光回線は戸建てタイプとマンションタイプで利用の条件、料金、通信速度が異なります。
そこで本記事ではauひかりを、マンションやアパートで使う場合について詳しく解説していきます。
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auひかりをマンション・アパートで使う為の条件
auひかりはフレッツ光回線を利用する光コラボ(ドコモ光など)と違い、ダークファイバーと呼ばれる専用の光回線を使っています。
その為、光コラボに比べるとマンションやアパートで使えない場合が多く、まずはそこから確認しなければいけません。
auひかり対応(回線・設備が導入済み)のマンション・アパートである
auひかりの戸建てタイプは関西・東海地方がエリア外となっているので使うことができませんが、マンションタイプであれば沖縄を除く全国で対応しています。
ただ、エリア内であるからといって必ず使えるわけではなく、住んでいるマンションやアパートがauひかりに対応済みであることが条件となります。
電線から直接光回線を繋ぐ戸建てと違い、マンションの場合はまず共用スペースに繋げます。そして共用スペースから各戸に繋がれ、光回線が使えるようになります(下図参照)。
電線から共用スペースまで回線を繋ぐのは大家さんや管理会社が行うことであり、個人は共用スペースから各戸まで光回線をつなげることしかできません。
すなわち、マンションやアパートではあらかじめ繋がっている、決められた光回線しか使えないのです。
たとえば「フレッツ光対応マンション」とは、フレッツ光の回線が共用スペースまで繋げられているマンションのことです。この場合に使えるのはフレッツ光もしくは光コラボ。auひかりは使えません。
自分が住んでいるマンションやアパートauひかりに対応しているかどうかは、公式のエリア検索から確認することができます。
例外:auひかり対応でなくても3階以下なら戸建てタイプで利用できる可能性あり
マンションやアパートであっても、3階以下に住んでいる場合は戸建て扱いとして、電柱から宅内に直接回線を引っ張ってくることができる場合があります。
ただし電柱との位置関係などによって利用できない場合もあるので、個別に確認が必要です。
またこの場合は料金も戸建てタイプが適用され、マンションタイプよりも高くなってしまう点に注意が必要です。
もしauひかりが使えない場合は・・・
無事にauひかりを使えることができるマンションであれば良いのですが、フレッツ光や光コラボにしか対応していないというマンションも少なくありません。
その場合はauひかり以外の使える光回線から選ばなければいけないわけですが、ありがたいことにauやUQモバイルはauひかり以外にセット割が適用できるものが複数あります。
これらのいずれかから、使える光回線を選んでください。
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auひかりをマンションで使う場合の通信速度
auひかりの最大通信速度は1Gbpsであるというのはマンションタイプだと当てはまりません。
マンションでは、建物内の配線方式によって最大通信速度が異なります。
なお住んでいるマンションがどの方式にあたるかは、公式のエリア検索で確認できます。
光配線方式なら最大1Gbps
共用スペースから各戸まで全てが光回線で繋がっている「光配線方式」のマンションでは最大通信速度が1Gbps、実測値で100〜400Mbps程度の通信速度で使うことができます。
同マンション内での混雑がひどいといった問題がなければ、快適にインターネットを利用することができるでしょう。
もしリビングに光コンセントが設置されていれば、そのマンションは光配線方式であると考えて良いでしょう。
LAN方式、VDSL方式(通常)なら最大100Mbps
マンションには、共用スペースから各戸までLANケーブルで繋がっている「LAN方式」や、電話選ケーブルで繋がっている「VDSL方式」もあります。
既存の設備を使う為、光配線方式よりも導入コストが安いので古いマンションなどはこのタイプが多いです。
そしてこれらの最大通信速度が100Mbpsとなり、実際の速度は30〜70Mbps程度となり、光配線方式よりもかなり遅いです。
20Mbpsあれば最高画質の動画も快適に見ることができる為、普通に使う分には全く問題ない速度ではあるものの、大容量のデータをダウンロード・アップロードすることが頻繁にある場合は速度に不満を感じてしまうかもしれません。
ただ配線方式は一個人で簡単に変えることができるわけではなく、受け入れるか、嫌なら光配線方式のマンションに引っ越すしかないです。
VDSL方式(G.fast)なら最大664Mbps
マンション内の配線がVDSL方式でも、G.fastという電話線でも通信速度を大幅にあげることができる新技術に対応している場合は下り最大664Mbps、実測100〜200Mbpsでの通信が可能です。
G.fastに対応する為には共有部の機器を切り替えれば良く、マンション内の配線は電話線をそのまま利用できる為、通常のVDSLにしか対応していないマンションも徐々にこのG.fastに対応した物件に変更されていっています。
戸建てタイプなら最大1Gbps
3階以下に住んでいて、電線から直接宅内に光回線を引く戸建てタイプを利用する場合は、マンションの配線方式は関係ありません。
全てが光回線で繋がる為、最大通信速度は1Gbps。実測で100〜400Mbps程度です。
このタイプは速度が速いだけでなく、マンション内に比べて回線混雑による速度低下が起きる可能性も低いというメリットもあります。
ただ代わりに料金はマンションタイプだと4,400円のところ、戸建てタイプは5,720円と千円以上も高くなってしまうというデメリットがあります。
auひかりマンション・アパートで使う場合の月額料金や工事費
ではauひかりをマンション・アパートで使う場合の月額料金や工事費を見ていきましょう。
光コラボと違い、料金はマンション内の配線方式、契約見込み数によって細かく分かれています。
