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無印iPadとは?iPad Airなどとの違い、できること・できないこと、ほとんどの人にとって十分だと言える理由

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いくつかあるiPadの中で「無印iPad」と呼ばれる種類があります。

本記事ではその無印iPadについて、他のiPadとの違いやできること・できないことを解説していきます。

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無印iPadとは?

現在販売されているiPadは大きく分けると以下の4種類。

  1. iPad
  2. iPad Air
  3. iPad mini
  4. iPad Pro

「無印iPad」というのはこのうち、1番目の後ろにAirやProといった言葉が何もついていないiPadのことを指します。

何もない=印がない=無印というわけです。

ちなみにiPhoneも同様で、たとえばiPhone15シリーズでは「iPhone15」「iPhone15 Plus」「iPhone15 Pro」「iPhone15 Pro MAX」の4種類がありますが、最初の「iPhone15」をわかりやすく無印iPhoneと言うこともあります。

iPadにしろiPhoneにしろ無印はスペックが最も低いかわりに価格も低い基本となるモデルです。

4つのiPadの種類とそれぞれの違い

では具体的に、無印iPadとそれ以外のiPadについて違いを見ていきましょう。

4種類のiPadの違い

2023年12月現在、Apple Storeで販売されているiPadは以下の通りです。

  無印iPad iPad Air
(第5世代)
iPad Pro
(第6世代)
iPad mini
(第6世代)
価格 68,800円〜(第10世代)
49,800円〜(第9世代)
92,800円〜 124,800円〜 78,800円〜
画面サイズ 10.9インチ(第10世代)
10.2インチ(第9世代)
10.9インチ 11インチ
12.9インチ
8.3インチ
チップ A14 Bionic(第10世代)
A13 Bionic(第9世代)
M1 M2 A15 Bionic
メモリ 4GB(第10世代)
3GB(第9世代)
8GB 8GB 4GB
ストレージ 64GB
256GB
64GB
256GB
128GB
256GB
512GB
1TB
2TB
64GB
256GB
コネクタ USB-C(第10世代)
Lightning(第9世代)
USB-C Thunderbolt  USB-C
ホームボタン なし(第10世代)
あり(第9世代)
なし なし なし
生体認証 指紋認証 顔認証 顔認証 指紋認証
セルラーモデル あり あり あり あり
ApplePencil 第1世代対応 第2世代対応 第2世代対応 第2世代対応

現在、無印iPadは10世代のものと一つ前の9世代のものが販売されています。

最も注目すべき点はその安さ。最も画面サイズの小さいiPad miniよりも安く、9世代であれば5万円を切ります。

これはiPhoneの中でも最も安いSE 第3世代((62,800円〜)です。

無印iPadの第9世代・第10世代の違い

現在発売されている無印iPadは第9世代と第10世代のものです。

第9世代から第10世代での主な変更点は以下の通り。

  • 画面サイズが10.2インチから10.9インチ
  • ホームボタンが廃止、指紋認証用のTouch IDが右上に配置
  • 充電ケーブルがLightningからUSB-Cへ
  • ディスプレイ・処理能力・スピーカーが進化

全体的な大きさはほぼ変わらないものの、ホームボタンが廃止さらベゼルもスリムのなったので画面サイズがアップしています。

充電ケーブルはiPhoneでも15からUSB-Cに変更となりましたが、iPadはそれに先駆けてUSB-Cに変更されています。

また性能面でも世代が変わり進化。チップが進化し、CPU性能は約20%向上してるとのことです。

こういった変化がありますが、個人的に買うなら第9世代。理由は価格。

画面サイズのアップはたしかに魅力があるものの、処理能力はWeb閲覧、動画視聴、写真の撮影と多少の編集、読書といった用途において感じる差はなし。性能的に全く問題ありません。

特に初めてiPadを買う人はそもそもiPad自体を使い続けるかわからない(iPhoneで十分、大画面ならパソコンの方が使いやすいといった理由で使わなくなる人も多い)ので、最初は安いのを選ぶのが無難でしょう。

無印iPad(第10世代)とiPad Air(第5世代)の違い

現在Apple Storeで販売されている無印iPadとiPad Airの主な違いは以下の通り。

  • 搭載チップに大きな差、iPad Airは動画編集、マルチタスク、重たいゲームもさくさくできる
  • iPad Airの方がディスプレイも優れている(反射防止コーティング、フルラミネーションディスプレイ)
  • Apple Pencilは無印iPadが第1世代のみ、iPad Airは第2世代のみが対応
  • ステージマネージャーはiPad Airだと使えるが、無印iPadは使えない
  • 無印iPadは指紋認証、iPad Airは顔認証

iPad Airはかなりスペックが高いタブレット。動画編集、マルチタスク、重たいゲームなどももさくさくできます。

ただ無印iPadの性能が低いというわけではありません。動画編集もできますし、動画視聴、読書、ほとんどのゲームであれば処理能力に差を感じることもないでしょう。

ただApple Pencilとステージマネージャーには大きな違いこのいずれかを使う人は無印を選んでしまうと後悔することになりかねないので注意が必要です(これについては後述しています)。

