携帯を無くしても「iPhoneをさがす」でGPS検索をしたり、自分の番号に電話を掛けて誰かに出てもらったりして捜すことができますが、モバイルWiFiを紛失してしまった場合はどうしたらいいんでしょうか。
本記事では、モバイルWiFiを無くした場合に起こり得ることや、紛失したらどのように対処すればよいのかを解説します。
料金 | 通信 速度 |
エリア | |
楽天モバイル | ◎ 無制限 3,278円 |
◯ | ◯ |
GMOとくとく BB WiMAX |
△ 無制限 3,762円〜 |
◎ | ◯ |
ZEUS WiFi | ◯ 100GB 3,212円〜 |
△ | ◎ |
Point
- 楽天モバイル・・・コスパ◎、総合点No.1
- GMOとくとくBB WiMAX・・・通信速度◎
- ZEUS WiFi・・・エリアの広さ、繋がりやすさNo.1
モバイルWiFiを紛失する確率は高い
モバイルWiFiはそう何度も操作するものではありません。電源をいれたらだいたいはポケットの中かかばんの中にいれたっきりです。
その為、いざ落としてもスマホであればすぐ気づくのに、モバイルWiFiはすぐ気づかないというデメリットがあります。
またスマホのように音を鳴らしてみる、位置情報を確認するということもできません。
特にポケットにいれている人は注意。落ちやすく、落ちたことにも気づかず、気づいた時には手遅れ(どこで落としたかわからない)なんてことになりがちです。
実際筆者も、何度かカフェ等の店や道端で落としてひやっとしたことがありますし、一度紛失して見つからなかったこともあります。
モバイルWiFiを紛失したらどうなるの?
携帯は最近比較的簡単に捜すことができるようになりましたが、モバイルWiFiを紛失したらどうなるんでしょうか。
悪用される可能性がある
拾った人が交番等に届けてくれれば良いですが、最悪の場合悪用されてしまう可能性があります。
Wifiの画面にSSIDやパスワードを表示できるので、使い方を知っていれば誰でも自由に登録して使うことができますし、モバイルWiFiの中のSIMカードを抜かれて使われてしまうことだって考えられます。
知らないうちに大きな犯罪に巻き込まれてしまうなんて、絶対に嫌ですよね。
解約や再購入で高額の費用が掛かることも
別途有料オプションに入っていた場合に端末交換だけで済む事業者もあります。
しかし、たとえ買ったばかりのモバイルWiFiだったとしても、修理とは扱いが異なるので解約手続きと再購入が必要になる場合が多いです。
端末の交換で済まない場合の、端末代金を2年間かけて支払う長期契約のケースと、レンタルでモバイルWiFiを借りていたケースをそれぞれみてみましょう。
端末の分割払いの残額と契約解除料をダブルで請求されるケース
WiMAXはのように端末を購入している場合、ほとんどは2年間で分割払いとなりますが、もし支払いが終わる前に解約するとその分割払いの残額を支払わなければなりません。
例えば1年目の3ヶ月目で紛失した場合はまだ2ヶ月分しか支払っていないので、22か月分の端末分割代金の残額の支払と、解約に伴う契約解除料がさらに請求されることになります。
2022年7月以降に申し込んだ人の場合は契約解除料が月額料金の1ヶ月以下で済むようになりましたが、それ以前の申し込んだ場合は5,000円から1万円、中には2万円弱掛かるところもあります。
なかなかの負担となってしまいますね。
レンタルのモバイルWiFiを紛失+契約解除なら3万円程度掛かる可能性もある
THE WiFi、Mugen WiFiといったモバイルWiFiは契約時に端末代がかかりませんが、代わりに解約時に端末の返却が必要なレンタルのモバイルWiFiとなっています。
そのモバイルWiFiを紛失してしまうと機器損害金として約20,000円の支払いを請求されることになります(機器損害金は各社で異なります)。
解約時に発生する違約金も考えると3万円という大きな出費になってしまうかもしれません。
ただし、各社には端末の紛失・故障時に補償してくれる有料オプション(500円程度)があり、それに加入していれば機器損害金がかかりません。
モバイルWiFiを紛失した場合に探す方法って?
