フレッツ光からドコモ光への乗り換え（転用）はおすすめ？方法やメリット、デメリットを完全解説

フレッツ光からドコモ光への乗り換えは、工事不要で簡単に完了する上、電話番号もそのまま、それでいて通信費削減もできるなど多くのメリットがあります。

本記事ではその乗り換えについて、方法やメリットだけではなく知っておきたいデメリットについてもまとめました。

フレッツ光からドコモ光への乗り換えは転用、回線をそのまま使うことができる

ドコモ光はフレッツ光の回線をドコモがプロバイダとセットで販売している「光コラボ」の一つです。

あくまで販売している会社が違うのであって、使う回線はフレッツ光を利用する場合もドコモ光も同じである為、フレッツ光からドコモ光へ乗り換えたとしても、新たに工事する必要はなくこれまで使っていた回線をそのまま使うことが可能です。

なお大元であるフレッツ光からドコモ光などの光コラボへ乗り換えることは「転用」と言います。

ちなみに光コラボから違う光コラボへ乗り換えする場合は「事業者変更」と言いますが、この場合も工事不要です。

フレッツ光からドコモ光へ乗り換える方法

ここではフレッツ光からドコモ光への乗り換える（転用する）方法について解説していきます。

ドコモ光のプラン・プロバイダ・申し込み先を決める

まずはドコモ光で契約する内容やどこで申し込むかを決めましょう。

ドコモ光のプラン

ドコモ光には以下の通り様々なプランがあり、料金も異なります。

【戸建て】

（※1）2023年3月31日で新規受付終了

【マンション】

このうち、一番基本でおすすめなのは戸建て・マンションともに「1ギガタイプA」です。タイプBとの違いは選べるプロバイダですが、Bの方が高いからプロバイダが優れているというわけではない為、わざわざ高い方を選ぶ必要はありません。

単独タイプは一見安いように見えるものの、プロバイダをまた別に自分で契約しなければならず、プロバイダ料で1,000円程度かかるので合計すると高くなってしまいます。

戸建てタイプのドコモ光ミニも一見安いように見えますが、このプランは2段階制定額のプランでわずか1,200MB（1.2GB）使うだけで6,270円となり使い放題の1ギガプランよりも高くなる上、通信速度も100MBと遅いのでおすすめできません。

10ギガタイプは高速通信がどうしても必要だという人には良いですが、ほとんどの人にとっては過剰な速度。基本的には1ギガで十分です

ドコモ光で選べるプロバイダ

他の光コラボではプロバイダが固定されていて選べない場合が多いですが、ドコモ光の場合はプランによって複数から選ぶことができます。

• 1ギガタイプA・・・OCNインターネット、GMOとくとくBBなど計17社
• 1ギガタイプB・・・＠TCOMなど計5社
• 10ギガタイプA・・・OCNインターネット、GMOとくとくBBなど計7社
• 10ギガタイプB・・・BBexcite、エディオンネットなど計3社

タイプBはタイプAに比べて月額220円高い為、基本的にはタイプAから選ぶのがおすすめです。

またタイプAの中ではGMOとくとくBBがおすすめとなります。iPV6対応などの性能が良い上、申し込み時に得られる特典（詳細は次の項目）が優れている為です。

なお、フレッツ光で使っているプロバイダがドコモ光に対応している場合は引き継いで使うことも可能です。

申し込み先を決める

ドコモ光は公式経由のみならず、プロバイダ経由で申し込むことも可能です。

申し込み先が違っても月額料金は変わりませんが、貰える特典が異なるので実はかなり重要。特に公式経由だとあまり良い特典を貰えないのでおすすめしません。

最もおすすめなのは「GMOとくとくBB」で申し込むことです。以下は公式とGMOとくとくBBでフレッツ光から転用した場合に貰える特典を比較した結果となります。

明らかにGMOとくとくBBで契約した方がお得です。

ドコモ光（GMOとくとくBB）に申し込む

フレッツ光から転用承諾番号を取得

ドコモ光で契約する内容や申し込み先が決まったら、転用の手続きに入ります。

まず行うのは、フレッツ光を契約しているNTT東日本もしくは西日本で「転用承諾番号」を取得することです。

取得はWebを使ってマイページから、もしくは電話で取得可能です。

なお、取得には以下の情報が必要なので準備しておきましょう。

• フレッツ光のお客様ID・ひかり電話番号・連絡先電話番号のいずれか一つ
• フレッツ光の契約者名
• フレッツ光の利用場所住所
• フレッツ光利用料金の支払い方法

