ポケットWiFiとは、もとはY!mobileのモバイルWiFiルーターの商品名。
ただ、その総称のようにすっかり定着して使われているため、本サイトでもポケットWiFiと呼んでいます。
一口にポケットWiFiといってもWiMAXやクラウドSIM、物理SIMのLTEポケットWiFiなど様々な種類があり、何をどう比較したら良いものか悩ましいですね。
本記事では、そんなポケットWiFiをメリット・デメリット、エリアや料金、キャッシュバック、容量などあらゆる面から徹底的に比較します。
どのポケットWiFiが良いか分からなくて悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
ポケットWiFiは大きく4つの種類がある!それぞれの特徴は?
ポケットWiFiの種類は大きく「キャリア系」「WiMAX」「LTEポケットWiFi(クラウドSIM)」「LTEポケットWiFi(物理SIM)」の4種類に大別されます。
それぞれの特徴について確認していきましょう。
キャリア系ポケットWiFi
キャリア系とは、ドコモやソフトバンクのポケットWifiのことです。
携帯サービスで言えばauもキャリアに含まれますが、同じKDDI系であるWiMAXの回線も使用しているため、ここではキャリア系からは除きます。
メリット
キャリア系のポケットWifiのメリットは、以下の通り。
キャリアの質が良い回線を使えるため、エリアが広く通信が安定している
キャリアで申し込む一番のメリットは、全国に何十万という基地局を置いているキャリアの回線を使えること、4G LTE回線で安定した通信ができることにあります。
3Gも入れると人口カバー率99%と言われるほどキャリアのエリアは広く、普段生活するうえで繋がらなくて困るいったことはほとんどありません。
また、4G LTE回線を使った安定した通信が可能であるため、「通信が突然遅くなった」「電波が切れた」といったトラブルに遭うことも無いでしょう。
回線速度が速いことが多い
自社で回線を持っている業者はMNO、そこから回線を借りてサービスを提供している業者はMVNOと呼ばれています。
MVNOはMNOから割り当てられたキャパの中で通信するため、昼や夕方など特定の時間帯になると回線が混雑して速度が落ちてしまいます。
しかし、キャリアのポケットWifiを使えば優先的にMVOの回線を利用できるため、他に比べて速い速度で通信できることが多いです。
解約金が0円もしくは1,100円で安い
改正電気通信事業法が2019年10月から施行され、各キャリアでは通信プランや縛り、解約金などの変更を行うことで対応しました。
その結果、10,450円だった契約解除料は0円や1,100円に引き下げられ、「キャリア=縛りがある=解約金が高い」というイメージが払拭されることに。
解約時の違約金が以前よりも抑えられたことで契約へのハードルが下がったのは、消費者にとってありがたいですね。
キャリアのWiFiを利用できる
キャリア契約者であれば、コンビニやカフェ、ファミレスなどで見掛けるキャリアのWiFiを利用できます。
キャリアのWiFiは全国的にかなり多くの数が設置されているため、外出先にポケットWifiを持っていくのを忘れたとしてもWiFiを使って通信できるのは便利です。
コンビニのwifiが繋がらない?使い方や速度、セキュリティ(安全性)対策まとめ【セブン・ファミマ・ローソン】
デメリット
キャリア系のポケットWifiのデメリットは、以下の通り。
月額料金が高く、同キャリアのスマホとセットで使うのがお得なプランを出している
キャリアのポケットWifiは回線品質の良さやサポートの厚さなどもあり、月額料金はかなり高め。
同じキャリアのスマホを使っていればセットの割引制度を利用して少しは費用を抑えることも可能ですが、それ以外はスマホの通信プランと同じ程度の料金を取られます。
端末代金が高い
キャリアで契約すると月額料金の他に発生するのが端末代金。
分割で契約すると2~3年かけて支払っていくことになり、解約時に残債を請求されることもあります。
月額料金に加えて端末代金を支払うと、結局通信費が高くなってしまうことがしばしば起こってしまうでしょう。
データ通信が無制限に使えない
最も残念なのは、どの通信プランを利用してもキャリアのポケットWifiではデータ通信が無制限に使えないこと。
