快適にネットを使うために便利な「光回線」ですが、対応していないエリアもあり必ずしも全国各地で使えるわけではありません。
居住中のエリアで光回線を使えるかどうかは、NTT回線や地域限定の光回線のエリアを調べることで確認できます。
ただ、光回線がエリア外だからといってネットを使えないわけではなく、ケーブルテレビの光回線や各社のモバイルWiFi、ADSLなどの代替手段を使うのも手。
本記事では、光回線の対応エリアを確認する方法や、エリア外の場合の代替手段などについて詳しく解説します。
料金 | 通信 速度 |
エリア | |
楽天モバイル | ◎ 無制限 3,278円 |
◯ | ◯ |
GMOとくとく BB WiMAX |
△ 無制限 3,762円〜 |
◎ | ◯ |
ZEUS WiFi | ◯ 100GB 3,212円〜 |
△ | ◎ |
Point
- 楽天モバイル・・・コスパ◎、総合点No.1
- GMOとくとくBB WiMAX・・・通信速度◎
- ZEUS WiFi・・・エリアの広さ、繋がりやすさNo.1
光回線がエリア外となる理由
まずは光回線がエリア外となってしまう理由から確認していきましょう。
対応都道府県以外の光回線サービスである為
光回線はそれぞれのエリアで対応エリアが異なっており、フレッツ光、光コラボは全国対応となっていますが、それ以外の光回線は対応している地域が限定的です。
主要な光回線のエリアは以下の通りです。
- ドコモ光(光コラボ)・・・全国
- ソフトバンク光(光コラボ)・・・全国
- auひかり・・・中部・関西・沖縄は非対応
- コミュファ光・・・中部圏のみ対応
- eo光・・・関西圏のみ対応
- NURO光・・・北海道、関東圏、中部圏、関西圏、中国圏の一部、九州圏の一部が対応(下記図参照)
【NURO光の提供エリア】
対応している都道府県以外、たとえば大阪でauひかりに申し込もうと思ってもエリア外となり利用することができません。
対応している都道府県でもその地域に光回線が繋がっていない為
対応している都道府県内であっても、地域によっては光回線が繋がっておらずエリア外となってしまう場合もあります。
全国対応となっているフレッツ光、光コラボであっても地域によっては使えない可能性があるのです。
主要都市部ではよっぽどありませんが、田舎の場合に特に多いです。
マンションがその光回線に対応していない
マンション等の集合住宅は、そのエリアに光回線が普及されていること以外に、そのマンションに設備が導入され対応していることも条件となります。
auひかりを使いたくても、マンションがフレッツ光にしか対応していなければauひかりを利用することができません。
マンション等の集合住宅では戸建てよりもさらに使うことができる光回線が限られていると覚えておきましょう。
光回線がエリア内かエリア外かを調べる方法
光回線がエリア内かエリア外かを調べる為には、各サービスの公式ホームページや代理店の申込みページから確認することができます。
ただし光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光、So-net光プラスなど)はまとめてフレッツ光でエリア内かエリア外かを確認することが可能です。
光コラボはフレッツ光の回線と同じものを使っている為です。
以下、主要光回線のエリア確認先です。
光回線 | 確認先(公式サイト) |
フレッツ光、もしくは光コラボ (ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光など) |
【東日本】公式サイト 【西日本】公式サイト |
auひかり | 公式サイト |
NURO光 | 公式サイト |
eo光 | 公式サイト |
光回線がエリア外だった場合、どうする?
では光回線がエリア外だった時はどうすれば良いでしょうか。対策を紹介します。
エリア内で利用できる光回線を探す
上記で紹介した通り、光回線は全てが全て同じエリアで提供されているわけではありません。都道府県の違いもありますし、同じ都道府県内であっても使える光回線が異なる場合もあります。
その為、まずは使える光回線がないかを確認するところから始めましょう。
全国的に普及率の高いNTT回線で調べる
国内で最も普及率の高い光回線はNTT回線です。よって最も利用できる可能性が高いのはその回線を利用するフレッツ光もしくは光コラボ(ドコモ光、ソフトバンク光、ビッグローブ光など)となります。
その為、まずはこの回線がエリア内で使えるかどうかを確認しましょう。
NTTの東日本エリアは、北海道・東北地方・関東地方・中部地方の一部地域、西日本エリアは、中部地方の一部・関西地方・中国地方・四国地方・九州地方・沖縄県で分かれています。
(引用:ドコモ光公式)
フレッツ光の東日本もしくは西日本の各サイトでは、NTT回線の対応エリアについて確認できるので、アクセスしてみてください。
ちなみに、居住している住宅が新築物件の場合は、NTT側が住所を把握していないので、エリアの判定ができないこともあります。
あらかじめNTTへ住所登録を行っておくと、そのエリアでNTTの光回線が利用できるかどうか判定することが可能です。
関連:新築で光回線を使いたい!入居日から使うための申し込み方法や手続きの流れ、工事概要まとめ
もし利用可能となった場合、フレッツ光だけではなく光コラボも利用できるので光回線の選択肢は多数です。コスパが良い(月額料金が安い、キャッシュバックが多い)おすすめのものには以下のものがあります。
- ドコモ光(キャッシュバックが多く、ドコモスマホとセット割あり)
