MVNOの格安SIMの中で、通信速度が速く人気があったOCNモバイルONEですが、運営会社がNTTドコモと合併したことに伴い2023年6月を伴い新規受付が終了。
そしてそのOCNモバイルONEとの後継プランとして、ドコモでは0.5GB〜9GBのirumoが開始されました。
OCNモバイルONEとの既存ユーザーはこれまで通り、OCNモバイルONEを使い続けることもできますが、irumoへと乗り換えた方がお得になる場合もあるので確認しておくことをおすすめします。
OCNモバイルONEとドコモのirumoを比較
OCNモバイルONE | ドコモ「irumo」 | ||
基本料金 | 割引適用(※) | ||
0.5GB | 550円 | 550円 | – |
1GB | 770円 | – | – |
3GB | 990円 | 2,167円 | 880円 |
6GB | 1.320円 | 2,827円 | 1,540円 |
9GB | 1.760円 | 3,377円 | 2,090円 |
通話定額 | 10分以内無料:935円 かけ放題:1,430円 |
5分以内無料:880円 かけ放題:1,930円 |
|
eSIM | × | ◯ | |
データ繰り越し | ◯ | × | |
店舗利用 | × | ◯ | |
新規申込 手数料 |
受付終了 | 0円(オンライン) 3,850円(店頭) |
※:ドコモ光(光回線)もしくはhome 5G(ホームルーター)とのセット利用+dカード支払割
基本料金はOCNモバイルONEの方が安い
基本料金で比較した場合、0.5GBプランを除いて料金はOCNモバイルONEの方が安いです。
その為、dカード支払い割を適用したとしても、ドコモ光を使っていなければirumoに乗り換えることによってスマホ代はアップすることになります。
ドコモ光ユーザーは同等の料金で利用可能
ドコモ光、もしくはホームルーターのhome 5Gを利用している場合、irumoの月額料金は月1,100円の割引。
dカード支払い割(△月187円)と併用すれば、トータル1,287円の割引となります。
OCNモバイルONEと比較すれば基本料金が高いirumoですが、他キャリアと比較するとかなり安いirumo。
割引を適用することで、多少の差はあるもののOCNモバイルONEと同等の料金、3GBプランについてはirumoの方が安く利用できます。
通信速度はirumoの方が速い場合が多い
OCNモバイルONEの通信速度は、格安SIMの中だと速い方とは言え、あくまでMVNO。
自社回線のキャリアに比べるとどうしても遅く、特に回線が混雑する時間帯(平日昼)での速度定価も大きい傾向があります。
その為、通信速度はirumoの勝ち。通信速度は場所、環境などによるので常にirumoの方が速いというわけではないですが、快適性はirumoに乗り換えることで上がる可能性が高いです。
ただしirumoの0.5GBプランだけは通信速度が3Mbpsに制限される点には注意しましょう。
通話定額はOCNモバイルONEの方が安い
通話定額オプションはOCNモバイルONEの方が安く設定されています。
通話向けの0.5GBプランはOCNモバイルONEもirumoも同じですが、通話定額の料金差があるのでirumoへ乗り換えてしまうとトータルのスマホ代が上がってしまう点に注意が必要です。
eSIMはirumoのみ利用可能
スマホ内にあらかじめ埋め込まれたSIMに、インターネット経由で契約情報を書き込むeSIM。
通常の物理SIMのように届くのを待つ必要がなくすぐに開通が可能となるSIMで、他にも破損・紛失のリスクがない、デュアルSIMの利用ができる(iPhoneの場合は2つのうち1つはeSIMの必要がある)といったメリットがあります。
ただこのeSIMはirumoのみが対応。OCNモバイルONEでは利用することができません。
データ繰り越しはOCNモバイルONEのみ
OCNモバイルONEでは、余ったデータ容量を翌月に繰り返すことが可能です。
一方でirumoはデータ繰り越し不可。余った分は消えてしまう為、データ容量管理はOCNモバイルONEよりもしっかり行っていく必要があります。
OCNモバイルONEからドコモのirumoへの乗り換え特典
料金面で見るとirumoに比べてOCNモバイルONEの方がメリットはありますが、irumoの方が通信速度が速いというメリットがあります。
加えて、OCNモバイルONEからirumoへ乗り換えた際には以下の特典がある為、OCNモバイルONEの継続が必ず良いとは言えません。
5G WELCOM割により機種代金が大幅割引
主要端末の割引額は以下の通り。
対象機種 | 割引額 |
iPhone 15(128GB) | 22,000円割引 |
