ソフトバンクとY!mobileは同じ店舗で取り扱われていることが多いです。
ただ両者の違いについてよく知らない人が多いのではないでしょうか。
ソフトバンクは高いけど回線品質が良い、Y!mobileは安いけど回線品質が悪いくらいの認識でいると、かなりもったいないです。
本記事ではソフトバンクとY!mobileの違い、そしてどちらを選ぶべきなのについて紹介していきます。
ソフトバンクのサブブランドY!mobileは格安SIM人気No.1
- 4GB・20GB・30GBの3つの容量から選べる
- ソフトバンク光とセット利用で最大△1,650円/回線
- 家族割で2回線目以降は△1,100円/回線
- キャリア並みに通信速度は速く、回線混雑時の速度低下なし
- 事務手数料・送料無料
- 他社乗り換えで最大20,000円分のPayPayポイント
- 端末割引大、1円スマホもあり
- 2GB〜5GB容量が増えるデータ増量オプション(550円)が6ヶ月無料
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ソフトバンクとY!mobileは同じ会社が運営している携帯電話会社
ソフトバンクとY!mobileは、どちらもソフトバンク株式会社が運営しており、ソフトバンクがメインブランド、そしてY!mobileはサブブランドとしてサービス提供されている携帯電話です。
Y!mobileは料金が安いので格安SIMという分類に分けられ、そしてよくMVNO(キャリアから回線を借りて通信サービスを提供している格安SIM)と混同されています。
Y!mobileは自社回線を使っている点から、MVNOとは実は中身が全く異なり、どちらかと言えばソフトバンクに似ているブランドです。
ただこの2つは同じ運営会社、同じ回線を使っていますが、料金やその他のサービスはかなり異なります。
次項では、その違いを明確にしていきましょう。
Y!mobileとソフトバンクの違い
では具体的にソフトバンクとY!mobileは何が違うのかについて紹介していきます。
ソフトバンク | Y!mobile | |
回線品質 | ◎ | ◎ |
容量、料金 | 〜1GB:3,278円 〜2GB:4,378円 〜3GB:5,478円 無制限:7,238円 |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
割引種類 | 家族割 光回線セット割 |
家族割 or 光回線セット割 |
家族割 | 2人:△660円/月 3人以上:△1,210円/月 (無制限プランのみ) |
△1,100円/月 (2回線目以降) |
光回線セット割 | △1,100円/月 (家族割と併用可) |
最大△1,650円/月 (家族割と併用不可) |
セット割 対象光回線 |
ソフトバンク光 NURO光 |
ソフトバンク光 |
割引後料金 | 〜1GB:2,178円 〜2GB:3,278円 〜3GB:4,378円 無制限:4,928円 |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
かけ放題 オプション |
5分以内定額:880円 かけ放題:1,980円 |
10分以内定額:880円 かけ放題:1,980円 |
家族通話 | 24時間無料 | 有料 |
電話オプション | 留守番電話:無料 着信お知らせ:無料 着信転送:無料 |
留守番電話:無料 着信お知らせ:無料 着信転送:無料 |
制限時の速度 | 128kbps | 3GBプラン:300kbps 他:1mbps |
店舗数 | 2,200店以上 | 3,000店以上 |
キャリアメール | @softbank.ne.jp (無料) |
@ymobile.ne.jp (無料) |
回線品質
スマホの回線品質に関しては、キャリアは良いけど他の格安SIMはあまり良くないというイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
ただY!mobileについては自社回線を使っていることもあり、回線品質が悪いなんてことは一切ありません。通信速度も速いし、時間帯で遅くなるといった不安定性もありません。
とは言え厳密に通信速度を測ってみるとY!mobileよりはソフトバンクの方が優れています。同じ自社回線を使っているとは言え、メインブランドとサブブランドで差をつけているようです。
ただスマホとして使う上では、Y!mobileの回線品質は全く困らず快適に使うことができますから、回線品質に関しては気にする必要がありません。
容量、料金
ソフトバンクには3GBまでのミニフィットプラン+と、容量無制限のメリハリ無制限、2つが使えます。
一方Y!mobileはS(4GB)、シンプルM(20GB)、シンプルL(30GB)の3つのプランがあります。
大容量のデータ通信を行うユーザーはソフトバンクしか選択肢がないという形になるでしょう。
ただ料金は圧倒的にY!mobileが安いです。
特に3GBまでのプランを見ると差が顕著で、ソフトバンクが3GBで5,478円であるのに対し、Y!mobileの4GBは3,000円以上も安い2,365円で使うことができます。
家族割
ソフトバンクの場合、家族で2回線利用しているとどちらも660円の割引、3回線以上利用している場合は1,210円の割引となります。
ただし割引はメリハリ無制限プランを利用している場合のみで、ミニフィットプラン+の場合は割引されません(利用人数には追加される)。
