光回線を申し込む時、「同時に入っておけばお得だよ」と言われるのが光電話。
工事費の割引を受けられるなどの特典のために、言われるがままに入ったという人も多いと思います。
本記事では、光電話とはそもそも何かや、メリット・デメリットについて解説。
何となく入ったけれどよく分からないという人や、これから光回線を契約する時に光電話のオプションを付けるかで悩んでいる人は、参考にしてください。
光電話とは?
光電話は、これまでの固定電話とは何が違うのでしょうか。
【光電話とは?】
- 音声信号をデジタル信号に変換して通話する
- 通話時のタイムラグや雑音が少ない
- 基本料金はネットの契約+550円が一般的
光電話とは光回線を使って音声通話をする方法
フレッツ光の公式サイトでは、光電話とは「インターネットと合わせて利用できる、光ファイバーを使った電話サービスです」と説明されています。
(参考:フレッツ光東日本「ひかり電話とは?」)
以前まで主流だったのが、電話ケーブルを電話機に繋げて使うアナログ回線と呼ばれるタイプ。
ただ、アナログ回線の場合は、ケーブルを使った音声信号を送るため、遠い地域の人と電話するには雑音がひどくなるなどの問題がありました。
そんななか、光ファイバーを使った通信が家庭に普及するなかで同時に広がっていったのが、光電話です。
光電話は、音声信号をデジタル信号に変換して光の速度で通信をするため、やり取りに生じるラグや雑音を減らした電話が可能になりました。
ちなみに、最近よく聞くIP電話は光電話とは異なるサービスです。
IP電話はフリーダイヤルや110番などの番号に掛けることができませんが、光電話であれば可能となっています。
光電話の基本料金はネット契約+550円のところが多い
光回線の契約の際に販売員が光電話を勧めてくるのは、売り上げ成績が関係しているかもしれませんが、半分くらいは費用負担を考えた優しさでしょう。
光電話の基本料金自体は、ネットの契約に月550円前後追加するだけで使えるので、月々の料金としてはそこまで負担もありません。
事業者によっては、同時申込みで光電話の料金が無料になったり、工事費が実質無料になったりする特典を設けているところもあるので、初期費用や割引の程度についてはよく確認しておきたいですね。
ネットと光電話は同時加入が基本
光電話サービスは、ネットとセットで申し込むのが基本です。
光電話だけの利用はネットと光電話をセットで利用するよりも基本料金が割高になり、工事費用なども必要となるため、あまりおすすめできない選択です。
光電話はあくまでもオプションという立ち位置であり、光回線を契約する、もしくはすでに契約している人向けのサービスと言えます。
それでは、「同時に申し込む」のと「後から光電話を追加する」のとではどちらが良いのかというと、圧倒的に前者です。具体例を見てみましょう。
ドコモ光を例に挙げてみます。
【ドコモ光の場合】
- ネットと光電話を新規で契約する時の初期費用
➡1,100円もしくは3,300円+ネットの初期費用 - 光電話を後から申し込む時の初期費用
➡4,400円から12,100円
ドコモ光は工事費が完全無料なので、同時契約の場合にかかる初期費用は実質1,100円から3,300円程度。
しかし後から光電話を追加する場合は、4,400円から12,100円の工事費が別途必要です。
ネット工事と同時に光電話を申し込んだほうが費用を節約できることがよく分かりますね。
次に、auひかりを例に挙げました。
【auひかりの場合】
- ネットと光電話を新規契約する時の初期費用
➡実質無料 - 光電話を後から申し込む時の初期費用
➡(工事費+33,000円)
auひかりではネットと光電話を同時契約することで、工事費を含めた初期費用相当額が実質無料になります。
一方、最初に光電話を契約しない場合、初期費用相当額の割引はないため、回線工事費などは全て自己負担。つまりauひかりでは、ネットと光電話を同時に契約しないとかなり損です。
今はスマホで十分でもいずれ固定電話が必要になりそう…と思ったら、光電話の契約はネットと同時に行うようにしましょう。
光電話を解約してネット契約だけを続けることもできる
光電話をネットと同時に契約したけれど、ほとんど使わないし携帯で十分かも。
電話の契約をやめたら、ネットも解約になっちゃうのかな。
大丈夫。あくまでも電話はオプションだから、ネット契約だけ続けることは可能だよ。
光電話を解約してネットだけの契約を続けることは可能です。
固定電話に近いサービスを使いたいという人は、プロバイダが提供するIP電話に乗り換えるのも良いでしょう。
ただ、ネットと電話を同時に申し込むことを条件に工事費割引を受けていた場合は、オプションを解約することで特典が終了する場合もあるので要注意。
例えばauひかりの場合、工事費用が60回払いで残り3年を残して電話だけを解約すると、ネットの工事費残額125円×36か月=4,,950円は自己負担となります。
光電話の解約は、慎重に考える必要がありますね。
光電話でもFAXは使える
