NURO光を使いたいのに、工事が遅いという評判を聞いて契約するのをやめてしまった…という人もいるでしょう。
NURO光が公表した情報によると、戸建てでは約80%以上の契約者が1~2ヶ月ほど、集合住宅でも80%が1~3ヶ月ほどで開通しています。
(引用:NURO光公式)
一方で、集合住宅では約2割が開通工事に4ヶ月以上かかっているのも事実です。
すぐに開通できる場合と、そうでない場合は何が違うのでしょうか。
そこで今回は、なぜNURO光の工事は遅いのか、NURO光の工事を早める方法はないのかといったことについて解説していきます。
NURO光の工事が遅い理由は工事が2回あるから!
NURO光 標準プラン(G2 V)の月額料金は5,217円で、工事費は44,000円が実質無料。
他社よりも速度が速く、開通さえすれば、料金・速度ともに快適に使える光回線です。
ただ、フレッツ光や光コラボの工事とは違って、NURO光はとにかく工事に時間が掛かることが多いのは長年言われているデメリット。
「待たされている間にキャンセルして他の光回線を申し込んだ」なんて人もいるくらいです。
では、なぜそこまでNURO光の工事は遅いのでしょうか。
端的に言えば、NURO光は開通までに2回の工事が必要だから。特に2回目に大きな問題があります。
NURO光の工事は屋外工事をNTTが、宅内工事をSo-netが担当している
そもそも、NURO光の工事は他の光回線に比べてやや特殊です。
1回目の工事(宅内)はNURO光のプロバイダであるSo-netが担当しますが、2回目の工事(屋外)はNTTから依頼された業者が担当します。
つまり、回線を開通させるには2つの業者による工事が必要です。
(引用:NURO光公式)
宅内工事は申し込み先と同じSo-netが担当するため、申し込み後1~2週間で終わることがほとんど。
問題は、NTTが担当する屋外工事です。
あくまでも申し込み先はNUROなので、契約者はNTT側の工事に関して直接やり取りをすることができません。
そのため、So-netが間に入って伝言ゲームのように工事日程等を調整していくことになります。
「1回目の工事はすんなりしてくれたのに、2回目の工事についてはなかなか連絡が来ない」なんてことが起こるのは、この調整に時間が掛かっているからです。
2回分の工事をするためにそれぞれ都合のいい日を選ぶと時間が掛かる
工事は立ち会いが必要なので、仕事のある人は平日に工事を希望するのはなかなか難しいですよね。
ただ、比較的工事の枠が空いているのは平日です。
同じように土日に日程希望を出す人は多いため、工事ができる日はどんどん後ろに下がってしまいます。
開通を早めたければ、できるだけ工事は平日にお願いすることが望ましいでしょう。
それに、平日に工事をしたほうが土日工事費3,300円が浮くのでお得です。
NURO光の工事を早める方法は「同日工事」の依頼
早めに開通したいからと言って、平日工事のために2回もお休みを取るのはちょっと…という人におすすめなのが、「同日工事」依頼です。
同日工事にさえしてしまえば、2回目の工事まで何ヶ月も待たなくて済みます。
同日工事とは?
同日工事とは、本来2回に分けて行うNURO光の工事を、1日で済ませてしまう方法です。
申し込み段階で指定することはできませんが、初回の工事日を決めるための連絡が入った時に、「同日工事を希望している」ことをはっきりと伝えましょう。
日にちの再調整は必要になるかもしれませんが、いつになるか分からない2回目の工事を待たなくてもいいので、急ぎの人はぜひ利用したいものです。
最初の工事日程に関する電話がなかなか掛かってこなければ、NURO光開通センターに直接連絡してみてください。
同日工事は関東エリアの戸建てに限られ、5,500円の手数料が掛かる
気を付けておきたいのが、同日工事は全ての地域や建物タイプに適用されないという点。
同日工事ができるのは、「関東エリア」の「戸建てタイプ」のみです。
しかも、同日工事を依頼すると、別途5,500円の手数料が取られます。
他エリアではかないませんが、空いている日にちによっては申し込み後20日以内に工事をすることもできるので、関東エリアの戸建てタイプで申し込む人は検討してみると良いでしょう。
マンションタイプだと宅内工事で「工事不可」になることもある
集合住宅は、すでにNTT回線が引き込まれていることが多く、NURO光を引き込む時にうまくいかないことがあります。
そのため、エリア内で申し込みができたとしても、実際に宅内工事をしている最中に「工事不可」と言われる可能性も…。
戸建てタイプでもそうですが、申し込みができても、工事をした結果ダメでしたというケースは意外にあるので、無事に開通するまで気は抜けません。
すでにNTT回線がある建物だと、宅内工事でNURO光回線を引くのが大変
最初からNURO光に対応しているマンションは別ですが、NTT回線だけが引き込んである集合住宅の場合、NURO光の回線を引き込むのに結構苦労します。
他の回線を引くことを想定していないつくりになっているからです。
実際に工事をしてみて、どうしても回線が通せないなどの問題が出てきた場合は、そのまま工事キャンセルとなってしまいます。
ただその場合、建物に問題があったということで、キャンセル費用は掛かりません。
NURO光は諦めて、他の回線を検討してみましょう。
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追加工事が必要になっても建物の管理会社や大家さんの許可が下りないことも
宅内工事中に、業者から「追加工事をしたら回線が通せる」と言われることがあります。
せっかく工事してもらったのだから、何としても回線を通したいと思う人もいるでしょう。
ただ、集合住宅タイプの場合、そういった追加工事は管理会社や大家さんに許可を取る必要があります。許可が下りなければ、その時点で諦めるしかありません。
戸建てに比べてマンションやアパートは工事のハードルが高くなってしまうため、最悪工事ができなかった時の対応も考えておきたいですね。
NURO光を工事前にキャンセル!解約トラブルを避けるには?
同日工事もできないエリアだと、工事が進まなすぎて、NURO光の契約をキャンセルする選択肢も出てくるでしょう。
しかし、キャンセルするタイミングには気を付けたほうがいいです。
公式サイトに掲載されている「NURO 光 注意事項」には、「屋外工事予定日の前日以降はお申し込みキャンセルは承れない場合がございます。」とはっきり書いてあります。
したがって、NURO光をキャンセルするなら、屋外工事の2日前までに、サポートデスクへ連絡して手続きを済ませましょう。
参考:NURO光サポートデスク
屋外工事も済んでしまうと「解約」扱いになるので、少なくとも工事費44,000円と違約金10,450円が請求されることになります。
NURO光を使うことに不安を感じているのであれば、カスタマーセンターへの相談や、早めにキャンセルするなどの判断をしましょう。
まとめ|工事が遅いとクレームを入れる前に調整できるか聞いてみて
NURO光の工事があまりにも遅くて、NURO光のサポートデスクだけでなく、消費生活センターや国民生活センターにクレームを入れる人も少なくありません。
しかし、クレームを入れたところで工事日程が早めるといったことはそうないので、じりじりと待ち続けるくらいなら、同日工事や平日工事などに調整できるかを聞いてみましょう。
土日だと数ヶ月先に対応になっても、平日ならあっさり工事ができることもあります。
また、どうしても待ちきれずに工事をキャンセルするなら、できるだけ宅内工事の前に、遅くても屋外工事の2日前までには、サポートデスクに連絡を入れておくようにしてください。
サポートデスクは、電話以外にもチャットやメールで対応してもらえます。