格安SIMの中でも非常に人気があるmineoですが、懸念点はやはり通信速度。
mineoのようなキャリアから回線を借りて通信サービスを提供するMVNOの格安SIMは、通信速度が遅く快適性がキャリアに劣っているとされています。
そこで本記事ではmineoの通信速度について、時間帯別・場所別で通信速度を測定、他社との比較を行いました。
mineoが格安SIMの中で人気がある理由
- 10GBが1,958円、20GBでも2,178円と安い
- 今ならどの容量でも6ヶ月間990円で利用できる
- 最大通信速度(32kbps〜3Mbps)で選ぶデータ無制限プランも人気
- 月たった250円の音声通話向けプランあり(マイそくスーパーライト)
- 通話定額も他社より安い(10分以内:550円)
- 他社にはない豊富なサービス
- パケット放題Plus:最大1,5Mbpsの節約モードが使い放題(10GB以上のプランなら無料)
- 広告フリー:広告によるパケット消費なし(無料)
- フリータンク:全国のmineoユーザー同士でパケットをシェア(無料)
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mineoが通信品質が5倍改善したと発表
mineoに問わずMVNO(キャリアの回線を借りて通信サービスを提供)の格安SIMは、特に回線が混雑する平日昼に極端な速度低下が起こる傾向がありました。
しかしmineoは通信品質改善の取り組みにより、2024年1月に「通信品質を約5倍改善した」と発表しました。
この結果を受け、mineoの掲示板であるマイネ王でも、速度が向上したという口コミが掲載されています。
mineoの通信速度結果、実際の快適性
5倍改善したということですが、実際に計測した結果はどうでしょうか。今回の測定では以下の結果が得られました(ドコモSIMで測定)。
- 下り速度で概ね20Mbps程度でるので十分快適
- 4G回線利用時は混雑する12時台に速度低下、2Mbps以下なので快適性×
- 5G回線利用時は平日昼でも快適
下り速度で概ね20Mbps程度、十分快適に利用できる速度
mineoを時間帯や場所を変えて複数回計測した結果、平均通信速度はおよそ20Mbps程度でした。
一般的にスマホの通信速度は10Mbpsでれば快適、20Mbpsでれば4Kの超高画質動画も快適に視聴できるとされていますが、mineoの平均通信速度は文句なく快適に使うことができるレベルだと言えるでしょう。
実際使っていても、基本的に不便さを感じることはありません。
4G回線利用時、平日12時台は速度低下あり
4G回線に繋がった状態での12時台の速度は、およそ1.4Mbps。
以前のmineoだとこの時間帯は0.5Mbpsを当たり前のようにきっていた為、多少は改善したのかもしれません。
ただ速度としてはかなり低速。快適に使えるとは言えません。
楽天モバイル、キャリアのサブブランド、オンライン専用ブランドなどはこの時間帯でも10Mbpsでていた為、やはりMVNOの弱さが出た結果となりました。
5G回線利用時は平日昼でも快適
mineoは無料オプションに申し込むことで、5G回線を利用することができます。
5G回線利用時は今回測定した結果だと50Mbps以上とかなり高速。
mineoの掲示板であるマイネ王で「平日昼でも速度が速かった」という口コミも5G回線利用時だった為、5G回線を使うことがエリアならかなり快適に使えそうです。
通信速度結果から考えてmineoはおすすめできる?
