格安SIMのIIJmioでは、容量を使い切った後での速度が最大300kbpsに制限されます。
キャリアの制限時速度である128kbpsに比べると若干速い速度となっていますが、具体的には何ができるのでしょうか。
本記事ではIIJmioの速度制限時にできること、できないこと、そして低速通信時にはありがたいバースト機能について解説してきます。
IIJmioの特徴
- 5GBが990円、20GBでも2,000円で使える抜群の安さ
- ドコモ回線とau回線から選べる
- 容量を使い切っても1GB220円で追加可能
- 期間限定「月額料金大幅割引中」
- 通話定額オプション3ヶ月間410円割引
- 端末大幅割引(最大54,000円割引)
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IIJmioで通信速度が最大300kbpsに制限されるケース
まずはIIJmioで通信速度が最大300kbpsに制限されるケースを確認していきましょう。
データ容量を使い切った場合
IIJmioでは、あらかじめ契約した容量を使い切ると、通信速度が最大300kbpsに制限されます。
速度制限は月末まで続き、翌月1日に解除されまた高速通信が可能となります。
節約モードに切り替えた場合
IIJmioでは容量を使い切っていない状態であっても、低速状態でデータ消費をなしとすることができる節約モードがあります。
この節約モードに切り替えた場合の最大通信速度も最大300kbpsです。
※ギガプラン以外での最大通信速度は200kbps
IIJmioでは2GB〜20GBまで5つの容量から選べる「ギガプラン」が主要となっていて、そのプランでの制限時最大通信速度は300kbpsです。
ただ旧プランである「ミニマムスタートプラン」「ライトスタートプラン」「ファミリーシェアプラン」も利用可能となっており、これらの制限時最大通信速度は200kbpsと少し低くなっています。
旧プランは新プランに比べて制限時の速度が遅いだけでなく、料金自体も高くなっているので基本的にはギガプランで契約、現在旧プランを利用している人は新プランに切り替えるようにしましょう。
IIJmioでは低速状態でも使える容量に制限あり
IIJmioはデータ容量を使い切った場合や節約モードに切り替えた場合、最大通信速度が300kbpsの低速状態となりますが、この状態で3日あたりの通信量が366MBを超えると、さらに遅い速度へと制限されてしまいます。
この際の速度は非公表となっていますが、128kbpsを下回ると推測され、使い勝手がかなり制限されることになるので注意が必要です。
速度が最大300kbpsに制限されて大きな通信量を伴うサービスを利用しないとしても、366MBというのは思ったよりもすぐ達してしまいます。
IIJmioにはバースト転送ある為、最初の読み込みは速い
IIJmioでは、低速通信時の快適性を保つ為の機能として「バースト転送」というものがあります。
このバースト転送とは、低速通信状態(最大通信速度200kbps)であっても、通信開始から一定量は制限されていない状態と同じ速度で通信をしてくれる機能です。
回数に制限はなく、新たにWebページを読み込んだり、SNSのタイムラインを読み込んだり、LINEのメッセージを受信・送信するたびに毎回最初は高速で通信をしてくれるので快適に使えるようになっています。
IIJmioの最大300kbpsの通信速度でできること、できないこと
ではここからは、具体的にIIJmioの制限時最大通信速度である300kbpsでできること、できないことを紹介していきます。
用途 | 利用可否 |
メッセージ、LINEトーク | ◯ |
LINE音声通話 | ◯ |
LINEビデオ通話 | △ |
音楽ストリーミング再生 | ◯ |
Webページ閲覧 | △ |
地図アプリ | △ |
SNS(Twitter) | △ |
SNS(Instagram) | × |
Youtube(高画質) | × |
Youtube(標準画質) | × |
Youtube(低画質) | △ |
動画配信サービス(高画質) | × |
動画配信サービス(標準画質) | × |
動画配信サービス(低画質) | × |
ビデオ会議(大人数) | × |
ビデオ会議(少人数) | × |
バーコード決済 | ◯ |
オンラインゲーム (パズルなどデータ通信が少ないもの) |
◯ |
オンラインゲーム (FPSなどデータ通信が多いもの) |
× |
漫画アプリ | × |
アプリダウンロード | × |
