ドコモのスマホ代は高いけど、格安SIMにすると後悔しそうだから乗り換えていないという人は多いのでないでしょうか。
今回は乗り換えで後悔してしまう理由や後悔しないで乗り換える方法について紹介していきます。
ドコモから格安SIMに乗り換えて後悔する理由
ドコモから格安SIMに乗り換えて後悔する理由として、以下のものが挙げられます。
- 回線品質が悪い
- 窓口に相談できない
- キャリアメールが使えない
- LINEのID検索が使えない
回線品質が悪い
格安SIMはドコモなど3大キャリアに比べて通信速度が遅かったり、回線が不安定なるなど「回線品質が悪い」というイメージを持っている人が多いでしょう。
そしてこれは事実。
キャリアから回線をレンタルして通信サービスを提供しているMVNOの格安SIMは、基本的な通信速度が遅く、さらに回線が混雑する時間帯(12時、18時以降など)はさらに遅くなるという傾向にあります。
回線品質が特に優れているドコモからの乗り換えだからこそ、回線品質が悪い格安SIMに乗り換えることで後悔してしまうことになるケースがおそらく最も多いでしょう。
わからないことがあっても窓口に相談できない
ドコモは実店舗が非常にたくさんあり、契約だけではなく料金プランや他の疑問点などに対する相談が可能です。
一方で格安SIMは基本的にオンラインで契約。プラン選びやSIMの設定など自分で行わなければなりませんし、端末故障等のトラブルも基本的には自分で行わなければなりません。
契約後のアフターケアは格安SIMに比べ、ドコモが勝っているというは間違いないでしょう。
キャリアメールが使えない
ドコモでは無料で〇〇@docomo.ne.jpというキャリアメールがありますが、格安SIMだとこのキャリアメールが使えないというところも多数です。
現在はLINEやフリーメールが広く使われるようになり、キャリアメールでなければ登録できないようなサイトもかなり少なくなっている為、基本的になくてもなくても問題はありません。
ただ現在でも使っている人が乗り換えて使えなくなるという場合だとサイト等の登録アドレスを一括で変えなければいけなかったり、知人に連絡したりといった手間があります。
また何かしらの理由でキャリアメールが良いと考えている人にとっては、キャリアメールが使えない格安SIMを不便と感じてしまうかもしれません。
LINEのID設定・検索が使えない
格安SIMだとLINEのID設定・検索が基本的に使うことができません。
LINEでID機能を利用する為には、18歳以上年齢認証が必要となります。そしてその年齢認証は3大キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)のシステムと連携して行われています。
その為、キャリアと直接契約するわけではない格安SIMは年齢認証ができずにID設定や検索ができないのです。
ドコモから格安SIMに乗り換えると、こういった細かいところで不便さを感じることも少なからずあります。
乗り換えを考える前に知っておきたい格安SIMの種類
ドコモから格安SIMへ乗り換える場合、ここまで紹介したようなデメリットによって後悔する可能性はもちろんあります。
ただ、実は十分対策可能。あらかじめ自分が重視する点をはっきりさせとけば、後悔なくドコモから格安SIMに乗り換えてスマホ代を3,000円から5,000円も安くすることだって可能です。
そこで、まずは格安SIMの種類について知っておきましょう。
格安SIMという言葉を「格安で利用できる通信サービス」と定義すると、以下の3つの種類に分けられます。
- サブブランド・・・キャリアの系列会社が低価格のブランドとして展開しているサービス
- キャリアの格安プラン・・・キャリアがオンライン受付専用で出している低価格プラン
- MVNO・・・キャリアの回線を借りて通信サービスを提供しているSIM
実は一言で格安SIMと言っても種類は様々で、特徴も大きく異なります。
サブブランド | 格安プラン | MVNO | |
例 | UQモバイル Y!mobile |
ahamo | IIJmio |
料金 | 安い | 安い | 最も安い |
回線品質 | ◯ | ◯ | △ |
キャリアメール | 有 | 無(※) | 無 |
窓口の有無 | 有 | 無 | 無 |
※:キャリアから乗り換える場合のみ利用可能
おそらく最も多くの人が持っている「格安SIM」のイメージはMVNOでしょう。回線品質はキャリアに比べると悪いものの、料金が安いという特徴を持っています。
ただ、中には料金の安さと回線品質の高さが両立している格安SIMもあるのです。格安SIMをひと括りにしてしまい、ドコモから乗り換えると後悔すると決め手しまうのはもったいないです。
ドコモから格安SIMの乗り換えは、ポイントをおさえれば後悔しない!