- ソフトバンク光(キャッシュバックが多く、ソフトバンクスマホとセット割あり)
- ビッグローブ光(キャッシュバックが多く、auスマホとセット割あり)
- So-net光プラス(キャッシュバックが多く、auスマホとセット割あり)
- おてがる光(月額料金が安い)
電力会社が提供している地域限定の光回線で利用できないか調べる
NTTの光回線が対応していない場合、もしくはNTT以外の回線を利用したい場合は、地域限定の光回線も検討してみましょう。
NTTがは使えないがこちらは使うことができるというケースも少なからずありません。
地域限定の光回線サービスとして代表的なものには、次の5つの事業者があります。
こうした電力系光回線には、電気とのセット割やauスマホとのセット割「auスマートバリュー」の適用で、光熱費や通信費が安くなることも大きな特徴です。
また、地域限定の光回線はNTTではない独自の回線を使用するので、混雑しにくいことも大きな魅力です。
近年はNTT回線を使う光コラボ事業者が増えて、利用者も急速に増えています。そのため、NTT回線が混雑して遅くなってしまうことが増えているのです。
電力系光回線など地域限定の光回線ではそういった混雑も少ないので、NTT回線よりも快適な速度で使える可能性があります。
マンションの管理会社・大家さんに利用できる光回線を聞いてみる
マンション等の集合住宅については、もし利用可能な光回線がわからないなら管理会社や大家さんに確認してみると良いでしょう。
ちなみに下の画像のような光コンセントがついている場合はフレッツ光の回線が繋がっているので光コラボが利用できます。
(引用:NTT東日本公式「光コンセント」)
ホームルーターを利用
固定回線の替わりにホームルーターを契約する方法もあります。工事不要で契約後コンセントを挿すだけで通信ができるため、小難しい設定などは必要ありません。
ホームルーターの中で代表的なものは、SoftBank AirやモバレコAir、GMOとくとくBB WiMAXなどがあります。
ホームルーターは後述するWiFiに比べて端末が大きいため、速度が速く、同時接続台数も多いなどメリットも多いです。
ただし有線の光回線ほどの速度はでない点は注意が必要です。詳細は以下の記事を参考にしてみてください。
モバイルWiFiを利用
光回線が導入できないという人にはモバイルWiFiもおすすめです。
100GBなどの大容量が光回線よりも安く利用できますし、持ち運びも可能。スマホを最小容量のプランにすることで通信費全体の節約にもなります。
ただし通信速度は光回線、ホームルーターよりも遅く10Mbps程度しかでない点には注意が必要です。
Web閲覧、Youtubeや動画配信サービスでの視聴、インスタ等のSNSであれば問題なく利用できますが、オンラインゲームをする場合や同時に複数の人数で利用する場合は速度の面で不満がでてしまうかもしれません。
ケーブルTVを利用
ケーブルテレビ(CATV)を利用するというのも一つの手です。光回線の導入ができなくてもケーブルテレビであれば可能という場合があります。
ただ光回線ほどの速度はでないという点に注意が必要です。
ADSLを利用(光回線が提供されていないエリア)
光回線が使えない場合の最終手段に、ADSLがあります。ADSLは光回線が登場する以前に普及していた、電話回線を使用するインターネットサービスです。
つまり、光回線が整備されていない地域でも、固定の電話回線を使うことさえできれば、ADSLでのネットを利用できます。
ADSLの提供は各サービスで順次終了しており、NTT東日本・西日本でも2023年1月末で提供終了です。
ただ提供終了はフレッツ光が提供されているエリアに限定されており、フレッツ光がエリア外の地域であれば利用可能です。
ADSLは光回線に比べて通信速度が遅く不便ではありますが、光回線が使えない地域では代替案になるでしょう。
なぜ田舎までエリアが広がらないのか
そもそも、光回線はなぜ全国すべての地域に対応しているわけではなく、田舎までなかなかエリアが広がらないのでしょうか。そこには光回線の事業者側の都合があります。
光回線の整備や保守を行うためには、相当の時間と人員が必要です。つまり、光回線のエリアを広げるためには、高額なコストが掛かるということ。
人口がそれなりにいる都市や町であれば、利用者が増えることによって利益が出るため、光回線の整備や保守の費用をまかなうことができます。
しかし、人口が少なくて契約数を確保するのが困難な地域では、時間が経過するごとに保守点検などのコストが増す一方で、収益を得るのは困難です。
現在では、フレッツ光は国内の約95%の地域に対応しているようですが、これ以上対応エリアを広げるのはなかなか難しいかもしれません。
特に、広大な土地に一軒しか家がないという場合は、そこまで回線を引くのは大変でコストも掛かるので、事業者としてもエリアを広げるわけにはいかないでしょう。
こういったコストパフォーマンスの観点から、残念ながら光回線を利用できない地域はどうしても出てしまいます。
まとめ|まずは光回線を引けないかを考え、その後代替案を検討
光回線に対応していないエリアでは、モバイルWiFiやホームルーター、ケーブルテレビやADSLなどの代替手段で、ネットを使うことができます。
しかし、どの手段を選んだ場合でも光回線と比べると通信速度や品質は見劣りするので、できる限り光回線を使うための方法を探りましょう。
そんな場合は、NTTなどの回線事業者などに拡大予定地を確認したり、エリア拡大の要望を出したりすることもできます。改善されることもあるので、ぜひ利用してみましょう。