動画の視聴やダウンロード、音楽のストリーミングなどが通信サービスとして生活の当たり前になっていくなかで、7GBや30GBといった通信量では対応しきれなくなってきています。
<キャリア系のポケットWifi>
【メリット】
- エリアは広く、通信が安定している
- 回線速度が速い
- 解約金が0円や1,100円
【デメリット】
- 月額料金が高い
- 端末代金が高い
- データ通信が無制限に使えない
WiMAX
独自のWiMAX回線とauの4G LTE回線を使って通信するのが、WiMAXです。
UQコミュニケーションズが運営するUQ WiMAXがメインどころで、その他は「プロバイダ」と呼ばれる業者などでも契約することができます。
人気どころだとBroad WiMAXやGMOとくとくBBWiMAXがあります。
「WiMAX」とついていれば、どこで契約したとしても同じWiMAX回線を使うため対応エリアは同じです。
契約に関しては、申込みがweb/電話可/店舗可、支払方法がクレジットカード払いや口座振替OKなどばらつきがあります。
メリット
WiMAXのメリットは、以下の通りです。
料金やサービスに応じて様々なプロバイダから契約先を選べる
WiMAXはエリアや対応端末が同じでも、契約先によって独自のサービスや料金体系を設けていることが多いです。
そのため、「初期費用を抑えて契約したい」「ずっと定額で料金が変動しないのが良い」といった要望にも応えることができます。
キャッシュバックを展開しているプロバイダが多い
WiMAXの魅力は、申し込むことでキャッシュバックを受け取れるプロバイダが多いこと。
手続きさえ忘れずにしておけば、3万円以上もらえることもあります。
プロバイダは他と差を付け契約者を増やすために様々な特典を設けているため、使いようによってはかなりお得に契約することも可能です。
端末は小さくて軽量のものが多い
WiMAXの端末は持ち運びに適したポケットサイズのものが多く、持ち運びに負担を感じません。
バッテリー消費を抑える設定や4G LTE回線への切り換えなどは、端末のタッチパネルから簡単に操作することができます。
通信量を節約したり、出張先でも使ったりするなら、できるだけ荷物にならず使えるものが良いですよね。
auスマートバリューmineを使えば携帯の料金が最大1,100円/月割引される
(引用:au公式HP「auスマートバリューmine」)
auユーザーがWiMAXを契約してauスマートバリューmineに加入すると、料金プランに応じて携帯代金の割引を最大1,100円まで受けることができます。
一部のプロバイダ以外は対応しているため、auスマートバリューmineの割引のために契約先の選択肢が狭まることもありません。
UQ mobile利用者であればギガMAX月割で携帯の料金から550円/月引きも
(引用:UQ WiMAX「ウルトラギガMAX」)
UQmobileの契約者でも使える割引が、ギガ割MAXです。
UQmobileとWiMAXを合わせて利用することで、携帯の料金から毎月550円が割り引かれます。
こちらも、契約後に申し込むことで割引が適用されます。
デメリット
WiMAXのデメリットは、以下の通りです。
WiMAX回線はエリアが狭く、地下や山地で繋がりにくい
WiMAXで主回線となっているWiMAX2+回線は、対応エリアが狭いというデメリットがあります。
三大都市圏などは速度も速く利用範囲も広いですが、地方や山地では使えない地域も多いです。
また、WiMAX回線で使われている電波は2.4GHzと5.0Ghzで周波数が高く、高い建物や地下、障害物などに反射してしまうため、電波が届きにくいことがあります。
ただ、2020年に基地局の設置が40,000局に達するなど、日々電波改善は進んでいるため、エリアについては今後も拡大される可能性が高いです。
まずは自宅や職場の周辺のエリア検索をしてみましょう。「エリア検索」(参考:UQ WiMAX)
3日で10GBを超えると速度制限がある
データ通信が無制限に使えるギガ放題プランを契約したとしても、WiMAXには3日で10GB以上の通信をすると速度制限に掛かるという制約があります。
速度制限に掛かると、翌日の18時から26時までの通信が最大1Mbpsの速度以下に。
パソコンやゲームなどでばりばり通信したい人にとっては、3日で10GB以下に収めるのは難しいかもしれません。