他社との比較した結果は後述していますが、通信速度だけで考えるならmineoよりもahamoなどのキャリアのオンラインブランドやY!mobileなどのサブブランドの方が速いです。
もしできるだけ速い速度で、快適に使いたいと考えるならそれらを選んだ方が良いでしょう。
ただmineoでも平日昼かつ4G回線利用時という限定的な場合を除いて十分快適。
料金は20GBで2,178円と上述した通信会社よりも安い上、パケット放題Plusで1.5Mbpsの通信使い放題となるなどサービスも充実しています。
それらを総合的に考えると、格安SIM全体でのmineoの総合点はかなり高く、十分おすすめできる格安SIMだと言えます。
mineoの測定結果詳細
ではここからは具体的にmineoの測定結果詳細を見ていきましょう。
時間帯別の通信速度結果
【通信速度測定条件】
- 測定日、時間:平日10時〜21時台
- 場所:都心主要駅近くビル内
- 回線:4G回線に固定
通信速度(Mbps) | ||
下り | 上り | |
10時台 | 16.2 | 21.0 |
11時台 | 42.3 | 18.8 |
12時台前半 | 1.39 | 17.7 |
12時台後半 | 1.40 | 14.1 |
13時台 | 24.3 | 15.5 |
14時台 | 47.0 | 11.5 |
15時台 | 5.17 | 0.24 |
16時台 | 20.1 | 4.5 |
17時台 | 13.1 | 18.2 |
18時台 | 9.24 | 10.2 |
19時台 | 8.25 | 19.2 |
20時台 | 31.4 | 11.1 |
21時台 | 21.1 | 8.75 |
平均 | 18.53 | 13.14 |
12時台を除くと、一部5Mbps程度の速度となることはあるものの基本的には10Mbps以上でていますので、快適性は高いです。
ただ12時台の速度低下は顕著。下りで1.4Mbps程度となっています。
この速度は標準画質の動画をなんとか見ることができる速度ではあるものの、SNSなどの表示も遅く、快適とは言えない速度です。
場所を変えての通信速度結果
通信速度(Mbps) | ||
下り | 上り | |
都心主要駅近くビル内 | 18.53 | 13.14 |
都心主要駅構内 | 35.5 | 4.35 |
地下街① | 15.5 | 9.16 |
地下街② | 25.5 | 8.53 |
地下鉄構内 | 13.1 | 7.42 |
地下鉄乗車中① | 24.4 | 6,.56 |
地下鉄乗車中② | 17.7 | 9.89 |
地方、スキー場 | 15.9 | 7.78 |
地方、道の駅 | 24.1 | 11.5 |
地方、キャンプ場 | 10.1 | 9.57 |
平均 | 20.03 | 9.04 |
場所によって多少の差はあるものの、地下鉄乗車時や地方でも全く問題ない速度がでています。
今回はドコモ回線のSIMで測定しましたが、auやソフトバンク回線のSIMでもエリアはキャリアに準ずる為、場所問わず使うことができるでしょう。
他社との通信速度比較
次に他の格安SIMとの通信速度(下り)の比較結果も見ていきましょう。
通信速度(Mbps) | ||||
都心主要駅近く | 地下街 | 地下鉄 | 地方 | |
mineo (ドコモ回線) |
18.53 | 20.5 | 18.4 | 16.71 |
au | 41.12 | 31.2 | 30.8 | 49.17 |
楽天 モバイル |
27.96 | 20.90 | 25.6 | 33.57 |
Y!mobile | 228.8 | 23.5 | 29.5 | 21.4 |
UQ モバイル |
37.15 | 28.2 | 25.4 | 23.43 |
ahamo | 86.52 | 41.1 | 20.1 | 28.77 |
LINEMO | 234.3 | 19.2 | 28.2 | 30.13 |
povo2.0 | 23.77 | 21.1 | 21.6 | 10.04 |
IIJmio (au回線) |
19.58 | 15.5 | 11.6 | 18.62 |
nuroモバイル (ソフトバンク回線) |
28.80 | 10.1 | 13.5 | 9.67 |
都心主要駅近くでは、ちょうどソフトバンク回線が速い場所だった為かY!mobileとLINEMOの速度が頭ひとつ抜けていました。
以下はより平均的にみる為、最も速い速度と最も遅い速度を除外して平均をだした結果です。
平均通信速度 (Mbps) |
順位 | |
mineo (ドコモ回線) |
18.5 | 8 |
au | 36.2 | 1 |
楽天 モバイル |
26.8 | 4 |
Y!mobile | 26.5 | 6 |
UQ モバイル |
26.8 | 4 |
ahamo | 34.9 | 2 |
LINEMO | 29.2 | 3 |
