Y!mobileの新プラン「シンプル2」を解説、旧プランとの比較やプラン変更の必要有無、改善・改悪点まとめ

ソフトバンクのサブブランドとして、3大キャリアに次いで利用者が多いY!mobileですが、新たなプランが開始しました。

本記事ではその新プランについて、詳細や旧プランとの違いについて詳しく解説していきます。

Y!mobileのさらに詳しい情報や他社との比較については以下の記事から確認できます。

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insravemedia.jp

2023.10.04

Y!mobileがプランを改訂、旧プランの受付は終了

Y!mobileでは2023年10月3日から、新しい「シンプル2」というプランが開始しました。

新プラン「シンプル2」は4GB・20GB・30GBの3種類

Y!mobileの主要プランはこれまで3GB・15GB・25GBの3つのプランがありましたが、新プランでは4GB・20GB・30GBとそれぞれのプランで容量が増えました。

その分、各プランは旧プランに比べて基本料金・割引後料金ともに若干料金があがっています。（旧プランとの比較は後述）。

ただ増えた容量に対しての料金上がり幅は少なく、1GBあたりの料金で考えるとコスパは良くなりました。

おうち割光セット、家族割は継続、PayPayカード割が追加

旧プランでは以下のいずれかの割引を受けることができました（併用不可）。

• おうち割光セット（1,188円/回線）・・・ソフトバンク光もしくはソフトバンクAir利用時に適用（家族分全回線で適用）
• 家族割（1,188円/回線）・・・家族で複数回線利用している場合に適用（2回線目以降で適用）

新プランではこの割引自体は継続されますが、割引額が以下の通り変更されています。

• おうち割光セット・・・S：1,100円/回線、M・L：1,650円/回線
• 家族割・・・S・M・L：1,100円

また新たに併用可能なPayPayカード割（月187円）も加わり、最大で1,837円の割引を受けられうように変更されました。

旧プラン「シンプルS/M/L」は受付終了、ただし継続利用は可

新プランの変更に伴い、旧プランの「シンプルS/M/L」の新規受付は終了しています。既存ユーザーの旧プランへの変更もできません。

ただし現在旧プランを使っている場合は継続利用が可能です。

新プランと旧プランの比較、変更すべきかどうかの判断基準は後述していますので該当する方はチェックしてみてください。

Y!mobileの公式サイト

Y!mobileの新プラン「シンプル2」の詳細、旧プランからの変更点を解説

ではここからは具体的に新プラン「シンプル2の詳細」を解説していきます。

プラン・基本料金・割引適用後料金

Y!mobileの新プランは3つ。それぞれ基本料金、割引後料金を確認していきましょう。

シンプル2「S」

Sプランはおうち割光セットも家族割も割引額は同じである為、PayPayカード割も利用すれば4GBが1,078円で利用できます。

他社格安SIMが3GBで1,000円程度であることを考えると、割引が適用できればY!mobileは十分安いと言って良いでしょう。

シンプル2「M」

20GBのMプランは基本料金は4,015円ですが、割引を適用すれば2,178円で利用できます。

サブブランドであり回線品質が良いことを考えると、コスパはかなり良いと考えて良いでしょう。

ただし家族割適用時は1回線目は割引なし、2回線目以降は1,100円とおうち割光セットよりも割引額が少なくなる点には注意が必要です。

シンプル2「L」

30GB使えるLプランは最も安いと3,278円で使うことができます。

楽天モバイルを除くと格安SIMはほぼ上限20GBまで。それに対してY!mobileでは新たに30GBできたので、使い勝手が向上する人もいるかもしれません。

（補足）M・Lプランで1GB以下の利用月は△1,100〜2,200円

補足となりますがMプラン（20GB）とLプラン（30GB）で1GB未満しか使わなかった月があった場合、その月の料金はMプランで1,100円、Mプランで2,200円の割引を受けられます。

