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通信速度1Mbpsってどれくらい使えるの?できること、できないことの目安を解説

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スマホを使っている以上切り離せない「通信制限」。

契約している容量以上を使用すると低速になってしまうシステムですが、その通信制限時の速度にも種類があります。

多くのサービスでは通常の制限時の速度は128kbpsですが、たとえばドコモだとギガホプレミアなら制限時は1Mbpsで使えるとなっていますし、格安SIMやポケットWiFiでも制限時は1Mbpsとしているところもあります。

そこで気になるのは1Mbpsと128Kbpsでは何が違うのか?という点ですよね。

今回は1Mbpsがそもそも何を表しているのか、1Mbpsでできること、できないことをまとめました。

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1Mbpsとは

まずはそもそも「1Mbps」が何を表しているのかから説明していきましょう。

1Mbpsってそもそも何? 1MBと何が違うの?

結論から言うと1Mbps(メガビーピーエス/ビットパーセカンド)は回線の速度のこと。

1bpsでは1秒間に1ビットのデータを伝送できます

1秒間に送ることのできるデータ量が多いほど「回線速度」が速く、少ないほど遅いということですね。

ちなみに1,000bps=1Kbps、1,000Kbps=1Mbps、1,000Mbps=1GbpsとK(キロ)→M(メガ)→G(ギガ)で1000倍ずつ増えていきます。

ビット(bit)
データの量を表す最小の単位。1ビットでは2進数の1桁が1か0か、つまりオンなのかオフなのかを示すことができる。通常データ量を数えるときは8桁(8ビット)を1セットにした1バイト(Byte)という単位を用いる。

つまり1Mbpsは1秒間に1メガビット(125キロバイト)のデータを送受信できる速さです。

また、回線の速度には上りと下りの2種類があり、それぞれ分けて計測されます。

  • 上り速度:アップロード、送信の際の速度
  • 下り速度:ダウンロード、受信の際の速度

スマホなどで使用するのはたいてい下りの速度です。動画を投稿したり、データを送信することが多い人は上りの速度も気にするといいでしょう。

対して1MB(メガバイト)はデータの量を指しています。1MB=1024KB(キロバイト)=1,048,576バイトです。

全角文字1文字が2バイトなので1MBでは50万字以上保存できますが、iPhoneで撮影した画像は1枚で約2MB(画質にもよります)にもなります。

速度が1Mbpsになるのはどんな時?

1Mbpsは決して速い速度ではありません。

具体的に速度1Mbpsになるのはどんなときか、以下にケースをまとめてみました。

  • スマホやポケットWiFiで通信制限にかかったとき
  • 楽天モバイルのパートナー回線の容量を使い切ったとき
  • 単に速度が出ていないとき

通信制限時はほとんどの会社で128kbpsに制限されますが、docomoの一部プランやY!mobileなどでは1Mbpsとなっています。

通信制限にかかっていないのに1Mbpsしかでないときは、通信環境に原因があるか、格安SIMを使用しているため回線が混雑していることが考えられます。

以下の記事も参考にし、通信環境を整えましょう。

WiFiの通信速度を上げるには?遅いと感じた時にすべき対策方法を紹介
速度制限が気になってWi-Fiに接続しても、読み込みが遅いとイライラしてしまいますよね。 本記事では、Wi-Fiの通信速度を上げる方法をとことん紹介します。 Wi-Fiの遅さが気になっていた人は、ぜひ参考にしてみてください。 なぜWiFiの...