仕事のやり取りや事務処理で、FAXを使っているという人は、アナログ回線以外でFAXを使えるのか不安に思うでしょう。
IP電話では使えませんが、光電話なら大丈夫です。
FAXが来たことをメールで教えてくれる有料サービス(NTTは110円/月)を提供しているところもあるので、FAXを良く利用する人は付加サービスも一緒に確認しておくと安心ですね。
光電話のメリット
では、光電話のメリットを確認していきましょう。
- 基本料金や通話料金が安い
- 音質が良い
- フリーダイヤルに発信できる
- アナログ電話の番号そのまま光電話にできる
- オプションの種類が豊富
基本料金や通話料金がアナログ固定電話よりも安い
固定電話を普段あまり使わないとしても、学校への連絡先の届け出などで固定電話の番号が必要になることもありますよね。
固定電話を設置すると考えると、気になるのが料金ですが、光電話とアナログ固定電話で料金を比較すると、基本料金や通話料金は光電話の方が安いです。
【固定電話から3分電話した時の料金目安】
区分 | 光電話 | アナログ | |
基本料金 | 約550円 (+ネット) |
1,760円 | |
国内固定電話 | 8.8円/3分 | 市内 | 9.35円/3分 |
同県市外 | 22円/90秒 | ||
県外 | 444円/45秒 | ||
携帯電話 | 11.88円 ~19.25円/3分 |
11.88円 ~17.6円/1分 |
特に、アナログ回線は電話先の場所が遠方になるほど価格が高くなっていましたが、光電話なら固定電話への通話が一律3分8.8円になります。
光電話は基本料金だけで3分の1となり、年間に換算すると光電話は6,600円、アナログは21,120円。
光電話なら、基本料金の負担が軽くなります。
音質が良い
無線の電波を使って通信する携帯電話と異なり、光回線は光ファイバーの有線ケーブルを使って通信をするため、音質が良く途切れにくいという特徴があります。
専用の電話線を使うアナログ回線と変わらない音質で使えるので、以前から固定電話を使っている人も安心して使えますね。
フリーダイヤルや緊急機関への発信が可能
050で始まるIP電話では、一般的には0120や0800などの番号に掛けられないことが多く、ほとんどの場合は有料のダイヤルに掛けるしかありません。
さらに、110番や119番などの緊急通報も、位置情報を提供しないIP電話では掛けられないため、IP電話はいざという時に使えないというデメリットがあります。
一方、光電話からはフリーダイヤルや緊急機関への発信が可能です。
家電の故障やサービスの問い合わせでカスタマーセンターに電話を掛けることが多い人や、何かあった時の通報がすぐに繋がってほしい人は、IP電話よりも光電話を選ぶと良いでしょう。
電話番号を変えずに光電話にすることができる
自宅の固定電話の番号を変えると、各方面に変更の手続きや連絡が必要になったりして面倒ですよね。
アナログ回線から光電話に替えることになっても、以前の電話番号をそのまま引き継いで使うことができる(=番号ポータビリティ)ため、そのような煩わしさがありません。
引越しなどで設置場所を変更する際、エリアによっては同じ番号を使えることもあるので、契約先に確認してみてください。
ちなみに、NTTからauひかりの電話サービスに番号ポータビリティを使って切り替える時は、NTTの番号を利用休止にする費用などで、手続きに1,100~2,200円掛かります。
オプションの種類が豊富で、セットで申し込めば通常よりもお得に使える
光電話サービスには、複数のオプションサービスがパックになったお得なプランもあります。
【オプションサービスの例】
- 発信番号表示
電話をかけてきた相手の番号を表示する - 迷惑電話発着信ブロック
データベースと照合して迷惑電話の発着信を制限する - 着信転送
電話を転送する
主要な光回線ごとに電話料金とパック料金をまとめると、次の通りです。
光回線 ( )は基本料金 |
パック料金 (税込) |
詳細 情報 |
ドコモ光 (550円) |
1,650円 ドコモ光電話 バリュー |
詳細 |
auひかり (550円) |
1,309円 電話オプション パックEX |
詳細 |
1,100円 電話オプション パック |
||
ソフト バンク光 光電話(N) (550円) |
1,650円 スマート基本 |
詳細 |
NURO光 (330円or550円) |
660円 ベーシック |
詳細 |
990円 パック1 |
||
693円 パック2 |
||
880円 パック3 |
||
583円 パック4 |
オプションサービスをいくつか付けるなら、パックを選んだほうが安いですね。
パックに含まれるオプションに必要性を感じるのであれば、入っておいても損はないでしょう。
光電話のデメリット
では、光電話のデメリットを確認していきましょう。
- ネットの契約が大前提
- ルーターレンタル料金は別途掛かる
- 停電時に使えなくなる
- 接続できない電話番号が一部ある
