ポケットWiFiでは、月額料金が安くてもよく調べてみると解約金が高い、契約期間が長く設定してあるのはよくあるケース。
かと言って短期間レンタルは料金が割高である場合が多く、選ぶだけでも一苦労です。
そこで本記事では、月額料金が月3,608円(税込)と割安ながら、解約金や事務手数料、契約期間の縛りもないという最安値保証WiFiに注目。
名前の通り本当に最安値で使えるWiFiなのか、メリット・デメリットは何があるのかについても解説していきますので、気になっている方はぜひ参考にしてください。
最安値保証WiFiの料金や端末、速度制限、支払い方法
何ともややこしいですが、「最安値保証WiFi」はポケットWiFiの名称。
- 契約期間の縛りが無い
- 解約時の違約金が無い
- 契約時の事務手数料が掛からない
上記3点の条件を満たしたポケットWiFiの中で月額料金が最安値であることを保証しているため、最安値保証WiFiという名前が付けられています。
確かにポケットWiFiは、契約期間や解約金が無くても事務手数料が掛かるところがほとんどなので、最安値保証を掲げているのも頷けます。
ただし契約期間があるもの、事務手数料があるもの、キャンペーン中のものなどを含めるとさらに安く使えるポケットWiFiも他のあるというのが正直なところです。
それでは最安値保証WiFiの概要について詳しく見ていきましょう。
最安値保証WiFi | |
月額料金 (税込) |
3,608円 (+ユニバーサル料3円) |
事務手数料 | なし |
送料 | なし |
発送までの 期間 |
2日以内 |
返却 | あり/返却時送料自己負担 |
月間 容量制限 |
月100GB程度 |
速度制限 | 短時間で膨大な通信 ・異常な通信の場合 月末まで128Kbps以下 |
契約期間 | なし |
回線 | Softbank回線 |
取扱機種 | Speed Wi-Fi Next W04 Speed Wi-Fi Next W05 Speed Wi-Fi Next W06 |
端末補償 (税込) |
550円/月 |
公式 | 公式サイト |
【料金】月額3,608円でお得だが、100GB以上使うなら話は別
最安値保証WiFiの月額料金は月3,608円のワンプランのみ。
一見すると安く使えるように思えますが、最安値保証WiFiには月100GBの上限があります。
月に最大200GB使えるChat WiFiを例に挙げてみましょう。
初期費用も考えれば最安値保証WiFiの方が若干安いですが、100GB以上使いたい人からすると、数百円の差でより多く使えることを考えると、他のポケットWiFiを検討するのも一つですね。
【端末】WiMAXのW04とJT101、エリアはSoftbank回線対応
(引用:最安値保証WiFi公式)
使用端末は、WiMAXのW04とJT101で、どちらもソフトバンク回線です。
W04はWiMAXの端末ですが、最安値保証WiFiではソフトバンク回線のSIMが挿入された状態で使うことになります。
【速度制限】無制限に使えない、実際は月100GB程度で速度制限に掛かる
公式サイトで「使い放題」を謳っている最安値保証WiFiですが、よくサイトを読んでみると以下の文言が記載されています。
1日2GB、3日10GBなどの制限はございません。
※回線元の判断により、短期間で膨大なデータ量の消費(目安は月間100GB)または異常な通信量とみなされた場合、速度制限(低速化:128kbps)が発生します。(引用:最安値保証WiFi公式)
要するに、回線元であるソフトバンク側に「短期間での過剰な通信や異常な通信量がある」とみなされた時点で、速度制限に掛かるということです。
しかも「短期間で膨大なデータ量の消費」の目安は月100GBとしていることから、実際は使い放題や無制限ではなく、最安値保証WiFiはあくまでも月100GB程度が上限であると言えます。
最近は100GB以上使えるような、ある程度無制限に使えるポケットWiFiが増えていますが、中には無制限を謳いながらも月100GB程度で速度制限があるものも多いです。
最安値保証WiFiで速度制限に掛かった場合、月末まで128Kbps以下の制限が続くことになります。
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 |
通話 | △ | |
ビデオ通話 | × | |