回線速度を調べる方法

スマホやパソコンの回線速度はブラウザやアプリの測定ツールを使って簡単に調べることができます。

今回はSpeedCheckを使って測定してみました。

【SpeedCheck測定方法】

サイトを表示したら「テスト開始」を押しましょう。

それだけで、画像のように下りと上りの速度を測定してくれます。

便利なアプリ版もあるので日常的に使用する場合はインストールするのがおすすめです。

測定ではより正確な速度を算出するため、多少通信量がかかってしまいます。通信制限にかかりそうな人は気を付けましょう。

SPEEDCHECK
iOS用アプリダウンロード
android用アプリダウンロード

また測定ツールにはいろいろ種類がありますが、それぞれで使用するサーバや得られる情報が異なっているため、自分に合ったものを探してみてください。

測定ツールについては以下の記事にまとめています。

回線速度とは?理論値と実測値の違い、調べる方法や用途別の必要回線速度の目安。
光回線では最大1Gbps、2Gbpsなどとアピールされているのは見かけますが、実際それがどれくらいの速度なのか、いまいちイメージできない人は多いのではないでしょうか。 また回線速度は十分なはずなのに、実際使ってみると遅いなと感じる場合もある...
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速度制限中や節約モードで通信速度が最大1Mbps以上の格安SIM

容量を使い切り、速度が制限された状態で最大1Mbpsで通信できる格安SIMは以下の通りです。

格安SIM 速度制限時
最大通信速度
月額料金
ahamo 1Mbps 20GB:2,970円
LINEMO
(20GBプラン)
1Mbps 20GB:2,728円
Y!mobile
(20GB以上のプラン)
1Mbps 20GB:4,015円
30GB:5,115円
家族割or自宅セット割適用後
20GB:2,178円〜
30GB:3,278円〜
UQモバイル
(15GBのプラン)
1Mbps 15GB:3,465円
自宅セット割・auPAYカード支払い割適用後
15GB:2,178円
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(オプション加入時)
1.5Mbps
(3日10GBまで)
節約モードあり
5GB:1,903円
10GB:1,958円
20GB:2,178円
※オプション料込

後述していますが、最大通信速度が1Mbpsあると動画視聴等も可能なので、万が一データ容量を使い切っても困ることはそこまでありません(もちろん快適性はありますが)。

容量を追加せざるを得ずに無駄にスマホ代が高くなってしまうなんてこともありませんから、かなりおすすめできます。

個人的におすすめなのはmineo。「パケット放題Plus」という10GB以上のプランであれば無料(1GB・5GB以上のプランは358円)で使えるオプションがあります。

他の格安SIMよりも速い最大1.5Mbpsという速度で使えますし、節約モード(切り替えることで容量の消費なしでネットが使える)ので使い勝手が良いです。

1Mbpsの速度って実際どれくらい使えるの?

それでは実際に1Mbpsではどんなことができるのでしょうか。

128Kbpsはメッセージのやり取り程度しか使えずネット閲覧すら厳しいですが、1Mbpsだと案外使えます。

1Mbpsでできること、できないこと

1Mbpsでできることとできないことをまとめると、以下のようになります。

LINE/
Skype
メッセージ Youtube 低画質
通話 標準画質
ビデオ通話 高画質 △~×
Twitter テザリング
Instagram オンラインゲーム 種類による
Facebook データ ダウンロード 50MB程度
なら可能
WEB
ページ
地図/ニュース アップロード
通販サイト      

〇→問題なく使える、△→少し遅いけど使える、×→ほぼ使えない

LINEでメッセージを送るなどテキストデータの送受信はできる

メールやトークアプリのメッセージ機能など、テキストデータのやり取りは、ネットの通信の中でも容量が軽く1Mbpsでも問題なくやり取りができます

速度1Mbpsのときの所要時間は以下の通り。

  データ量 所要時間 適正
メール 5KB/1通 0.1秒以下
LINE/
Skype
メッセージ 2KB/1通 0.1秒以下
スタンプ 10KB/1通 0.1秒

もともと128Kbpsが「テキストデータのやりとりができる速度」とされているので、それより速い1Mbpsでは何の支障もありません。

Skypeなどアプリでの通話はできる

音声データのやり取りも、データ量としては軽い部類に入ります。

  データ量 所要時間 適正
LINE 通話 300KB/分 3秒
ビデオ通話 5MB/分 45秒
Skype 通話 600KB/分 6秒
ビデオ通話 4MB/分 36秒

