雨の日は何となくWiMAXが遅いと感じたことはありませんか。
実際、ある一定の電波は水に弱いという性質があることが分かっていますが、WiMAXが雨に弱いのか気になりますよね。
本記事では、雨のWiMAXの関係や実測データ、繋がりにくいと感じた時の対象法について解説していきます。
雨とWiMAXの周波数の関係。WiMAXは雨に弱いの?
雨だとWiMAXが遅くなるって本当?
はっきりそれが原因だとは言えないけれど、WiMAXで使っている周波数は障害物などに弱い高い帯域を使っているんだよ。
雨が障害になっている可能性があるんだね。
WiMAXの周波数は障害物の影響を受けやすい
WiMAXで使っている電波は、2.4Ghzと5.0Ghzの周波数帯です。
スマホでよく使われる電波は700Mhzから900Mhzのプラチナバンドと呼ばれる帯域を使うことが多く、それらの周波数よりもWiMAXは高い帯域を使っていると言えます。
一般的に電波は周波数が高いほど障害物などに弱いです。
障害物にぶつかると、高周波数であればあるほど電波が途切れやすくなるため、WiMAXの電波は高い建物や地下、トンネルなどの環境に左右されてしまいます。
電波は水に弱く、雨粒や雪で反射する
WiMAXの取扱説明書やサイトなどを見ても、水や雨に弱いなどの言葉が書かれているわけではありません。
ただ、電波は水に弱いことが分かっており、できるだけ台所などの水回りからは避けた方が良いと言われています。
ちなみに、私がWiMAXを使ってきて雨の日に速度がずば抜けて落ちるということはあまり経験したことが無く、速度が落ちる要因は時間帯による回線の混み具合やWiMAXのエリア外ということが多かったです。
WiFiの通信速度を上げる方法、遅いと感じたら対策してみよう
WiMAXは雨の日に速度が遅くなるのか?
本当にWiMAXは雨で速度が落ちるのかどうかを調べてみました。
測定に使ったツールは、Speedtestという回線速度を計測できるアプリです。
雨の日の速度を実測
電波は周囲の通信環境にも左右されるため、日が異なれば電波状態も異なります。
したがって、晴れの日と雨の日の計測に当たり完全に同じ状況を再現ことはできませんが、同時間帯に同じ場所で計測した結果が下表です。
雨(1mm/h程度) | 晴れ | |||
下り | 上り | 下り | 上り | |
8:30 | 23.2Mbps | 14.9Mbps | 27.6Mbps | 7.27Mbps |
12:00 | 11.7Mbps | 5.84Mbps | 12.3Mbps | 3.45Mbps |
18:00 | 11.3Mbps | 13.2Mbps | 18.6Mbps | 5.78Mbps |
朝や昼はほとんど変わらず、夜は雨の下りが遅いものの上りは雨の日のほうが出ていました。
以後、何度も計測を続けてみましたが、雨だからといってがくんと速度が落ちることは特にありませんでした。
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少しの雨なら影響はほとんどない
私自身の感覚からすると、普段からWiMAXを使っていても「雨の日だから遅い」と感じたことはありません。
それでも、強い雨風の日は速度やping値がいつもより遅くなると感じている人もいるのは事実。
今日からお試しでwimax生活してみます!今日は雨降ってるせいかPING値が50〜70をウロウロしてらっしゃる(Twitter)
雨降ると、WiMAX遅い (Twitter)
日本に大型の台風が来たときは、「繋がらない」という声もありました。
雨強すぎてWiMAX繋がらない (Twitter)
台風やゲリラ豪雨など強い雨風を伴う天気の日は、少なからず影響を受ける可能性があります。
そうは言っても、毎日スコールがあるわけでもない日本国内であれば、強い雨風による繋がりにくさを日々心配しなければいけないこともありません。
多くの人にとっては、雨だからといってWiMAXの速度をそこまで気にする必要はなさそうです。
WiMAXが繋がりにくいと感じたら
WiMAXが繋がりにくいのは、天気のせいではないかもしれません。
速度を上げたい時に試したいことを4つ紹介します。
水回りを避けてできるだけ窓際に置いてみよう
WiMAXの速度が改善しやすくなる簡単な方法は、とにかく電波の入ってきやすそうな窓際に置いてみること。
外から入ってくる電波を受信しやすく、かつ室内でスマホやパソコンがWiFi接続しやすい場所を探してください。
台所や洗面所など水気のある場所はできるだけ避けることで、電波の障害物を減らすことができます。
普段ネットを使う空間と電波が入りやすい箇所の間に壁や物が多い場合は、中継器を置くなどするとWiFiを拾いやすくなりますよ。
5Ghzと2.4Ghzの2つの周波数を使う環境に合わせて切り替えてみよう
WiMAXで付ける電波は2.4Ghzと5Ghz。
集合住宅の場合は他の回線とのWiFi干渉を避けるために5Ghzを使った方が良いこともありますが、周波数が高いと、外からの電波を受信しにくくなったり、WiFiが途切れがちになったりすることも考えられます。
2.4Ghzと5Ghzとを環境や目的に合わせて切り替えることで急に速度が上がることもあるので、ぜひ一度試してみてください。
クレードルを使ってみよう
(引用:UQWiMAX)
WiMAXの電波をうまく拾えていないと思ったら、クレードルの利用を検討してみても良いでしょう。
W06にはクレードルがありませんが、W05やWX06などの旧端末には専用クレードルあります。
WiMAXの端末によっては、寝かせて使うよりも立てて使った方が速度が出やすいなんてことも。
ただ、WiMAXは側面が薄く、単体で立てて使うにはバランスが取りにくく危なっかしいです。
専用クレードルに置けば安定感が抜群なので、倒れる心配なく使えますよ。
WX05のクレードルは必要?メリット・デメリットや効果的な使い方
自作パラボラアンテナを作ってみよう
私が実際に試して電波の繋がりが改善された例に、自作でアンテナを作る方法があります。
必要なものは全て100均で揃うので、気になる人は一度作ってみてください。
部屋の中では圏外になったり、アンテナ1本しか立たなかったりするほど電波の繋がりが悪い私の部屋でも、たった200円で作った自作アンテナで速度が4倍になりました。
WiMAXの電波が悪くアンテナが立たない人の対処法、パラボラアンテナを自作して強化するという手もあり!
雨だからといって電波が格段に落ちるわけではない。 あまり気にしなくてよいかも
高周波数帯域を使用すること、電波が水に弱いという性質があることは少なからず影響しているかもしれません。
ただ、WiMAXの速度は、通信環境や時間帯、通信内容によって変化するため、原因を雨と特定することは実際には難しいです。
天気が悪いなどはあまり気にせず、WiMAXが繋がりやすい環境を整えたほうが電波の繋がりやすさは改善できるでしょう。