iPhone 14(128GB) | 9,900円割引 |
iPhone SE(第3世代)(128GB) | 16,500円割引 |
iPhone SE(第3世代)(64GB) | 16,500円割引 |
Google Pixel 8a | 32,450円割引 |
AQUOS wish4 SH-52E | 16,500円割引 |
Xperia 5 IV SO-54C | 22,000円割引 |
Xperia 10 V SO-52D | 22,000円割引 |
arrows N F-51C | 22,000円割引 |
らくらくスマートフォン F-52B | 16,500円割引 |
せっかく乗り換えるのであれば、合わせて端末の購入も考えてみましょう。
dポイント進呈(OCNモバイルONEからの乗り換え限定)
対象機種 | 割引額 + 進呈ポイント |
iPhone 15 Pro(512GB) | 33,000円割引 + 4,000ポイント |
iPhone 14(128GB) | 9,900円割引 + 11,000ポイント |
iPhone SE(第3世代)(128GB) | 16,500円割引 + 19,000ポイント |
iPhone SE(第3世代)(64GB) | 16,500円割引 + 5,000ポイント |
Google Pixel 8a | 32,450円割引 + 2,000ポイント |
Xperia 10 V SO-52D | 22,000円割引 + 6,000ポイント |
らくらくスマートフォン F-52B | 16,500円割引 + 8,000ポイント |
機種によっては、5G WELCOME割による端末割引に加え、dポイントの進呈もあります。
これはOCNモバイルONEからの乗り換え限定の特典です。
SIMのみ乗り換えでも最大20,000円分のdポイントプレゼント(エントリー要)
OCNモバイルONEから乗り換えの場合、端末購入なしでSIMのみでirumoを契約する場合でもdポイントのプレゼントがあります。
ポイントは以下の通り。
- 3GB、6GB、9GB・・・20,000ポイント
- 0.5GB・・・10,000ポイント(8月1日〜)
0.5GBプランは対象外でしたが、以下引用文の通り、8月1日から対象となり10,000ポイントが貰えるようになります。
2024年8月1日(木)以降のお申し込みに関しては、「irumo(0.5GB)」へのお申し込みについても対象となります。ただし、「irumo(3GB/6GB/9GB)」へのお申し込みと「irumo(0.5GB)」へのお申し込みでは、その他条件を満たした場合の進呈ポイント数が異なり、「irumo(0.5GB)」の場合10,000ポイントとなります。
なお、このキャンペーンはエントリーが必須。必ず公式サイトのキャンペーン情報からエントリーするようにしましょう。
OCNモバイルONEユーザーはirumoに乗り換えるべき?それとも継続すべき?
では、OCNモバイルONEユーザーはirumoに乗り換えるべきなのでしょうか。それとも継続すべきなのでしょうか。
機種変更したいならirumoへ乗り換えがおすすめ
OCNモバイルONEを継続したまま機種変更する場合、割引は5,000円だけでかつiPhoneやGoogle Pixelといった人気機種はありません。
一方、irumoに乗り換えと同時に端末を購入すればiPhoneなら最大44,000円、他の機種でも大きい割引を受けることができますし、機種によってはdポイントの進呈もあります。
その為、多少月額料金が高くなったとしても乗り換えて端末の割引を受けた方がお得なのでおすすめです。
ドコモ光ユーザーもirumoへの乗り換えが推奨
ドコモ光ユーザーもirumoへの乗り換えがおすすめ。
光回線のセット割を適用すればOCNモバイルONEとの料金差があまりなく、SIMだけの契約でも特典としてdポイントが最大20,000ポイント貰えるので、乗り換えた方がトータルでお得になります。
上記以外は継続の方がお得かも(0.5GBプラン以外)
ドコモ光を使っていない、さらに端末の購入予定もないという場合はOCNモバイルONEを継続した方がお得でしょう。
SIMの乗り換えで20,000ポイントのプレゼントがあるとはいえ、月額料金が1,000円〜1,500円高くなる為、2年使うことを考えたらOCNモバイルONEの方が総額が安くなります。
まとめ
irumoでも5G WELCOME割による端末代割引を受けられますし、OCNモバイルONEから乗り換える人限定の特典もある為、このままOCNモバイルONEを利用するよりもirumoに乗り換えてしまった方がお得になるケースがあります。
ぜひ、一度乗り換えを検討してみてください。