悪用されるのも、高額の費用が掛かるのも恐ろしいですよね。
カバンや家の中から出てくるとありがたいですが、そんな簡単にはいきません。
モバイルWiFiを紛失してしまったときにはどうしたらいいんでしょうか。
思い当たる場所に訪問日時と端末の特徴を問い合わせる
身の回りを捜してなかった場合は、無くしたかもしれない日時や場所に見当をつけて問い合わせてみましょう。
お店の中にあれば、取りに来るまで保管してくれているかもしれませんし、デパートなど大きな商業施設ならばサービスカウンターや忘れ物センターに届けられているかもしれません。
私が電車に置き忘れてしまったときは、無くした端末の種類や色などの特徴を、降りた駅の窓口で伝えると似たような特徴の拾得物があることが分かり、忘れ物が集約される主要駅で無事に引き取ることができました。
警察に遺失届を出す
思いあたる場所を捜しても出てこなかった場合は、警察に遺失届を出しましょう。
遺失届は警察のホームぺージからダウンロードすることも可能です。
最寄りの交番や警察署に出しておけば、見つかった場合連絡が来るので警察署や遺失物センターに取りに行くことになります。
落し物の保管期間や、捜せる期間は3ヶ月までとなっていますが、しばらく経っても連絡がない場合は、各都道府県の遺失物センターに問い合わせてみましょう。
警察で手続きをするのは少し勇気がいりますが、見つかるに越したことはありません。
(警察庁「都道府県警察における遺失物の公表ページ」)
WiFiの位置情報サービスから探す(かなり限定的)
携帯電話会社の多くはスマホの電源が切れたり圏外になっていたりしても端末を捜してくれるサービスを提供していますが、対象機種は携帯・スマホのみでモバイルWiFiを捜してもらうことはできません。
ただ、一部の事業者では、オプションでWifiに位置情報サービスを付けて自分でwebから追跡することができるそうです。
法人向けサービスなので個人で使うことはなかなかないようですが、スマホのようにGPSを使って捜せる機能が付いていれば、無くしてもすぐに位置情報を調べて捜しに行くことができます。
(参考:スマホドックモバイル「MDMサービス」)
残念ながらこういったサービスが付いているモバイルWiFiはそう多くないので、身の回りを捜してないようであればすぐに警察に届け出ましょう。
モバイルWiFiを無くした時の対処法
どれだけ周りを捜しても見つからず、「無くした」と思ったら落ち込んで何もする気がなくなりそうですが、そうも言ってられません。
警察への届け出と並行してやっておきたいことがいくつかあります。
契約会社に連絡して回線を止める
紛失したと思ったら、契約した会社にすぐに連絡して回線を止めてもらいましょう。
- 契約時の書類を用意し、受付番号や契約者名義などがすぐ分かるようにしておく
- できるだけ早く電話かネットで受付してもらう
契約先によっては、紛失した場合に回線を「一時停止」するものと、「完全に解約」するものとがあります。
あとで見つかった場合は、一時停止した回線を解除すれば良い話ですが、完全に解約してしまうと契約解除料や端末の分割代金残額の請求などが関わってくるので、端末の分割残額代金や更新月も合わせて確認し、掛かりそうな費用を見積もっておきましょう。
端末補償制度を利用する
ユーザーがモバイルWiFiを故障・水没したときのためのオプションの補償制度を設けている場合がほとんどです。
ただ、修理や交換をすることがなかった時は特に費用が返ってこないこと、盗難や紛失に対応していないことも多いことから、端末補償制度を付けない人が多いです。
しかし、軽くて薄いモバイルWiFiは誰でも無くす可能性があり、他人事だと思っていても自分がその立場になることは誰でもあり得ます。
制度によっては紛失時でも同一機種との交換時に費用を補填してくれるケースもあるので、もしもの時に掛かる費用が本来よりも安く済むなら加入しておきたという人もいるかもしれませんね。
