本記事では、iPadに保護フィルムは必要か、それともいらないかについて保護フィルムのメリットやデメリットを含めながら詳しく解説していきます。
iPadに保護フィルムは貼るべき?それともいらない?
iPadに保護フィルムを貼る必要性を見ていきましょう。
画面に傷をつけたくないなら保護フィルムは必須
も画面に傷をつけず、きれいな状態でiPadを使っていきたいと考えているならば保護フィルムは必須です。
強化ガラスを使われていても傷はつきやすい
iPadのディスプレイは強化ガラスとは言え、ぶつけたり落とすなどすると傷がついたり、ひどい場合だと割れてしまいます。
筆者は現在4つのiPadを所有していますが、そのうち2台(iPad Pro第2世代とiPad mini6)は保護フィルム無しで利用。長く使っているということもありますが、目立つ傷もちらほら付いています。
一方で残り2台は保護フィルムをつけて利用。
1台(iPad 無印 第8世代)は子供が頻繁に使うのでぶつけたり落としたりするリスクを考慮、もう1台(iPad Pro 12.9インチ 第5世代)は端末代が高いので綺麗に使いたいという理由からです。
そして現状、保護フィルムをつけているiPadでは画面の傷がありません。保護フィルムをつけたからといって完璧に守られるわけではないものの、傷のリスクは格段に減るでしょう。
画面の修理費がかなり高額
iPadの画面割れに対する修理費は以下の通り(Apple公式)。
iPad (※WiFiモデル) |
AppleCare+なし | AppleCare+なし |
iPad Pro 13インチ M4 | 172,800円 | 3,700円 |
iPad Pro 11インチ M4 | 146,800円 | |
iPad Air 13インチ M4 | 102,900円 | |
iPad Air 11インチ M2 | 78,310円 | |
iPad 第10世代 | 53,609円 | 4,400円 |
iPad mini6 | 59,309円 | |
iPad Pro 12.9インチ (第5・6世代) |
12,8800円 | |
iPad Pro 11インチ (第3・4世代) |
95,560円 | |
iPad Air (第4・5世代) |
71,660円 | |
iPad (第5〜9世代) |
44,110円 | |
iPad mini4、5 | 50,760円 |
iPadは画面が大きい分、iPhoneと比べても費用はかなり高くなります。
修理費用が高額な分、傷や割れのリスクを下げることは多くの人にとって必要でしょう。
画面に傷があると下取り価格がかなり下がる
iPadは非常に人気があり、リセールバリューが高いです。
たとえば2021年春に発売となったiPad Pro 11インチ 第3世代の発売価格は94,800円(128GB)でしたが、3年以上たった2024年7月時点でも下取り価格は70,000円程度(傷がない場合)もあります。
ただ下取り価格は傷の有無によってかなり変動。
上記の場合だと、目立つ傷がある場合の下取り金額は約50,000円となり、20,000円程度も下がってしまいます。
いずれiPadの下取りを検討しているなら、極力傷がつかないように保護フィルムやカバーをつけた方が良いでしょう。
持ち運んで使う、手に持って使う場合は保護フィルムとカバーをつけることを推奨
iPadを自宅に据え置いて使うことが多い人は、落としたりぶつけたりするリスクが少ないので保護フィルムなしで使ってもよいかもしれません。
ただ自宅内・外出時などで持ち運んで使うことが多い人や、置いてではなく手持ちで使うことが多い人はその分、傷つきや割れのリスクが高いので保護フィルム、さらにはカバーもつけることをおすすめします。
上述した通り、画面修理の費用はかなり高いですからね。
手帳型のカバーでは不十分なので注意
手帳型のカバーは、持ち運ぶ際などに背面だけでなく画面の保護もしてくれます。
ただ手帳型のカバーだけでは不十分、画面の傷つきリスクはまだあることに注意しましょう。
下記写真はスマホですが、手帳型カバーを使っている場合のディスプレイ画像。
ガラスフィルムが割れてしまっています。
手帳型カバーだけでは結局、使っている最中は画面が保護されない、万が一落とした場合にカバーが開いて画面がむき出しになるといったリスクがある為、もししっかり画面を守りたいなら保護フィルムをつけることをおすすめします。
保護フィルムがいらない、不要な人はどんな人?
