Apple Watchの「GPS+Cellularモデル(以降セルラーモデルと記載)」はiPhoneと接続されていない状態でも通信することが可能です。
ただ単体で利用する為には専用の有料プランに加入する必要があります。
本記事ではApple Watchのセルラーモデルを使う際にかかる月額料金、おすすめの通信会社、さらにセルラーモデルを選ぶメリットやデメリットについて解説していきます。
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Apple Watchのセルラーモデル向けサービスが利用できる通信会社及び月額料金
Apple Watchのセルラーモデル向けサービスは、各キャリアで利用することができます。
Apple Watchに対応したサービスがあるのはキャリアのみ(格安SIMは使えない)
Apple Watchに対応したサービスがある会社及び月額料金は以下の通りです。
通信会社 | サービス | 月額料金 |
docomo | ワンナンバーサービス | 550円 |
ソフトバンク | Apple Watch モバイル通信サービス | 〜48ヶ月:無料 49ヶ月〜:385円 |
au | ナンバーシェア | 385円 |
楽天モバイル | 電話番号 シェアサービス | 550円 (1,650ポイント還元有り) |
ahamo (ドコモオンライン専用) | ワンナンバーサービス | 550円 |
3大キャリアに加え、新キャリアである楽天モバイルやドコモのオンライン専用プランであるahamoでもApple Watchに対応したサービスを利用することができます。
なおソフトバンクはキャンペーンにより4年間無料、楽天モバイルはポイント還元により3ヶ月間実質無料(いずれもキャンペーン終了時期未定)で使えるようになっています。
一方で格安SIM(mineoやIIJmioなど)やサブブランド(UQモバイルや)、ahamoを除くキャリアのオンライン専用プラン(LINEMOやpovo2.0)にApple Watch向けサービスがなく使うことができません。
スマホプランの契約が必要、Apple Watchのみでの契約はできない
上記の料金は、あくまでスマホのプランを契約している場合に追加サービスとして利用するものです。Apple Watch単体で契約し通信サービスを利用することはできません。
なおデータ通信量や通話料はスマホと合算、通話定額を使っている場合はApple Watchでの通話にも適用されますし、スマホでデータ容量を使い切って通信速度が制限された場合はApple Watch利用時の速度も制限されます。
安く使いたいなら楽天モバイルもしくはahamo
Apple Watchのセルラーモデル向けサービスを見ると、キャンペーンにより4年間無料で使えるソフトバンクを除くとそこまで違いがありません。
ただ忘れてはいけないのがスマホ自体の料金。
ドコモ、ソフトバンク、auの3つのキャリアはそもそもの月額料金が高いという難点があります。
その為、もし安く使うことを考えるなら楽天モバイルかahamoを選ぶと良いでしょう。
Apple Watch向けサービスが無料のソフトバンクでも無制限プランだと7,425円。割引をフルに適用しても4,928円。
一方で楽天モバイルなら割引関係なく、Apple Watch向けサービスと合わせても3,828円でデータ無制限プランが使えます。
楽天モバイル | ahamo | |
基本料金 | 〜3GB:1,078円 3〜20GB:2,178円 20GB〜:3,278円 (通話料無料) | 20GB:2,970円 100GB:4,950円 (5分以内の通話無料) |
Apple Watch 向けサービス | 550円 (1,650ポイント還元有り) | 550円 |
合計 | 〜3GB:1,628円 3〜20GB:2,728円 20GB〜:3,828円 | 20GB:3,520円 100GB:5,500円 |
Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの違い
ここからは、Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの違いについてまとめていきます。
セルラーモデルにはeSIMが内蔵されており、iPhoneなしで通信が可能
セルラーモデルとGPSモデルの大きな違いがSIMの有無。
セルラーモデルには内部にeSIMが組み込まれており、通信会社と契約することでiPhoneなしで通信が可能となります。
一方、GPSモデルは単体で通信する機能がなく、Bluetoothによって接続されたiPhoneで通信を行う為、iPhoneに接続されていない状態だと通信が必要なサービスが使えません。
具体的には、以下の機能がセルラーモデルではiPhoneに接続されていない状態でも使うことができます。
- 電話の発着信
- メール・LINEの送受信
- 音楽、ポッドキャストのストリーミング再生
- 天気や地図の表示
- バーコード決済(PayPay、auPayなど)
ただ単独での通信ができるかどうかしか差はなく、iPhoneが近くにあり接続されている状態ならセルラーモデルもGPSモデルも使える機能は同じです。
セルラーモデルはWiFiモデルと比べて16,000円高い
Apple Watchの価格は以下の通りです。
Series 9 (アルミニウム) | SE | |||
41mm | 45mm | 40mm | 44mm | |
GPSモデル | 59,800円 | 64,800円 | 34,800円 | 39,800円 |
セルラーモデル | 75,800円 | 80,800円 | 42,800円 | 47,800円 |