なおiPad ProはAirよりもさらにスペックが高く、ストレージも最大2TB、画面サイズも12.9インチを選ぶことができます。

無印iPad(第10世代)とiPad mini(第6世代)の違い

無印iPadとiPad miniの違いは以下の通り。

  • サイズ・重量に大きな違い(無印iPadが10.9インチ、iPad miniが8.3インチ)
  • 性能はiPad miniの方が優れている
  • Apple Pencilは無印iPadが第1世代のみ、iPad Airは第2世代のみが対応
  • 無印iPadは指紋認証、iPad miniは顔認証

iPad miniは軽くてもモバイル性がかなり優れた端末。持ち運んだり、手に持って使う場合に無印iPadを含めた他のiPadよりもかなり使いやすいです。

画面が小さい割に無印iPadよりも高いですが、その分性能面は無印iPadよりも高いというのが特徴。

Apple pencilも第2世代に対応している為、手にとってさっとメモをとるのにも優れています。

この2つについては性能よりも、画面のサイズとモバイル性で選ぶ方が決まってくるでしょう。画面が小さくてもモバイル性を重視するならmini、画面が大きい方が良いというなら無印を選ぶのがおすすめです。

ほとんどの人は無印iPadで十分?実際にできること

簡単に言えば、無印iPadは「iPadの中で最も性能が低いが、安い端末」と言えます。

ただ性能が低いという点に勘違いはNG。あくまで他のiPadと比べると性能が低いだけであって、一般的な用途には十分すぎるスペックを持っています。

動画視聴、読書、ゲームはもちろん、動画編集もできる

iPadの使い道として、多くの人は大きい画面で動画を見たり、読書をしたり、ゲームをするといったコンテンツ消費の為に使う人がほとんどでしょう。

そしてそういった用途に無印iPadは十分すぎるスペックを有しています。この用途で上位モデルとの差を感じるのはおそらくディスプレイくらいです。

それこそApple Pencilを使ってノート代わりにしたり、勉強に使ったり、簡単な動画編集だってできます。

重たいクリエイティブな作業をする人でもない限り、スペック不足を感じる人はほとんどいないはずです。

そもそもパソコン代わりには使うのが厳しい

iPadをパソコン代わりに使いたいと考えて上位スペックの購入と迷っている人がいるかもしれませんが、正直言ってiPadをパソコン代わりに使うことは厳しいです。

今は画面を分割できるSplit Viewやウインドウのサイズを変えることができるステージマネージャーなどがありますし、キーボードやマウスをつなげることができるので、パソコンに近づけて使うことは可能です。

ただマルチタスクの使い勝手はパソコンに比べるとかなり悪く、効率が落ちる場合がほとんどです。加えて使えないアプリもあるし、ファイル管理も使いにくいです。

iPadにはiPadの良さがあり、パソコンにはパソコンの良さがあり、近づけることはできても同等レベルにはできませんから、パソコン代わりに上位モデルを買うのはおすすめしません

2019年発売の無印iPad(第7世代)でも現役で使うことができてる

現在は仕事の都合からメインでは新しいiPad Proを利用していますが、過去に使っていた2019年発売の無印iPadは家族共用の自宅でのコンテンツ消費用端末としてばりばり現役で使っています。

主な用途としては動画配信サービスの利用、オンライン英会話、電子書籍となりますが、全く不便を感じません。

古いiPadはOSサポートの関係もあるので中古での購入は注意が必要ですが、3つ前の世代の無印iPadですら難なく使えることを考えれば、ほとんどの人は無理に最新の上位モデルを買う必要はありませんよね。

無印iPadでは不十分な人はどんな人?

では逆に無印iPadでは不十分な人、買って後悔する可能性がある人についても確認しておきましょう。

ApplePencilを多用する人

無印iPadで使うことができるApple Pencilは第1世代なんですが、これが正直不便。

ApplePencil第一世代

第1世代のApple Pencilは上記の形(写真はiPad mini第5世代に接続した状態)となり不格好。なにより常に充電されているわけではなく、充電が切れていて使いたい時に使えないなんてことも多数。

正直使い勝手はかなり悪いです。

しかも無印iPad(第10世代)は充電端子がUSB-Cなので、第1世代のApple Pencilを充電するためには変換アダプタが必要な始末です。

一方で、iPad Air、Pro、miniはマグネットタイプで以下のようにくっつけていれば充電されます。

ApplePencil第二世代

常に充電ができているので、使いたい時に使えます。

Apple Pencilを多用するのであれば、この差だけでもAirやminiを選んでも良いと思えるくらいに使い勝手が違います。

マルチタスクを頻繁に行う人

ウィンドウの大きさを変えたり、アプリの切り替えを容易に行うことができるステージマネージャーはiPadでマルチタスクを行う場合に必須とも言える機能です。

ただこのステージマネージャーはM1チップ以上を搭載したiPad AirやiPad Proでしか使うことができません。

無印iPadでも画面分割できるSplitViewを使ってマルチタスクをすることができなくもないですが、効率を考えたらステージマネージャーを使うことができる上位モデルを選んだ方が良いでしょう。

クリエイティブな用途で使う人

コンテンツ消費やメモを取る程度の使い方なら無印iPadでも十分ですが、クリエイティブな用途で使いたいならスペック不足で後悔する可能性が高いです。

Apple Pencilでイラストを書く際もペンの反応の良さに差がでるし、重たい作業の快適性にも違いがあります。

またストレージ容量が256GBでは足りないという人も無印iPadはNG。iPad Proの512GB・1TB・2TBを選ぶしかないでしょう。

まとめ

無印iPadはiPadの中で性能は低いですが、最も安く購入できるモデルです。

性能は低いといてもほとんどの用途では全く問題なく利用できますから、万人受けするモデルとなっており、どの種類を買おうかと考えているなら一番おすすめの端末です。

ぜひ本記事を参考に、自分にあったiPadを選んでみてください。

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