△ | ||
× | ||
× | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | △ |
通販サイト | × |
Youtube | 低画質 | × |
標準画質 | × | |
高画質 | × | |
テザリング | △ | |
オンラインゲーム | × | |
データ | ダウンロード | × |
アップロード |
128Kbpsでできることは、だいたいこんな感じ。
使い放題だからと大容量の通信をして速度制限に掛からないように気を付けてください。
【クーポン・特典】クーポンやキャッシュバックなどはない
最安値保証WiFiには、料金が割引されるクーポンやキャッシュバックなどの特典はありません。
まあクーポンを使わなくても月額料金としては十分割安なほうですし、これ以上の割引を期待しても仕方がないでしょう。
ちなみに高額キャッシュバックのあるポケットWiFiには、1年後に約3万円をGETすることができるGMOとくとくBB WiMAXもあります。
【支払い方法】対応はクレジットカードのみ、口座振替は使えない
支払い方法はクレジットカードのみで、口座振替は使えません。
対応カード会社はVISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club、Discoverです。
他社と料金比較
他の大容量ポケットWiFiと比較してみましょう。
ポケット WiFi |
月額料金 | キャッシュ バック |
初期 費用 |
通信 容量 |
契約 期間 |
最安値保証 WiFi |
3,608円 | 0円 | 0円 | 100GB | なし |
Mugen WiFi | 3,718円 | 10,000円 | 3,300円 |
100GB | 2年 |
それがだいじ WiFi |
2,948円 3,718円 |
0円 | 3,300円 | 50GB 100GB |
2年 |
Chat WiFi | 20GB:2,280円 50GB:2,600円 200GB:4,690円 |
0円 | 3,300円 | 20GB 50GB 200GB |
なし |
GMO とくとくBB WiMAX |
3カ月3,969円 以降4,688円 |
30,200円 | 3,300円 | 3日 10GB |
3年 |
Broad WiMAX |
~2ヶ月:2,999円 ~24ヶ月目:3,753円 25ヶ月目~:4,413円 |
0円 (19,000円) |
3,300円 | 3日 10GB |
3年 |
※税込表記
事務手数料や契約の縛りが無い分、それがだいじWiFiよりもお得に使うことができますが、それよりも安いのはMugenWiFi。
2年の縛りはあるものの、最大10,000円のキャッシュバックをGETできるため、実質的に月額3,438円で使うことができます。
最安値保証WiFiの契約方法・解約方法
最安値保証WiFiの契約方法や解約方法について確認していきます。
契約方法|WEBから申し込みで、2日以内に発送される
最安値保証WiFiの契約方法は、WEB申し込みのみ。
公式サイトの上部にある「お申し込み」ボタンを選択して手続きをしましょう。
- 台数選択
- あんしん端末補償の有無
- 名前、住所等の個人情報入力
- 端末到着希望日の入力
- クレジットカード番号の入力
- 申し込み手続き完了
流れに沿って入力していけば、手続き自体は5分程度で完了です。
端末は2日以内を目安に発送、端末は届いたらすぐに使える状態で届きます。
なお契約月は申込日を基準に日割りされ、翌月決済となります。
解約方法|WEB上の解約フォームへの入力と端末の返却で手続き完了
最安値保証の解約手続きは、解約の申し込みと端末の返却手続きが必要です。
まず解約申し込みについては、公式サイトの「よくある質問」コーナーにある解約フォームから手続きすることになります。(参考:最安値保証WiFi解約フォームページ)
個人情報の入力さえ済ませれば後の項目は任意なので、さらっと流してしまって大丈夫です。入力内容を確認して解約依頼を完了させてください。
WEB手続きを終えたら、レンタルしている端末を期日までに返す用意をしておきましょう。
ちなみに、最安値保証WiFiの解約手続きで勘違いをしやすいのが解約になるタイミング。WEBで解約手続きをした翌月が解約月となるので、少しややこしいですね。
