格安SIMのIIJmioは5GBが990円で使えます。他の格安SIMでも1,000円台で使えるところがいくつかあり、この容量であれば通信費はかなり抑えられるでしょう。
ただ気になるのは5GBってどれくらい使えるのかという点ですね。比較的少ない容量だからこそ、あっという間に制限されてしまうのを避ける為、あらかじめ把握しておきましょう。
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思ってる以上にすぐなくなる?5GBで使えるネットサービス
5GBでできることを簡単にまとめると、以下の通りになります。
- Webページ閲覧・・・1〜2万ページ
- LINEトーク・・・約250万回
- LINE音声通話・・・約270時間
- LINEビデオ通話・・・約16時間
- SNS(X閲覧)・・・約20時間
- SNS(インスタ閲覧)・・・約5.5時間
- 音楽ストリーミング再生(標準音質)・・・約1,250曲
- Youtube(標準画質480p)・・・約8.5時間
- Youtube(高画質720p)・・・約5時間
- U-NEXT(高画質)・・・約2.5時間
- Zoom会議・・・約15時間
- 漫画アプリ・・・約500話
LINEのトークや音声通話であれば通信量が少ないのでそこまで気にする必要はありません。
しかし動画視聴やSNSの中でも特に画像の多いインスタは想像以上に通信量を消費する為。5GB程度しかないのであれば利用は控えた方が良いレベルです。
たとえば毎日1時間インスタを見るだけで、1週間もたたずに容量を使い切ることになります。
5GBプランを利用する場合に気をつける点、足りない場合の対処法
5GBプランを何も考えずに使ってしまうと、あっというまに容量はなくなってしまうので注意しなければなりません。
ここでは、5GBプランを利用する場合に気をつける点、足りない場合の対処法を紹介していきます。
動画は自動画質ではなく低画質に設定するなど、少ない容量に設定する
5GBという小容量プランなら、自宅のネットやフリーWiFiに接続していない状態での動画視聴、長時間のインスタ閲覧などはおすすめできません。
ただそうはいっても使う場合はあるでしょう。その場合は極力容量を消費しないモードに設定することが大切です。
- Youtubeは低画質に設定
- Twitterやインスタは節約モードに設定
- 音楽は低音質に設定
Youtubeなどの動画サービスは「自動画質」に設定すると容量消費の激しい高画質で流れてしまう場合が多いです。容量の消費を抑える為にも、画質を低画質に設定した上で視聴するなどとにかく節約できる状態にしましょう。
こまめの容量チェックをこころがける
どの格安SIMでもアプリやマイページから現在のデータ使用量を確認することができます。
使い方にある程度気をつけていても、思った以上にデータ量を消費してしまっていることは多々ある為、容量のチェックはこまめに行い使いすぎていないかをチェックするようにしましょう。
もっと容量の多いプランがある格安SIMに変更(思ったより料金は上がらない)
IIJmioは5GBプランが990円であるのに対し、10GBプランは1,500円と500円の差しかありません。さらに言えば15GBプランでも1,800円、20GBプランでも2,000円です。
mineoは10GBが1,958円とIIJmioよりも高いですが、最大1.5Mbps(標準画質の動画視聴ができる速度)での通信はデータ消費なしで利用できます(パケット放題Plus)。
もし5GBで足りなくて毎回容量を追加しているというのであれば間違いなくプラン変更、もしくは格安SIM自体を変えた方が良いですし、そうでなくても容量が少なすぎてストレスが大きいなら変えてしまうというのも一つの手でしょう。
mineoのパケット放題Plusを利用する
mineoはパケット放題Plusというオプションがあります。アプリで低速モードに切り替えると、通信速度が最大1.5Mbpsに制限される代わりにデータ消費がなくなるという機能が使えるオプションです。
低速モードと言っても動画視聴やSNSも利用できるレベル。安く大容量使いたい人にはもってこいのサービスです。
このオプションは1GB・5GBがプランで月385円、10GB・20GBプランは無料で利用することができます。
mineoのマイそくを利用する
mineoのマイそくは、通信速度が以下のように制限される代わりにデータ通信が使い放題となるプランです。
最大通信速度 | 月額料金 | |
スタンダード | 1.5Mbps | 990円 |
プレミアム | 3Mbps | 2,200円 |
ライト | 300kbps | 660円 |
現在5GBプランを1,000円程度で使っているならば、マイそくのスタンダード(月990円)を利用するというのも一つの手でしょう。
通信速度はたしかに遅いものの、動画視聴やSNSは利用できる速度ですし、容量を気にする必要もなくなります。
ただしマイそくは月から金の12時台、3日で10GBを超えた場合の翌日に32kbpsに制限されるという点に注意しなければいけません。
5GBでできることの詳細
ここでは、各ネットサービス別に必要なデータ容量や5GBでできる範囲を紹介していきます。
LINEやメールなどの通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
メール | 約5KB/回 | 約20万回 | 約100万回 |
LINEトーク | 約2KB/回 | 約50万回 | 約250万回 |
LINEスタンプ | 5〜10KB/1回 | 10万〜20万回 | 50万〜100万回 |
LINE(写真) | 0.1〜0.5MB/1回 | 2,000〜1万回 | 1万〜50万回 |
LINE(音声通話) | 約0.3MB/分 | 約55時間 | 約275時間 |
LINE(ビデオ通話) | 約5MB/分 | 約3.3時間 | 約16時間 |
テキストのみの場合は通信量がほとんどかからない為、容量を全く気にせず使うことができます。またLINEスタンプについても必要なデータ通信量はわずかです。
写真を送付する場合は、写真のデータ量にもよりますがそこそこ消費します。
通話については音声のみであればデータ消費量は少ない為、毎日1時間通話しても1GBも消費しません。
一方でビデオ通話となると3.3時間で1GBでも消費。毎日1時間ビデオ通話すると半月で5GB消費することになってしまいます。