しかし、午前2時から夕方18時まではそういった速度制限は無いので、日中の利用がほとんどという人にとってはデメリットにもならないはずです。
海外では使えない
WiMAXは国内にしか対応していないため、海外に持って行っても使うことができません。
数年に一度くらいの頻度であればレンタルで十分ですが、海外へ行く頻度が高い人は国内外対応のポケットWifiを普段遣いすると毎回レンタルする手間が省けます。
<WiMAX>
【メリット】
- 料金やサービスに応じて豊富な契約先から選べる
- キャッシュバックなどの特典が多い
- 端末は小さくて軽量なものが多い
- auスマートバリューmineで携帯料金の割引可
- ギガMAX月割で携帯料金の割引可
【デメリット】
- エリアが狭く、地下や山地で繋がりにくい
- 3日で10GBを超えると速度制限がある
- 海外では使えない
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LTE系ポケットWiFi(クラウドSIM)
LTE系のポケットWiFiは、クラウド上の仮想SIM(以下、クラウドSIM)を使って通信するため、端末にはSIMカードが入っていません。
2019年頃からクラウドSIMを使った無制限LTE系のポケットWifiが続けざまに登場しており、利用者が一気に増えました。
代表的なものとしては、どこよりもWiFiやTHE WiFiなどがあります。
メリット
LTE回線をメインに使うポケットWiFiのメリットは、以下の通り。
キャリアのLTE通信ネットワークを使えるためエリアが広い。地下でも使える
LTE回線を使ったポケットWiFiの多くは、ドコモやau、ソフトバンクのトリプルキャリアの回線やネットワークに対応しています。
エリアに関しては、人口カバー率99%と言われているキャリアと同じようなエリアで使えると考えて良いでしょう。
LTEの通信により、地下でも繋がりやすく速度も速いことが多いです。
月額料金が安い
WiMAXのように高額なキャッシュバックなどは無いものの、月額料金が安いところが多いです。
どこよりもWiFiは100GBで月3,400円、限界突破WiFiは3,850円というように、比較的低料金となっています。
海外でも使える
無制限LTE系は端末のSIMカードに依存しないため、海外の通信ネットワークを拾って通信することができます。
海外に行く際も、特に手続きをしなくても持っていくだけで利用できるものが多いです。
1日当たりの料金はやや割高ですが、端末の郵送や空港での返却といった手続きが不要になるのは助かりますね。
デメリット
LTE回線を使ったポケットWiFiのデメリットは、以下の通り。
無制限に使えない。短期制限もしくは月間制限がある
クラウドSIMのポケットWiFiを契約するユーザーは2019年にかなり増えましたが、急激な増加と超ヘビーユーザーの登場により回線が圧迫されるようになります。
結果として通信障害や通信速度低下が起きて、使い勝手が著しく悪化するなど、いくつも問題が浮上。
以前まで「クラウドSIMと言えば無制限」といった謳い文句があふれていましたが、現在多くのポケットWiFiでは、無制限プランの新規受付停止やサービス内容の変更を行うことで対応しています。
ただ、短期制限や月間制限があると言っても、普通に使うユーザーからすると決して悪いことではありません。
ほとんどのユーザーは、1日4GB、1か月100GBも使うなんてことはないからです。
無制限に使えなくなってしまったのは残念ですが、皆が平等に使えるようになったと思えば、あまり気にすることでもないでしょう。
自分で通信先を選べないため低速のネットワークを掴むことがある
クラウドSIMを利用して通信するタイプは、契約者自身で使いたいネットワークを選択することができません。
そのため、エリアや時間帯によってはLTE回線でかなり低速のネットワークを拾うことがあります。
「トリプルキャリアに対応」と記載があったとしても、キャリアの良質な電波を使えるわけではなく、キャリアが格安SIM業者(MVNO)などに提供している回線での通信になることが多いです。
どんなときもWiFi、限界突破WiFiが遅い原因はRakuten mobile回線(楽天回線)かも。他のトリプルキャリア(めっちゃWiFi)も要注意!
