ソフトバンクにはヘビーユーザー向けの「メリハリ無制限」と、ライトユーザー向けの「ミニフィットプラン+」の2つのプランがあります。
このうち、メリハリ無制限は料金は高いものの無制限で使えるなど人によってはメリットもあるプランではありますが、ミニフィットプラン+でメリットがある人はかなり限定的であり、基本的には格安SIMを使うことを推奨します。
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- 3GBが990円、20GBが2,728円
- 通信速度は速く、LINE利用時のギガ消費もなし
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ソフトバンクのミニフィットプラン+の料金、特徴
では、まずはミニフィットプラン+の料金・特徴を紹介していきましょう。
ミニフィットプラン+ | |
料金体系 | 使った分に応じて変動 最大3GBまで |
月額料金 (割引適用無し) |
〜1GB:3,278円 〜2GB:4,378円 〜3GB:5,478円 |
月額料金 (最大割引適用時) ※割引は下記参照 |
〜1GB:2,178円 〜2GB:3,278円 〜3GB:4,378円 |
家族割 (家族割プラス) |
割引なし (回線数にはカウント) |
光セット割 (ソフトバンク光) |
△1,100円 |
通話オプション | かけ放題:1,980円 1回5分以内通話無料:880円 |
家族間通話 | 無料 |
制限時 最大通信速度 |
3GBを超えた場合に 128Kbps |
ミニフィットプラン+の基本料金
ミニフィットプラン+ | |
月額料金 (割引適用無し) |
〜1GB:3,278円 〜2GB:4,378円 〜3GB:5,478円 【参考:メリハリ無制限】 7,238円 |
ミニフィットプラン+では、その月ごとの使ったデータ容量に応じて料金が変動します。
1GB以下の利用でも3,278円かかり、もし3GBまで使ってしまうと5,478円にもなってしまいます
3GBというのは格安SIMであれば1,000円以下で利用できる小容量プラン。そう考えるとソフトバンクの料金はかなり高いと言えるでしょう。
ソフトバンクの割引内容
家族割 (家族割プラス) |
割引なし (回線数にはカウント) |
光セット割 (ソフトバンク光) |
△1,100円 |
メリハリ無制限であれば家族割によって最大1,100円の割引をうけることができますが、ミニフィットプラン+は家族割による割引がありません。
ただし、家族割の回線数としてカウントされる為、家族内でメリハリ無制限を使っている人がいればその分については割引されます。
光回線とのセット割が適用された場合の料金は以下の通りです。
月額料金 (最大割引適用時) |
〜1GB:2,178円 〜2GB:3,278円 〜3GB:4,378円 【参考:メリハリ無制限】 4,928円 |
割引を適用できれば1,100円安く使うことができるようになるものの、それでも格安SIMに比べるとかなり高いです。
3GB使った場合については無制限で使えるメリハリ無制限と大きく変わりません。
たとえばソフトバンクが出しているオンライン専用の格安プランであるLINEMOであれば、3GBが990円であり、4分の1以下で利用できます。
通話オプション、家族間通話
通話オプション | かけ放題:1,980円 1回5分以内通話無料:880円 |
家族間通話 | 無料 |
ソフトバンクでは時間制限がないかけ放題オプションと、5分以内の通話が無料となるかけ放題オプションがそれぞれ上記の料金で利用することができるようになっています。
この通話オプションも格安SIMより3〜400円ほど高いです。
また家族間であれば、かけ放題のオプションなしでも無料で通話可能です。
大手キャリア以外のサブブランドや格安SIMは家族間での通話も有料で、電話が多い場合はかけ放題オプションをつける必要がありますが、ソフトバンクであればそれが必要ないという点は一つのメリットであると言えるでしょう。
制限時速度
ソフトバンクのミニフィットプラン+では上限が3GBとなっており、3GBを超えると最大通信速度が128Kbpsとなってしまいます。
128KbpsだとLINEのトークでぎりぎり、Webページ閲覧やSNS、動画視聴はできません。