自分が住んでいるマンションがどのタイプに当てはまるかは公式のエリア検索で確認できます。
なお表示している料金は電話オプション(月550円)等に加入していない、ネットのみの税込み料金です。
同マンションでの契約見込数が16契約以上
配線方式 | 最大 通信速度 |
月額料金 | 工事費 | |
ギガ | 光配線 | 1Gbps | 4,455円 | 33,000円 (実質無料) |
タイプF | 光配線 | 100Mbps | 4,290円 | |
タイプG | VDSL (G.fast) |
664Mbps | 4,180円 | |
タイプV | VDSL | 100Mbps | 4,180円 | |
タイプE | LAN | 100Mbps | 3,740円 | |
都市機構 (URマンション) |
VDSL | 100Mbps | 4,180円 | |
都市機構G (URマンション) |
VDSL (G.fast) |
667Mbps | 4,180円 |
上記表の料金はプロバイダ料・機器レンタル料が含まれた料金です。
光配線方式は他のタイプに比べると若干料金が高くなっています。特に最大通信速度が1Gbpsとなる「ギガ」は最も料金が高いです。
なおタイプは自分で好きなものを選べるわけでなく、各マンション・アパートで自動的に決まります。
また工事費はどのタイプでも一律33,000円となっています。フレッツ光や光コラボだと工事の種類(配線工事有無や無派遣工事など)によって料金が変動しますが、auひかりは工事内容問わず一律です。
工事費としては高額ですが、auひかりは工事費を24回に渡って分割払いと同じ料金を割引してくれるので、実質0円で利用できるので負担はありません。
ただし、土日祝工事や夜間工事による追加工事料は別途発生し、無料キャンペーンによる割引の対象になりません。安く済ませたいならなんとか時間を作って平日の昼間で工事をお願いするのが良いでしょう。
同マンションでの契約見込数が16契約以上
配線方式 | 最大 通信速度 |
月額料金 | 工事費 | |
ギガ | 光配線 | 1Mbps | 4,455円 | 33,000円 (実質無料) |
タイプF | 光配線 | 100Mbps | 4,290円 | |
タイプG | VDSL (G.fast) |
664Mbps | 4,510円 | |
タイプV | VDSL | 100Mbps | 4,510円 | |
タイプE | LAN | 100Mbps | 4,070円 |
小規模のマンション・アパートで契約見込み数が少ない場合、料金は多少上がってしまいます。
ただ光配線方式は契約見込み数によって料金は変わりません。
工事費は16契約以上の場合と同じ33,000円ですが、こちらも割引により実質無料です。
auひかりのプロバイダについて
auひかりは上記表の月額料金にプロバイダ料が含まれている為、追加で料金がかかることはありません。
またプロバイダは以下の7つから選ぶことができます。
- au one net
- So-net
- BIGLOBE
- @nifty
- @TCOM
- AsahiNet
- DTI
ただし、このうちタイプG(G.fast)に対応しているのは以下の4つだけです。
- au one net
- So-net
- @nifty
- BIGLOBE(タイプVからGへの変更不可)
たとえ現在タイプVでも、今後G.fastに対応してより速い通信速度を使えるようになる可能性は非常に高いです。
BIGLOBEはタイプVからGへの変更ができないので、他の3つから選ぶことをおすすめします。
auひかりの開通工事内容
ではここからは具体的にauひかりの開通工事内容を紹介します。
光コンセントがある場合
すでにリビング等に光コンセントがある場合は、工事担当者が来ない「無派遣工事」となるケースが多いです。そして開通までは以下の流れで進みます。
- 開通予定日までにONUとの機器が送られてくる
- 開通日にONUと光コンセントを接続
- 事前に送られてくる書類に従ってルーターを接続し、設定を行う
工事がないので申し込みから開通までの期間も短期間(通常2週間程度)ですむことが多いです。
光コンセントがない場合
光コンセントが設置されていない場合は基本的には以下の工事が必要となります。
- 開通予定日までにONUとの機器が送られてくる
- 回線業者と工事日を調整
- 開通工事(共有スペースと宅内間で配線を行うなど)
- 事前に送られてくる書類に従ってルーターを接続し、設定を行う
マンションが光配線方式であれば開通工事のタイミングで光コンセントが設置されます。
工事自体は2時間で終わる場合がほとんどであるものの、工事担当者との空き状況によってすぐに工事ができるとは限らない為、申し込みから開通工事までは早くて4週間、長いと2ヶ月以上かかってしまう場合があります。
auひかりのおすすめ申し込み先
auひかりは公式経由だけではなく、正規販売代理店から申し込むことができます。
どちらから申し込んでも月額料金や工事費は同じ、回線自体も同じで販売店経由だからと言って遅くなるといったことはありません。
両者の違いは申し込み時の特典です。
正規販売代理店 (NNコミュニケーションズ) |
公式 | |
月額料金 | 同じ | |
工事費 | 同じ | |
回線、通信速度 | 同じ | |
セット割 (au、UQモバイル) |
同じ | |
キャッシュバック | 最大72,000円 | auPAY 最大10.000円相当 |
正規販売代理店は販売件数を増やす為にかなり良い特典をつけてくれています。
わざわざ公式経由で申し込むのは損なので、新規で申し込む際は代理店経由で申し込むようにしましょう。
まとめ:まずはマンションがauひかりに対応しているかをチェック
auひかりを使う為にはまず、マンションやアパートがauひかりに対応している必要があります。
申し込みから開通までは多少時間がかかってしまうものの難しいことはありませんから、利用したいという人はまずauひかりのエリア検索で自分が住んでいるマンション・アパートで利用できるかチェックしてみてください。