本記事では、ソフトバンクからirumoへの乗換方法やメリット・デメリットを解説しています。
ソフトバンクのミニフィットプラン+を利用している人は、ドコモのirumoに乗り換えることでかなり料金が安くなるので、ぜひチェックしてみてください。
ドコモのirumoとソフトバンクのプランを比較、月額料金はかなり異なる
irumoとソフトバンクのライトユーザー向けプラン(ミニフィットプラン+)を比較した結果をみてみましょう。
基本料金(割引なし)の場合の比較
ドコモ irumo |
ソフトバンク ミニフィットプラン+ |
|
タイプ | 容量固定 | 段階料金制 |
~1GB | 550円(0.5GB) | 3,278円 |
~2GB | – | 4,378円 |
~3GB | 2,167円 | 5,478円 |
~6GB | 2,827円 | – |
~7GB | – | |
~9GB | 3,377円 |
irumoの料金は、ソフトバンクの半分以下。
同じ3GBで比べるとirumoは2,167円であるのに対し、ソフトバンクのミニフィットプラン+だと5,478円、差額3,311円にもなります。
さらにirumoの良さは9GBまで選べるというメリットもあり。
ソフトバンクだとミニフィットプラン+が3GBまで、他はデータ無制限のプラン(メリハリ無制限)となるので4GB〜10GBの中容量ユーザーは、我慢して3GBに抑えるか、高いけどデータ無制限プランにするかしかありませんでしたが、irumoであれば安い料金で我慢することなく自分に適したデータ容量を選ぶことができます。
光回線セット割・家族割・カード支払割を適用した場合の比較
ドコモ irumo |
ソフトバンク ミニフィットプラン+ |
|
タイプ | 容量固定 | 段階料金制 |
光回線セット割 | △1,100円(※1) | △1,100円 |
家族割 | – | – |
カード支払い割 | dカード △187円(※1) |
– |
~1GB | 550円(0.5GB) | 2,178円 |
~2GB | – | 3,278円 |
~3GB | 880円 | 4,378円 |
~6GB | 1,540円 | – |
~7GB | – | |
~9GB | 2,090円 |
※1:0.5GBプランは割引適用なし
dカード支払い割があるirumoの方がトータルの割引額は多め。
現在ソフトバンク光、NURO光、ソフトバンクエアーを使っている人は、irumoへ乗り換えるタイミングでドコモ光もしくはhome 5Gに乗り換えることで、さらにお得に利用できます。
irumoは基本料金でもソフトバンクの割引後料金より安い
ドコモ irumo (割引なし) |
ソフトバンク ミニフィットプラン+ (割引を適用した場合) |
|
タイプ | 容量固定 | 段階料金制 |
~1GB | 550円(0.5GB) | 2,178円 |
~2GB | – | 3,278円 |
~3GB | 2,167円 | 4,378円 |
~6GB | 2,827円 | – |
~7GB | – | |
~9GB | 3,377円 |
表を見てわかるように、irumoはたとえドコモ光のセット割などを適用できず基本料金での利用になったとしても、ソフトバンクのミニフィットプラン+で割引した料金よりも低いです。
3GB同士だとソフトバンクの半額程度、9GBプランでもソフトバンクで3GBで使うより安いです。
理想としては光回線もあわせて乗り換える(ソフトバンク光からドコモ光など)のが良いのですが、都合によりそれができないとしてもirumoに乗り換えるメリットは大きいといえるでしょう。
ソフトバンクからirumoへ乗り換える際に必要なもの
ソフトバンクからirumoへの乗り換えは、MNP予約番号が不要でオンラインで簡単にできます。
ただ申込みをスムーズに進める上で、あらかじめ以下のものについては準備しておくと良いでしょう。
- 本人確認書類(下記画像参照)
- dアカウント(申し込み手続き中にアカウントの新規作成可)
- クレジットカードもしくは銀行口座の番号
ソフトバンクからirumoへの乗り換え(MNP)手順
ではここからは、ソフトバンクからirumoへの乗り換え(MNP)手順について紹介します。
- 動作確認端末か確認
- 公式サイトから申し込み手続きを開始
- 端末購入有無・SIMカードの種類を選択
- プランを選択
- オプションを選択
- 光回線またはホームルーターの選択有無
- dアカウントの作成、またはログイン
- 本人確認書類の確認(eKYC