端末の再起動後に電波を掴むまで時間が掛かる
LTEのポケットWiFiは、端末の再起動から電波を掴み直すまで1分から3分程度掛かることがあります。
「利用しない時間はポケットWiFiの電源を切る」ことがリチウム電池の消耗防止策として推奨されているものの、端末が電波を掴むまで何かと時間が掛かることを考えると、電源のON/OFFを切り替えるのは面倒に感じられます。
ちなみに、低速ネットワークから他のネットワークを掴み直すには、端末の再起動や機内モードの切り換えなどの操作が必要です。
利用したい時に限って低速ネットワークを掴んでいたり、電波を掴むまで時間が掛かったりしていると、ポケットWiFiの機動力としては気になりますね。
端末のサイズが大きいものが多い
クラウドSIMを使った端末は、サイズが大きく重いものが多いため、普段カバンを持ち歩かない人にとっては荷物に感じることもあるかもしれません。
小ぶりのものでも厚みがあり、ポケットに入れておくとやや存在感があります。
破損や故障を気にして専用ケースに入れるとさらに一回り大きくなってしまい、ますます持ち歩くには不便に感じてしまうでしょう。
<LTEポケットWiFi(クラウドSIM)>
【メリット】
- データ通信が無制限で、月間・短期の制限も無い
- 料金が安い
- キャリアのLTE通信ネットワークを使えてエリアも広い
- 海外でも使える
【デメリット】
- 無制限に使えない。短期制限もしくは月間制限がある
- 自分で通信先を選べないため低速のネットワークを掴むことがある
- 端末の再起動後に電波を掴むまで時間が掛かる
- 端末のサイズが大きく持ち歩くには不便に感じることも
LTE系ポケットWiFi(物理SIM)
クラウドSIMが3大キャリア全ての回線を利用できるのにたいし、物理SIMでソフトバンクを利用したものもあります。
ただし最近はポケットWiFiでこの形式はなく、SIMのみで契約する形となり端末を自分で用意する必要があります。
メリット
物理SIMのLTEポケットWiFiのメリットは、以下の通り。
容量を選ぶことが可能
物理SIMのLTE回線を使ったポケットWiFiは20GB、50GBなど、ユーザーのニーズに合わせた細かなプランが特徴的です。
たとえば、Chat WiFiなら100GBプランから20GBなど幅広いラインナップから自分に合ったプランを選ぶことができます。
大容量を使いたいけど無制限とまではいらないといった人に向いています。
キャリアのLTE通信ネットワークを使えるためエリアが広い。地下でも使える
クラウドSIMのように様々な回線を使うことができるわけではないけど、ソフトバンク回線などのキャリアのエリアなら、正直不満は出ないでしょう。
よっぽど田舎にいかないかぎり圏外なんてことはないし、WiMAXでは繋がりにくいようなビルや地下でも繋がります。
エリアに関しては、人口カバー率99%と言われているキャリアと同じようなエリアで使えると考えて良いでしょう。
デメリット
物理SIMのLTEポケットWiFiのデメリットは、以下の通り。
海外での利用は不可
クラウドSIMのポケットWiFiはその性質上、海外でも利用することが可能です(別料金はかかりますが)。
しかしこちらは国内回線に特化しているので海外での利用は不可。もし海外で使いたい場合は他のポケットWiFiに契約する必要があります。
定められた通信量を超過しても追加でデータ量を購入することができない
1週間で30GBまで使えるレンタル系のポケットWiFiを契約したとします。
1週間掛けて30GB使っても良いですが、1日で30GB使ってしまったとしても特に問題はありません。