光回線のインターネット契約をすることが大前提
光電話を使うためには、光回線のネット契約をしなければ使うことができません。
工事は、申込みから開通まで1~2ヶ月掛かることが一般的。
賃貸では大家さんの了承を得なければいけなかったり、持ち家に穴を空けることになったりと、光回線工事には時間や労力、勇気が必要となります。
光回線の工事がそもそも難しいと、光電話は使えませんね。
ルーターのレンタルに料金が掛かることがある
ホームタイプで光回線を引く際は、無線LANが内臓されたホームゲートウェイ(HGW)やONUなどの機器の設置が必要になることが多いです。
その際、通信の基本料金とは別に、機器レンタル料が発生します。
機器レンタルの月額料金は以下の通りです。
光回線 | レンタル料金 | 詳細 情報 |
ドコモ光 | ー | 詳細 |
auひかり | 無料 (auスマートバリュー加入) |
詳細 |
ソフトバンク光 | 2,115円 →550円 (おうち割光セット加入) |
詳細 |
NURO光 | ー | 詳細 |
ドコモ光とNURO光では機器レンタル料が基本料金に含まれています。
ただし、auひかりとソフトバンク光の機器レンタル料を無料にするには、スマホとセットで使わなければいけません。
auひかりはauスマートバリューに加入で無料に、ソフトバンク光はおうち割光セットを適用することで、光BBユニットレンタルとWiFiマルチパック料金が割引され、550円で利用できます。
関連:【図解】回線終端装置(onu)とは?初心者でも分かるONU設定方法やネット接続方法
停電時は使えない
インターネット回線を使うには電力が必要となるため、停電時にはネットが使えなくなります。
つまり、光回線を使って通信する光電話も同時に使えなくなってしまうというわけです。
対して、アナログ回線が繋がった昔ながらの黒電話(ダイヤル式)ならば、停電時でも繋がります。
ただ、メタルケーブルを使ったアナログ回線は2024年には廃止が決定しているため、今後は停電時でも使える電話自体が無くなっていくでしょう。
接続できない電話番号がある
アナログ回線で使えた「114」(お話し中調べ)やコレクトコール(106)といった番号や、電気通信事業者を指定した「00XY」といった番号には、光電話からは掛けられません。
しかし、以前からこういった番号にあまり掛けることがないのであれば、光電話に替えたからと言ってそこまで問題は生じないでしょう。
フリーダイヤルや緊急連絡などに掛けられるだけ、IP電話よりは使い勝手が良いと言えます。
(参考:NTT東日本公式HP「接続できない番号について」)
光電話サービスの契約方法
アナログ回線といえばNTTでしたが、フレッツ光に限らず光回線であれば、光電話を使うことができます。
以下の主要な光回線で光電話を申し込む時の契約方法と注意点を確認していきましょう。
(上記のリンクから各項目にとべます)
NTT東日本/西日本 ひかり電話
NTTフレッツ光の契約の方法は以下の通りです。
初期費用 | 3,300円 (電話のみ) |
基本料金 | 550円 |
機器レンタル | 440円から825円 |
申込窓口 |
フレッツ光の「ひかり電話」に新規申込みの場合
1)申込み
まず、右上の「お申込み」ボタンを選択してください。
2)「新規申込み」を進む
新規申込みの場合は上のボタンを選択します。
3)提供エリアの確認
自宅の住所がフレッツに対応しているかを確認し、エリア内だった場合はそのまま料金確認へと進みます。
4)料金の選択と確認
自分でどのプランにするか悩まなくても自動的にプランが表示され、光回線の料金の確認は終了。
「ひかり電話」の申込みまで、あともう少しです。
5)利用用途やプロバイダを選択
利用用途、割引、プロバイダなどの選択に移ります。
プロバイダ料金は値段だけでなく、解約の手続きやマイページの利用のしやすさなども加味して選びましょう。
6)光電話サービスの選択
光回線から新規で申し込む場合、ここでようやく光電話のプランなど選択することができます。
7)月額料金や支払いイメージの確認
ページ下部には常に利用料金の記載があり、月ごとの支払いイメージを見ることも可能です。
選択したプランや内容が良ければ、そのまま個人情報の入力へと進みましょう。
必要情報を入力し、申込みが完了するとNTTから工事や内容について確認の電話が掛かってきます。
(引用:参考/NTT東日本「フレッツ光ひかり電話サービス」)
フレッツ光回線に加入中で「ひかり電話」に追加申し込みをする場合
すでにフレッツ光に加入していた場合は、お申し込み画面で下のボタンを選択し、追加申込みに進みます。
エリア確認後、お客さまIDなどを入力して手続きを進めれば、あとは工事をするだけ。
場合によっては、申込み者本人が設置し、使い始めることも可能です。
(引用:参考/NTT東日本「フレッツ光ひかり電話サービス」)
フレッツ光が遅いと感じる理由は?知っておきたい対策や改善方法。
ドコモ光電話はレンタル機器料が不要!