そしてこれにより、MプランもLプランも最低1,078円となります。

ただ20GB以上のプランで1GB未満しか使わないというのはかなりのレアケース。よっぽど関係する人はいないでしょう。

割引詳細

Y!mobileは「基本料金は高いが割引を適用すると安い」という特徴を持っています。

そのため、割引を受けられるかどうかが非常に重要ですが、新プランになり割引内容に若干の違いができたのでみていきましょう。

おうち割光セット

おうち割光セットの特徴は以下の通りです。

• ソフトバンク光・ソフトバンクAirのいずれかとセットで利用している場合に適用
• 家族で利用している回線全てに適用
• Sプランは△1,100円/月・回線、M・Lプランは△1,650円/月・回線の割引
• 家族割との併用不可
• PayPayカード割との併用可

最大で1,650円の割引と非常に大きい割引を受けることができます。

もし自宅で光回線を使うなら、光回線はソフトバンク光、スマホはY!mobileという組み合わせにすると通信費全体はかなり安くできるでしょう。

家族割

家族割の特徴は以下の通りです。

• 家族で複数回線使っている場合、2回線目以降全ての回線で割引適用
• 同居してなくてもOK、最大9回線まで適用
• S・M・Lプラン共通で△1,100円/月・回線の割引
• おうち割光セットとの併用は不可
• PayPayカード割との併用可