ただ、スマホのように追加料金を支払ってデータ量をチャージするといった使い方がレンタル系のポケットWifiはできないことが多いため、1日で30GBを使った場合は翌日以降の利用は難しいと言えます。
どのポケットWiFiがおすすめ?料金・回線速度・エリア・口コミで比較
結局どのポケットWifiが良いのかを、料金や回線速度、エリア、キャッシュバック、容量、口コミの観点に分けて評価し、表にしてまとめました。
キャリア・WiMAX・無制限LTEで比較し、ランキング化したものを各項目ごとに確認していきましょう。
キャリア | WiMAX | LTE クラウドSIM |
LTE 物理SIM |
|
料金 | × | 〇 | 〇 | ◎ |
回線速度 | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
エリア | 〇 | × | ◎ | 〇 |
キャッシュバック | × | ◎ | × | × |
容量 | × | 〇 | ◎ | ◎ |
口コミ | × | △ | ◎ | ◎ |
料金比較
月間データ通信量が無制限のプランで料金を比較すると、ランキングは次のようになります。
- LTE(物理SIM)
- LTE(クラウドSIM)
- WiMAX
各ポケットWiifから最安であるGMOとくとくBBWiMAX、hi-ho Let’s WiFi、Chat WiFiを例に挙げ、平均月額を計算しました。
【WiMAX】 GMOとくとくBB |
【クラウドSIM】 hi-ho Let’s WiFi |
【物理SIM】 Chat WiFi |
|||
公式 | GMO公式 | Let’s WiFi 公式 |
Chat WiFi | ||
3年 | 2年 | 1ヶ月~ | |||
容量 | 無制限 (3日10GB) |
月210GB (1日7GBまで) |
月100GB (短期制限無し) |
||
月額 | 3カ月3,969円 以降4,688円 |
4,730円 | 3,278円 (端末別途購入) |
||
キャッシュバック | あり | ー | ー | ||
手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
キャリアは端末代金や月額料金がかなり高額になるため、この価格争いに入ることすらできません。
回線速度比較
回線速度の観点で比較した場合のランキングは次のようになります。
- キャリア
- 無制限LTE系
- WiMAX
回線速度の速さ、通信の安定性などを考えると、キャリアが突出して速いです。
単位(Mbps) | 【キャリア】 | 【LTE】 | 【WiMAX】 |
下り平均 | 100~200 | 20~40 | 10~40 |
上り平均 | 5~20 | 2~15 | 5~15 |
※限界突破WiFi、WX05、キャリアで朝・昼・夜に実測した結果をもとに作成
ただ、下りで10Mbpsあれば一般的な通信は快適に使えることを考えると、LTE系ポケットWiFiやWiMAXでも普通に使う分には十分な速度があります。
気を付けたいのは、WiMAXが夕方や夜間に掛けて、もしくは利用するエリアによって、やや速度が遅くなる可能性があること。
キャリアや無制限LTE系の通信は、そういった影響により速度が落ちることはあまりありません。
エリア比較
エリア各した場合のランキングは次のようになります。
- LTE(クラウドSIM)
- キャリア・LTE(物理SIM)
- WiMAX
キャリアは全国に20万局前後の基地局を設置しており、電波が届きにくくなる高層階や地下街に対応できる小型基地局も多いです。
キャリアのグループ会社の回線も使って通信んする無制限LTE系はエリアの広さにそこまで違いはありません。
クラウドSIMのポケットWiFiは3大キャリア回線全てを利用できるのでエリアは一番広いです。
