ホームルーター

置くだけWiFi(ホームルーター)とは?メリットやデメリットまとめ、光回線に比べるとやっぱり遅い?

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配線工事への依頼、通信回線や通信業者の決定などの契約が必要になるインターネット開通手続きって、正直なかなか腰が重いですよね。

本当はWiFiを使いたいんだけど、工事まで待たされるのも費用が掛かるのも嫌で、ずっとスマホだけで何とかしてるのよね。

でもそれって、速度制限掛からない?

月末近くになると追加でデータチャージしてるの。
結局毎月スマホの請求が高くて嫌になる。

それなら、「置くだけWiFi」を使ってみたらどう?

面倒くさくて、毎月のように速度制限になっては、月初まで辛抱している人もいることでしょう。

でも、そんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれる機器が、「置くだけWiFi」

ホームルーターと呼ばれることもあるこの機器をコンセントをつなぐだけでWiFiが使えるようになるため、複雑な設定要らずで使えてとても便利と定評があります。

本記事では、WiMAXのホームルーターとSoftBankのソフトバンクAirモバレコAirの詳細を解説し、光回線との比較もしていきます。

自宅でWiFiを使い始めたい人や何を選ぶか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

モバレコAirの詳細情報を見る

 

置くだけWifiとは?スマホのように電波を使って通信するルーター

ホームルーターの例

(画像引用:左「UQコミュニケーションズ公式HP」、右「Softbank Air 公式HP」より)

スマホの4Gで動画を見ると速度制限になってしまうため、自宅でインターネットを使う時はWiFiを使っているという人は多いでしょう。

ではそのWiFiとは、固定回線を経由したWiFiでしょうか。それとも電波を送受信して通信するWiFiでしょうか。

プロバイダと回線の関係

一般的に多いのは、自宅やマンションの固定回線にルーターを繋いで無線接続しているケース

その場合、回線業者やプロバイダ(※インターネットをつなぐ事業者)と契約をし、必要に応じて工事をするといった過程があります。

集合住宅であれば管理会社や大家さんへの確認も必要ですし、いざ契約と思っても回線開通まで1か月近く掛かることもそう珍しいことではありませんホームルーターと基地局の関係

一方、置くだけWiFiは回線を経由せず、スマホのように最寄りの基地局と電波を使いながら通信します

使い始めは簡単で、申込後に届く端末をコンセントに挿して、スマホやパソコンで少し初期設定をするだけ。

それ以降は設定要らずで自動的に接続されます。

工事要らずであること、店舗やオンラインから購入できるという利点があるため、こちらを選ぶ人も多いようです。

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置くだけWiFi(ホームルーター)の種類には何があるの?

置くだけWiFi(ホームルーター)にはいくつか種類があります。

その中でも代表的なのが、WiMAXのホームルーター、ソフトバンクエアー、モバレコAirの3点です。

WiMAXはどのプロバイダで契約するかによって月額料金や端末代金が異なってきます

端末やエリアに違いが無いのであれば、できるだけお得に契約できるプロバイダが良いですよね。

ホームルーターを扱っているWiMAXプロバイダはそう多くないので、自分に合った契約先を見つけましょう。

なお、ソフトバンクエアーとモバレコAirは販売元が違うだけで、使う端末は同じ。(参考:モバレコAir)

料金やキャンペーンなどの金銭的な違いはあるものの、機種の性能は全く同じなので、ここではソフトバンクエアーとモバレコAirをまとめて解説していきます。

WiMAX|WiMAX+5G回線とau回線を使えるホームルーター

名称 WiMAX ホームルーター
回線 WiMAX+5G/au
特徴 ・2階でも繋がりやすい
・au 4G LTE通信利用可(一部有料)
・2.4GHzと5GHzの周波数利用可
主な契約先

・GMO とくとくBB WiMAX
・UQ WiMAX
・So-net WiMAX2+
・Broad WiMAX
・カシモWiMAX

申込み 

\キャッシュバックがあるのはGMO/

GMOとくとくBB公式

(画像引用:「UQコミュニケーションズ公式HP」)

モバイルWiFiルーター(以後、モバイルWiFi)の中でもプロバイダが多く、愛好者も多いWiMAX。

家庭用のホームルーターがそのWiMAXからもいくつか出ています。

ルーターは360度方向に対応したアンテナ、ビームフォーミング対応によって、2階でも繋がりやすいような通信環境を作ることができます。

また2.4GHzと5.0GHzの2種類のバンドを使い分ければ電波干渉対策も可能。

以前までのWiMAXは3日間で10GB以上使うと翌日に制限がかかったり、エリアが狭かったりと使い勝手が悪い部分もありましたが、現在は3日総量の制限が撤廃、エリアも広くなっています(au回線の一部も利用可能になった)。

高感度アンテナ4本+ビームフォーミング機能を使用で2階でもつながりやすい

家のWiFiって、ルーターから遠い部屋や2階になるとつながりにくく感じるんだけど、置くだけWiFiは大丈夫なの?