- 必要情報の入力
- 同意事項・申込内容の確認、申込み完了
1、動作確認端末か確認(必要な場合)
ソフトバンクで購入したスマホの場合、irumoでは動作確認端末外となってしまう場合あります。
irumoでの動作確認端末は公式サイトより確認できる為、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、動作確認済みとなっている主要なスマホは以下の通りです(全てを掲載しているわけではない為、この中にない場合は公式サイトにて確認してください)。
動作確認済端末 | ||
iPhone | iPhone15シリーズ iPhone14シリーズ iPhone13シリーズ iPhone12シリーズ iPhoneXSシリーズ iPhoneXR iPhoneX iPhone8シリーズ iPhone7シリーズ iPhone6シリーズ iPhoneSE(1〜3世代) |
|
Android (一部抜粋) |
Google Pixel 8シリーズ Google Pixel 7シリーズ Google Pixel 6シリーズ Google Pixel 5シリーズ Google Pixel 4シリーズ Google Pixel 3シリーズ |
|
SHARP | シンプルスマホ4、5 AQUOS zero6 AQUOS R7 AQUOS sense5G AQUOS sense7 plus AQUOS R8 pro 他 |
|
Sony | Xperia 10 Ⅴ Xperia 5 IV Xperia 10 IV Xperia 1 IV Xperia 5 III Xperia 10 III Xperia 1 III 他 |
|
OPPO | OPPO Reno3 5G OPPO A55s 5G OPPO Reno10 Pro 5G 他 |
|
Xiaomi | Redmi Note 9T Redmi Note 10T Xiaomi 12T Pro 他 |
なお、現在使っている端末の購入が2021年5月12日以降であればSIMロックがかかっていませんが、それ以前に購入した端末の場合はソフトバンクのSIMロックがかかっている可能性があります
SIMロック解除は以下から申し込みできるので、irumo申し込み後にでも良いのでしておくようにしましょう。
ソフトバンクのSIMロック解除はこちら→https://www.softbank.jp/support/faq/view/25919
※せっかくirumoへ乗り換えるなら端末セットでの申し込みがおすすめ
低料金プランであるirumoでも、ドコモの5G WELCOME割の適用は可能。
iPhone15が22,000円引きになるなど、端末によってはかなり安くなる為、せっかくirumoへ乗り換えるのであればこの特典の利用を考えてみましょう。
主要端末の割引額は以下の通り。
対象機種 | 割引額 |
iPhone 15(128GB) | 22,000円割引 |
iPhone 14(128GB) | 9,900円割引 |
iPhone SE(第3世代)(128GB) | 16,500円割引 |
iPhone SE(第3世代)(64GB) | 16,500円割引 |
Google Pixel 8a | 32,450円割引 |
AQUOS wish4 SH-52E | 16,500円割引 |
Xperia 5 IV SO-54C | 22,000円割引 |
Xperia 10 V SO-52D | 22,000円割引 |
arrows N F-51C | 22,000円割引 |
らくらくスマートフォン F-52B | 16,500円割引 |
せっかく乗り換えるのであれば、合わせて端末の購入も考えてみましょう。
2、公式サイトから申し込み手続き
ここからは実際に申し込みをすすめていくことになります。
まずは公式サイトの「申し込み」をタップすると上記ページに飛びます。
そこから、MNPの場合は「今の電話番号をそのまま使う」、そしてソフトバンクからの乗り換えなので「他社携帯電話会社」を選択しましょう。
3、端末購入有無・SIMカードの種類を選択
続いて、端末購入がある場合は買う、ない場合は買わないを選択。
そしてSIMは自分が使う方を選択してください。
SIMカードは従来からある物理的なSIMのカードをスロットルに差し込むタイプで、後日送られてくることになります。
一方でeSIMはスマホに内蔵されたチップにSIMの情報をネット経由で書き込むタイプ。SIMの郵送が不要なのですぐに使えることができますが、スマホがeSIMに対応していること、光回線などスマホ以外の通信手段があることなどが必要です。
