光回線を乗り換えたくても、契約期間に縛りのあるタイプだとどうしても発生するのが、違約金(解約金)です。
光回線によっては20,000円以上の高額な違約金を請求してくるところもあるため、そう簡単に乗り換えなんてできないと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、乗り換え先のキャンペーンを利用できれば、正直違約金は大した問題ではなくなります。
乗り換えてくる人に対して違約金をカバーしてくれる光回線はいくつかあるので、キャンペーンを利用して乗り換えることも選択肢の一つとして考えてみてください。
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光回線の違約金負担キャンペーン情報
他社から乗り換える人に対して、違約金を一定額まで代わりに負担してくれるキャンペーンを実施している主な光回線は以下の通りです。
光回線 | 負担額 | 還元時期 | 詳細 |
ドコモ光 | 15,000円(固定) | 開通月を含む 5ヶ月目 |
詳細 |
ソフト バンク光 |
最大 100,000円 |
課金開始日を含む 6ヶ月目 |
詳細 |
auひかり | 最大30,000円 + 最大20,000円上乗せ |
申請の翌月末 | 詳細 |
コミュファ光 | 全額還元 | 開通月を含む 3ヶ月目末 |
詳細 |
eo光 | 最大 50,000円 |
開通月を含む 7~8ヶ月目 |
詳細 |
ドコモ光(代理店限定)|最大100,000円まで還元
ドコモ光(代理店限定) | |
還元額 | 15,000円 |
最短還元時期 | 5ヶ月目 |
還元方法 | 振込 |
ドコモ光はプロバイダであるGMOOとくとくBB経由で申し込んだ場合に限り、違約金として15,000円分が通常のキャッシュバックに上乗せして支払われます。
ソフトバンク光|最大100,000円まで還元
ソフトバンク光は、他社からの乗り換えに際してかかる違約金などを最大100,000円まで還元してくれます。
ソフトバンク光 | |
還元額 | 最大100,000円 |
最短還元時期 | 6ヶ月目 |
還元方法 | 普通為替 |
ただし100,000円もらえるわけではなく、違約金の額に合わせて金額が決まります(実際にかかった違約金が20,000円なら負担も20,000円)。
流れとしては次の通り。
- 申込後180日以内に手続き
- 1~5ヶ月目末日までに証明書を提出
- キャンペーン適用条件の確認
- 課金開始日(=1か月目)として6ヶ月目に普通為替で還元
半年後に普通為替で届くので手続きしたことさえ忘れた頃に届く可能性があります。
ただし、ソフトバンクが提携いているケーブルテレビ(CATV)からの乗り換えは還元対象にならないので注意してください。
auひかり(代理店限定)|最短翌月末にau PAYプリペイドカードもしくは郵便為替で還元
最も早く還元してもらえるのは、auひかりです。
auひかり | |
還元額 | 最大30,000円 + 最大20,000円上乗せ |
最短還元時期 | 申請後翌月末 |
還元方法 | au PAY /郵便為替 |
「auひかり新スタートサポート」キャンペーンを利用することで、申請した翌月末には最大30,000円を還元してもらえます。
さらに代理店経由で申し込むと実際に違約金としてかかった額とは別に、ホームタイプは20,000円、マンションタイプは10,000円がキャッシュバックに上乗せされます。
コミュファ光|全額還元+希望者にはセットアップ無料サービス付
コミュファ光は東海地方を中心に展開している光回線で、違約金を代わりに負担してくれる「乗りかえスタートキャンペーン」では、還元額に上限を設けていません。
コミュファ光 | |
還元額 | 全額還元 |
最短還元時期 | 開通月を含む 3か月目末 |
還元方法 | 指定口座に振込 /Pontaポイントで受取 |
違約金負担が割高なところや、回線の撤去費用が高いところから乗り換える時でも十分にカバーできますね。
申請手続きは、開通月の翌月を1か月目とした場合で3か月目末までに「他社違約金明細書」を送付し「アンケート」に答えることが一つの条件となっています。
違約金の全額還元を確実に受け取るためにも、手続きの期日や内容はよく確認しておくようにしてください。
eo光|最大50,000円まで現金で還元OK
関西地方を中心に展開しているeo光では、他社からの乗り換え時に発生する違約金に対して、最大50,000円まで現金で還元してくれます。
eo光 | |
還元額 | 最大50,000円 |
最短還元時期 | 開通月を含む 7~8ヶ月目 |
還元方法 | 指定口座に振込 |
受け取り時期は8ヶ月目とやや遅くなるのは、eo光開通の7か月目以降にeoメールやハガキで受付番号が送られてくるため。
そこから40日以内に手続きをすることで指定口座に振り込んでもらえます。
他社とは違って、「2年以内に解約した場合特典適用分を請求」といったことがないので、そこは契約するうえで安心できる部分ですね。
乗り換えで違約金以外に発生する費用には何がある?負担してもらえる?
