通信速度が最大1Gbpsという光回線が多いですが、それは基本的に戸建てで利用する場合の話。
マンションタイプの場合、設備次第で最大通信速度が100Mbpsの場合が多いです。
10分の1もの速度になるわけですから、使う側にとっては不安が大きいですよね。
そこで今回は100Mbpsがどれくらいの速度なのか、インターネットを快適に使うことができるのかについて解説していきます。
使ってるスマホで選ぶ
セットで使うとスマホ代が毎月最大1,100円/1回線割引
マンションで光回線を使う場合、通信速度は最大100Mbpsとなる場合が多い
光回線と言えば最大1Gbpsの高速通信ができるという点が大きなメリットですが、マンションで使う場合は実は最大通信速度が100Mbpsに制限されてしまうケースが多いです。
マンションの回線方式は主に以下の3種類あります。
- 光回線方式(最大1Gbps)・・・電線から共用部、そして各戸まで全て光ファイバーで繋がっている
- VDSL方式(最大100Mbps)・・・電線から共用スペースは光ファイバーで、共用部から各戸は電話線で繋がっている
- LAN方式(最大100Mbps)・・・電線から共用スペースは光ファイバーで、共用部から各戸はLANケーブルで繋がっている
全てが光ファイバーで繋がっていれば最大1Gbpsの高速通信が可能ですが、多くのマンションは既存の電話線を利用したVDSL方式をとっている為、光回線の最大通信速度が100Mbpsに制限されています。
最大100Mbpsってどれくらい?
では最大100Mbpsってどれくらいかという点を紹介していきましょう。
100Mbpsでれば高画質の動画視聴やオンラインゲームも全く問題なし
様々なインターネットサービスを快適に利用できる通信速度はおよそ以下の通りです。
- Webサイト閲覧・・・1〜10Mbps
- SNS・・・3〜10Mbps
- 動画視聴(標準画質)・・・5Mbps
- 動画視聴(高画質)・・・10Mbps
- 動画視聴(超高画質)・・・25Mbps
- ZOOM・・・5Mbps
- テレワーク・・・10〜20Mbps
- オンラインゲーム(スマホ)・・・10〜30Mbps
- オンラインゲーム(パソコン)・・・10〜100Mbps
4Kなど超高画質の動画でも25Mbpsあれば十分、オンラインゲームはゲームの種類・内容によって幅は広いですが100Mbpsでも足りないということはほぼありません(ゲームの場合はping等も関係ありますが)。
漫画をダウンロードしたり、動画をアップロード、ダウンロードするとなれば通信速度は速いにこしたことありませんが、100Mbpsの通信速度があれば基本的に全く困ることはありません。むしろ速いと感じる速度です。
最大通信速度と実際に使える通信速度は全く違う
インターネットを100Mbpsの通信速度で使えることができれば上記の通り、基本的には何の問題もありませんが、マンションタイプで使う場合はあくまで「最大」100Mbpsです。
光回線で使われる通信速度の表示は「ベストエフォート型」。ベストエフォートとは最大限の努力という意味であり、光回線では環境等も含めて全て最善の状態になった場合に出る速度になっています。
そしてもちろんこの最大の速度は全くでません。
最大1Gbpsの通信速度である光回線も、同時にアクセスする人数など様々な環境によって平均200〜300Mbpsまで落ちます。
実際にマンションで最大通信速度100Mbpsの光回線を使う場合
では実際にマンションで最大通信速度が100Mbpsの光回線を使うとどうなるのでしょうか。
実際の通信速度は30〜50Mbps、動画やテレワークは問題なし
実際の通信速度はだいたい30〜50Mbpsとなります。
先程紹介したサービス別の快適な通信速度と照らして合わせても、全く問題ない通信速度はでてくれます。
またテレワークとして使う場合もストレスなく仕事ができる速度でしょう。
オンラインゲームのものによっては50Mbps以上でた方が良いものもありますが、人気のFPSゲームも通信速度の面は問題なくできます。
ただし漫画のダウンロードや動画のダウンロード、アップロードなど通信速度が速ければ速いほうが良いというものについては、ちょっと遅さを感じてしまうかもしれません。