旧プランではおうち割光セットと割引額に違いはありませんでしたが、新プランではM・Lプランに限りおうち割光セットよりも割引額が少なくなっている点に注意が必要です。

おうち割光セットとの併用はできない為、どちらも適用できるのであればおうち割光セットを優先しましょう。

PayPayカード割

新プランへの改訂に伴い、新たに追加されたのが「PayPayカード割」です。

支払い方法を「PayPayカード」または「PayPayカード ゴールド」で支払うことで、毎月187円が割引されます。

ちなみにPayPayカードは年会費無料ですので、他のカードでポイントを貯めているといった理由がないのであれば新たに発行すると良いでしょう。

4人家族だと月748円と意外と大きいですからね。

Y!mobileの公式サイト

旧プランから変更がない点

以下の点については旧プランから変更がありません。

通話定額オプション

Y!mobileの通話定額オプションは以下の2つです。

• 10分以内かけ放題・・・880円
• かけ放題・・・1,980円

データ増量オプション

Y!mobileでは月550円の「データ増量オプション」を利用することで、以下の通り基本プランの容量を増やすことができます。

• Sプラン・・・2GB追加（4GB→6GB）
• Mプラン・・・5GB追加（20GB→25GB）
• Lプラン・・・5GB追加（30GB→35GB）

どのプランでもオプション料金は同じですが、プランによって追加される容量が異なります。

データ繰越

Y!mobileはもしデータ容量が余った場合に翌月までその残った分を繰り越すことが可能となっています。

データ容量超過後の制限時最大通信速度

データ容量を使い切った後の制限時最大通信速度は旧プランと変わらず以下の通りです。

• Sプラン・・・300kbps
• Mプラン・・・1Mbps
• Lプラン・・・1Mbps

MとLプランは最大1Mbpsとなっていて、標準画質であれば動画視聴もできます。

新プラン「シンプル2」と旧プランを比較

ではここからは新プランと旧プランを比較していきましょう。

なおここでは新プランでPayPayカード割は適用しているものとして比較していきます。

基本料金（PayPayカード割は適用）

Sプランは1GB増えているにも関わらず料金が変わっていません。

しかしMプランとLプランはそれぞれ5GBずつ容量が増えたこともあり、5〜800円程度高くなっています。

ただいずれにしろ基本料金は他社としても高く、おうち割光セットもしくは家族割の適用は必須で、できないなら他社にすべきだと言えるでしょう。

おうち割光セット適用時

どのプランも多少料金は上がります。ただ容量が増えることを考えると値上げではなくむしろ得と言って良いでしょう。

特にMプランは88円しか変わらないのに5GBも多くなっています。

家族割適用時（2回線目以降の料金）

MプランとLプランは家族割の割引額がおうち割光セットよりも550円少なくなります。

旧プランと比較しても600円〜900円のアップ。5GB増えるので完全な改悪とは言えませんが、旧プランから変更すると通信費はあがってしまうでしょう。

Y!mobileの公式サイト

Y!mobileのプラン改訂は改悪？良くなった点・悪くなった点まとめ

ではここまでの結果を見て、今回のプラン改訂でよくなった点をまとめていきます。

良くなった点

• おうち割光セット適用時のコスパはかなり良くなった
• Sプランは割引関係なく安くなった
• 最大容量が増えた

おうち割光セットを適用した場合で旧プランと比較すると、容量が増えているにも関わらず料金はほぼ同じ。コスパはかなり良くなっています。

またSプランについてはおうち割光セット関係なく旧プランよりもお得。1GB多くなったにも関わらず88円しか増えていません。

最後に30GBプランが増えたことで使い勝手がよくなる人も少なからずいるはず。これまでの25GBではちょっと足りなかったという人も困ることがなくなりますね。

悪くなった点

• 家族割利用時のコスパが悪くなった（Mプラン・Lプラン）
• 最安プランが高くなった
• PayPayカード支払い割ができた

旧プランとの比較結果で解説した通り、M・Lプランの家族割利用時のコスパは若干悪くなっているように見られます。5GB増えるので一概には言えませんが、安く使いたいと思って人にとってはちょっとネガティブな点ですね。

また最安プランが990円から1,078円と上がった点も人によってはデメリットかもしれません。Sプラン同士を比較すればコスパは良くなっていますが、3GBもいらないという人にとっては4GBプランになって料金が上がるのはあまりよろしくない点ですね。

最後の悪くなった点がPayPayカード支払い割ができた点。他のキャリア・サブブランドでも行われていることではありますが、支払い方法が固定されることが面倒だと感じる人も少なからずいるでしょう。

どちらとも言えない点

• 容量が変わったこと
• M・Lプランで1GB未満利用月は割引を受けられること

従来の3GB・15GB・25GBという組み合わせから、新プランでは4GB・20GB・30GBへと選べる容量が異なりました。

これについては「使える容量が増えた」「自分に合うプランができた」と考える人もいれば、逆に「前の容量の方が自分には合っていた」と感じる人もいるでしょう。これに関してはなんとも言えない点ですね。

またM・Lプランで1GB未満しか使わなかった月に割引される点については、もちろんマイナス点ではありませんがこのプランで1GB未満というのは特別なことがない限りほぼあり得ないので、どちらとも言えません。

既存のY!mobileユーザーはプラン変更すべき？そのままにすべき？

ではすでにY!mobileを使っていて、旧プランを使っている人は新プランと旧プランどちらを選ぶのが良いでしょうか。

おうち割光セットを適用しているユーザーはプラン変更がおすすめ

ソフトバンク光やソフトバンクAirを使っていて、おうち割光セットを適用しているなら、どちらかというとプラン変更がおすすめです。

※Paypayカード割適用時

見てわかる通り、料金アップが少ないにも関わらず容量がかなり増えるのでコスパが良くなる為です。

もちろん料金アップが嫌だというならばそのままでもOK。希望に応じて、変更するかどうか検討してみましょう。

家族割を適用しているユーザーは基本的に旧プランのままがおすすめ

※Paypayカード割適用時

家族割を適用している場合は同プランに変更すると料金がかなり上がってしまう為、基本的にはプラン変更すべきではないでしょう。

例えば旧プランでMプラン+データ増量オプション（月550円）として使うと20GBで2,640円。新プランよりも安く使うことができます（Lプランも同様）。

旧プランのままであればPayPayカードを利用する必要性もありませんね。

割引なしで利用している人はそもそもスマホ乗り換えがおすすめ

Y!mobileをおうち割光セットも家族割も適用せずに使っている場合、新プランに変えるかどうかよりも他社に乗り換えることをおすすめします。

同じソフトバンクグループのLINEMOであれば、割引関係なく3GBが990円、20GBが2,728円で使うことができますし、回線品質もY!mobileと同等です。

Y!mobileを割引なしで使うのはかなりもったいないので注意してください。

LINEMOの公式サイト

Y!mobileの新プランは良くなった点も悪くなった点もあり

携帯キャリアのプラン変更と聞くと、だいたいが「改悪」だろうと思ってしまう人が多いかもしれませんが、今回のY!mobileについては必ずしも改悪とは言えません。

もちろん悪くなった点もありますが、ソフトバンク光やソフトバンクAirを使っている人にとってみるとむしろコスパが良くなっています。

ただいずれにしろY!mobileは変わらず光回線とセットで使う場合や家族で使う場合は他社よりも優れていることが多いので、変わらず使って良いスマホであるとは言えるでしょう。

Y!mobileの公式サイト