注意点は転用承諾番号の有効期限が15日であるという点。

取得から15日以内にドコモ光で申し込みを行わないと、再度手続きをして取得しなければなりません。

ドコモ光に申し込む

転用承諾番号を取得したら、ドコモ光で申し込みを行いましょう。

難しいことは特になく、必要情報を入力していけば5分程度で終わります。

Web経由で申し込むと早ければその日中、遅くても数日以内（希望した日、時間帯に合わせて）電話がかかってきます。

その電話にて申し込み内容の確認がされ、申し込みが完了となります。

フレッツ光からドコモ光へ切り替え、設定

電話での確認が終わりドコモ光への申し込みが確定した後、数日で開通についての書類が届きます。フレッツ光からドコモ光へ切り替わる日が記載されているので確認しておきましょう。

切り替わる日に、同封された書類通りにIDやパスワードの入力や接続設定、ルーターが変わる場合はルーターの設定をすると完了です。

なお申し込みからドコモ光への切り替えまで、およそ1週間程度かかることが一般的です。

プロバイダの解約（プロバイダを変更する場合）

フレッツ光からドコモ光へ転用する場合にプロバイダの変更が伴う場合、切り替え後にプロバイダの解約を忘れずに行いましょう。

プロバイダによっては転用と同時に自動解約となるところもあるようですが、そうではなく解約手続きをしないとプロバイダ料をとられ続けてしまうところもあるので注意してください。

レンタル機器の返却

フレッツ光利用時に契約していたプロバイダからルーター等をレンタルしていた場合は返却が必要です。

万が一決められた期間内に返却しないと、高額な機器損害金を請求される可能性もあります。

プロバイダの指示に従い、忘れずに返却するようにしましょう。

※1：フレッツ光の解約手続きは不要

プロバイダが変わる場合には以前使っていたプロバイダで解約手続きをする必要がありましたが、フレッツ光の解約手続きは不要です。

ドコモ光へ自動的に切り替わり、そのタイミングでフレッツ光は自動解約となります。

なお、フレッツ光が契約期間に縛りがある場合でも転用の場合は違約金が発生しません。

※2：インターネットが使えなくなる期間はない

転用の場合は基本的にネットが使えなくなる期間がありません。

切り替わった直後に設定の問題で使えない時間が多少でてしまうことはありますが、基本的には切り替わる直前までフレッツ光が使え、切り替わった直後からドコモ光が使えるようになります。

フレッツ光からドコモ光へ乗り換えるメリット

ではここからはフレッツ光からドコモ光に乗り換える（転用する）メリットをまとめていきます。

月額料金が安くなる場合が多い

以下はフレッツ光とドコモ光の主要なプランで料金を比較した場合の表です。

※1：回線料に加え、プロバイダ料として1,000円を加算した料金
※2：料金は同一集合住宅で8以上の契約数が見込める場合の料金

選ぶプロバイダによって料金は異なりますし、マンションタイプの場合はそのマンションでの見込み契約数によってフレッツ光の料金が変わる（契約見込み数が16以上の場合は安く、7以下の場合は高くなる）為、一概にドコモ光の方が安いとは言えません。

ただ大半の人はドコモ光に乗り換えることで月の負担は少なくなるはずです。

ドコモユーザーはセット割でスマホ代が安くなる

スマホでドコモを使っている人はドコモ光を使うことにより、セット割でスマホ代が安くなるのでメリットはかなり大きいです。

割引額は1台あたり最大1,100円、さらに家族でドコモを使っていたら利用している回線それぞれに割引を受けることができます（4回線使ってたら最大4,400円の割引）。

