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マスクをしたままiPhoneのFaceID(フェイスID)の顔認証システムを解除するやり方。半分に折ると突破できるって本当? 

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スマホの「顔認証」システムを利用すると、わざわざパスワードを入力しなくてもロックを解除できます。

顔認証は指紋認証に代わる便利な生体認証として注目を集めていますが、そのときの体調や怪我などによって顔に変化があると、認証されないことがあるのが不便です。

特に、最近はマスクを着用する機会が多くなっているので、顔認証に通らなくて困っている人が増えています。

しかし、いくつか工夫すればマスクを着用していても顔認証を突破できるので、顔認証の厄介な問題を解決できるかもしれません。

そこで本記事では、マスクを着用したままスマホの顔認証を成功させる方法について、分かりやすく解説します。

iPhone12でも使われている「顔認証システム」の不便な点は?

端末の不正利用を防ぐためには、使用しないときに端末をロックして、端末を保護しておくことが重要です。

しかし、従来は解除のためにわざわざパスワードを入力する必要があったため、面倒に感じることがありました。

そこで登場したのが指紋認証で、現在ではそれをさらに発展させた顔認証として、iPhone X以降では「Face ID」、Android 5.0以降では「Smart Lock」を利用できます

新型の「iPhone12」にも「FaceID」が搭載されていることが10月14日に発表されましたね。

ところが、スマホの顔認証システムは次のような点で不便さを感じることが多いため、まだまだ完璧とは言いがたいのが現状です。

  • そのときの顔の状態によって認識されないことがある
  • 顔の一定割合以上が隠れていると認証されない
  • 認証精度を高めるためには複数の写真の登録が必要

顔認証の最も厄介な点が、体調不良や怪我、日当たりなどのせいで、現在の顔が登録した写真と少し変わっているだけで認証が失敗することです。

また、眼鏡や髭、マスクなどの有無によっても認証できないことがあります。特に最近はマスクを着用することが多いので、顔写真が通らなくて困っている人は多いはず。

いちいちマスクを外さないと顔認証ができませんが、感染症などが流行している時期は、少しの間でもマスクを外したくないですよね。

かといって、顔写真を登録するときは顔の一部が隠れているとエラーになるので、マスクを着用した顔を登録することはできません。

マスクが不要になるまでにはまた相当の時間を要することが予想されるので、マスク着用時でも顔認証を突破する方法を見つけておいた方が良さそうです。

マスクをしたままスマホの顔認証はできる?

悩む女性

結論からいうとiPhoneでもAndroidでも、マスクを着用したままスマホの顔認証をすることはできません。

なぜなら、顔認証システムでは主に鼻や口などの特徴をとらえて、本人確認を行うからです。ただ、一部の端末ではマスク着用時の認証が楽になるように工夫されています。

マスクを着用したままスマホの顔認証を利用できるのかについて、iPhoneとAndroidの場合に分けて見ていきましょう。

iPhone(Face ID/フェイスID)はロック解除処理をiOS13.5から簡略化

現在のところ、新型のiPhone12含めたiPhoneの端末には、マスク着用時でも顔認証ができるシステムは搭載されていません。しかし、新しいバージョンのiOSではロックの解除が簡素化されました

Appleは5月21日に「iOS13.5」をリリースしましたが、このバージョンにはFace IDの仕様に関する変更が加えられています。

これまでは、マスク着用時にFace IDでロックを解除する場合、まず画面を上にスワイプしてから認証画面を開いて、認証が失敗されるまで待つ必要がありました。

失敗するとテンキーが表示されてパスコードを入力できるようになりますが、それまでに1秒ほどの遅延が生じるのでストレスを感じた人も多かったことでしょう。

iOS13.5では、マスクを着用したままFace IDの解除画面を開くと、顔認証を行わずにすぐパスコード入力画面が表示されるようになっています

つまり、iOS13.5ではマスク着用時にFace IDを使おうとすると、自動的にパスコードの入力画面に遷移するということです。

ただし、Face IDでマスク着用時の顔を認識できるようになったわけではありません。あくまでロックの解除手続きが簡単になったというだけです。

ユーザーとしては、マスクをつけていても高精度な認証ができるようになってもらいたいところですが、ロック解除時のストレスが減ったのは嬉しいですね。

Androidの場合は機種による。OPPOなど判定が緩めなものも

Android端末はiPhoneと違って様々なメーカーが販売しているため、マスク着用時の顔認証(Smart Lock)の可否は機種によって違いがあります

たとえば中国のスマホメーカー「OPPO(オッポ)」の端末は顔認証の判定が緩めなので、マスクを着用していても通る場合があるようです。ただしマスクをしっかり着用して鼻を覆っている場合は、やはり顔認証を突破するのは難しくなります。