ドコモ光は、ドコモとのみ契約しながらフレッツ光の回線を使う「光コラボ」の一つです。
フレッツ光からドコモ光に切り替える時に転用するのか、他の回線から乗り換えるのかによって工事費用は変わってきます。
なお、ドコモのスマホか携帯を使っていれば、スマホ代から最大1,100円/月の割引が適用されるためドコモユーザーに向いている光サービスです。
ドコモ光回線に加えて「ドコモ光電話」を利用する場合、基本料金は550円となっています。
基本料金 | 550円 |
オプション パック |
1,650円 ドコモ光電話バリュー |
機器 レンタル料 |
ー |
特典 | ドコモのスマホ1回線につき 毎月最大1,100円割引 |
詳しい話を聞きたい場合は契約時に相談してみましょう。
auひかり電話はauスマートバリュー利用でHGWレンタル料無料
auひかりの電話サービスを追加で申し込む場合は、電話もしくは「My au」から手続きできます。
ただし、新規であればインターネット契約と同時に申し込むことで、初期費用相当額が実質無料になる割引を受けられるので、できるだけネットとauひかり電話はセットで契約しましょう。
基本料金 | 550円 |
オプション パック |
1,309円(EX) 1,100円 |
機器 レンタル料 |
無料 (auスマートバリュー加入) |
特典 | auのスマホ1回線につき 毎月最大1,100円割引 |
なお、auひかりの戸建てタイプは東海や関西の一部地域で申し込みができません。事前にエリア検索をして申し込みができるか確認してみてください。
ソフトバンク光は光電話(N)とホワイト光電話の違いに注意
ソフトバンク光は、ドコモ光と同じくNTT回線を使った光コラボレーションサービスです。
利用できる電話サービスは「光電話(N)」「ホワイト光電話」「BBフォン」の3種類で、このうちNTTの固定番号を引き継げるのは光電話(N)とホワイト光電話だけとなっています。
ちなみに、それぞれの違いを簡単に説明すると、次の通りです。
- 光電話(N)…ソフトバンク光で申し込めるNTTのひかり電話
- ホワイト光電話…ソフトバンク光独自のIP電話
- BBフォン…無料で使えるYahoo!BBネットワークのIP電話
ホワイト光電話は無料オプションである「ホワイトコール24」をつけるだけで、ソフトバンクスマホやホワイト光電話への通話料金が無料となります。
そのため電話をかける相手次第では、光電話(N)よりもホワイト光電話のほうがお得です。
光電話(N) | |
基本料金 | 550円 |
オプション パック |
1,650円 スマート基本 |
機器 レンタル料 |
光BBユニット +Wi-Fiマルチパック →550円~ (おうち割光セット加入) |
特典 | ソフトバンクスマホ1回線につき 毎月最大1,100円割引 |
ちなみに、ソフトバンクには月額550円から使うことのできる「おうちのでんわ」があります。
手元の電話機に繋げばすぐに使えるため、光電話代わりに使うのも良いですね。
ただし、こちらはあくまでもスマホと同じように4G LTE回線を使った電話のため、光電話ではありません。
110番などの緊急通報は可能なものの、繋がるまでに10秒ほど要することに注意しておきましょう。
NURO光でんわはソフトバンクユーザーにもおすすめ
関東や関西、九州、北海道で利用できるNUROひかり電話は、ソフトバンクのBBフォンやNUROひかり電話同士なら電話が無料で掛けられます。
さらにソフトバンクの契約者であれば、スマホ代が毎月最大1,100円割になる「おうち光セット」や、「ホワイトコール24」を利用できるので、通信費の節約も可能です。
基本料金 | 330円 東海・関西・九州 550円 北海道・関東 |
オプション パック |
ベーシック:660円 パック1:990円 パック2:696円 パック3:880円 パック4:583円 |
機器 レンタル料 |
無料 |
特典 | ソフトバンクスマホは 毎月最大1,100円割引 |
光回線契約を検討しているなら光電話も同時に契約がおすすめ
光電話は光回線の通信費に加えて基本料金が約550円、オプションパックや機器レンタル料が別途必要になります。
機器レンタル料がもったなく感じるなら、料金に含まれているドコモ光で光電話を使うのがおすすめです。
もちろん、auスマホやソフトバンクスマホをお持ちであれば、セット割を適用してauひかりやソフトバンク光のレンタル機器利用料を無料にするのも良いでしょう。
同じ回線同士の電話料が安い、ネットの回線速度が安いなど、事業者によってサービスに特徴があるので、電話とネット両方のメリットやデメリットを踏まえて契約先を選んでいけるといいですね。