ポケモンGOが日本で配信されてから既に数年が経過し、歩いていて急に立ち止まった人が画面をスワイプしたり連打したりしている姿はすっかりおなじみの光景となりました。
筆者の父親もスマホを手にして以来、すっかり朝夕のポケGOが日課として定着している一人。
1年前は格安SIMで月3GBの通信量で契約をしていたのに、先日実家に帰ったところ月5GBの契約に変更していました。
話を聞くと、ポケモンの吟味や選定はWiFiのある自宅でやっているけれど、3GBでは速度制限が気になって十分にレイドもイベントも楽しめないとのことでした。
本記事では、ポケGOでは通信量をどれくらい消費するのかや、通信量が増えても料金を節約するためにはどのような方法があるのかを解説していきます。
ポケモンGOの通信量の目安
ポケモンGOの通信量は、iPhoneやAndroidといった端末の種類、ポケモンやポケストップ、ジムの数などに左右されるため、ポケGOで使う通信量は人によって異なるのが正直なところです。
それでも通信量の平均を出すことはできるので、実測データをもとに1日使ったときの目安を見ていきましょう。
平日は朝夜で30分ずつの軽い散歩、土日はがっつりレイドバトルやイベントに勤しむ父親にお願いして通信量を計測してもらいました。
平日 | 休日 | |
平均通信 時間 |
1時間 | 10時間 |
1日平均 通信量 |
27MB | 320MB |
1時間 あたり |
27MB/h | 32MB/h |
合計 | 1か月で3.1GB |
結果外出先での通信は1時間あたり平均27MBから32MB。
ポケストップめぐりやレイドバトルなどをしても1時間で平均30MB程度の通信量です。
Amazonプライムビデオなどでで高画質再生をすると1時間で最大6GBも消費すると聞くと、通信量としてはかなり少ないように感じられますね。
もちろん通信環境やバトル、他に入れているアプリなどによって通信量は変化するためこれはあくまでも一つの例であり、これより少ない通信量で通信できている人もいるでしょう。
ただ一見少なそうな通信量でもそれが毎日積み重なると、1か月で3GBを超過してしまいます。
さほどLINEや動画視聴、ネット検索をしないような筆者の父親でも3GBのモバイル通信量が足りなくなるわけですね。
通信量が増えたと感じるのはどうして?
ポケGOの掲示板では定期的に「通信量が増えた」「速度制限に掛かりやすくなった」という書き込みが相次ぐ時期があります。
こういったユーザーの反応は、定期的に行われるポケモンの世代追加や仕様の変更など、内容をぐっと充実させるためのアップデートがある場合に多いようです。
2019年4,5月に第四世代のシンオウ地方のポケモンが追加された後の6月には特に「通信量が増えた」といった書き込みが相次ぎました。
ちなみに注意している人は多いと思いますが、アプリのアップデートは「自動更新をオフにする」「WiFi接続時のみ更新する」といった設定への変更を心掛けておきましょう。
知らないうちにアプデされて通信量を消費してしまっていたという問題を防ぐことができます。
速度制限に掛かりたくない。月額料金は安く抑えたい。 でもポケモンGOをしたい、そんなときは?