動画をやりとりするビデオ通話は多少タイムラグを感じることがあるかもしれませんが、基本的には問題なく行えると思っていいでしょう。

通常の通話はLINEの方が通信量が少なく済みますが、ビデオ通話では低画質な分Skypeの方がさくさく会話ができるため、用途に合わせて選ぶのもいいですね。

WEBページやSNSは画像の少ないものなら問題なく見られる

1MbpsあればWEBページやSNSも問題なく見られます

ただし、重たい画像を多用する通販ページやInstagramなどのSNSはすべての画像を表示するまでに少し時間がかかり、人によってはストレスを感じてしまうかもしれません。

  データ量 所要時間 適正
SNS Twitter 1MB/
1投稿
10秒
Instagram
Facebook
5MB/
1ページ
50秒
WEB ニュース
/地図
1MB/
1ページ
10秒
通販ページ
など
2MB/
1ページ
20秒

画像は圧縮の方法によって、データ量が大きく異なります。

特にInstagramでは、高画質な画像を1ページに何枚も表示させなければならないため、同じSNSでもテキストがメインのTwitterなどよりも読み込みに時間がかかってしまうことに注意しましょう。

動画はYoutube標準画質であれば問題なく視聴可能、高画質動画は見られない

動画はデータの中でもかなり重たい部類に入りますが、圧縮され画質の低いものであれば1Mbpsでも見ることができます。

  データ量 所要時間 適正
You
tube
低画質
(144p)
120MB/
1時間
20分
標準画質
(360p)
324MB/
1時間
45分
高画質
(720p)
1GB/
1時間
2時間30分 ×
Hulu 低画質
(360p)
210MB/
1時間
35分
中画質
(540p)
630MB/
1時間
1時間40分
高画質
(720p)
1GB/
1時間
2時間30分 ×
Netflix 低画質 250MB/
1時間
40分
中画質 500MB/
1時間
1時間20分
高画質 1GB/
1時間
2時間40分 ×

※Netflixはアプリ版の場合

サイトにもよりますがYoutubeであれば標準画質(360p)までは視聴が可能です。

Youtube標準画質の本来の推奨速度は0.7Mbpsなので、多少読み込みに時間がかかったりすることは考えられますが、まったく見られないということはないでしょう。

一方高画質(720p)では推奨速度2.5Mbpsのため、こちらは厳しいことがわかります。

また動画サイトの中にはあらかじめ動画をダウンロードしておくことで、ネットにつながっていないときでも視聴ができるサービスを提供しているものがあります。

WiFi環境下で事前に準備しておけば、1Mbpsの低速環境下でも関係なく大容量の動画が楽しめるので、通信制限にかかってしまったときなどはストリーミング再生ではなくダウンロード再生を利用しましょう。

テザリングは可能。USB接続がおすすめ

スマホをタブレットやPCにつなげて通信を行うテザリングも、1Mbpsだからといってできないということはありません。

テザリングする際はBluetooth接続だとさらに速度が遅くなってしまうため、WiFi接続か、できればUSB接続するのが望ましいです。

ただしタブレットなどにテザリングをし動画や画像を見ると、スマホより画面が大きい分低画質なものだと粗さが目立ってしまいます。

そうなるとつい高画質なものを求めてしまい、結果として通信量も大きくなって1Mbpsでは速度が足りないということは考えられるでしょう。

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速度が必要なオンラインゲームやPS4ではタイムラグが発生してしまう