マスクを少し下ろして鼻を露出させた状態にすると、少し時間は掛かりますが顔認証を突破することが可能です。

ファーウェイやサムスンなど他メーカーの機種はOPPOより判定が厳しく、基本的にはマスクを着用した状態では顔認証は失敗します。

マスク着用で顔認証を突破するやり方

マスクをつけているときは、通常の方法では顔認証を突破することはできません。

しかし、次のいずれかの方法で、マスクをつけていてもスマホの顔認証を突破できる可能性があります。

  • iPhoneならマスクを半分に折り畳むと登録可能
  • 顔認証ではなく指紋認証や虹彩認証を利用する
  • マスク着用状態で何回も顔認証を利用する
  • 自分の顔をプリントしたマスクを着用する

それぞれのやり方や注意点などについて、詳しく見ていきましょう。

iPhoneならマスクを半分に折りたたんで登録すれば使える。ただしデメリットも

中国で行われた実験によると、iPhoneでマスク着用時でもFace IDを突破する方法があるようです。

その方法は「マスクを半分に折り畳んで顔写真を登録する」というもので、マスクをつけていてもかなりの高確率で顔認証ができるようになります。

まずはマスクを1枚準備してから、次の手順で新しい顔写真を登録しましょう。

  • 1)「設定」アプリを開いて「Face IDとパスコード」をタップし、6桁のパスコードを入力して設定画面へ進む(すでにFace IDを登録している場合は「Face IDをリセット」をタップ)
  • 2)「Face IDをセットアップ」をタップして、Face IDの設定画面を表示させる
  • 3)マスクを半分に折り畳んで、実際に着用しているような感じで顔半分に当てる
    マスク半分
  • 4)両目すべてと鼻の半分、口の半分が見えている状態で、画面の枠内に顔を入れる
  • 5)「顔に障害物があります」と表示された場合は、マスクを顔の中心からゆっくり離していく
  • 6)「ゆっくりと頭を動かして円を描いてください」と表示されたら、指示どおりに頭をゆっくり動かす
  • 7)同様の手順で2回目のスキャンも行う
  • 8)スキャンが完了したらマスクをきちんと着用して、Face IDで認証できるか試す
  • 9)何度試しても認証できない場合は、顔の逆半分をマスクで覆った写真を追加で登録する

かなり複雑な手順になってしまいましたが、上記のとおり行えばマスク着用時でも顔認証ができる可能性が高まります。

もし上記の手順でもうまくいかない場合は、認証失敗→パスコードを入力という手順を何度か繰り返してみてください。この方法については後ほど改めて解説します。

マスクを半分に折り畳んで登録する方法は便利ですが、セキュリティ面や精度面でのデメリットに注意が必要です。

顔の一部分がマスクで隠れている写真を登録するというのは、いわば顔の詳細をiPhone側に認識させないということでもあります。

その結果、顔認証の精度は低下するのでセキュリティ面の安全性も低下してしまうことに。たとえば極端なことを言えば、別人が同じようにマスクで顔半分を隠しても、認証される可能性が高くなります。

スマホの顔認証のたびにマスクを外すのはつらいですが、スマホの情報が危険にさらされるリスクのたかいことですについても考慮しておくべきでしょう。

指紋認証・虹彩認証を利用する。iPhoneSE(第二世代)はTouch ID(タッチID)が復活

スマホと街中

現在のところ、マスク着用時でも確実に顔認証ができるスマホはないため、そもそも顔認証を使用しないという選択肢も考えてみるべきです。

顔認識以外の生体認証には、指紋認証や虹彩認証といったものがあります。指紋認証は指の指紋で、虹彩認証は瞳で本人確認を行うシステムです。

残念ながら、現在のiPhoneの生体認証は顔認証が主流になっているので、iPhoneX以降のデバイスには指紋認証や虹彩認証は搭載されていません。

ただし、2020年5月に発売されたiPhone SE(第2世代)には指紋認証が復活しているので、顔認証の代わりに使用することができます

Android端末は機種によるところが大きいです。やはりiPhoneと同じく顔認証が主流になっているので、今でも指紋認証や虹彩認証を利用できる端末は限られています。