せっかくレイドの招待がきても、速度制限まで通信量があとわずかしかないといった状態では、びくびくしながら出掛けることにになってしまいますよね。
かと言って、スマホの通信容量を上げれば月額料金も上がってしまうのも困る。でもポケGOはやりたいんだよなあ…。
そんな悩めるトレーナーにできる方法は2つあります。
「通信量を少しでも抑える」か「通信方法を変えるか」です。
まず通信量を少しでも抑える方法から確認していきましょう。
GPS設定を高精度モードから変える(Android)
iPhoneではGPSのオン/オフ設定しかできませんが、Androidの場合はGPSの精度を自分で選ぶことができます。
「設定」>「ユーザー設定」>「位置情報」>「モード」を選択すると「高精度」「電池節約」「機器のみ」という3つのモードが出てくるので(端末によって名称に多少の差あり)、「高精度」のモードを「機器のみ」に変更することで通信量を減らすことができます。
ただ、GPSの精度を落とすことになるので、たまごを孵化させるために歩きたいときや、移動しながらプレイしたいときには位置情報の反応が鈍くなるのであまり実用的ではありません。
ただ、バッテリー消費は随分抑えることができるようなので、バッテリーを少しでも節約したいときにはGPS設定をいじってみましょう。
公衆WiFi(無線LAN、フリーWiFi)を使う
街中には誰でも気軽に使うことのできる公衆WiFiがたくさんあります。
ポケストップになっているマクドナルドには公衆WiFiがあるので、WiFiを利用すればスマホの通信量は減らすことができますよね。
コンビニエンスストアやカフェ、ファミレスといった場所でWiFiが使えるところが最近はかなり増えてきました。
しかし、こういった公衆WiFiやフリーWiFiはでの通信は、速度が遅かったり通信途中で切れてしまったりすることも珍しくありません。
また、パスワードの掛かっていないWiFiは簡単に接続できるため、気軽に使ってしまいそうですが、これらは個人情報などを抜きとられてしまう可能性もあります。
昨今は都心部を中心にWiFiの設置がどんどん増えてきているため、公衆WiFiを使ってポケGOをするときは接続の不安定さやセキュリティ面での危険を踏まえた上で使いたいですね。
格安SIMに移行する/ポケGO専用に2台目の端末を用意して月額料金を抑える
ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアには、使用した通信量に合わせて料金が変動する定額プランがあります。
データ通信量の少ない月はそのぶん料金を抑えることができるのは便利ですよね。
ただ、これらは最大通信容量分まで使った場合、月額料金が高額になりやすいというデメリットがあります。
ポケGOは通信量を気にせずにしたいけれど、月額料金はなるべく抑えたいというジレンマに苛まれている人は、格安SIMを使ってみるといいかもしれません。
大容量が非常に安く使えるので、かなりおすすめです。
いくつかおすすめの格安SIMを紹介します。
格安SIM | 月額料金・容量 | 詳細 |
ahamo | 2,970円/20GB (5分以内の通話無料) |
詳細 |
LINEMO | 2,728円/20GB | 詳細 |
IIJmio | 1,800円/15GB 2,000円/20GB |
詳細 |
ahamo
ahamo | |
料金 | 100GB:4,950円 |
通話オプション | 5分以内無料:0円 かけ放題:1,100円 |
使用回線 | ドコモ |
タイプ | キャリア |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- 端末割引やdポイント還元あり
ドコモが出している格安プランであるahamo。ドコモ回線を回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
他のキャリアタイプの格安SIMの(povo2.0やLINEMO)より、料金が安いというのも大きなメリット。5分以内の通話無料がついていて、3,000円以内で利用することができるようになっています。
また80GB追加オプションが非常に安く、基本料金の20GBと加えて100GB使えるというのもポイントでしょう。大容量使える格安SIMは他にないので、30GBを以上使うのであれば唯一の候補です。
LINEMO
LINEMO | |
料金 | ミニプラン(3GB):990円 スマホプラン(20GB):2,728円 |
通話オプション | 5分以内無料:550円 かけ放題:1,650円 |
使用回線 | softbank |
タイプ | キャリア |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- スマホプラン契約で最大15,000円分のPayPayポイント
- ミニプラン契約で、5,940円相当のPayPayポイント
- 通話定額オプションが7ヶ月間無料
softbankが出している格安プランであるLINEMO。softbank回線を使うので回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて、速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