ではここからは、先程挙げた「ドコモから格安SIMに乗り換えて後悔してしまう理由」に対する対処法を紹介していきます。
ahamoやサブブランド(Y!mobile、UQモバイル)なら速度の心配なし
ドコモの格安プランであるahamoやソフトバンクのサブブランドであるY!mobile、auのサブブランドであるUQモバイルは回線品質が非常に優れています。
通信速度は全く困らないくらい速いし、混雑時に極端に遅くなるということもありません。
そもそもこれらはMVNOのように別の会社の回線を借りているわけではなく、自社回線を使って通信サービスを提供しています。キャリアと同じ使うのですから回線品質は心配いりません。
ソフトバンクのサブブランドY!mobileは格安SIM人気No.1
- 4GB・20GB・30GBの3つの容量から選べる
- ソフトバンク光とセット利用で最大△1,650円/回線
- 家族割で2回線目以降は△1,100円/回線
- キャリア並みに通信速度は速く、回線混雑時の速度低下なし
- 事務手数料・送料無料
- 他社乗り換えで最大20,000円分のPayPayポイント
- 端末割引大、1円スマホもあり
- 2GB〜5GB容量が増えるデータ増量オプション(550円)が6ヶ月無料
\申し込みはこちら/
Y!mobileの公式サイト
サブブランド(Y!mobile、UQモバイル)なら窓口での相談も可能
Y!mobileやUQモバイルといったサブブランドはキャリア同様に窓口で契約や相談をすることができます。
窓口自体の数はメインブランドに比べて少ないものの、窓口数は全国に2,000以上と十分な数です。
またどちらも家電量販店にブースがあるので、そちらを使うことも可能となっています。
ただし、契約自体はオンラインで行う方がお得であることがほとんどなのであくまで相談窓口として認識しておくのがおすすめです。
ドコモからahamoへの乗り換えならキャリアメールが引き継ぎ可能
キャリアメールはY!mobile(〇〇@ymobile.ne.jp)、UQモバイル(〇〇@uqmobile.jp)でも利用できます。
ただしUQモバイルのキャリアメールは月額220円のオプションとなっています(Y!mobileは無料)。
またahamoは新規登録した場合だとキャリアメールを使うことができませんが、ドコモからプラン変更した場合はメールを引き継いで利用することができます(ドコモメール持ち運び:月額330円)。
UQモバイル、ahamoは有料プランであるものの、ドコモとの基本料金の差を考えたらオプション費用を払ってでも乗り換えた方がお得です。
ahamo、サブブランド(Y!mobile、UQモバイル)ならLINEのID検索
MVNOの格安SIMではLINEのID検索機能を使うことができませんが、ドコモの格安プランであるahamoや、サブブランドのY!mobileやUQモバイルであれば使うことができます。
これらはキャリアもしくはその子会社が運営している為、キャリアのスマホ同様に年齢認証ができる為です。
ahamoはオンラインでの契約のみなどドコモと多少違いはありますが、Y!mobileやUQモバイルはキャリアと全く変わらない使い勝手で利用できます。
家族割、光回線とのセット割を適用しなくても格安SIMの方が安い
家族割や光回線とのセット割があるからもったいないということが、ドコモから格安SIMに乗り換えない理由の一つになっている人もいるのではないでしょうか。
しかしはたして本当にもったいないのでしょうか。以下はドコモ、ahamo、Y!mobileの割引前、割引後の料金表です。
ドコモ | ahamo | Y!mobile | |
基本料金 | 【eximo】 〜1GB:4,565円 〜3GB:5,665円 無制限:7,315円 【irumo】 0.5GB:550円 3GB:2,167円 6GB:2,827円 9GB:3,377円 |
20GB:2,970円 100GB:4,950円 (※5分以内無料 定額通話付き) |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
割引 | 家族割・光回線セット割・ dカード支払割他 |
なし | 光回線セット割 |
割引後料金 (※) |
【eximo】 〜1GB:2,178円 〜3GB:3,278円 無制限:4,928円 【irumo】 0.5GB:550円 3GB:880円 6GB:1,540円 9GB:2,090円 |
20GB:2,970円 100GB:4,950円 (※5分以内無料 定額通話付き) |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
※:家族割3人以上、ドコモ光とのセット割、dカード支払い割を適用
毎月30GB以上使う人であれば、フルで割引したドコモが良いでしょう。
ただそれ以外を使っている人なら格安SIMに乗り換えた方が良いです。
ドコモから乗り換えるおすすめの格安SIM
ここでは、上記で紹介した格安SIMについて詳細やどういった人におすすめかを解説していきます。