一方でY!mobileはどのプランでも1,100円の割引を受けることができます。しかしY!mobileの家族割は2回線目以降でしか適用されません。
たとえば3回線使っていた場合、2回線がそれぞれ1,100円を割引されますが、1回線は基本料金のままとなります。
光回線とのセット割
光回線とのセット割による割引額はソフトバンクが月1,100円、Y!mobileが1,100〜1,650円です。
家族割と違い、どちらも全プランで適用かつ全回線で適用されます。
ただしソフトバンクの無制限プランでは家族割と光回線とのセット割を併用することができるのに対し、Y!mobileはセット割を利用すると家族割を適用することができません。
またソフトバンクの対象光回線がソフトバンク光とNURO光であるのに対し、Y!mobileはソフトバンク光だけという違いもあります。
割引後料金
家族割(3人以上)、光回線のセット割を適用した場合の料金を確認していきましょう。
ソフトバンク | Y!mobile | |
容量、料金 | 〜1GB:3,278円 〜2GB:4,378円 〜3GB:5,478円 無制限:7,238円 |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
割引額 | 〜3GB:△1,100円 無制限:△2,310円 |
4GB:△1,100円 20・30GB:△1,650円 |
割引後料金 | 〜1GB:2,178円 〜2GB:3,278円 〜3GB:4,378円 無制限:4,928円 |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
ソフトバンクの無制限プランは家族割と光回線とのセット割を併用できる為、最も料金が安くなります。
ただ3GBまでのプランはY!mobileの割引額よりも小さくなってしまう為、料金差はかなり大きくなります。
Y!mobileは家族割と光回線のセット割、いずれかしか適用できないものの、どちらかを適用した場合はどの容量もMVNOの格安SIM並みに安い料金で利用できる形です。
かけ放題オプション
かけ放題オプションもソフトバンクよりY!mobileの料金が安く設定されています。
ソフトバンクの5分以内定額が880円に対し、Y!mobileは10分以内と長いのに同じく880円となっています。
家族間通話
家族間通話は、ソフトバンクで家族割適用時に24時間無料になります。
一方、Y!mobileは家族割を適用していても通話料は無料とならず、もし家族間で頻繁に電話するならかけ放題オプションに加入する必要があります。
ただ家族間での電話だけ多いというのであれば、無料のLINE通話を利用するというのが良いかもしれませんね。
電話オプション
電話オプションの留守番電話機能、着信お知らせ機能(圏外時の着信を通知してくれる)、電話転送機能はソフトバンク、Y!mobileともに無料で利用できます。
格安SIMの場合はこれらの機能が有料のオプションであったり、そもそも機能として使えない場合が多いのですが、Y!mobileはその心配がありません。
制限時の速度
ソフトバンクは無制限プランの場合はもちろん基本的に速度が制限されることがありませんが、ミニフィットプラン+では3GBを超えると最大128kbpsに制限されます。
128kbpsだとLINEでメッセージのやり取りをすることはなんとかできる(遅延があったり写真のやり取りはできない)ものの、Webページの閲覧やSNSを行うことはできません。
一方、Y!mobileの制限時速度は4GBプランで最大300kbps、20GB・30GBプランでは最大1mbpsとソフトバンクよりも速い速度で通信が可能です。
300kbpsあるとLINE通話やラジオ・音楽アプリの使用といったことができるようになります。
さらに1mbpsまであると、Youtube等の視聴(標準画質)やSNSの利用もできます。
すなわち、Y!mobileの20GBもしくは30GBのプランはほぼ無制限に使うことができるという大きなメリットを持っています(もちろん快適性という面は速度が制限されていない場合に比べて失われてしまいますが)。
ちなみにソフトバンクやY!mobileで制限されていない時の通信速度は平均すると50〜70Mbps程度です。
店舗数
格安SIMの多くは店舗がなく、契約や相談、アフターケアが全てオンラインでしか行うことができません。
ただソフトバンクはもちろんY!mobileも店舗があり、窓口で直接契約や相談ができます。
そして店舗数はソフトバンクよりもY!mobileの方が実は多いです。
Y!mobileは専用の店舗が多く存在するが、ソフトバンクの店舗はY!mobileも併設されているというのがこの理由です。
ただ店舗数としてはソフトバンクも十分多く、家電量販店にも入っていますから、困ることはほとんどありませんね。
キャリアメール
格安SIMだとキャリアメールが利用できないことがほとんどですが、Y!mobileの場合は無料で利用可能です。
アドレスはソフトバンクの場合が〇〇@softbank.ne.jpで、Y!mobileは〇〇@ymobile.ne.jpとなります。
Y!mobileは他の格安SIMと違ってキャリアと同じような使い勝手
格安SIMの多くは、料金が安い変わりにキャリアのスマホに比べると使い勝手で劣る部分は多いです。
ただY!mobileに関しては、回線品質も問題なく留守電などの電話オプションも利用可能、窓口もあるし、キャリアメールも利用可能。
ソフトバンクやドコモ、auといったキャリアと使い勝手という面では変わりありません。