一方でフレッツ光を使うことでスマホ代が割引されるといった恩恵はありません。

ドコモに限らず、auであればauひかりやビッグローブ光、ソフトバンクであればソフトバンク光でセット割により大きな割引を受けることができるので、使っているスマホに応じて対象となる光回線を選ぶことをおすすめします。

工事不要、短期間で切り替えられる

通常、光回線を開通しようと思ったら工事等で平均1ヶ月、繁忙期であれば2ヶ月かかる場合もありますし、工事の際には立ち会いが必要だったりと面倒なことが多いです。

フレッツ光からドコモ光へと転用する場合、回線自体はそのまま使うので工事が必要ありませんし、乗り換えできるまでの期間も短くて（およそ1週間程度）済みます。

フレッツ光の違約金がかからない

フレッツ光を契約期間に縛りのあるプランで契約していた場合、更新月以外での解約は違約金が発生します。

しかしドコモ光など光コラボへ転用する場合にはたとえ更新月以外であっても違約金が発生しません。

ただしドコモ光へ転用する際にプロバイダが変わる場合、プロバイダ側で違約金が発生する可能性がある点には注意が必要です。

光電話の電話番号が変わらない

フレッツ光で光電話を使っている場合、ドコモ光に転用したとしても同じ電話番号で引き続き利用することができます。

固定電話としてよく使っている人にとって、自宅の電話番号が変わらないというのは大きなメリットですね。

ちなみに光回線で電話番号を変えずに乗り換えることを「LNP」と言います。

転用時にキャッシュバックが貰える

転用時にキャッシュバックを貰うことができるというのも大きなメリットでしょう。

貰えるキャッシュバックは申し込み先によって異なりますが、おすすめのGMOとくとくBBであれば、最大65,000円（+dポイント2,000pt）貰うことができます。

光回線はこのような乗り換え時の特典が多いため、2年もしくは3年おきで乗り越えながら使うのが実は一番お得です。

フレッツ光からドコモ光へ乗り換えるデメリット

次にフレッツ光からドコモ光へ乗り換えるデメリットです。

事務手数料がかかる

ドコモ光への転用は工事費はかからないものの、事務手数料として3,300円かかってしまいます。

キャッシュバックでそれ以上貰えるのでトータルで考えると損ではありませんが、キャッシュバックを貰えるのはしばらくたってからなので、一時的に出費は増えてしまいます。

プロバイダ解約の違約金がかかる

先程も解説していますが、プロバイダが変更する場合は解約時に違約金が発生する場合があるので注意しましょう。

あらかじめ、契約内容、更新月、違約金は調べておいた方がよいですね。

プロバイダ変更によって通信速度が変わる可能性がある

フレッツ光とドコモ光は回線自体が同じであるものの、プロバイダが変わることで良くも悪くも通信速度が変わるかもしれないということを覚えておきましょう。

速くなることもあれば、逆に遅くなってしまうこともあります。

GMOとくとくBBでなどメジャーなプロバイダを使えばよっぽど大きな変化はないものの、速度低下のリスクがゼロではありません。

フレッツ光からドコモ光への乗り換えに関するQ＆A

ここでは、フレッツ光からドコモ光に乗り換えた場合における疑問点をまとめます。

Q、フレッツ光工事費の残債が残っていた場合はどうなる？

A、残債は一括払いとなるが、転用先によっては分割払いのまま継続が可能

フレッツ光の工事費用の分割払い（24回払い）が終わらないうちに光コラボへ転用すると、残債として一括で支払う必要があります。

たとえば工事費用が19,800円で12回しか支払いが終わっていなければ、請求される残債は9,900円です。

ただし転用先によっては、分割払いが継続することも可能で引き続き月額料金と合わせて支払っていく形をとることも可能です。

分割払いを希望する場合は、Webでの申し込み後にかかってくる電話で確認しましょう。

フレッツ光のポイントはどうなる？

A、転用日にポイントは失効する為、転用日以前に使い切る必要あり

フレッツ光からドコモ光へ転用すると、フレッツ光自体は解約となるのでフレッツ光メンバーズクラブで保有しているポイントは失効してしまいます。

ポイントを保有している場合は転用日前日までに使い切るようにしましょう。

フレッツ光対応マンションでドコモ光は使える？

A、利用可能、フレッツ光対応マンションは光コラボであればどれでも使うことができる。

フレッツ光対応マンションとは、フレッツ光の回線が共用部まで繋げられていてマンションのことですが、フレッツ光と光コラボは使う回線自体が同じである為、ドコモ光といった光コラボを導入することもできます。