オンラインゲームはアプリ自体のダウンロードさえできてしまえば通信量自体はそれほど大きくないものが多いです。

たいてのゲームは1Mbpsでもデータ更新以外は問題なく行うことができます

ただし、FPSなど「反応の速さ」が必要なゲームは注意が必要です。

通信における「反応の速さ」は回線速度よりもPing値(レイテンシ)と呼ばれる回線のタイムラグの値が大きく関係します。

  単位 意味 基準
回線速度 bps 1秒間に伝送できる
データ量
数値が大きいほど
通信環境がいい
Ping値
(レイテンシ)
ms データの要求から
応答までのタイムラグ
数値が小さいほど
通信環境がいい

相手が瞬間移動する、避けたはずの弾が当たるなどの症状はPing値の問題によるところが大きいです。

難しいのは回線速度が速いからといってPing値も良いとは限らないところ。

現に光回線であっても回線の混雑状況などにより100を超えるPing値になることがあります。

しかし通信環境を整えることは回線速度の向上にも、Ping値の改善にもつながります。

ゲームを行う際は測定ツールを使って、速度とともにPing値を確認し十分な環境となっているか確認するのがいいでしょう。

Ping値についてはこちらの記事も参考にしてください。

Ping値とは?回線速度との違いや必要な数値、改善方法、光回線やモバイルWiFiでの実測値まとめ
ネットの速度が遅い気がする…と思ったとき、多くの人が想像するのは1Gbps超え!と宣伝されている「回線速度」でしょう。 しかし、通信の速度を示すのに重要な要素は回線速度以外にもあります。 それが「Ping(ピン)値」。特にオンラインゲームな...

Ping値とは?回線速度との違いや測定方法、改善方法、WiMAXの実測データ

重たいデータやアプリのダウンロード、アップロードは難しい

データの送受信やアプリのダウンロードや更新などは、そのデータの容量がそのまま通信量として必要となります。

1Mbpsでやりとりできるデータの目安は50MB程度

時間がかかっていいのであればもっと大きなデータも送受信できますが、通信に負荷がかかるとその分不具合がおこりやすくなる恐れもあります。

重要なデータや重たいデータのやりとりをする際は、回線速度を測定し必要な速度が確保できているか確認するのがいいでしょう。

快適に通信できる回線速度の目安

人によって必要な回線速度は異なりますが、10~20Mbpsがあればたいていの通信は可能でしょう。

  • メッセージのやり取りがメイン:1Mbps
  • SNSやWEBサイトを見る:1Mbps~5Mbps
  • 標準画質で動画を見る、アプリゲームをする、10MB以上のデータ伝送を行う:5Mbps~10Mbps
  • 高画質動画を見る、1GB以上のデータ伝送を行う:20Mbps~

データを送受信したりアプリをインストールする際は、必要な速度が出ていないとデータを壊してしまうこともあります。

もし毎月制限に引っ掛かるなら、プランの見直しをした方が良いですね。

外出先でも大容量通信を行いたい場合、キャリアの無制限プランを使うというのも一つの手ではあるものの、料金がかなり高いので個人的にはモバイルWiFiがおすすめです。

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速度
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結論:速度1Mbpsでも一般的な使用は問題なし、ただし動画やゲームは難しいので注意

1Mbpsはメッセージの送信から、標準画質の動画まである程度のネット通信を行うことができる速度です。

LINE/
Skype
メッセージ Youtube 低画質
通話 標準画質
ビデオ通話 高画質 △~×
Twitter テザリング
Instagram オンラインゲーム 種類による
Facebook データ ダウンロード 50MB程度
なら可能
WEB
ページ
地図/ニュース アップロード
通販サイト      

〇→問題なく使える、△→少し遅いけど使える、×→ほぼ使えない

しかしさくさくネットがしたいという人や、オンラインゲームのようなタイムラグが生じると支障が出るもの、重たいデータのやりとりは1Mbpsでは足りないでしょう。

無理に通信を行おうとするとバグなどの不具合が発生してしまうことも。

外出先での通信が多く制限にかかってしまいがちな場合は、スマホの容量を増やすほかにポケットWiFiを導入するという手もあります。

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