最近の格安SIMはデータ容量を使い切っても200〜300Kbps、ahamoやLINEMO、Y!mobileなどは最大1Mbps(Youtubeの標準画質が視聴可能なレベル)である点を考えると、なかなか厳しい設定です。
ソフトバンクのミニフィットプラン+が多くのケースでもったいない
ソフトバンクのミニフィットプラン+は、一見すると使った容量に応じて料金が変動するようになっていて損なく使える、家族割で他のソフトバンクスマホも安くなるといった点から悪くないプランと考えてしまうかもしれません。
ただサブブランドや格安SIM、そしてキャリアからでてるオンライン専用格安プランなど様々な選択肢がある現在では、実はかなりの場合にもったいないです。
基本料金が高すぎる
まずそもそもミニフィットプラン+の基本料金は高すぎます。
1GB以内でも3,278円。たとえばソフトバンクの格安プランであるLINEMOであれば3GBで990円であることを考えると、差は歴然ですね。
万が一3GB使ってしまうと5,478円、ドコモの格安プランであるahamoであれば100GB使っても4,950円です。
割引なしの基本料金で使うのは、相当もったいないことがわかりますね。
光回線とのセット割を適用してもまだ高い
ソフトバンク光を使っていればスマホ代が1,100円安く使うことができます。
ただソフトバンクのミニフィットプラン+は、この割引を適用したとしても料金としては高いです。
割引を使っても1GB以内の利用で2,178円、LINEMO(ソフトバンクの格安プラン)であれば3GBが990円ですから、倍以上の料金です
3GBの使ってしまうと4,378円。それくらい使うならLINEMOの20GBプラン(2,728円)にすればスマホ代を半分に抑えることができます。
回線品質が良いという恩恵を受けることができない
ソフトバンクなどの3大キャリアは格安SIMなどに比べると回線品質が優れているというメリットがあります。
やはり通信速度は速いですし、回線が混雑する時間帯でも遅くなって使えなくなってしまうといったことがありません。
これはメリハリ無制限で大容量を使うユーザーにとっては、料金の高さを補うほどのメリットとなる場合もあるでしょう。
しかしミニフィットプラン+は3GBまで。小容量しか使わない人向けのプランです。
スマホでのデータ通信をほぼ使わないのですから、通信品質が良いという恩恵はあまり意味がなくなってしまうということです。
格安SIMがキャリアに比べて遅いと言っても、高画質の動画でも十分快適に見ることが速度。それ以上に速度が必要な使い方はしませんよね(万が一そんな使い方をしたらすぐに容量が上限に達してしまう)。
ミニフィットプラン+の代わりに使うなら?
ソフトバンクのミニフィットプラン+は料金が高すぎる為、正直おすすめできません。
そこでここでは、代わりに使うことをおすすめしたい格安SIMを紹介します。
LINEMO(ソフトバンクの格安プラン)
LINEMO | |
料金 | ミニプラン(3GB):990円 スマホプラン(20GB):2,728円 |
通話オプション | 5分以内無料:550円 かけ放題:1,650円 |
使用回線 | softbank |
タイプ | キャリア |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- スマホプラン契約で最大15,000円分のPayPayポイント
- ミニプラン契約で、5,940円相当のPayPayポイント
- 通話定額オプションが7ヶ月間無料
ソフトバンクが出している格安プランであるLINEMO。料金が安くキャンペーンも充実している上、キャリア自体がだしているプランだけあって回線品質も◎。通話オプションも安いです。
個人的には最もおすすめできる格安SIMです。
ただし、割込通話・キャッチホンが利用できない為、仕事用でも使う場合には注意が必要です(留守電は月220円で利用可能)
IIJmio(5GBが990円で使える安い格安SIM)
IIJmio | |
料金 | 2GB:850円 5GB:990円 10GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 30GB:2,700円 40GB:3,300円 50GB:3,900円 |
通話オプション | 5分以内無料:500円 10分以内無料:700円 かけ放題:1,400円 |