ただ、唯一の違いと言ってもいいのがデータ容量。
ソフトバンクや他のキャリアは無制限プランがあるのに対し、Y!mobileは最大25GB(増量オプションを利用して最大30GB)となっており、この差でどちらを使うべきなのかが分かれます。
ソフトバンクとY!mobileの料金をパターン別に比較
ではここからは、ソフトバンクとY!mobile の料金をパターン別に比較していきます。
家族で3回線使っている場合の料金総額
まずは家族で3回線使っている場合の総額料金。
ソフトバンク | Y!mobile | |
1人目 (30GB) |
6,028円 (メリハリ無制限) |
4,928円 (L) ※家族割適用なし |
2人目 (30GB) |
6,028円 (メリハリ無制限) |
3,828円 (L) |
3人目 (3GB以内) |
5,478円 (ミニフィットプラン+) ※家族割適用なし |
1,078円 (S) |
総額料金 | 17,534円 | 9,834円 |
ソフトバンクの1人目、2人目はデータ容量が無制限であるのに対し、Y!mobileは30GBまでなので一概に比較はできませんが、上記の条件だとY!mobileはソフトバンクの半分程度料金で利用できます。
特に3GB以内のプランの差は大きいです。
ソフトバンクのミニフィットプラン+は、元々のコスパが悪い上に家族割も適用できない為、Y!mobileの5倍以上の料金です。
家族で3回線+光回線を使っている
セット割対象の光回線を使っている場合だと、ソフトバンクはさらに割引され、Y!mobileは家族割と重複されないものの1回線目から割引が適用されるので料金が変わります。
ソフトバンク | Y!mobile | |
1人目 (30GB) |
4,928円 (メリハリ無制限) |
3,278円 (L) |
2人目 (30GB) |
4,928円 (メリハリ無制限) |
3,278円 (L) |
3人目 (3GB以内) |
4,378円 (ミニフィットプラン+) ※家族割適用なし |
1,078円 (L) |
総額料金 | 14,234円 | 7,634円 |
こちらもソフトバンクの大容量プランは容量が無制限というメリットがあるものの、料金はY!mobileよりも2倍近く高くなっています。
ソフトバンクは光回線のセット割と家族割が併用できるので割引額は大きくなりますが、Y!mobileも一人目から割引が適用されることになるのでさらに安く使えるようになっています。
一人だけで使っている場合の料金
光回線を使ってなく、さらに一人だけで家族割も適用されないという場合について見ていきましょう。
ソフトバンク | Y!mobile | |
総額料金 | 〜1GB:3,278円 〜2GB:4,378円 〜3GB:5,478円 無制限:7,238円 |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
この場合は基本料金から割引されない為、料金は基本料金のままです。
一人だけ+光回線を使っている場合の料金
では一人だけの利用であるが、セット割対象の光回線使っている場合の料金を見ていきましょう。
ソフトバンク | Y!mobile | |
総額料金 | 〜1GB:2,178円 〜2GB:3,278円 〜3GB:4,378円 無制限:6,138円 |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
光回線とのセット割はソフトバンクが1,100円の割引に対し、Y!mobileは1,188円の割引となる為、料金差は使っていない場合よりも大きくなります。
結論:ソフトバンクとY!mobileは結局どっちが良い?
ここまでソフトバンクとY!mobileの違いやパターン別の料金差を見ていきました。
その結果を含めて、結局どっちが良いのかについてまとめましょう。
ほとんどの人はY!mobile、ソフトバンクからの乗り換えも楽
ソフトバンクもY!mobileも使い勝手の部分は変わりません。
しかし料金差は歴然。一人で使う場合も、家族で使う場合も、光回線とのセット割を使う場合も、Y!mobileの方が圧倒的に安く、半分以下となることもあります。
よって、ほとんどの人はY!mobileを使うべきというのは明らかでしょう。
もし現在ソフトバンクを使っているのであればY!mobileへの乗り換えすることも推奨します。乗り換えるだけで下手したら毎月1万円以上も通信費が節約できますから。
なおソフトバンクからY!mobileへの乗り換えは他社に乗り換える場合と比べて非常に簡単です。
大容量(30GB以上)使うならソフトバンクもあり
唯一ソフトバンクを選ぶべきなのは、30GB以上の大容量データ通信が必要な人。
Y!mobileのプランは最大25GBまで。月550円の増量オプションを使っても30GBまでしか使えません。
高画質の動画を頻繁に見る、テザリングを使って他の端末を頻繁に利用するという場合は30GBだと少ない可能性が大きい為、ソフトバンクを使うべきとなります。
まとめ|ソフトバンクとY!mobileは毎月使うデータ容量によって決めよう
使い勝手はほとんど同じソフトバンクとY!mobileですが、容量と料金が異なります。
もし毎月30GB以内の利用であればY!mobileがおすすめとなり、30GB以上使うのであればソフトバンクがおすすめです。
それほど大きなデータ容量を使わないのにソフトバンクを選んでしまうと通信費がかなりもったいないことになるので中しましょう。