虹彩認証が使える端末としてはサムスンのGalaxyが有名でしたが、新しいモデルのS20以降の機種では廃止されてしまいました。

一方で、古い機種となるS9やS8では虹彩認証を利用できるので、これらの機種を所有している場合は虹彩認証を使用してみましょう。

また、Galaxy S9では顔認証と虹彩認証を組み合わせる「インテリジェント・スキャン」を利用できます。

これは顔認証と虹彩認証を組み合わせるというシステムで、顔認証に失敗すると自動的に虹彩認証に切り替わることが特徴です。

インテリジェント・スキャンを使えば、マスク着用時でも簡単にロックを解除することができます。

Android端末の指紋認証機能についても、現在販売されている機種でもサムスンやLG、富士通など一部メーカーの機種で利用可能です。

現在使用中の端末で指紋認証や虹彩認証を利用できる場合は、顔認証の代わりにそちらを使ってみましょう。

何回も利用しているとマスク着用でも成功率が高くなる

マスク

iPhone端末での顔認証システムは三次元で識別するので精度が高く、前述した特殊な方法を使用しなければマスク着用時は顔認証が通りません。

しかし、「マスク着用時の顔認証に失敗→パスコード入力」という手順を繰り返すことで、マスクを着用していても顔認証が成功する確率が高くなるようです。

これは、Face IDに学習能力があるためだと考えられます。ただし、マスクを中途半端に下ろして顔認証をしていると、学習効果を得られないので注意が必要です。

きちんとマスクを着用した状態で顔認証をすると、失敗はしますがFace IDが徐々にマスクをつけた顔を学んでいきます。

ただし、Face IDの学習は数日ではなく数週間ほど必要になるので、毎日少しずつ顔認証を続けていくようにしましょう。

確実な方法ではありませんが、マスクを着用した状態でFece IDを利用し続ければ、マスクをつけていても認証される可能性が高まります。

しかし、マスクを着用した顔をスマホに学習させると、セキュリティ面で問題が生じることがあるので注意が必要です。

学習を重ねることによって、一部分が隠れた顔でも本人だと認識するようになるため、顔のよく似た他人がマスクをつけても、認証を突破されてしまう可能性があります

自分の顔をプリントしたマスクを着用する

マスクを着用する必要のある日々が続いていますが、できればマスクを着用したまま顔認証を簡単にできる方法があれば便利です。

実は「顔認証マスク」という特別なマスクが販売されています。これは本人の顔が印刷されたN95マスクで、マスク姿を素顔に近づけることが可能です。

スマホの顔認証システムはマスクをつけた顔は認識しませんが、顔が印刷されたマスクは顔として認識します。

今後、こういったマスクが国内で手軽に手に入るようになるかもしれません。自分の顔のマスクをつけるのは少し恥ずかしいかもしれませんが、顔認証が楽になるのは便利ですね。

NECがマスク着用でも99.9%で顔認証できる技術を開発!

NEC(日本電気)は、マスク着用者でも高精度の顔認証が可能な、新しい顔認証システムを10月上旬より販売すると発表しました。

このエンジンの特徴は、通常の顔認証のように鼻や口を判別するのではなく、目の周辺を重点的にチェックすることです。

新しい顔認証システムは、マスクを着用していても99.9%以上の確率で認証が成立するという、高い精度を達成しています。

しかも、マスクの種類や色などにも影響されにくいので、幅広い利用者に効果があるようです。

こういった新しい顔認証システムがスマホでも採用されるようになれば、マスクをつけていても問題なく顔認証ができるようになるでしょう。

まとめ

スマホの顔認証はマスクを着用していると失敗しますが、認証の成功率が高くなるように対策することはできます。

iPhoneではiOSのバージョンが13.5以上であれば、マスク着用時に自動的にパスコード入力画面が表示されるようになるので便利です。

しかし、顔認証でロックを解除したいという場合は、マスクを半分に折り畳んで顔写真を登録すると、比較的認証に通りやすくなります。

Android端末では機種によりますが、OPPOなど判定の緩い機種では、マスクを少し下ろして鼻を露出すると、認証を成功させることが可能です。

スマホの顔認証システムには学習機能があるので、認証に失敗してパスワードを入力するという手順を数週間繰り返せば、マスク着用時でも認証を突破しやすくなります。

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