Webページ閲覧時の通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
Webページ | 0.3〜2MB | 500〜3,000ページ | 2,500〜15,000ページ |
ニュースサイト | 0.3MB程度 | 3,000ページ程度 | 15,000ページ程度 |
Webページは画像の量などにとって大きく異る為、通信量は大きく異なります。
ただテキストメインのニュースサイトであればデータ消費量は少なく、5GBあれば1万ページ以上見ることができる計算となり、基本的にはそこまで容量を気にする必要はありません。
XやインスタなどのSNS
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
X (タイムライン閲覧) |
20MB/5分 | 約4時間 | 約20時間 |
インスタ (タイムライン閲覧) |
70MB/5分 | 約1.1時間 | 約5.5時間 |
インスタ (ストーリー) |
35MB/5分 | 約2.4時間 | 約12時間 |
インスタ (インスタライブ) |
30MB/5分 | 約2.8時間 | 約14時間 |
Xに比べ、画像・動画がメインのインスタはデータ消費量が大きいです。
1時間タイムラインを見ているだけでもおよそ1GBの消費、毎日1時間使うとインスタだけで1週間たたずに5GBを消費することになる為、意外とSNSの利用は注意が必要です。
インスタライブはタイムラインを見る場合に比べてデータ消費量は少ないものの、ライブはつい長時間見てしまいがちなのでやはり注意が必要です。
音楽を聞く場合の通信量(ストリーミング時)
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
音楽 (低音質) |
約1MB/曲 | 約1,000曲 | 約5,000曲 |
音楽 (標準音質) |
約4MB/曲 | 約250曲 | 約1,250曲 |
音楽 (高音質) |
約6MB/曲 | 約170曲 | 約850曲 |
音楽はそこまで大きな容量を必要とせず、標準音質で1時間聞いても50MB(0.05GB)程度で済みます。
毎日2時間音楽を聞いても3GB程度で済みます。
ただ、もし同じ曲を頻繁に聞くのであればダウンロードした上で聞いた方が良いでしょう。
Youtubeの通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
低画質 240p |
約15MB/5分 | 約5.5時間 | 約27時間 |
標準画質 360p |
約30MB/5分 | 約2.8時間 | 約14時間 |
標準画質 480p |
約50MB/5分 | 約1.7時間 | 約8.5時間 |
高画質 720p |
約90MB/5分 | 約1時間 | 約5時間 |
高画質 1080p |
約170MB/5分 | 約0.5時間 | 約2.5時間 |
Youtubeで画質を自動設定している状態でスマホのモバイルデータ通信を利用すると、画質は480pとなる場合が多いです。
その為、5GBだと8時間程度しか見ることができません。
Youtubeを使う場合はできるだけ画質を下げるようにしましょう。
Amazonプライムビデオ・Netflix・U-NEXTの通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
Amazonプライム 中画質 |
約0.6GB/1時間 | 約1.7時間 | 約8.5時間 |
Amazonプライム 高画質 |
約1.8GB/1時間 | 約0.55時間 | 約2.7時間 |
Netflix 低画質 |
約0.3GB/1時間 | 約3.3時間 | 約16時間 |
Netflix 中画質 |
約0.7GB/1時間 | 約1.4時間 | 約7時間 |
U-NEXT 低画質 |
約0.2GB/1時間 | 約4.5時間 | 約22時間 |
U-NEXT 高画質 |
約2GB/1時間 | 約0.5時間 | 約2.5時間 |
動画配信サービスはデータ容量の消費が大きく、長時間見ると5GBもあっという間に使い切ってしまうおそれがあります。
ZoomやSkypeなどのテレビ会議・テレワークの通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
ZOOM | 約0.3GB/1時間 | 約3.3時間 | 約16時間 |
Skype | 約0.3GB/1時間 | 約3.3時間 | 約16時間 |
ZOOMなどのテレビ会議はデータ消費量が比較的大きい為、スマホのテザリングを使ってテレワークをする場合には注意が必要です。
思った以上にデータ容量が激しく頻繁に利用するなら5GBでは全然足りません。
漫画アプリ、電子書籍の通信量
通信量 | 1GBあたり | 5GBあたり | |
漫画アプリ | 5〜10MB/1話 | 100〜200話 | 500〜1,000話 |
Kindle (小説) |
5〜20MB/1冊 | 50〜200冊 | 250〜1,000冊 |
Kindle (漫画) |
50〜150MB/1冊 | 7〜20冊 | 35〜100冊 |
Kindle (雑誌) |
50〜300MB/1冊 | 3〜20冊 | 15〜100冊 |
本は白黒なのかフルカラーなのかによってデータ消費量は大きく異なりますが、基本的に大きな消費量が必要です。
漫画は読みやすくついどんどん読んでしまう為、知らないうちに大容量使ってしまうことも。時間あたりのデータ消費量は1番と言ってもいいかもしれません。
アプリダウンロード・バックグラウンド更新の通信量
アプリのダウンロードやバックグラウンド更新はアプリの種類によって異なる為、一概には言えませんがかなり大きな容量を消費する可能性があります。
特にバックグラウンド更新は注意が必要。設定で自動にしていると、知らないうちに大きな容量が消費されてしまうことになる為、5GBプランの場合にはバックグラウンド更新をOFFにしておくことを推奨します。
まとめ
LINEのトークや音声通話、Webページ閲覧といったことをメインとして使うのであれば5GBプランでも十分容量は足りるでしょう。
しかし、動画視聴やSNSも使うというのであれば注意が必要。足りない場合はプラン変更や格安SIMの変更も検討してみると良いでしょう。