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2023.10.21

通信速度は変わる？変わらない？

A、プロバイダが変更する場合は変わる場合あり

フレッツ光とドコモ光は使う回線が同じですが、通信速度は回線以外にどのプロバイダを使うかによって違いがあります。

すなわちフレッツ光からドコモ光に転用する際、フレッツ光で使っていたプロバイダが変わるなら速度も変わる可能性は高いでしょう。

速度低下のリスクを避ける為、iPv6に対応しており大手で評判の良いプロバイダを選ぶようにしてください（GMOとくとくBB、nifty、BIGLOBEなど）。

フレッツ光からドコモ光への乗り換えをおすすめする人

ここからは、フレッツ光からドコモ光への乗り換えをおすすめする人をまとめていきます。

スマホでドコモを使っている人

ドコモユーザーが光回線でドコモ光を使うと、セット割としてスマホ1回線につき最大1,100円の割引を受けることができます。

割引は家族で使っている回線それぞれに適用される為、もし4回線使っていれば最大4,400円にもなります。

セット割が適用されないフレッツ光を使い続けるより、ずっと通信費を下げることができるのでどこもユーザーは絶対にドコモ光へ転用するべきでしょう。

光回線の月額料金を下げたい人

セット割関係なく、フレッツ光よりもドコモ光の方が基本的には月額料金が安くなっています。

その為、光回線の月額料金を下げたいと思っている人にとってもドコモ光への転用は◎。乗り換え時にキャッシュバックも貰えますしね。

フレッツ光も光コラボも同じ回線を使った光回線なわけですから、お得な方を使いましょう。

マンションタイプで、プラン1もしくはミニを使っている人

フレッツ光のマンションタイプで、プラン1（契約見込み数8以上）もしくはミニ（契約見込み数6以上）を使っている場合は特にドコモ光への転用が推奨。

マンションタイプの場合は契約見込み数によって料金がかなり変わるのですが、これらのプランはドコモ光と比べて料金が高くなってしまっている為、転用した方がお得に使うことができます。

フレッツ光からドコモ光への乗り換えをおすすめしない人

次にフレッツ光からドコモ光への乗り換えをおすすめしない人についてです。

auやUQモバイル、ソフトバンクやY!mobileを使っている人

auやUQモバイル、ソフトバンクやY!mobileのスマホを使っている場合はドコモ光ではなく、他の光コラボへ転用することをおすすめします。

なぜならそれぞれのスマホはドコモ光ではなく、他の光コラボがセット割の対象となる為です。

いずれもセット割による割引額は大きいので、必ずセット割が適用できる光回線から選ぶようにしましょう。

マンションタイプのプラン2を使っている人など、フレッツ光の方が安く使える人

一部の人はドコモ光よりフレッツ光の方が月額料金が安くなります。

たとえばマンションタイプでプラン2（契約見込み数16以上）を使っている人の場合。西日本だとプロバイダ料合わせても4,100円程度となる為、ドコモ光よりも安くなります。

フレッツ光の多くのプランではドコモ光よりも高いので転用はおすすめですが、そうではない場合もある為注意が必要です。

あらかじめ、現在かかっているフレッツ光の料金を確認しドコモ光と比較しておきましょう。

まとめ：ドコモユーザーには特にドコモ光への乗り換え（転用）はおすすめ

フレッツ光からドコモ光への乗り換え（転用）は、工事不要で手続きも楽、短期間で乗り換えることもできます。

料金的にも安くなる場合が多く、特にスマホでドコモを使っている人はセット割によるスマホ代の割引を受けることができるので、転用することはかなりおすすめとなっています。

ぜひ、このタイミングでさくっと乗り換えてしまいましょう。