もちろん保護フィルムは絶対につけなければいけないというものではありません。保護フィルムをつけないで使うメリットもあります。
iPadならではの画面、デザインを楽しむことを重要視する人
保護フィルムを貼ることで、iPad本来の綺麗さは少なからず失われるもの。
フィルムの種類によって見え方が多少なりとも変わる為、フィルムを貼った状態の画面を好ましくないと感じる人もいるでしょう。
またガラスフィルムはiPad自体の画面に比べると割れやすかったり、最初は綺麗に貼れてもしばらく使っていると端に空気が入って見た目が悪くなってしまうことも多々あります。
保護フィルムによる見え方の変化、保護フィルム自体が汚くなってしまうことなどが嫌なら保護フィルムなしで使った方がiPadを快適に使えるでしょう。
ちなみに私の場合は所有しているiPadの4台中2台は保護フィルムをつけずに利用していますが、きっかけは以前つけていた保護フィルムが割れたり剥がれてきて見た目が汚くなってきた為。
使っていてフィルム有りよりも、多少ですが快適性は高いです(細かい傷はついてしまっていますが)。
据え置きで使う人、持ち運びの際にはしっかりケースにいれる人
iPadを自宅に据え置きで使っている人、持ち運ぶ際にはクッション付きケースなどに入れて傷がつかないように対策している人は、画面が傷つくリスクが少ないので保護フィルムなしで使うのもありでしょう。
ただ注意は必要。
下記写真は私が自宅にほぼ据え置きで使っているiPadについた傷です。
どこでついたかわかりませんが、あくまで「ほぼ」据え置きでたまに持ち歩くこともあるのでどこかでぶつけて割れてしまったんだと思います。
保護フィルムをつけていたので助かりましたが、つけずに使うなら持ち歩く際にはより注意しておく必要があるでしょう。
iPadに保護フィルムを貼るメリット
ではここからはiPadに保護フィルムを貼るメリットをまとめていきます。
画面の傷や割れリスクを下げることができる
保護フィルムの最大のメリットはやはり画面の傷や割れのリスクを下げられる点。
保護フィルムをつけたからといって完全に守られるわけではないものの、つけていない状態に比べれば全然違います。
実際、私が所有している4台のiPadのうち、保護フィルムをつけている2台とつけていない2台での傷具合には歴然の差があります。
iPadの画面が割れてしまうと修理費はかなり高額、下取り価格も大きく下がることを考えれば、1,000円程度の保護フィルムをつけるメリットはかなり大きいです。
指紋がつきにくくなる
iPadの画面はかなり指紋がつきやすいです。指紋汚れはかなり見た目が悪く気になりますし、クリーニングクロスなどを使わないとなかなかとれてくれません。
しかし保護フィルムの種類によっては指紋がつきにくかったり、目立ちにくいものがある為、指紋汚れのストレスを軽減することが可能です。
反射防止や覗き見防止、ブルーライトカットなどの機能を追加できる
保護フィルムの種類によっては、反射防止や覗き見防止、ブルーライトカットといった機能をもっています。
iPad本来の画面では実現できないものなので、傷つき防止以外に快適性向上になる人もいるでしょう。
Apple Pencilでの書き心地が良くなる(ペーパーライクフィルム)
Apple Pencilを使って絵を描いたり、勉強用のノート代わりにする人はペーパーライクフィルムがかなりおすすめです。
ペーパーライクフィルムは表面に細かい凹凸があり、それによる適度な摩擦によってより紙に書く感触に近づきます。
私自身、当初はペーパーライクフィルムなしでいいと思っていましたが、一度ペーパーライクフィルムを使ってみると書き心地のあまりの違いに驚きました。
iPadに保護フィルムを貼るデメリット
続いてiPadに保護フィルムを貼るデメリットです。
iPadならではの外観が損なわれる
保護フィルムを貼ることにより、多少なりとも画面の見え方が変わってしまいます。さらにガラスフィルムであれば厚みが増えてしまうなど外観にも影響します。
また保護フィルムのふちに汚れがたまりやすく、見た目が汚くなってしまうというケースも少なく有りません。
傷つくリスクが少なくなる一方で、普段使っている状態の見た目が保護フィルムをつけていない時よりも悪くなってしまう可能性が高いでしょう。
操作性が悪くなる場合がある
保護フィルムを貼ることで、タッチパネル感度が悪くなり操作がしにくくなる可能性もあります。
特にガラスフィルムの場合は厚みがある為、感度への影響は比較的大きいです。
バッテリー持ちが悪くなる場合がある
保護フィルムの種類によっては反射が大きくなり、画面を明るくしなければいけなくなります。
そして画面を明るくするということは、その分バッテリーの消耗が激しくなるということ。
保護フィルム購入にお金がかかる
iPadの保護フィルムは安くても1,000円程度、種類によっては2,000円以上かかります。
さらに使っている割れたり、剥がれたりと見た目が悪くなり、貼り替えが必要となる場合もでてきます。
まとめ
iPadの画面は保護フィルムなしで使っていると思った以上に簡単に傷がつきます。
もちろん絶対につけるべきというわけではありませんが、よく持ち歩く人、新しく買って間もない人、下取りに出す予定がある人などはつけることをおすすめします。
保護フィルムのデメリットである画面の見え方の変化、操作性の変化などは、並べて使ってみると違いは感じますが、単体でそれだけ使っていればそこまで気にならないと思います。