「端末の返却は解約月の翌月5日まで」となっていますので、手続きをした翌々月の5日までに返却するように気を付けてください。返却送料は自己負担です。
【機器返却先住所】
〒132-0024 東京都江戸川区一之江2丁目11-13 機器返送窓口 宛
03-5877-3941
最安値保証WiFiのメリット・デメリット
最安値保証WiFiのメリットやデメリットについて確認していきます。
最安値保証WiFiのメリット
最安値保証WiFiのメリットは以下の通り。
- 事務手数料が掛からない
- 契約期間の縛りがなく解約金が発生しない
- 端末の発送は2日以内
では一つずつ見ていきましょう。
事務手数料が掛からないので初期費用を抑えることができる
ポケットWiFiでは契約時に「初期費用」や「契約事務手数料」と称して3,000円ほどの費用が月額料金とは別に発生するところがほとんど。
最安値保証WiFiのように、事務手数料が無いところはかなり珍しいです。
事務手数料が無ければ契約時に掛かってくる初期費用を抑えられるので、気軽に利用できますね。
契約期間の縛りがないため、途中解約による解約金が発生しない
契約期間の縛りを気にせず自分の好きなタイミングで解約ができること、その際に違約金が掛からないことは時代に合った内容ですし、大きなメリットと言えます。
たとえば、月額料金割引やキャッシュバックでユーザーに還元する代わりに、契約期間の縛りや高額な違約金を設けたプランと、最安値保証WiFiのように契約期間の縛りが緩く、解約金が無くても月額料金が安いプランがあったとしましょう。
そのうちどちらかを選んで欲しいと言われたら、どちらを選ぶでしょうか。
途中解約による解約金が発生しないことに越したことはありませんし、私でも後者を選びます。
端末の発送は2日以内に対応してもらえる
公式サイトには2日以内に発送すると記載してありますが、私が確認した時は申し込み画面に「23:59までのご注文で翌日発送致します。」と書かれていました。
ただ年末年始やGWなど申込みをしたタイミングによってはこれ以上掛かることもあるようです。
注文の際は在庫や発送に関する情報を確認するようにしましょう。
なお、どうしても急ぎで即日受け取りをしたい時は、店舗受け取りのできるBroad WiMAXがおすすめ。
東京、名古屋、大阪近辺であればWEBで申し込んだその日に指定店舗にて端末を受け取ることも可能です。
即日発送・即日受け取りのポケットWiFiの詳細は、こちらの記事を参考にしてください。
即日発送・即日受け取りできるポケットWifiまとめ。レンタルWifiは料金と最低利用期間に注意して
最安値保証WiFiのデメリット
最安値保証WiFiのデメリットは以下の通り。
- 月100GBを目安に速度制限があることが分かりにくい
- 端末補償の未加入で機器損害金が44,000円も掛かる
- 端末を指定する時は申し込み後に連絡しなくてはいけない
- あくまでもレンタルなので解約時は返却が必要
では一つずつ見ていきましょう。
使い放題を謳っているが実際は月100GBを目安に速度制限がある
最安値保証WiFiは実際には月100GB程度で速度制限が掛かるにも関わらず、そこについては小さな文字でしか触れないまま、「使い放題」と大きな文字で謳っている点に不親切な印象を与えている気がします。
月100GB程度の制限が設けてあるのであれば「月100GBプラン」といった名称を付けてくれれば分かりやすいのですが…。
端末を故障・紛失・水没させた場合、補償未加入時は44,000円を請求される
最安値保証WiFiには「あんしん端末補償」(550円/月)があります。
この補償の残念な点は、端末補償に加入していたとしても、故障や水没、紛失の際は端末代として11,000円を請求されること。
他社では補償加入者であれば端末交換1回まで無料といった対応をしてくれるところもあるため、11,000円というのは高い印象を受けます。
さらに端末補償未加入の場合には44,000円もの高額な請求をされてしまうのは、正直驚いてしまいました。
過失による故障(落下・衝撃等による液晶割れや損壊)や水没でこれだけの損害金が請求されるのが心配であれば、契約時は絶対にあんしん端末補償を付けるようにしましょう。
端末指定は申し込み後にサポートセンターへの連絡が必要、指定可否は在庫状況次第