400円~600円/月程度で入れるプランが多いので、気になる人は申し込んでおきましょう。
では、制度を利用することで、どのような補償が受けられるんでしょうか。
同一機種と交換
制度を利用することで、同一機種・同一色と交換(在庫状況による)できるものもあります。
契約先によって自己負担金は様々ですが、端末代が実費で数万円掛かるところを最安2,000円程度の負担で済ませることができます。
また、申込み後即日から数日で届けてもらえるので、代替機を使わずともすぐに利用を再開することも可能です。
(参考:UQ WiMAX「端末補償サービス」、au「交換機携帯電話機お届けサービス」、docomo「ケータイ補償サービス」、Softbank「盗難・紛失補償サービス」、Y!mobile「故障安心パック」「あんしん基本パック」)
機種交換で端末を手に入れる
再購入よりもお得に、うまくいけば無料で端末を手に入れられる方法が機種交換です。
契約月数によって負担金に差を設けていたり、二度目の機種変更は一度目よりも高額に設定されていたりしますが、契約先で可能であれば再購入の他に機種変更も候補に入れておきたいですね。
手元に端末があった場合は、旧端末を決められた日数内で返品しなければ本来は違約金が課せられますが、警察に遺失届を出したり所定の手続きを踏んでいれば紛失した場合であっても機種変更という形式で端末を手にすることができます。
ちなみに、端末代金が無料になっても、SIM発行に2,000~4,000円程度は掛かってしまいます。
端末とSIMのそれぞれに費用が掛かることを把握しておきましょう。
(参考:UQ WiMAX「機種変更」、au「故障・紛失サポート」)
解約・再購入を検討する
もし見つからなかったら、今の契約先でそのまま端末を買うのか、他社に乗り換えて再購入するかなどの選択肢に迫られると思います。
解約することになったら、次のような準備をしておくと後から便利です。
契約月数を確認、契約解除料を計算して費用を把握しておく
ちょうど更新月であれば契約解除料はいりませんし、レンタルでなければ端末を返す必要もないので大きな費用は掛かりません。
更新月だったあなたは不幸中の幸いといったところでしょう。
自分の契約月数はマイページや請求書から確認してみてください。
端末の種類や契約先によっては、解約に伴って発生する費用が高額になることも考えられるので、あらかじめ自分で把握しておけるといいですよね。
解約や再購入の検討をし、自分の負担が低いものを選ぶ
回線を一時停止できるキャリアなどでは端末代金を高く設定していることが多く、解約して違うところで契約を結んだほうがキャッシュバックなども受けられてお得になることもあるでしょう。
スマホとのセット割もあると、手続きや再購入など様々な負担が出てきます。
料金が割高になっても自分の負担が低い方がいいと考える方は、そのまま同じところで契約を継続するのも一つです。
紛失しただけでも精神的にかなりダメージを負っているはずので、自分のなかの心の余裕と時間の猶予、掛かる費用をそれぞれ天秤にかけて方法を選びましょう。
できるだけ費用を安くしたい人は
もしもの時の費用はできるだけ安く済ませたいですが、何もしなければ高額にもなる恐ろしさあるので、なかなか難しいですよね。
紛失してしまったときに、どうやって費用を安くするかについてまとめてみました。
他社に乗り換えてキャッシュバックをもらう
GMOとくとくBB WiMAXでは新規契約時に高額なキャッシュバックを貰うことができます。
同じ会社でわざわざ再購入するなら、キャッシュバックをもらって乗り換えてしまった方が費用の負担はだいぶ少ないです。
紛失して見つからないなら一番のおすすめがこのやり方でしょう。
中古でモバイルWiFiの端末を購入
世の中には中古のモバイルWiFiがたくさん出回っています。最近ではメルカリやヤフオクで割とお安く手に入れることも可能です。
ただしレンタルするモバイルWiFiは借りた端末をそのまま返さなければいけないので、中古で買っても結局機器損害金が最終的に請求されるので注意が必要です。
