※ドコモではギガホプレミアの新規受付が終了し、新プランの「eximo」「irumo」に変更されています。
最新プランは以下の記事を参照してください。
高速で安定したモバイルデータ通信が使い放題というのが魅力のドコモの「5Gギガホプレミア」。
本記事ではこのプランについて特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
ドコモの5Gギガホプレミアの特徴、料金、他のキャリアとの比較
では、まずは5Gギガホプレミアの料金・特徴を紹介していきましょう。
5Gギガホプレミア | |
データ容量 | 無制限(※1) |
月額料金 (割引適用無し) |
〜3GB:5,665円 3GB以上:7,315円 |
月額料金 (最大割引適用時) ※割引は下記参照 |
〜3GB:3,278円 3GB以上:4,928円 |
家族割 (みんなドコモ割) |
2回線:△550円 3回線以上:△1,100円 |
光セット割 (ドコモ光) |
△1,100円 |
dカードお支払割 | △187円 |
通話オプション | かけ放題:1,870円 5分以内通話無料:770円 |
家族間通話 | 無料 |
制限時 最大通信速度 |
無制限の為なし |
※1:ネットワーク混雑時や大量通信時に通信制限がかかる場合もあり
ドコモの5Gギガホプレミアで利用できるデータ容量
5Gギガホプレミアは、毎月の利用可能がデータ量が無制限となっている使い放題プランです。5G回線利用時だけでなく、4G回線利用時も含めて無制限です。
回線が混雑している時や一人で大量のデータ通信を行った時には制限される場合があるとされていますが、よっぽど大量の使い方をしない限り制限されることはありません。
またテザリングでパソコンやタブレット等を利用する場合についても制限は設けられておらず、無制限で利用できます。
ちなみにauやソフトバンクの無制限プランではテザリングについて毎月30GBまでとなっており、テザリングでも無制限で使えるのはドコモだけです。
5Gギガホプレミアの基本料金、各種割引、割引後料金
月額料金 (割引適用無し) |
〜3GB:5,665円 3GB以上:7,315円 |
月額料金 (最大割引適用時) ※割引は下記参照 |
〜3GB:3,278円 3GB以上:4,928円 |
家族割 (みんなドコモ割) |
2回線:△550円 3回線〜:△1,100円 |
光セット割 (ドコモ光) |
△1,100円 |
dカードお支払割 | △187円 |
5Gギガホプレミアの基本料金は7,315円となっていますが、データ利用量が3GB以内であれば1,650円割引され5,665円となります。
ただ毎月3GB以内になるのであれば、ギガライト(3GB以内で4,565円)にした方が圧倒的に安いです。
またドコモは各種割引が大きく、家族割やドコモ光との光回線セット割、dカード支払い割を適用することで最大2,387円の割引が適用されます。
そして割引をフルで適用できた場合は4,928円で利用できるようになります。
5Gギガホプレミアとギガホプレミアの違い
ドコモでは5Gギガホプレミアの他に、4G回線向けのギガホプレミアがあります。
5Gギガホ プレミア |
ギガホプレミア | |
回線 | 5G/4G | 4G |
容量 | 無制限 | 60GB |
料金 | 〜3GB:5,665円 3GB以上:7,315円 |
〜3GB:5,555円 3GB以上:7,205円 |
割引後料金 (最大割引適用) |
〜3GB:3,278円 3GB以上:4,928円 |
〜3GB:3,168円 3GB以上:4,818円 |
ギガホプレミアは5Gに対応していない端末を使っている人向けのプランで、5Gギガホプレミアに比べて料金が110円安くなっている代わりに使える容量が60GBまでとなっています。
110円しか変わらないのに使える容量の差が大きい為、大容量使いたいなら5G端末を用意した方が良いですね。
なお最近の端末はほぼ5Gに対応(iPhoneは2020年10月以降に販売した端末、iPhone12以降)しています。
ahamo、楽天モバイル、他キャリアとの比較
ドコモ | ahamo | 楽天モバイル | au | ソフトバンク | |
プラン | 5Gギガホ プレミア |
大盛り | 基本 | 使い放題 MAX |
メリハリ 無制限 |
容量 | 無制限 | 100GB | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
基本料金 | 7,315円 | 4,950円 (かけ放題込み) |
3,278円 | 7,238円 | 7,238円 |
割引後 料金 |
4,928円 | 4,928円 | 4,928円 |
無制限もしくは大容量を使えるスマホを比較した場合、最も安く使うことができるのは楽天モバイル。家族割や光回線とのセット割などなしで、単純に安く利用することができます。
ただドコモやau、ソフトバンクに比べるとエリアが狭いなど回線品質の面で劣ってしまっている点には注意が必要です。
ドコモのオンライン専用格安プランであるahamoは4,950円で100GBまで使うことが可能です。ドコモの5Gギガホでフルに割引で適用した場合に比べると料金がわずかに高いものの、5分以内のかけ放題付きであることや割引関係なく基本料金自体が安いということを考えるとメリットは良いです。
またahamoは回線品質の面でも心配ありません。
auやソフトバンクはドコモとほぼ同じ。割引についても家族で3回線以上や光回線とのセット利用など同じ条件となっています。
ドコモの5Gギガホプレミアのメリット
ではここからはドコモの5Gギガホプレミアのメリットを紹介していきます。
高速で安定した通信が無制限で利用できる
回線自体を自社で提供しているキャリアは、回線を借りて通信を提供する格安SIMよりもかなり速度や安定性が優れているというメリットがあります。