ahamo|回線品質◯、キャリアメール引き継ぎ可能
ahamo | |
料金 | 100GB:4,950円 |
通話オプション | 5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
使用回線 | ドコモ |
タイプ | キャリア |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- 端末割引やdポイント還元あり
ドコモが出している格安プランであるahamo。ドコモ回線で回線品質は全く問題なしです。
3GBなど小容量プランがないのが少々デメリットですが、料金自体は非常に安く、ドコモからの乗り換えであればキャリアメールの引き継ぎもできます。
Y!mobile|回線品質◯、3つの容量から選べる、家族割あり
Y!mobile | |
基本 料金 |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
割引 | 光回線セット割:最大△1,650円(1回線目〜) 家族割:△1,100円(2回線目〜) PayPayカード割:△187円 |
割引後 料金 |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
通話オプション | 10分以内無料:880円 かけ放題:1,980円 |
使用回線 | softbank |
タイプ | サブブランド |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- 端末代割引、1円端末あり
- 他社乗り換えでPayPayポイント最大20,000円分プレゼント
- データ増量オプション6ヶ月無料
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobile。回線品質は優れているのでドコモから乗り換えて遅いと後悔することはありません。
他にもY!mobileでは店舗での利用ができますし、プランも4GB、20GB、30GBの3つから選ぶことができます。
またY!mobileには家族割があり、家族で複数回線利用すると2回線目からかなり大きな割引を受けることができます。もしドコモからまとめて乗り換えるなら一番おすすめの格安SIMです。
UQモバイル|回線品質◯、3つの容量から選べる
UQモバイル | |
基本料金 | ミニミニプラン(4GB):2,365円 トクトクプラン(15GB):3,465円 コミコミプラン(20GB+通話定額10分):3,278円 |
割引 | 自宅セット割:△1,100円 家族セット割::△550円 auPayカード支払割:△187円 (※コミコミプランは割引適用外) |
自宅セット割 + auPAYカード支払割 適用後料金 |
・ミニミニプラン(4GB):1,078円 ・トクトクプラン(15GB):2,178円 ※コミコミプランは自宅セット割対象外 |
通話オプション | 1回10分以内の国内通話無料:880円 国内通話24時間かけ放題:1,980円 |
使用回線 | au |
タイプ | サブブランド |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- 最大10,000円相当(不課税)au PAY残高還元※SIMのみ購入の場合
- 端末代大幅割引
- 増量オプションⅡが7ヶ月間無料(初めて加入の場合)
auのサブブランドであるUQモバイル。Y!mobile同様、小容量のプランを選びたい人や店舗を利用したい人にはおすすめです。
IIJmio|とにかく安い
IIJmio | |
料金 | 2GB:850円 5GB:990円 10GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 30GB:2,700円 40GB:3,300円 50GB:3,900円 |
通話オプション | 5分以内無料:500円 10分以内無料:700円 かけ放題:1,400円 |
使用回線 | docomo、au |
タイプ | MVNO |
- 格安SIMの中でもトップクラスの安さ
- 端末代最大54,000円割引
- 月額料金が3ヶ月間440〜1,100円割引
- 通話定額オプションが6ヶ月間410円割引
MVNOタイプのIIJmioはahamoやY!mobileなどと比べて回線品質は劣っているし、窓口もありません。
ただその分、料金は非常に安くなっています。またプランが細かく分かれているので、自分に合ったものを選ぶこともできます。
まとめ:ドコモから格安SIMへの乗り換えはポイントさえ押さえれば後悔なんてしない!
ドコモから格安SIMへ乗り換えて後悔するのは、単純に選び方を間違っているからに過ぎません。
現在は一言で格安SIMと言っても様々な種類があるので、ポイントをおさえ自分に合ったものをしっかり選べば、後悔することなくスマホ代を大幅に下げることができるはずです。