対してWiMAXは、高層ビル群の多い場所や地下では繋がりにくく、圏外になってしまうこともあります。
また名目上はエリア内であるにもかかわらず、圏外なんてこともありました。
実際、私自身このエリアの狭さで不便を感じたことも多数ありますし、口コミでも多く寄せられています。
キャッシュバック比較
キャッシュバックの観点で比較した場合のランキングは次のようになります。
- WiMAX
- 無制限LTE・レンタル系
- キャリア
WiMAXはエリアや端末などが同じである分、高額キャッシュバックで他と差を付けようとしているところが多いです。
最大、3万円以上のキャッシュバックを受け取ることができるところすらあります(GMOとくとくBB
WiMAX)。
LTEのポケットWiFiではキャッシュバック特典を展開しているところはほとんど無く、あっても5,000円程度です。
容量比較
容量で比較した場合のランキングは次のようになります。
- LTE(クラウドSIM・ソフトバンク)
- WiMAX
- キャリア
ドコモとソフトバンクには無制限に使える料金プランが無いため、キャリアは脱落。
3日で10GB以上使うとWiMAXなら速度制限が掛かりますが、大容量ポケットWiFiは、1日10GBや20GB使っても速度制限に掛かることはありません。
ただ、LTE系のポケットWiFiは決められた容量を超過すると、月末までの速度制限に掛かるため注意が必要です。
口コミ比較
口コミで比較した場合のランキングは次のようになります。
- LTE
- WiMAX
先に触れた通り、通信障害や通信速度低下などの問題を受け、クラウドSIMのポケットWiFiはいずれも、サービス停止やプラン変更などにより、無制限から通信容量のあるプランへ方針転換をしています。
それでも、100GBまでの大容量プランを設定しているところはたくさんありますし、速度やエリアに関してはずば抜けているため、クラウドSIMを使ったポケットWiFiがおすすめ。
ただ、そういったトラブルに巻き込まれたくない人は、ChatWiFiなど、物理SIMを使ったポケットWiFiを選ぶか、WiMAXを選んでおけば間違いありません。
ちなみに、本サイトが集めたLTE系ポケットWiFiの口コミは、以下のような声が集まりました。
速度に関しては何の問題もなく使えています。子供が一日中動画を見続けても、速度制限がかかることもありません。電波も相当山奥に行かない限り途切れることもなく使えました。最大接続台数が5台というのは少し物足りない気もしましたが、1度に5台接続することも今のところないので快適に使えています。
速度はとても充分です。プライムビデオやYouTubeを観ることも快適、Switchで通信する対戦ゲームをしても1度も落ちたことがありません。
契約方法もとても簡単だし、すぐに本体が届いたのでとても便利でした。
速度制限なく使えるので、何も気にせず使用出来るのが一番嬉しいです。速度も何も不便を感じることなく快適に使用出来ています。前使用していた別会社のものと比べて料金も安く、速度も速いので乗り換えて良かったと思っています。
目的別にも要チェック!
速度、持ち運びやすさ、エリアの広さなどポケットWifiに求めるものは当然人によって異なります。
ここからはポケットWifiを目的別に紹介しておくので、自分に合ったものを使いたい人はこちらも参考にしてください。
総合ランキングでチェック
料金、エリア、速度などかなり複雑なポケットWiFi。
当サイトでは20個以上のポケットWiFiを利用し、料金も徹底的に調査し、おすすめのものをまとめましたので、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。
エリアが広い方がいい!