補償オプションに加入しておく
よく携帯やモバイルWiFiを無くすから、保証に入っておいたほうがいいかも・・・。
不安な人は補償サービスに入っておくのがベストでしょう。
補償は各契約先や補償内容によって異なりますが、キャリアはやはり補償サービスなどのアフターサポートが比較的充実しているようです。
補償サービスの多くは機種購入と同時加入でサービスの適用ができるものが多いです。
もし補償オプションを検討しているのであれば機種購入と同時に加入しましょう。
モバイルWiFiを無くさないための対策
モバイルWiFiを無くしてしまったときの対処法や連絡先、有料オプションサービスについて見てきましたが、そもそもは無くさないのが一番です。
小さくて軽くてどこにでも忘れてきてしまいそうなモバイルWiFiですが、無くさないためにできることもたくさんあります。
ストラップの付いた専用ケースに入れる
スマホカバーがあるように、モバイルWiFiにも専用ケースがあることをご存知でしょうか。
ストラップの付いた専用ケースに入れておけば、モバイルWiFiを傷から守ってくれるだけでなく、カバンやベルトにも引っ掛けておくことができるので、無くしにくくなりそうですね。
スマートタグを付けておく
物を頻繁によく無くしてしまう人にオススメなのがスマートタグです。
無くしてしまいそうな鍵やWifiのケースと一緒にタグを入れておけば、もしどこかに置き忘れてしまったとしても、スマホのアプリから捜すことができます。
捜索可能範囲に限度はありますが、心当たりのある場所に行ってむやみに捜すよりも早く見つけられそうです。
確かめるクセを付けておく
古典的ですが、家のドアに「1.スマホ、2.時計、3.モバイルWiFi」など書いた紙を貼っておくのもいいですし、場所を移動するときはカバンやポケットのどこに入っているかを順番に確かめるのもおすすめです。
必ず身に着けておきたいものを確かめるクセを付けておけば、無くす可能性を減らすことができますね。
筆者のモバイルWiFi紛失対策
私がモバイルWiFiを使い始めてからもう10年以上たちますが、その間に軽いものも合わせると10回以上は紛失しました(うち1回は見つからず)。
カフェで置きっぱなしにしてしまったり、椅子に座っている時にポケットから落ちたまま気づかなかったり、道端でポケットから落ちたり。
そんな私の現在の対策は以下の通りです。
- 基本的にはかばんにいれる
- ストラップをつけることができるケースに入れる
- AppleのAirTagをつける
以前まではポケットにいれてたせいで気づかぬうちに落としていることがあったので、基本的にはかばんにいれるようにしています。
これだけで過去にやらかしたケースはほぼ防げます。
ただかばんをもたない日もあるし、リュックの日だと出し入れが面倒(ハイスピードエリアモードに切り替えるなどたまに操作するから)という理由で結局ポケットと言う場合もあります。
その為、端末はストラップをつけることができるケースにいれ、位置がわかるAirTagをつけるようにしています。万が一落としても位置がわかるので見つかりやすくする為です。
AirTagは自宅でどこに置いたかわからなくなった時に音を出せるのでかなり便利でおすすです。
最後に
モバイルWiFiを紛失した際の対処や無くさないためのコツを解説してきました。
紛失してしまっときの手順をまとめましたので、以下の手順で落ち着いて行動しましょう。
- 身の回りにないかをよく捜し、思い当たる場所に連絡する
- 警察に遺失物届を出す
- 契約時の書類を手元に用意し、契約先に連絡して回線を止める
- 必要に応じて解約、機種変更、乗り換え手続きを取る
小さくて軽くて持ち運びがしやすいぶん、無くしてしまったときの手続きや期間が手間になり、費用もばかになりません。
モバイルWiFiの機種交換や新規契約を考えている人は、端末補償サービスへの加入も検討しておくといいでしょう。