光回線を解約する際には、契約解除料としての違約金以外に工事費の残や回線の撤去費用がかかる場合があります。
それらの料金について、各社の負担有無は以下の通りです。
工事費の残債
解約時の思わぬ出費となりやすいのが、工事費の残債です。
「工事費実質無料」とは、毎月回線工事費を分割払いし、それと同程度の割引を受けることで最終的には工事費負担が無くなるというもの。
実質負担が無くなるので非常にお得な制度ですが、支払い回数は30回から60回など光回線や建物タイプによって色々あり、2年や3年で解約する場合、残債の支払いを終えていないことがほとんどです。
つまり、たとえ更新月で解約して違約金負担が無くても、工事費の残債を請求される可能性があります。
撤去費用(auひかりホーム)
光回線を導入する際に設置した場合の設備は、基本的に撤去する必要はありませんが、auひかりのホームタイプを2022年6月30日以前に契約した人は注意が必要です。
2022年7月1日以降に契約した人は撤去工事が「任意」となっており、わざわざお金をかけて撤去する必要はありません。
しかし2022年6月30日以前に契約した人は撤去工事が必須となっており、工事費も31,680円と非常に高額になっています。
もし該当の人がいたら、必ず違約金負担がある光回線に乗り換えることをおすすめします。
違約金負担キャンペーン利用時の注意ポイント
回線撤去費用や違約金を負担してくれるキャンペーンはぜひ利用したいところですが、利用するうえで注意しておきたいポイントがあります。
【注意すべきポイント】
- 違約金金額が分かる証明書を期日までに提出
- 乗り換え後すぐに受け取れるわけではない
- 指定オプションへの加入が必要な場合もある
- 現金以外で還元されることがある
還元してもらうためには、適用条件をクリアしていることはもちろん、光回線ごとに定められた手続きを期日までに行う必要があります。
このやり取りが面倒な場合は、後で紹介している「高額キャッシュバックでカバーする方法」を選ぶのが無難です。
それでは、各注意点について確認していきます。
旧回線の契約書類や違約金金額の証明書などの提出が必要
還元に向けて手続きをする際、違約金額は口頭で伝えるわけではなく、証明となる書類を提出しなければいけません。
ソフトバンク光では下図のように「氏名」と「違約金の金額」が分かる書面について例を挙げて説明してあります。
(引用:ソフトバンク光公式)
書類を郵送する場合もあれば、カメラなどで撮影してアップロードするだけでいいこともあります。
いずれも「5か月以内」など提出書類には必ず期日が設けられているので、証明となる書類を手に入れたらすぐに手続きをするようにしてください。
乗り換え後すぐに受け取れないので違約金は一旦自分で負担する
前半でも解説した通り、違約金が還元されるのは契約直後ではなく、最短でも2か月で時間のかかるところでは7か月以上先になることもあります。
つまり、違約金相当額は後でもらえるものの、それまでは一時的に自己負担となってしまうのです。
解約時は、月額料金に加えて違約金や回線撤去費用を支払えるくらいのお金は準備しておきたいですね。
指定オプション加入の有無を確認
auひかりの「新スタートサポート」のように、制度を利用するにあたって光電話や電話オプションに加入しなければいけないケースがあります。
オプションなんて途中で解約すればいいような気もしますが、電話オプション(「電話オプションパックEX」)は36か月以上継続することが前提で、途中で解約した場合は解除料が発生するのです。
指定オプションへの加入を求められる場合は、途中で解約できるかをあらかじめ確認しておき、違約金負担キャンペーンを利用するべきかも含めて検討するようにしてください。
現金ではなくポイントや商品券でキャッシュバックされることもある
auひかりがau PAYもしくは郵便為替としているように、ポイントや商品券など現金以外の方法で還元されることがあります。
ポイントであればコンビニやスーパーなど割と広く対応していますが、商品券となると割と利用できる店舗数が限られてくるので、現金還元にこだわって光回線を選ぶことも考えてみましょう。
違約金が高すぎて払えない…踏み倒しはできる?
あまりにも高額な違約金を請求された場合、支払いを拒否したいケースもあります。
しかし、契約に同意している以上、請求された金額は支払わなければいけず、違約金を踏み倒すようなことはできません。
ソフトバンク光のように100,000円まで違約金を代わりに負担してくれる光回線を契約する、もしくはNURO光のようにキャッシュバックの多いところを選ぶといった方法でうまく切り抜けるようにしましょう。
【まとめ】乗り換え先の特典を賢く使って違約金負担を減らそう
光回線を契約する時は月額料金の安さで選んでしまいがちですが、実際にどのくらい使う予定なのかも踏まえて選ぶことが大切です。
例えば2年程度しか使わないのあれば、3年契約かつ更新月以外の解約で20,000円の違約金がかかるSo-net光プラスは選ばないほうがいいですよね。
その場合は、2年契約ができるソフトバンク光やNURO光を契約したほうがお得です。
ただし、光回線工事をしている場合、最初の更新月では残債の支払いを終えていないことも多いので、できるだけ自己負担が少なくなるタイミングで乗り換えることをおすすめします。
光回線のおすすめランキング、乗り換えのタイミングについては下記のリンクで詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。