問題なく利用できること
- LINEのトーク
- LINEの音声通話
- バーコード決済
- 音楽ストリーミング再生
- オンラインゲーム(パズルなど)
LINEのトークは問題なく利用可能です。スタンプも送信・受信ができます。ただ画像や動画の送受信は時間がかかってしまうので注意が必要です。
またLINEでの音声通話についても途切れることなく使うことができます。音質についても問題を感じるレベルではありません。
バーコード決済は支払いの為にページを開く必要がありますが、各社軽いデータ量で表示できるようにしてくれており、さらにIIJmioにはバースト転送機能もあるので、基本的には支払いに困らないレベルですぐに表示してくれます。
音楽のストリーミング再生も低音質であれば問題なく止まることなく利用できます。
オンラインゲームは種類にもよりますが、パズルなどたくさんの通信を伴わないものであれば使うことができます。
遅さは感じるがなんとか利用できること
- LINEのビデオ通話
- Webページ閲覧
- 地図アプリ
- SNS(Twitter、Facebook)
ビデオ通話は画質は粗くカクついてしまうこともあります。使えなくはないですが快適とは言えないです。
Webページ閲覧や地図アプリは待てばなんとか使えるかなというレベル。TwitterやFacebookなどテキストがあるSNSはテキスト部分はすぐに表示されます。ただ画像の表示には時間がかかります。
動画は基本的に使うことができませんが、Youtubeの最低画質(144p)であればなんとか再生できます。ただ240pに画質を挙げると動画が途中で止まる頻度がかなり高くなってしまうので実用的ではありません。
利用できないこと
- SNS(Instagram)
- Youtube等の動画
- ビデオ会議
- オンラインゲーム(FPSゲーム等)
- 漫画アプリ
- アプリのダウンロード
データ量が多いサービスの利用は基本的に不可。画像が多いインスタも使えません。
よく速度が制限される・節約モードを使う場合はmineoがおすすめ
IIJmioは容量を使い切った場合や節約モードを使う場合に通信速度が最大300kbpsに制限されます。
他の格安SIMだと最大200kbpsが一般的であり、それよりも速い速度なので若干ではあるものの使えるサービスも多いです。また、IIJmioはデータ容量の追加購入が1GB220円と非常に安い料金でできるというメリットもあります。
ただ一方で、IIJmioは低速状態でも3日間で366MB以内と制限があるというデメリットがありますし、他社より若干速いと言っても低速状態でできることはかなり限られます。
そこで、もし低速状態での使用頻度が高いのであれば、ぜひmineoを使うことを検討してみてください。
なぜならmineoには「パケット放題Plus」という非常に便利なオプションがあるからです。
パケット放題Plusでは、容量を使い切った状態や節約モードに切り替えた状態でも最大通信速度は1.5Mbpsです。この速度は標準画質の動画であれば視聴可能、インスタやビデオ通話も利用できます。
オプション料金も月385円と安い上、10GB以上のコースであれば無料で利用可能となっていますから、低速状態での利用が多い人には特におすすめします。
mineo | IIJmio | |
料金 | 5GB:1,903円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 ※パケット放題Plus 込みの料金 |
5GB:990円 10GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 |
制限時 最大通信速度 |
1.5Mbps | 300kbps |
節約モード | あり | あり |
バースト機能 | あり | あり |
安く使いたいのであればもちろんIIjmioがおすすめ。
ただ10GBだと458円、20GBだと178円しか差がないのですから、これなら低速状態でもそこそこ速く使えるmineoを選ぶというのも全然ありでしょう。
まとめ
IIJmioにはバースト転送機能があるので速度が制限されてもLINEなどのいくつかのサービスであればストレスなく使うことができます。
ただそれでも300kbpsという速度だと限界があり、やはり使えないサービスも多数ありますし、低速状態では3日で366MBしか使えないという点には注意しなければなりません。
mineoではパケット放題Plusなど便利なオプションも揃っていますから、うまく活用してできるだけ快適に使っていきましょう。