無制限にデータ通信を使いたいという人にとって、高速であることや回線が混雑する時間帯でも遅くならないというのは非常に重要な点。高くてもキャリアの無制限プランを選択することでストレスを感じずに使うことができるでしょう。
またそもそもデータ通信が無制限なのはドコモ・ソフトバンク・auの3大キャリアに加え、新キャリアの楽天モバイルだけ。
格安SIMはだいたいが最大20GBまでで、唯一ドコモの格安プランであるahamoがオプション利用で100GB使える程度です。
楽天モバイルは回線品質面で3大キャリアにまだ劣っている(エリアが狭い、使っている周波数が建物に弱い)ことを考えると、安定した通信を無制限に使えるのは3大キャリアだけです。
サービスが充実している、安心感がある
格安SIMなどは基本的に申し込みや相談などがオンラインのみ。ドコモが格安プランとしてだしているahamoもオンライン専用です。
一方でドコモはドコモショップや家電量販店など、多数の店舗で申し込むことや事前の相談が可能です。また契約中に故障やトラブルなど困ったことがあった場合も相談しに行くことができます。
サービスの充実や安心感は、キャリアだからこそのメリットであると言えるでしょう。
留守電や割込通話の利用が可能
ドコモの格安プランであるahamoでは留守電や割込通話を使うことができません(オプションもなし)。他の格安SIMでも同様に使えないものもいくつかあります。
しかしドコモは留守電は無料。割込通話も必要な場合は月220円で使える為、ビジネス用に使う場合でも安心です。
割引をフルで利用できればそこそこ安く使うことができる
5Gギガホプレミアは一切割引を行わなければ7,315円と高いですが、家族で3回線以上使ったり、ドコモ光とのセット割を使えば4,928円まで安くなります。
ドコモの5Gギガホプレミアのデメリット
続いて5Gギガホプレミアのデメリットです。
料金が高い
格安SIMであれば20GBでも2,000円~3,000円程度で使えたり、楽天モバイルは3,278円でデータ通信が無制限で利用できることを考えるとドコモの5Gギガホプレミアの7,315円はかなり高いです。
もし割引をフルで利用したとしても4,928円であり、それでも他社より高いです。
動画視聴やなどであれば他の格安SIMでもスムーズに利用できる速度は十分にでますし。モバイルWiFi(WiMAX)を使えばもっと安く無制限使えることを考えるとこの料金をだしてまでドコモを利用するかはよく考えなければなりません。
割引をフルで適用する為の条件が厳しい
割引を適用できれば安くなると言っても、そもそも割引をフルで適用する為の条件は思いの他厳しいです。
まず家族割で1,100円の割引をする為には家族で3回線以上必要です。格安SIMに比べて割引後でも高いドコモで3回線以上使うので家族全体の通信費がかなり高くなってしまいます。
ドコモ光と5Gギガホプレミアをセットで使えば1,100円が割引されます。ただ5Gギガホプレミア自体で容量が無制限で使えるのに月5,000円程度かかるドコモ光自体を契約する必要性があるのでしょうか。パソコンやタブレットもスマホのテザリングを使えばいいですしね。
ドコモの5Gギガホプレミアをおすすめできない場合
「高速で安定したデータ通信がどこでも無制限に使うことができる」というのは確かに大きな魅力です。人によってはかなり良いサービスとなりうるでしょう。
ただやっぱり料金が高すぎます。
その為、5Gギガホプレミアはおすすめできない場合、無駄に高いお金を払うことになってしまう場合があるので注意が必要です。
光回線がありスマホのモバイルデータ通信が実は少ない場合
ドコモ光を利用し、家族で3回線以上使えば5Gギガホプレミアでも4,928円で利用することできます。
しかし光回線も使っているならば、スマホのモバイルデータ通信を利用するのは外出時だけとなる為、実はスマホを無制限プランにする必要性がない可能性があります。
それこそ20GBあれば十分な場合も多々あります。
ドコモの場合、7GBまでのギガライトと無制限の5Gギガホプレミアしかプランがありません。その為、7GBでは足りないという場合に盲目的に5Gギガホプレミアを選んでしまっている人もいるでしょう。
ただ、実際に使っている容量が20GB以下ならドコモのオンライン専用のahamoやソフトバンクのサブブランドであるY!mobile、auのサブブランドであるUQモバイルを使った方が安く済みます。
100GB以上使わない場合
もしスマホで100GB以上は使わないというのであれば、ドコモの5Gギガホプレミアよりもahamo
の大盛りオプションを利用した方がお得です。
ahamoでは基本プランに80GBを追加できる大盛りオプションを利用すると、合計100GBが4,950円(5分以内の通話し放題つき)で利用することができます。
5Gギガホプレミアは基本料金だと7,315円、家族割(3回線以上)とdカードお支払い割を適用しても6,028円ですから100GB以上使わないのであればahamoを利用した方が1,000円以上安くなります。
しかもahamoであればドコモと同じ回線を使うので、回線品質も高速で安定しています。
主な使用用途が動画視聴・SNSの場合
主な使用用途が動画視聴やSNSならばモバイルWiFiであるWiMAXを使うことをおすすめします。
GMOとくとくBB WiMAXであれば月3,784円でデータ通信が無制限。
WiMAXは以前まで3日で10以上使うと翌日に速度が低下する制限がありましたが、現在はその制限が撤廃されてデータ使い放題となっています。
たとえばOCNモバイルONEの0.5GBプラン(月550円)と合わせて使えば4,334円ですみます。
通信速度についてはドコモの方が優れていますが、WiMAXでも高画質の動画視聴やSNSは快適に利用できます。多少速度は落ちても十分快適に使えるレベルではあるので、より安い方を使った方が良いでしょう。
5Gギガホプレミアを使うべき人はどんな人?