セルラーモデルはGPSモデルに比べて16,000円高くなっています。
Apple Watch自体の価格を考えると差はそれなりに大きいです。
ステンレススチールが選べる
セルラーモデルでは、通常のアルミニウムに比べてより耐久性が高く高級感もあるステンレススチールも選ぶことができます(GPSモデルはアルミニウムのみ)。
ステンレススチールの価格は以下の通りです
Series 9 (ステンレススチール) | ||
41mm | 45mm | |
GPSモデル | なし | なし |
セルラーモデル | 109,800円 | 117,800円 |
【補足】セルラーモデルは必ずしも通信会社と契約する必要はない
補足ですが、セルラーモデルでも通信会社として単体で使えるようにする必要はありません。
契約していなければiPhoneが手元にある場合のみ通信可能。GPSモデルと同じ状態となるだけで、それ以外に使えなくなる機能等もありません。
Apple Watch向けサービスは有料なので、実際に使った後で不要と感じたら解約して使うと良いでしょう。
Apple Watchセルラーモデルのメリット・活用法
ここからはApple Watchセルラーモデルのメリットや活用法について紹介していきます。
iPhoneを持っていなくても電話やメール、買い物などができる
ランニングなどのスポーツをする際など、iPhoneを持ち歩きたくない・持ち歩くことができない機会がある人にとってセルラーモデルはかなり便利。
iPhoneを持っていなくても電話の発着信ができるし音楽を聞くことも可能。メールやLINEの確認もできますし、画面が小さくて打ちにくいですが最低限の文章な送ることもが可能。
さらにバーコード決済(PayPayやauPayなど)での買い物もできるので、運動の途中や帰り道に買い物をすることもできます。
ただしApple Watchで電話を使う場合、音楽を聞く場合はAirPodsなどのワイヤレスイヤホンが必要です。
スマホから離れることができる
電話やLINEなど最低限のことはApple Watchでできる為、スマホから離れて過ごす時間を作りやすいというのもメリットの一つ。
ついゲームをしてしまったり、SNSや動画を見てしまって時間を取られてしまったりといった問題をあらかじめ防ぐことができ、やらなければいけない作業などに集中できる環境を作ることができます。
iPhoneのバッテリーが切れても最低限のことができる
GPSモデルだとiPhoneのバッテリーが切れるとApple Watchは通信ができなくなる為、電話やメール、LINEなどが使えません。
しかしセルラーモデルであればiPhoneのバッテリーが切れても最低限の連絡をとりあうといったことができる状態を維持することができます。
Apple Watchセルラーモデルのデメリット・GPSモデルで十分なケース
続いてセルラーモデルのデメリット、そしてGPSモデルでも十分なケースについても見ていきましょう。
iPhoneを持ち歩かず出かける機会は少ない人がほとんど
iPhoneが手元にある状態なら、セルラーモデルとGPSモデルにはなんの違いもありません。
iPhoneがない状態でこそセルラーモデルにメリットが生まれるのですが、そもそもiPhoneを持ち歩かない機会はどれほどあるでしょうか。
ランニング等の運動習慣がある人、意識的にスマホから離れようとしている人以外は基本的にiPhoneを持ち歩くでしょうから、セルラーモデルである必要性があまりないかもしれません。
音楽再生はダウンロードしておけばiPhoneなしで聞くことができる
セルラーモデルではiPhoneなしでも音楽のストリーミング再生ができると述べましたが、GPSモデルでもあらかじめ音楽アプリでダウンロードしておけばiPhoneと接続されていない状態で聞くことができます。
Apple Watch自体の容量は少ないとは言え、300曲以上入る為、使う機会がiPhoneがない状態だけだとすれば十分でしょう。
交通系電子マネーやID、QUIC PAYは使える
バーコード決済はオンライン状態でしか使えませんが、Suica等の交通系ICカードやID、QUIC PAYなどのクレジットカード系電子マネーは事前に設定しておけばオフライン状態でも利用可能です。
すなわちGPSモデルであっても使う電子マネーを選べばiPhoneなしでも買い物することができます。
16,000円の価格差は大きく、月額料金もかかる
セルラーモデルはGPSモデルに比べると16,000円高いですし、セルラーモデルは通信会社のサービスを利用すると数百円の月額料金もかかります。
音楽再生や買い物はGPSモデルでもiPhoneなしで使えますから、セルラーモデルでしかできない主要な使い方は電話やLINE程度。
その用途と使う頻度で、セルラーモデルを選ぶのかGPSモデルを選ぶのかよく検討する必要があるでしょう。
まとめ
Apple Watchのセルラーモデル向けサービスはキャリアのみとなっていますが、各社スマホのプランに加えて月385円から550円で利用できます。
ドコモ、au、ソフトバンクだとスマホの料金が高いものの、楽天モバイルであればスマホプランと合わせて月1,628円から利用できますので、ぜひ活用してみてください。
楽天モバイルの特徴
- 3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限で3,278円
- 楽天市場で買い物する人は実質無料とするこも可
- エリア・回線速度は大幅改善
- パートナー回線(au回線)も無制限に変更(以前は5GBまで)
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