eSIMは慣れると便利ですが、わからない・不安という場合はこれまで通りSIMの入れ替えで完結するSIMカードを選択すると良いでしょう。
4、ソフトバンクでのMNP予約番号取得は不要(ワンストップ方式に対応している為)
次に進むと上記の通りMNPの予約番号を取っておくようにでますが、ソフトバンクから乗り換えであれば予約番号を取得する必要はありません。
ソフトバンク、ドコモ(irumo)ともにワンストップ方式という、乗り換え先で申し込むと自動でMNPが適用される方式に対応している為、MNP予約番号なしで簡単に申し込むことが可能となっています。
5、プランの選択
irumoのプランは0.5GB〜9GBまでの4つのプランがあります。
なお、irumoではデータ繰り越しができません。使い切れなかった分は翌月に繰り越されずに消滅するだけなので、過剰にデータ容量の大きなプランを選択することはおすすめしません。
6、オプションの選択
次に行うのがオプションの選択。かけ放題オプションやメールオプションを使う場合には選択しましょう。
なお、irumoはソフトバンクと違い、キャリアメール(〇〇@docomo.ne.jp)が有料オプションとなっています。
7、光回線またはホームルーターの選択有無
irumoはドコモ光やホームルーターのhome 5Gと併用することにより割引(△1,100円/月)されます。
もし現在違う光回線やホームルーターを使っているなら、スマホと一緒に乗り換えるのが良いでしょう。
ただし、ドコモ光にしろhome 5Gにしろ、ここから申し込みを選ぶよりも後日代理店経由で申し込んだ方がキャッシュバックが多いのでおすすめ。
ですので、ここでは「希望しない」を選択しておきましょう。
8、dアカウントの作成またはログイン
irumoを申し込むには、dアカウントを持っておく必要があります。
すでに持っている人は「持っているdアカウントを使う」を選択して次ページでログイン、持っていない場合は「新規でdアカウントを作る」を選択し、アカウントの作成をすすめてください。
9、本人確認書類の確認(eKYC)
eKYC(オンライン上で本人確認を完結するシステム)を用いて、本人確認書類の確認へとすすみます。
本人確認書類で使える書類は以下の通り。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 身体障害者手帳
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 運転経歴証明書
- 住民基本台帳カード
- 在留カード
カメラを使っての確認となりますが、読み取りがうまくいかなかったりと個人的には申込みの中で一番面倒でした。
10、必要情報の入力
続いてページに従い、以下の情報を入力していきます。
- お客様情報の入力
- 受取日時の選択
- ネットワーク暗証番号の設定
- 支払い方法の選択・番号入力
11、同意事項の確認、申込内容の確認、申込み完了
最後に同意事項の確認・チェック、申込内容の確認を行い、申込み完了です。
※ソフトバンクの解約手続きは不要
MNPの場合、ドコモで申し込み、そしてSIMカード(端末購入時は端末と合わせて)の到着後に開通手続きを行えば、ソフトバンクは自動で解約となります。
その為、わざわざソフトバンクで解約手続きを行う必要はありません。
参考:irumoの開通手続き
ソフトバンクからirumoへの乗り換えるメリット
ここでは、ソフトバンクからドコモのirumoへ乗り換えるメリットをまとめていきます。
スマホ代が安くなる
irumoの料金は、ソフトバンクのミニフィットプラン+と比べてかなり安く、たとえば3GBプランでは半分以下となっています。
ソフトバンク光を使っていて割引を適用していてもirumoを基本料金で使うほうが安い為、スマホ代を下げたい人にはかなりおすすめです。
5G WELCOME割により、端末が安く入手できる
irumoでも端末代割引のMNP特典である5G WELCOME割の利用が可能。
iPhone15は44,000円の割引、Google Pixel 8aは32,450円の割引となっており、乗り換えと同時にお得に新しい端末を入手することが可能です。
いつでもカエドキプランを使えば毎月の支払額を抑えることができる
ドコモのいつでもカエドキプランは、23ヶ月目に端末を返却することで機種ごとによって決められた残債の支払いが免除となるプログラム。