では逆にドコモの5Gギガホプレミアを使った方が良い人はどんな人でしょうか。
とにかく高速・安定の通信品質を求める人
料金が高くてもいいから常に高速で安定した通信を求めるのであれば、ドコモを使うことでの満足度はおそらく高いです。
格安SIMやモバイルWiFiなど安く使えるものは多数ありますが、回線品質はやはりドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが最も優れています。
ストレスなく使うという点を最重要視するのであればドコモの5Gギガホプレミアが一番良いでしょう。
ドコモの安心感が欲しい人
ahamoはオンライン専用プランなので、ドコモのように店頭での契約や相談などが原則できません。
ドコモショップでの手厚いサポートは、ドコモならではの魅力なわけです。
それ故に料金も高くなってしまいますが、スマホを使う上で安心感がほしいというのであれば高くてもドコモを選ぶというのも決して悪いことではありません。
大切なのは料金の安さだけではありませんからね。
ドコモで契約することでiPhoneなどのスマホが安く買える場合
家電量販店などでは、ドコモ・au・ソフトバンクを新規契約もしくはMNPする時にiPhoneなどを非常に安く購入できる場合があります。
これは、格安SIMなどにはないメリットです。
ちょうど新規契約やMNPでスマホの会社を変えようとしている、かつスマホを新しい端末に変えようとしているという人であれば一旦ドコモで契約するというのもありでしょう。
容量別のおすすめの格安SIM
ドコモには通信品質が優れているというメリットがあるものの、やはり料金が高いのが懸念点。
通信費を抑えたいという場合にはやはり格安SIMを選ぶことをおすすめします。
ここでは、月間のデータ使用量ごとでのおすすめ格安SIMを紹介していきます。
月間のデータ使用量が20GB以下
ドコモのオンライン専用プランであるahamoであれば、20GBが2,970円で使うことができます。さらにこの料金には5分以内の通話かけ放題が含まれているので、コスパは非常に良いです。
もし音声通話は不要というのであれば、ソフトバンクのオンライン専用プランLINEMOがおすすめ。20GBで2,728円とahamoよりも安い料金で利用できます。
月間のデータ使用量が100GB以内
格安SIMは基本的に20GBまでのプランしかありません。ただahamoであれば大盛り100GBまで使えますし、新キャリアである楽天モバイルなら20GB以上はいくら使っても3,278円と非常に安い料金でデータ使い放題です。
ahamoは料金が若干高いものの、ドコモの回線なので高速で安定した通信でストレスなく利用できます。
一方で楽天モバイルは回線品質こそ若干劣る(建物内で圏外になる場所がある、ドコモよりも遅いなど)ものの、いくらつかっても3,278円という非常に安い料金で使えるという魅力があります。
月間のデータ使用量が100GB以上
- 楽天モバイル・・・データ使い放題で3,278円
- モバイルWiFi(GMOとくとくBB WiMAX)・・・データ使い放題で3,784円
100GB以上の容量を3大キャリア以外で使うことができるのは楽天モバイルだけです。もしスマホ単体で、かつ安く使いたいというのであれば楽天モバイル一択でしょう。
ただモバイルWiFiを持つというのもおすすめ。WiMAXであればデータ使い放題で、スマホだけでなくタブレットやパソコンもわざわざテザリングせずに利用できるので使い勝手が良いです。
まとめ
5Gギガホプランの高速・安定した通信が使い放題というのは非常に魅力的です。
ただいかんせん料金が高いです。
家族4人でスマホを使う場合、格安SIMを利用すれば1万円以下で抑えることができるのに、ドコモを使ってしまうと倍以上かかることもあります。
もしスマホ代を安くしたいと考えているなら、ぜひドコモ以外の格安SIMにも目を向けてみてください。