大丈夫! 4方向に高感度アンテナが付いているし、WiFiを拾おうとする端末の方向に、拾いやすいようにデータを送ってくれる機能(※)があるよ。

(※ Wi-Fi TXビームフォーミング・・・未搭載の機器に比べて、WiFi電波(中~弱)の受信速度が約30%アップし安定性が向上する機能のこと。参考:UQコミュニケーションズ「ホームルーター」)

自宅でWiFiを使っているときに、「1階に比べて2階では接続が切れやすい」「速度が遅い」ことがあるでしょう。

端末は4方向に付いた高感度アンテナビームフォーミング機能によってWiFiを接続している端末に向けて電波を飛ばしてくれるため、2階や奥まった部屋などでも通信しやすい仕様になっています。

2.4GHzと5GHzの2つの周波数を無料で使える

周波数と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

実は私たちの周りでは、無線やラジオ、衛星通信に至るまで様々な電波が使われていて、機器や目的に応じて周波数が分けられています。(下図)

周波数別電波利用

(引用:総務省HP

周波数はその高さによって性質が変わるため、携帯電話会社は総務省に割り当てられた複数の周波数帯を利用することで、電波のつながりやすさを実現しています。

  直進性 障害物 情報伝送量
高周波数帯 強い 弱い 多い
低周波数帯 弱い 強い 少ない

表の通り、高周波数帯は直進性が強いために障害物には弱く、高い建物や分厚い壁を透過することが難しいです。

反対に、低周波数帯であれば直進性が弱いために障害物には強く、高い建物なども回り込むことができます

そのため、キャリアのスマホでは主に700GHz~900GHzの低周波数帯を使うことで、地下等で繋がりやすい環境を実現できているというわけです。

ただ、WiMAXは5.0GHzの高周波数帯が利用できることによるメリットがあります。

5.0GHzでの通信ができれば、電子レンジ等2.4Ghzを使う他の機器と電波干渉が起きても、周波数を切り替えることで干渉を避けることが可能。

WiMAXの置くだけWiFiは、利用者が自分で周波数設定を変更できるため、場合に応じて切り替えられる点が便利ですね。

電波干渉

よりつながりやすさを求めるならば、4G LTE通信のオプションを付けて低周波数帯も利用するとよいでしょう。

ソフトバンクエアー(Softbank Air)とモバレコAir

名称 ソフトバンクAir モバレコAir
料金 〜24ヶ月目:4,180円
25ヶ月目〜:5,368円
1ヶ月目:1,320円
2〜12ヶ月目:3,080円
13〜36ヶ月目:4,180円
37ヶ月〜:5,368円
回線 ソフトバンク
特徴 ・端末購入以外にレンタルあり
・セット割で最大1,100円引き
・接続可能台数が多い

ソフトバンクが出している置くだけWiFiのソフトバンクAir

そしてそのソフトバンクAirを販売代理店である株式会社グッドラックが提供しているのがモバレコAirです。

中身は同じで公式が直接販売しているか、代理店が販売しているかの違いなので、回線はもちろん、スマホとのセット割などは全く同じです。

ただ料金が異なっており、モバレコAirの方がお得なのでおすすめです。

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ソフトバンクスマホとのセット割「おうち割 光セット」で毎月最大1,100円割

Softbankユーザーであれば、セット割でスマホ代が1回線につき永年毎月1,100円割引になります

インターネットサービス1回線の携帯電話適用回線は最大10回線まで。スマートフォン、ケータイ、タブレット、WiFiルーターが対象です。(参考:Softbank公式HP「おうち割 光セット」

スマホとネットをまとめる「おうち割 光セット」は、WiFiルーターも該当します。

離れて暮らす家族であっても、SoftBankユーザーであればインターネット1回線の適用回線に含めることができるので、家族にSoftBankユーザーが多いとお得度が増しますね。

WiFiが工事不要で使えるし、スマホ代も安くしたい人にはぴったりね!

同時接続最大64台まで可能!

SoftbankのAirターミナルシリーズの優れている点は、同時接続が64台まで可能という点でしょう。

家族が皆そろってヘビーユーザーで、パソコンやスマホ、タブレット、ゲームなど複数端末をつなぐ家でも安心して使うことができますね。

以上のことから、Softbank AirやモバレコAirが向いているのはこのような人です。

  • 長期契約よりもまずはレンタルで数か月使いたい
  • 家族や自分のスマホをSoftbank回線で契約している
  • 家族で多くの端末をつなげてもいいルーターが欲しい