使用回線 | docomo、au |
タイプ | MVNO |
- 格安SIMの中でもトップクラスの安さ
- 端末代最大54,000円割引
- 月額料金が3ヶ月間440〜1,100円割引
- 通話定額オプションが6ヶ月間410円割引
安く使いたいならIIJmioがおすすめ。5GBで990円と抜群にコスパが優れています。
キャリアから回線を借りて通信サービスを提供するMVNOの格安SIMの為、回線品質でいうとLINEMOに比べると幾分劣ってしまう部分がありますが、小容量ユーザーであれば必要十分。
余ったデータは繰り越しできますし、とにかく通信費を抑えたい人にはおすすめの格安SIMです。
Y!mobile(光回線を使っている場合)
Y!mobile | |
基本 料金 |
4GB:2,365円 20GB:4,015円 30GB:5,115円 |
割引 | 光回線セット割:最大△1,650円(1回線目〜) 家族割:△1,100円(2回線目〜) PayPayカード割:△187円 |
割引後 料金 |
4GB:1,078円 20GB:2,178円 30GB:3,278円 |
通話オプション | 10分以内無料:880円 かけ放題:1,980円 |
使用回線 | softbank |
タイプ | サブブランド |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- 端末代割引、1円端末あり
- 他社乗り換えでPayPayポイント最大20,000円分プレゼント
- データ増量オプション6ヶ月無料
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobile。LINEMO同様、回線品質は優れています。
基本料金は4GBで2,365円と高いですが、家族割を適用した場合や光回線(ソフトバンク光)とのセット割が適用できれば4GBが1,078円で利用できるようになります。
現在、ソフトバンク光とソフトバンクスマホをセットで使っているならミニフィットプラン+の分だけY!mobileに乗り換えるというのがおすすめです。
さらに割込通話のオプションがあったり、余ったデータ容量を翌月に繰り越すことができるなど、LINEMOよりサービス面が充実しているのが大きなメリットです。
ミニフィットプラン+から格安SIMに乗り換えた場合の料金差
ではここからはミニフィットプラン+を格安SIMに乗り換えると、どれだけ安くなるかについて確認していきましょう。
なお、ここでは光回線とのセット割を適用している場合を前提とします。使っていない場合はソフトバンクスマホの料金が高くなる為、格安SIMに乗り換えた後との料金差がさらに大きくなります。
1人での利用
乗り換え前 | 乗り換え前 | |
1回線目 | ミニフィットプラン+ 3GB:4,378円 |
LINEMO 3GB:990円 |
家族割なしで利用している場合、ミニフィットプラン+で3GB使うと4,378円。LINEMOに乗り換えるだけでスマホ代が3,000円以上も安くなります。
通話オプションを使っている場合はそのオプション代がさらに下がるのでもっと安くなりますね。
2人での利用(家族割2回線適用、1人はメリハリ無制限)
乗り換え前 | 乗り換え後 | |
1回線目 | メリハリ無制限 無制限:5,478円 ※かけ放題オプションなし ※家族割2回線適用 |
メリハリ無制限 無制限:7,018円 ※かけ放題オプションあり ※家族割なし |
2回線目 | ミニフィットプラン+ 3GB:4,378円 ※かけ放題オプションなし ※家族割なし |
LINEMO 3GB:1,540円 ※かけ放題オプションあり |
合計 | 9,856円 | 8,558円 |
一人がソフトバンクのメリハリ無制限を使っており、その利用を継続する場合は家族割の適用がなくなります。
さらに家族間通話が有料となることを考慮してかけ放題をつけることを考えると、乗り換え前より1回線目の料金はかなり上がってしまいます。
ただミニフィットプラン+で契約していた2回線目が安くなる分で余裕で補えることができる為、2回線トータルでの料金はかなり安くなります。
3人での利用(家族割3回線適用、2人はメリハリ無制限)
乗り換え前 | 乗り換え後 | |
1回線目 | メリハリ無制限 無制限:4,928円 ※かけ放題オプションなし ※家族割3回線適用 |