最安値保証WiFiで取り扱いのある端末は3種類ありますが、基本的にどの端末が届くかは、手元に来るまで分かりません。
一応申し込み後にサポートセンターに連絡をすることで希望を伝えることはできますが、在庫状況次第では希望の端末が来ない可能性があるというのはちょっと残念です。
ちなみに、Speed Wi-Fi Next W06が2019年発売であるのに対してW04は2017年発売。2年あれば端末の速度や性能がぐんと向上します。
たとえばW04の端末が出せる下り(ダウンロード)速度は最大758Mbpsですが、W06なら最大1.2Gbpsです。通信速度に1.5倍の違いがあるなら、より速く通信できるほうを使いたいですよね。
ただできるだけ新しい機種を使いたいというのは皆同じ。申し込みのタイミングが悪いと、在庫不足で他の機種での対応になるかもしれない点には注意しておきましょう。
サポートセンター
【電話】03-5877-3941
【メール】info@saiyasune-wifi.jp
端末はレンタルなので解約時に返却が必要、送料は自己負担
最安値保証WiFiの端末はレンタル。つまり解約時には端末一式の返却が必要です。
送料を自己負担して期日までに送り返すといった作業が面倒に感じられる人は、ネクストモバイルやUQ WiMAXなど端末の返却不要のポケットWiFiを契約するほうが良いでしょう。
なお解約月の翌月5日までに返却しなければ1ヶ月の利用料金が余計に発生してしまうので、返却手続きは余裕をもって行ってください。
最安値保証WiFiの評判・口コミ
最安値保証WiFiの評判や口コミを集めたところ、全体的にそこまで悪い評判や口コミはありませんでした。
月100GBで制限があっても、「この価格でこの程度使えるなら十分」と料金に見合ったサービスに満足している印象です。
全然使えない縛りなしwifiにオサラバして最安値保証wifiに変えたけどいいかんじ
(Twitter)
最安値保証wifi契約してみたけどこの時間でも20Mbps出てて助かる
この時間にモザイク画質じゃない配信観れるの久しぶりだわw
月100GBまでらしいからきをつけないといけないけど3日10GBの制限ないだけで圧倒的に快適だわw
速攻ワイモバイルのwifi解約してこよ
(Twitter)
速度を測定した口コミでは、20Mbps程度が出ているとのこと。
月100GB程度の制限があっても、Y!mobileやWiMAXの「3日で10GB超の通信で速度制限」といった短期制限が無いことで、快適に通信ができているようです。
最安値保証wifi
平日昼休みの実力 pic.twitter.com/f01rtWIsuK (Twitter)
↑画像参考:ダウンロード速度:0.75Mbps/アップロード速度3.62Mbps
一方平日の昼休みは下り(ダウンロード)が1Mbpsも出ないほど遅いという口コミもあります
YouTubeを見るなら最低でも1Mbps程度の速度は必要なので、これでは動画再生も思うようにできませんね。
最安値保証WiFiは1ヶ月100GBくらいはあるのかー
やっぱダメだ (Twitter)
使い放題を謳っているにも関わらず月100GBの制限があることを知って選ぶのを辞めた人もいました。
最近は大容量の通信ができるWiFiも多く出ているので、100GB以上の容量が欲しい人は、hi-ho Let’s WiFiやそれがだいじWiFiなどを検討してみると良いでしょう。
hi-ho Let’s WiFiやそれがだいじWiFiは、次の記事でも紹介しています。
【最新】ポケットWiFiの総合おすすめランキング、徹底比較してわかった後悔しないポケットWiFiはどこ?
【結論】最安値保証WiFiは最安値ではないが選択肢としてはあり
最安値保証WiFiの料金や特徴、契約方法・解約方法、メリット・デメリット、口コミや評判について見てきました。
契約期間の縛りがなく、解約金や事務手数料も無いポケットWiFiなので、契約期間を気にせず使いたい人や長期利用を予定していない人は選択肢の一つとして考えることもできます。
しかし、端末補償未加入の場合は故障や水没、紛失で、4万円の弁済金を支払わなければいけないことを考えると、あんしん端末補償への加入は必須でしょう。
容量別におすすめのポケットWiFiをまとめている記事もありますので、月100GB以上の大容量で使えるポケットWiFiを探している人はぜひこちらも参考にしてください。