店舗数 | 多い | 少ない |
月額料金(割引前)
ドコモ | 楽天モバイル | |
基本料金 | 【eximo(段階料金制)】 〜1GB:4,565円 1〜3GB:5,665円 3GB〜無制限:7,315円 【irumo】 |
【段階料金制】 〜3GB:1,078円 3〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
ドコモは2023年7月1日からプランが新しくなり、データ通信が最大無制限のeximoと、容量が固定のirumoの二つから選ぶことが可能です。
一方で楽天モバイルはデータ通信を使った分だけ料金が上がる段階料金制プランの一つのみとなっています。
割引前の料金は楽天モバイルが圧倒的に安いことがわかりますね。楽天モバイルはドコモの半分以下の料金で使うことができます。
ドコモはプランによって同じデータ容量でも料金は異なりますが、どちらにしろ楽天モバイルよりはかなり高いです。
月額料金(最大割引適用後)
ドコモ | 楽天モバイル | |
割引後料金(※1) | 【eximo(段階料金制)】 〜1GB:2,178円 1〜3GB:3,278円 3GB〜無制限:4,928円 【irumo】 |
【段階料金制】 〜3GB:1,078円 3〜20GB:2,178円 20GB〜無制限:3,278円 |
※1:家族割(3回線以上)、光回線セット割、dカード支払い割を適用した場合の料金
ドコモは家族で複数回線使ったり、光回線(ドコモ光)と合わせて利用することでスマホ代の割引を受けることができます。
割引額も最大2,387円と大きく、月額料金はかなり安くなります。
なお、ドコモの割引額は下記の通りです。
eximo | irumo | |
家族割 | 2回線:△550円 3回線〜:△1,100円 |
なし |
光回線セット割 | △1,100円 | |
dカード支払割 | △187円 |
ドコモの新料金プランであるirumoで光回線セット割等を利用できれば、3GBは楽天モバイルよりも安く使うことができます(880円)。
通話オプション
通話定額オプションの料金は上記の通りです。
ただし楽天モバイルはスマホに元から入っている標準アプリではなく、楽天モバイル専用アプリの「RakutenLink」から発信すると通話定額オプションを利用していなくても通話料は無料となります。
RakutenLinkアプリはデータ通信を利用した音声通話アプリの為、標準アプリに比べると若干音質が悪くなる傾向にあります。
ただ、発着信自体は標準アプリと変わらず通話相手には自分の電話番号が表示される(受け取る側はRakutenLink利用だとわからない)し、SMSの送信・留守電再生もできます。
音質にこだわりがないのであれば、楽天アプリは通話面でもかなりお得だと言えるでしょう。
回線品質
回線品質は楽天モバイルの弱い点。ドコモに比べるとどうしても劣っています。
通信速度
通信速度は回線の混雑状況や利用環境によって一概には言えないものの、ドコモが100〜200Mbpsでのに対し、楽天モバイルは30〜100Mbps程度です。
その一つの要因が楽天モバイルはドコモに比べて基地局が少ないこと。エリア内であっても基地局から遠くなってしまう場合も少なくありません。
基地局からの距離が長ければ長くなるほど、電波は弱くなり、通信速度が遅くなってしまう原因となります。
また楽天回線が繋がらないエリアではパートナー回線であるau回線も無制限で使えるようになっていますが、使える回線は一部の周波帯のみで比較的混雑しやすく、こちらも通信速度がドコモに比べて遅い理由の一つでしょう。
回線エリア
楽天モバイルは、楽天回線の繋がらない地域でパートナー回線であるau回線が使えるようになっており、かつ以前までは5GBまでという上限がありましたが現在はパートナー回線利用時も無制限で使えるようになっています。
ただパートナー回線の提供が終了した地域、そもそも最初から楽天回線が十分あるということで使えない地域もあり、auとエリアが全く同じというわけではありません。
後述する屋内での繋がりにくさも含めると、ドコモに比べて楽天モバイルのエリアは狭いと言わざるを得ないでしょう。
地下・建物内での繋がりやすさ
ドコモは地下鉄や地下街、建物内などの屋内でも繋がりやすいですが、楽天モバイルは屋内に弱いです。
それは以下の2つの理由によります。
- 基地局が少ない
- 楽天回線の周波数が障害物に弱い
基地局が少ないことはこれまでも述べましたが、さらにもう一つの理由が「周波数が障害物に弱い」という点です。