エリアを重視している人は、MugenWiFiがおすすめです。
クラウドSIMというdocomo、au、softbankの3つの回線からつながりやすいものを自動的のい選んで通信する仕組みなので、地方であっても問題なく利用ができます。
MugenWiFi |
|
月額料金 |
100GB:3,718円(税込) (クラウドSIM) |
特典 | 最大10,000円キャッシュバック |
初期費用 | 3,300円 |
端末代 | 0円(返却要) |
契約期間 |
・2年契約 ・違約金5,500~9,900円 |
100GBを使えるポケットWiFiの中で、最も料金が安いのがMugenWiFi。今なら最大10,000円のキャッシュバックがあるので実質月額3,396円で使えます。
2年契約が基本となっていますが、13か月以降の違約金が5,500円、2年以降であれば違約金なしでいつでも解約可能であるというのがありがたいメリットの一つ。
さらに、契約期間の縛りをなくしたい場合は「2年間縛りなし」のオプション(月額660円)を追加することで、いつでも解約できるようになります。
端末を別途準備できるならChatWiFi
端末(モバイルルーター)を既にもってる・購入するなどで準備できるならがおすすめです。
ChatWiFi(SIMプラン) |
|
月額料金 |
20GB:2,100円(ドコモ) 50GB:3,180円(ソフトバンク) 100GB:3,278円(ソフトバンク) |
初期費用 | 3,300円 |
端末代 | 別途用意が必要 |
契約期間 |
1年 |
ChatWiFiはクラウドSIMを使ったポケットWiFiのプラン以外に、SIMのみで契約するSIMプランがあります。
現在、物理SIMを利用したポケットWiFiがありません。その為、物理SIMでポケットWiFiを利用したい場合はChatWiFiでSIMプランを契約し、自分で用意したルーターに差し込む必要があります。
少々面倒ではありますが、代わりに速度や安定性がクラウドSIMよりも優れている点から利用するのは全然ありです。
とにかく速い方がいい!
とにかく速い通信を望んでいるのであれば、キャリアのポケットWifiを使うのが一番です。
特に三大都市圏などに住んでいれば、ドコモの4G PREMIUMやソフトバンクのHybrid 4Gといった速い通信が使えるなど、キャリアのポケットWifiを使うことによる恩恵を受けやすくなります。
端末代金や月額料金が高いものの、回線速度を重視するのであればキャリアに勝るものはありません。
ドコモやソフトバンクの携帯サービスを契約していれば、ポケットWifiをお得に使えるセットプランを利用することも可能です。
キャッシュバックを貰いたい!
キャッシュバック狙いなら、WiMAXがおすすめです。
1万円以上のキャッシュバック特典があるのは、ポケットWiFiの中ではWiMAXくらい。
そしてWiMAXの中でも高額キャッシュバックがあるのは、GMOとくとくBB WiMAXです。
GMOとくとくBB WiMAX |
|
月額料金 |
初月~2ヶ月目:3,969円 3ヶ月目以降:4,688円 |
初期費用 | 3,000円 |
キャッシュバック | 最大33,200円 |
端末代 | 0円 |
契約期間 |
・3年契約 ・違約金20,900円(12か月目まで) ・違約金15,400円(13~24か月目まで) ・違約金10,450円(25か月目以降) |
キャッシュバックがたくさん貰えるというのが大きな魅力であるGMOとくとくBB WiMAX。
月額料金を見ると一見高いように見えますが、キャッシュバックを含めて考えるとWiMAXの中では最も安くなっています。
WiMAXは最大速度が優れている、3日で10GBを超えて制限された場合でも1Mbpsとそれなりに使える速度である、といったメリットがあります。
その点からWiMAXを選ぶというのであれば、第一選択肢としてGMOを選びましょう。
まとめ
ポケットWiFiの種類と、おすすめのポケットWiFiをランキング別に紹介しました。
私がポケットWiFiを選ぶ時の今の基準は、満足な速度で通信ができること、繋がりやすいことです。
以前は持ち運びやすさやバッテリーを重視していましたが、自分の立場や利用する環境が変化すると求めるものも違ってくるように思います。
ポケットWiFi選びで悩んだら、自分がどのような場面で使うのか、2年後も使っているか不安なら途中解約するといくら掛かるのかといったことを考えて選ぶと、自然と決まってくるかもしれません。
色々比較して、自分に合ったポケットWiFiを見つけてください。