povo2.0 | 21.3 | 7 |
IIJmio (au回線) |
17.1 | 9 |
nuroモバイル (ソフトバンク回線) |
11.8 | 10 |
本測定だけでどこの通信会社が速いかということを断定することはできません。
ただ大きな傾向として、やはりmineoを含めたMVNOの格安SIMはキャリア、サブブランド、オンライン専用ブランドに比べるとどうしても速度は遅くなります。
平日12時台の速度
続いて、回線が混雑し遅くなるとされている平日12時台の通信速度です。
通信速度 | ||
12時台前半 | 12時台後半 | |
mineo (ドコモ回線) |
1.39 | 1.40 |
au | 45.0 | 10.7 |
楽天 モバイル |
12.1 | 23.4 |
Y!mobile | 286.6 | 170.0 |
UQ モバイル |
13.0 | 18.9 |
ahamo | 20.1 | 71.1 |
LINEMO | 322.6 | 216.7 |
povo2.0 | 2.77 | 3.20 |
IIJmio (au回線) |
6.27 | 0.70 |
nuroモバイル (ソフトバンク回線) |
14.6 | 0.99 |
測定した場所がソフトバンク回線が速いところだった為、Y!mobileやLINEMOが頭ひとつ抜けた速度となっています。
mineoだけでなく、IIJmioやnuroモバイルといったMVNOの格安SIMは4Gに回線だと速度低下が顕著。この時間帯で使う場合は注意が必要です。
測定結果の生データ(一部抜粋)
mineoが遅い?原因や対処法まとめ
mineoの基本的な通信速度は十分快適に使うことができる速度です。
ただ、mineoに限らず他の通信会社も含めて通信速度が遅くなってしまうことがあります。
ここではその理由、対処法について解説します。
回線の混雑(時間、場所)
平日12時台など、回線が混雑する時間帯は上記の通り通信速度が遅くなります。
またこの時間帯以外でもイベント時など、人がたくさん集まる場所でも回線の混雑により遅くなったり、繋がりにくくなることがあります。
こういった理由の場合、混在が解消されるのを待つしかないでしょう。
遅い回線を掴んでいる
モバイルデータ用の回線は、同じ場所で使っていても掴む回線の周波数帯によって速かったり、遅かったりする場合があります。
速度が遅い場合、たまたま遅い回線を掴んでいる可能性がある為、一度掴んだ電波を変える為に一旦機内モードにするなどして、電波を切ってもう一度繋ぎ直してみてください。
バックグラウンドでアプリの更新・ダウンロード等が行われている
実際に使っているアプリとは別に、バックグラウンドでのアプリ更新や、電子書籍・ビデオ等のダウンロードが行われているとスマホ全体での通信量が多くなるため、自分が使おうとしているアプリでの通信が遅いと感じる場合があります。
遅い場合はそれらをチェックし、どうしても高速通信が必要な場合は一旦中止してみてください。
通信障害の発生
mineoに限らず、通信障害の発生により繋がらなくなるなってしまうことがごく稀にあります。
通信障害は待つしかありませんが、起きているかどうかはX(Twitter)や公式ページを確認することができるでしょう。
mineoの場合、どこの回線のSIMを使っているかによって障害時の影響が異なるので、調べる際は使っているSIMの種類(ドコモ、au、ソフトバンク)に合わせて調べるようにしましょう。
データ容量を使い切った場合
mineoはデータ容量を使い切ると300kbpsに速度が制限されます。
データ容量追加は100MBが55円と比較的安いので利用しても良いですが、全国のmineoユーザー同士でパケットをシェアしあえるフリータンクを利用するのも一つの手です。
まとめ
mineoに限らず、MVNOの格安SIMは回線が混雑する平日昼に速度が低下するという弱点があり、今回の測定結果でもその傾向が見られました。
ただそれを除けば十分快適に使える速度。料金の安さを考えれば十分おすすめできる格安SIMだと言えるでしょう。
mineoが格安SIMの中で人気がある理由
- 10GBが1,958円、20GBでも2,178円と安い
- 今ならどの容量でも6ヶ月間990円で利用できる
- 最大通信速度(32kbps〜3Mbps)で選ぶデータ無制限プランも人気
- 月たった250円の音声通話向けプランあり(マイそくスーパーライト)
- 通話定額も他社より安い(10分以内:550円)
- 他社にはない豊富なサービス
- パケット放題Plus:最大1,5Mbpsの節約モードが使い放題(10GB以上のプランなら無料)
- 広告フリー:広告によるパケット消費なし(無料)
- フリータンク:全国のmineoユーザー同士でパケットをシェア(無料)
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