ドコモやau、ソフトバンクはプラチナバンドと言われる障害物に強い700〜900MHzの周波数帯が割り当てられていますが、楽天モバイルには割り当てられていません。その為、楽天モバイルは屋内が特に繋がりにくくなってしまっているのです。
ただ2023年6月から楽天モバイルはauのプラチナバンドを一部の地域(東京23区など)で利用できるようになり、順次屋内での繋がりやすさは改善されていくことが予想されます。
キャンペーン、特典
ドコモのキャンペーンと言えば端末割引。特に家電量販店を中心に、MNPでの乗り換え時にはiPhoneが格安で購入できるなど端末購入の大幅割引が頻繁に実施されています。
一方で楽天モバイルのキャンペーン・特典は様々なタイミングでの
「楽天ポイントの還元」です。
- 楽天市場での買い物によるポイントが4倍アップ
- 回線契約で2,000ポイント
- 端末購入で最大12,000ポイント
- 家族・友人を楽天モバイルに紹介すると1人につき7,000ポイント
楽天市場で頻繁に買い物する人は特にメリットがあり、たとえば毎月10,000円使うと獲得できるポイントは400ポイント増、楽天モバイルの3GBが678円で使えることになります。
留守電・キャッチホン
ドコモのオンライン専用プランであるahamoは、月額料金が安い(20GB:2,970円)ものの留守電やキャッチホンは利用できません(オプションもなし)。
しかしドコモは有料ではあるものの、オプション利用で使えるようになります。
一方、楽天モバイルは無料で利用できます。また申し込みの必要はなく、WebやアプリでON/OFFを切り替えることで使うか使わないか設定することが可能となっています。
店舗数
店舗数についてはドコモは言うまでもなく、非常に多いですよね。ドコモショップは2,000店舗以上、さらに家電量販店でも契約することが可能です。
一方で楽天モバイルも量販店等を含めて1,000店舗以上とドコモよりは少ないとは言え、以外と多いです。
ドコモと比較して楽天モバイルにはどんなメリット・デリットがある?
新キャリアとして通信サービスの提供が始まった楽天モバイル。
ここではあらためて、ドコモと比較してどういったメリット・デメリットがあるかを見ていきましょう。
メリット
まずはメリットから。
ドコモの2〜4分の1程度の料金で使うことができる
楽天モバイルの良さはなんといっても料金の安さ。ドコモに比べて2分の1〜4分の1で、家族4人で使っても合計で1万円以内におさまります。
キャリアでありながらMVNOの格安SIM並の安さ(通話料0円も含めるとそれ以上)で使えるという言うのは、非常に魅力的な部分です。
楽天ポイントの獲得数が増える為、更にコスパが良くなる
楽天モバイルを使うと、楽天市場で買い物した際の獲得ポイントが最大3倍増えます。
すなわち月3万6千円使うと増えるポイントは1,080ポイント。3GBまでの料金(1,078円)を上回ります。
楽天モバイルは月額料金を楽天ポイントで支払うことが可能なので、楽天市場で買い物が多い人は0円で利用できるという大きなメリットがあります。
デメリット
一方でデメリットは以下の通り。
エリアが狭い、繋がりにくい、通信速度が遅い
以前に比べると基地局はかなり増えましたし、繋がりやすさはかなり改善されました。
またauのパートナー回線の上限が5GBがから無制限となったので、さらに使い勝手はましています。
ただドコモに比べると、屋内に弱かったり、基地局が少なくエリア内でも電波が弱かったり、パートナー回線は速度が遅かったりと、回線品質はまだ劣ってしまっているのが実情です。
最低利用金額が高い
楽天モバイルはサービス開始当初、1GBまでの利用が0円となっていたのでサブ回線や音声専用回線としてかなり重宝されていました。
しかし、現在は0円が廃止され最低利用料金は3GBまでの1,078円となっています。
サブ回線として持ちたい人や、1GB未満しかデータ通信を使わない人にとってはちょっと高い料金です。
一方でドコモであれば0.5GBが550円のプランがあります。サブ回線として持つならドコモが適してるでしょう。
まとめ
新キャリアの楽天モバイルは回線品質を除けばドコモよりも優れている点がほとんどです。
ただスマホを使う上で回線品質はやはり重要。とくに大容量のデータ通信を使う人の場合、楽天モバイルの通信速度だと少しストレスを感じてしまうかもしれません。
とは言え、やはり安さはかなり魅力的。パートナー回線での利用が無制限になったり、地下等でも徐々に繋がるようになったりとかなり改善されては来ているので、十分楽天モバイルを選ぶのも十分ありでしょう。