また他のキャリアタイプの格安SIMに比べて、キャンペーンなどが豊富なのも大きな特徴。特に他社からの乗り換えだとかなりお得です。
IIJmio
IIJmio | |
料金 | 2GB:850円 5GB:990円 10GB:1,500円 15GB:1,800円 20GB:2,000円 30GB:2,700円 40GB:3,300円 50GB:3,900円 |
通話オプション | 5分以内無料:500円 10分以内無料:700円 かけ放題:1,400円 |
使用回線 | docomo、au |
タイプ | MVNO |
- 格安SIMの中でもトップクラスの安さ
- 端末代最大54,000円割引
- 月額料金が3ヶ月間440〜1,100円割引
- 通話定額オプションが6ヶ月間410円割引
料金が安いというメリットがあるMVNOの格安SIM。さらにそのMVNOの中でも特に安いのがこのIIJmioです。
回線品質の面ではキャリアタイプ、サブブランドタイプに比べて劣ってしまうのは否めませんが、基本的には動画も快適に見れるくらいの速度はでます(混雑する時間帯にたまに遅くなるくらい)。
キャンペーン等も豊富で、固定回線とのセットで安くなるといったメリットもありますから、とにかく料金重視だという人にはもってこいの格安SIMです。
モバイルWiFiを使って、スマホの通信量をなるべく減らす
モバイルWifiなら、速度制限やデータ通信量、料金やセキュリティの不安を一気に解消してくれるかもしれません。
モバイルWifiの無制限プランを契約して、ポケGOの時はいつも持ち歩いて使うようにしておけば、スマホの通信量は1GB以内に抑えることだって可能です。
モバイルWiFiは20GB以上、100GBでも非常に安い料金で使えるのでポケモンGoだけでなく動画等も通信量気にせず使いたい人におすすめです。
街中のパスワードのないWiFiを使っていた人も、自分のポケットWifiで通信するようにすれば、セキュリティ面でも安心してポケGOを楽しむことができます。
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注意!テザリングは複垢とカウントされ不正行為扱いに
ボードの上に何台もスマホを並べて、一人で何台も操作している人を公園で見かけたことがあります。
しかし、ポケモンGOを運営している「NIANTIC」の規約では禁止されていることなんです。
当社は不正行為を禁止し、常に不正行為対策の改善に努めています。不正行為には、本サービスの通常の動作又は規則の改変若しくは妨害を企図する又は実際に改変若しくは妨害するあらゆる行為が含まれます。不正行為には、お客様自身で、又は、他者の代理として行う以下の一切の行為が含まれますが、これらに限定されません。
- 不正な方法による本サービスへのアクセス(改変された又は非公式の第三者のソフトウェアの使用を含みます。)。
- 同一の本サービスを複数のアカウントによってプレイすること。
- アカウントの共有。
- デバイスの位置を改変又は改ざんする技術(GPSスプーフィング等)の使用。
- アカウントの販売又は交換。
(引用:NIANTIC公式HP「NIANTICサービス利用規約」最終更新日2019年5月15日時点)
NIANTICの利用規約の中の「不正行為」から引用した文章の太字にした部分を見ると、「同一の本サービスを複数のアカウントによってプレイすること」を不正行為とみなすとしています。
つまり、ポケモンGOのプレーヤーは1人1アカウントまでのみ認められ、1人で複数のアカウントをもってポケモンGOをすることは公式側が主張している不正行為なんです。
そのため、もし格安SIMでポケGO専用に購入した2台目の端末と元々持っていた1台目の端末両方でポケGOをしようと考えているなら、やめておきましょう。
もちろん、一つの端末からテザリングでタブレットでもデータ通信ができるようにして、スマホとタブレットでポケGOをするのも禁止です。
NIANTICの1つのゲームで1人1アカウント扱いなので、テザリングを使いながら親機でポケGOをして、子機のタブレットで「ハリーポッター魔法同盟」や「イングレス」をするのは大丈夫ですよ!
ちなみに家族の名義を借りる場合も「アカウントの共有」として不正行為とみなされてしまいます。
不正行為がNIANTIC側から突き止められてしまった場合は動作が止まり、ゲーム自体楽しめなくなってしまいますので、ルールに則ってゲームを楽しみましょう。
ポケモンGOの通信量は1時間30MBが目安。速度制限に要注意
ポケモンGOの通信量の目安や、通信量が増えたと感じる理由、速度制限にならないための方法を解説してきました。
1時間30MB程度なら大したことないような気もしますが、毎日何時間もやったり、コミュニティデイにはりきって出かけたりしていると、月3GB以上通信量を費やすことも珍しくありません。
他のゲームや連絡手段としての通信量も考えると、月7GB以下のプランを契約していると速度制限に掛かってしまうこともあるでしょう。
今後もポケモンGOを続けるための対策としては、プランの容量を増やす、大容量プランのSIMを契約する、ポケットWiFiを契約するといった方法が良さそうです。
ちなみに1日に何回か決まった場所でする程度なら街中のタウンWiFiやコンビニのWiFiを利用するのも一つの手ですが、がっつりとプレイしたい人が料金を節約するなら、大容量SIMやモバイルWiFiがおすすめとなります。