これを利用することで、iPhone15は月821円(実質負担額18,898円)、Google Pixel 8aは月322円(実質負担額7,414円)。
irumoの月額料金と合わせても、スマホ代込みでソフトバンクよりも低い月額料金で利用することができます。
0.5GB | 3GB | 6GB | 9GB | |
月額料金 | 550円 | 880円〜 2,167円 |
1,540円〜 2,827円 |
2,090円〜 3,377円 |
端末代 実質負担額 |
18,898円 | |||
月々の 端末代 |
821円/月 |
|||
1ヶ月あたりの 支払額合計 |
1,371円 | 1,701円〜 2,988円 |
2,361円〜 3,648円 |
2,911円〜 4,198円 |
ワンストップ方式で簡単にMNPで乗り換えられる
ドコモ(irumo)、ソフトバンクともにワンストップ方式に対応している為、MNP予約番号の取得が不要。
事前手続きなしで、irumoに申し込むだけでMNPでの乗り換えができる為、手間が少なくてすみます。
ソフトバンクの新トクするサポート(端末返却プログラム)は継続して利用できる
ソフトバンクの返却プログラムである新トクするサポートは、irumoに乗り換えてソフトバンクが解約となってもそのまま継続して利用可能。
これまで通り、分割払いでの支払いが継続され、端末を返却すれば残債の免除も受けられます。
光回線をドコモ光に乗り換える際にキャッシュバックが貰える
現在、ソフトバンクスマホとセット割が適用できるソフトバンク光やNURO光などを利用している人は、スマホをirumoに乗り換えるタイミングで光回線もドコモ光に申し込むのがおすすめ。
ドコモ光に乗り換えることで、irumoの料金が安くなりますし、最大40,000円のキャッシュバックをもらうこともできます。
ソフトバンクのメールアドレスを引き継ぐことが可能
ソフトバンクのキャリアメールは、「メール持ち運び」を利用することでirumoに乗り換えても使い続けることが可能です。
利用料金は月330円、ソフトバンク解約後31日以内にソフトバンクの申込みページで申し込むことで利用できます。
ソフトバンクからirumoへの乗り換えるデメリット
続いてソフトバンクからirumoへ乗り換えるデメリットもまとめました。
光回線やホームルーターを乗り換える手間が発生(光回線等を使っている場合)
光回線やホームルーターをドコモ光もしくはhome 5Gに乗り換える場合、キャッシュバックなどお得な特典があるもののどうしても手間がかかります。
特に光回線となると、申込後に開通工事があり、立ち会いも必要となるので面倒だと感じる人も少なくないでしょう。
ただ立ち会いと言っても30分〜1時間程度。irumoの割引(月1,100円)に加え光回線乗り換えのキャッシュバックがあることも考えると、多少面倒でも乗り換えることをおすすめします。
家族間通話も有料となる為、電話をたくさんする場合はオプション加入が必須
ソフトバンク同士であれば家族間通話が無料です。
しかしirumoはドコモ同士、irumo同士でも家族間通話は有料(データ無制限のeximoは家族間通話が無料)です。
その為、家族間通話が必要な人は通話定額オプション(5分以内かけ放題:880円、かけ放題:1,980円)に入る必要があります。
サブスクの支払い方法をソフトバンクまとめて支払いにしている場合は他の支払い方法に変える必要がある
動画配信サービスなどのサブスクの支払い方法をソフトバンクまとめて支払いにしている場合、支払い方法をクレジットカード払いに変更する必要があります。
支払い方法を変更しないままにすると、自動で該当のサブスクが解約となるので注意が必要です。
ソフトバンクからirumoへの乗り換える際に知っておきたい注意点
最後に、ソフトバンクからirumoへ乗り換える際に知っておきたい注意点を紹介します。
irumoは日割り、ソフトバンクは1ヶ月分の料金がかかる
MNPで乗り換えた当月は、irumoは日割りとなりますがソフトバンクは日割りとならず1ヶ月分の料金がかかります。
その為、乗り換え月は2つの支払いが重なり普段よりも高い料金を支払うことになります。
irumoは店舗での乗り換えも可能だが、手数料が3,850円かかる
irumoへの乗り換えはドコモショップや家電量販店でも可能です。
ただ、それらの店舗で乗り換えると手数料として3,850円かかるのであまりおすすめしません。
公式サイト経由であれば、手数料は0円なのでできればオンラインで乗り換えを済ませましょう。