マンション内の回線混雑次第ではさらに遅くなる場合も
最大100Mbpsの光回線でも基本的には問題なく使えますが、マンションの場合は回線が混雑することでさらに遅くなる可能性があるという点に注意が必要です。
特に夜間などマンション内で光回線の利用者数が増える時間帯は遅くなってしまう傾向が強いです。
通信速度についてはそれぞれのマンション次第なのでなんとも言えませんが、遅い場合は10Mbpsをきってしまうこともあり、動画を見てると止まることがあります。オンラインゲームも厳しいです。
最大100Mbpsというのは決して悪い数字なわけではないのですが、環境次第では快適とは言えない数字になることがあるのです。
ちなみによく光回線の口コミで〇〇光は夜遅くなりすぎるというような悪い口コミを見ますが、それはその光回線のせいではなく実はマンションの混雑が原因でどうしようもないケースの場合が多いです。
正直、実際にどの程度に落ち着くか、ストレスなく使うことができるかは光回線を使ってみないとわからない部分です。
マンションでも通信速度を改善するための方法
最大通信速度が100Mbpsのマンションタイプでも、基本的には快適にインターネットを利用することができます。
ただ人によっては不満を感じてしまう場合もあるし、住んでいるマンション次第では遅くなりすぎる時間帯がでてしまったりもします。
そこで、マンションでも通信速度を改善する方法を紹介します。
iPv6対応の光回線に乗り換える
新たなインターネット・プロトコルであるiPv6は、接続方式が回線の混雑に強いIPoE方式をとっています。
現在、多くの光回線がiPv6に対応していますから、使える環境を整えてみましょう。以下の流れで試してみてください。
- 現在利用している光回線がiPv6に対応しているか確認
- 対応していない場合は違う光回線に乗り換え(こちらで紹介している光回線は全て対応)
- 申し込みが必要であれば手続きを行う
- iPv6対応のWiFiルーターを用意
利用している光回線でiPv6が使える状態にあっても、ルーターがiPv6に対応したものでなければ利用できません。もし対応したものの持っていないのであれば新たにルーターの購入が必要です。
ちなみに私自身で使ってみた結果、夜間利用時の速度がかなり改善されました。Youtubeで時々遅くてなって止まることがあったのが、iPv6に対応した以降は遅さで困ったことがありません。
auひかりに乗り換える(マンションがタイプGに対応している場合)
auひかりでは、VDSLのマンションでも最大通信速度が664Mbpsとなります。G.fastという技術を用いることで、電話回線でも従来よりかなり速い速度で通信できるようになっているのです。
最大100Mbpsである他の光回線に比べると、だいぶ通信速度は速いのでおすすめです。
ただ、これを使うには住んでいるマンションがauひかりのタイプGが利用できる状況にあることが条件です。
マンションによってはタイプVといって最大100Mbpsの通信速度しかでないものしか使えなかったり、そもそもauひかり自体が使えないマンションも多いです。
auひかりのタイプGが使えるかどうかは、以下のエリア検索から確認できます。
エリア検索:https://bb-application.au.kddi.com/auhikari/zipcode
戸建てタイプを利用する
マンションであっても戸建てタイプを選び、電柱から直接部屋に光回線を引くというのも一つの手段。
もちろん誰でも戸建てタイプを使えるわけではなく、多くの光回線では3階以下であり、電柱から引き込むことが可能であるという条件があります(NURO光は階数の条件なし)。
ただもし使えることができれば最大通信速度は最大1Gbpsです。
まとめ|100Mbpsあれば問題ないが、基本的にその速度はでない
通信速度が100Mbpsというのはどうかと言われれば、全く困らず快適に使うことができる速度であると答えることができます。
しかし「最大」通信速度が100Mbpsというのであれば、快適かどうか断言することはできません。
回線混雑などによってさらに遅くなってしまう可能性がある為です。
ただ基本的には30〜50Mbpsの速度がでる為、問題なく使える場合がほとんどでしょう。