置くだけWifiのメリット

置くだけWiFiと固定回線を比較した際のメリットは次の通りです。

  • 工事不要ですぐに使える
  • 光回線が利用できない場所でも利用できる

申し込めば数日で手元に届き、工事不要ですぐ使い始められる

【ネット開通時期目安】

  • WiMAX、ソフトバンクエアー、モバレコAir…申込後端末が届きしだい(店舗購入は当日)
  • 固定回線(光回線)…1ヶ月から3か月ほど

光回線工事では日にちを指定することもできますが、時間帯や土日指定をするだけでも5,000円前後の追加料金を求められることが多いです。

工事が集中する3~4月などの繁忙期は、工事の希望日が合わず数ヶ月先延ばしなんてこともあり得るので、その間はずっと待たなくてはなりません。

工事費用や待つ期間を考えると、コンセントを挿すだけで即日使い始められるのはかなりストレスフリーですね。

(参考:UQコミュニケーションズ公式HPSoftbank Air公式HPフレッツ光公式HP

光回線が使えない場所でも利用できる

光回線は有線で接続する為、自宅へ光ファイバーを繋げなければなりません。しかし以下の理由で繋ぐことができない場合があります。

  • 電柱から遠い、河川や道路をまたいでしまう
  • 建物所有者の許可がおりない
  • マンションのポートがうまっている

一方、置くだけWiFiは工事自体が不要なのでこういった問題が発生しません。電波さえ届くエリアであれば、どんな建物でも使えるのです。

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置くだけWifiのデメリット

置くだけWiFiのデメリットは以下の通りです。

  • エリア・建物によっては電波が弱い、繋がらない
  • 通信速度や安定性が光回線に劣る

一つずつ見ていきましょう。

エリア・建物によっては電波が弱い・繋がらない

光回線工事

(出典:フレッツ光公式HP「開通工事レポート」より)

光回線を契約すると、戸建てなら電柱から直接光ケーブルを家に引き込み、光コンセントとホームゲートウェイ等を接続することで通信ができるようになっています。

ONUやホームゲートウェイまでは有線で繋がっているため、通信は安定しやすいです。

ただ、置くだけWiFiの通信はあくまでも基地局との無線通信。基地局まで距離があったり、自宅や職場がエリア外だと電波が弱かったり繋がらない場合もあります。。

置くだけWiFiは、室内まで有線が来ている光回線に比べて、置くだけWiFiが繋がりづらいこともあるのは事実です。

契約前は必ず各公式サイトから「エリア検索」をすること、契約後の通信に不安を感じた場合は初期契約解除制度を利用した解約手続きを進めるようにしておきましょう。

(参考:UQコミュニケーションズ「WiMAXのサービスエリア」)
(参考:WIRELESS CITY PLANNING「Softbank Airのエリア

通信速度、安定性が光回線よりも低い

電波の安定性

置くだけWiFiは、周囲の環境や時間帯に左右されやすいため、通信の安定性を求めるのであれば光回線の方がおすすめです。

以下の表の通り、理論値速度としてはほとんど変わりません。

WiMAX
:Speed Wi-Fi HOME L02
一部エリア962Mbps
(WiFi接続時は下り最大867Mbps)
LANケーブル接続時1.0Gbps
Softbank
:Air ターミナル4
一部エリア962Mbps(481Mbps)
光固定回線
:フレッツ光
約1.0Gbps(PCで1.3Gbpsも可)

ただ実際に出る速度としては、置くだけWiFiは20〜50Mbps前後であることがほとんど。

一方、光回線は100Mbpsから300Mbps程度出るという場合も多いです。

一般的な用途(Web閲覧、動画視聴、SNS等)であれば10Mbpsあれば十分なので基本的な利用には問題ありませんが、オンラインゲームやデータ容量が重いものをダンロードする場合に遅さに不満を感じるかもしれません。

モバイルWifiと置くだけWifiの違いは?

光回線の契約はやめようと思うんだけど、置くだけWiFiとモバイルWiFiのどっちを使うか悩んじゃうのよね。

「誰が、どこで、使うか」がキーワードになるって聞いたよ!

光回線の工事をやめることにしたはいいものの、モバイルWiFiと置くだけWiFiのどちらを選べばいいのか悩みますよね。

置くだけWiFiを選ぶのか、モバイルWiFiを選ぶときは、WiFiを使う対象が「誰」で「どこ」で使うかで考えると決めやすいです

  置くだけWiFi モバイルWiFi
バッテリー 常時コンセント接続 充電しておけば
1日程度使用可
持ち運び できない できる
最大
同時接続数
40台以上 10台程度
電波の強さ
自宅使用

簡単に言ってしまえば、「外に持ち出して使うかどうか」「使う人数や端末がどの程度か」で選べば大丈夫です。

家だけで使うことを前提にしているのならば、電波や接続台数的にも迷わず置くだけWiFiを選びましょう。

【置くだけWiFiが向いている人】

  • インターネットを使うのはほぼ家だけである
  • 家のあちこちで、複数台つなげるような使い方を家族みんなでしたい
  • 光回線工事はしないが、少しでも家での回線速度を上げたい

【モバイルWiFiが向いている人】

  • 外出先でも家でも使いたい
  • 二人暮らしや一人暮らしで、接続台数が多いわけではない

【結論】置くだけWiFiは工事不要で手軽に利用可能

ネット環境の快適さや長期的に見た通信費の額は、自分や家族にとって何がいいかを考えて選ぶことで、大きく変わってきます。

住まいを変える予定がある人は、アパートやマンションがインターネットに対応しているのかの確認が大事になります

家族が増える家庭ではモバイルWiFiから置くだけWiFiへのシフトも考えられるでしょう。

自分や家族の使い方や環境の変化に合わせて、料金プランや契約内容、使用する機器の見直しをすることが長期的に見た時に一番の節約になるかもしれませんね。

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