メリハリ無制限 無制限:6,358円 ※かけ放題オプションあり ※家族割2回線適用 |
2回線目 | メリハリ無制限 無制限:4,928円 ※かけ放題オプションなし ※家族割3回線適用 |
メリハリ無制限 無制限:6,358円 ※かけ放題オプションあり ※家族割2回線適用 |
3回線目 | ミニフィットプラン+ 3GB:4,378円 ※かけ放題オプションなし ※家族割なし |
LINEMO 3GB:1,540円 ※かけ放題オプションあり |
合計 | 14,234円 | 14,256円 |
家族3人のうち2人がメリハリ無制限を使っている場合だと、ミニフィットプラン+を使っている回線をLINEMOに乗り換えても総額料金はほぼ同等となります。
家族割による割引額が減ってしまう、家族間通話がなくなることを考慮してかけ放題オプションを追加する必要がでるということが主な理由です。
ただ乗り換え後は3回線ともにかけ放題オプションをつけることで、家族以外にかける場合の通話料が5分以内であれば無料になることを考えると、この場合でも乗り換えた方がメリットはあると言えるでしょう。
4人での利用(家族割3回線適用、2人はメリハリ無制限)
乗り換え前 | 乗り換え後 | |
1回線目 | メリハリ無制限 無制限:4,928円 ※かけ放題オプションなし ※家族割3回線適用 |
メリハリ無制限 無制限:6,358円 ※かけ放題オプションあり ※家族割2回線適用 |
2回線目 | メリハリ無制限 無制限:4,928円 ※かけ放題オプションなし ※家族割3回線適用 |
メリハリ無制限 無制限:6,358円 ※かけ放題オプションあり ※家族割2回線適用 |
3回線目 | ミニフィットプラン+ 3GB:4,378円 ※かけ放題オプションなし ※家族割なし |
LINEMO 3GB:1,540円 ※かけ放題オプションあり |
4回線目 | ミニフィットプラン+ 3GB:4,378円 ※かけ放題オプションなし ※家族割なし |
LINEMO 3GB:1,540円 ※かけ放題オプションあり |
合計 | 18,612円 | 15,796円 |
ミニフィットプラン+を使っている回線数が多くなれば、安くなる分も大きくなるのは当然のこと。
たとえば家族4人で両親はメリハリ、子供2人はミニフィットプラン+という形で使っているのであれば、子供の分はLINEMO等の格安プランに乗り換えることをおすすめします。
ソフトバンクのミニフィットプラン+がおすすめできるケースは?
ただし、無条件でミニフィットプラン+がだめだと言うわけではなく、選んだ方が良い場合やおすすめできる場合も少ないですがいくつかあります。
ここではそれらのケースについて紹介していきます。
ソフトバンクの安心感がほしい場合
LINEMOなどの格安SIMはオンライン専用なので、ソフトバンクのように店頭での契約や相談などが原則できません。
サブブランドであるY!mobileであれば店舗での相談等も可能ですが、家族みんなで乗り換えない場合、自宅で光回線を使っていない場合や家族でまとめて乗り換えない場合は料金がそこまで安く使えません。
ソフトバンクショップでの手厚いサポートは、ソフトバンクならではの魅力なわけです。
それ故に料金も高くなってしまいますが、スマホを使う上で安心感がほしいというのであれば高くてもソフトバンクを選ぶというのも決して悪いことではありません。
大切なのは料金の安さだけではありませんからね。
ソフトバンクに契約することでiPhoneなどのスマホが安く買える場合
家電量販店などでは、ドコモ・au・ソフトバンクを新規契約もしくはMNPする時にiPhoneなどを非常に安く購入できる場合があります。
特にソフトバンクはスマホ代の割引額が大きい傾向にありますね。
これは、格安SIMなどにはないメリットです。
ちょうど新規契約やMNPでスマホの会社を変えようとしている、かつスマホを新しい端末に変えようとしているという人であれば一旦ソフトバンクで契約するというのもありでしょう。
まとめ
メリハリ無制限はソフトバンクの安定して速い回線が容量制限なしで使えるというメリットがありますが、ミニフィットプラン+には実はあまりメリットがありません。
家族割を適用していても格安SIMに乗り換えた方がトータルで安くなる場合が多いので、この機会にぜひ乗り換えてしまいましょう。