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50Mbpsってどれくらい?遅いの?できること・できないことや光回線やスマホ利用時の速度目安を解説

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本記事では、マンションタイプの光回線や、スマホ利用時の通信速度としてよく見られる50Mbpsについて、詳しく解説していきます。

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50Mbpsは速い?それとも遅い?

結論からいうと、50Mbpsというのは超高速とは言えないもの、ネットを利用する上では必要十分な速度です。

以下はインターネットサービスを快適に利用できる通信速度の目安です。

  • Webサイト閲覧・・・1〜10Mbps
  • SNS・・・3〜10Mbps
  • 動画視聴(標準画質)・・・5Mbps
  • 動画視聴(高画質)・・・10Mbps
  • 動画視聴(超高画質)・・・25Mbps
  • ZOOM・・・5Mbps
  • テレワーク・・・10〜20Mbps
  • オンラインゲーム(スマホ)・・・10〜30Mbps
  • オンラインゲーム(パソコン)・・・10〜100Mbps

4Kなど超高画質の動画でも25Mbpsあれば十分、オンラインゲームは一部やりにくさを感じることもありえますが、基本的には50Mbpsあればほぼプレイ可能です。

50Mbpsとは

では具体的に50Mbpsの速度について詳しく見ていきましょう。

Mbpsってそもそも何? MBと何が違うの?

結論から言うとbps(ビーピーエス/ビットパーセカンド)は回線の速度の単位です。

1bpsでは1秒間に1ビットのデータを伝送できます

1秒間に送ることのできるデータ量が多いほど「回線速度」が速く、少ないほど遅いということですね。

ちなみに1,000bps=1Kbps、1,000Kbps=1Mbps、1,000Mbps=1GbpsとK(キロ)→M(メガ)→G(ギガ)で1000倍ずつ増えていきます。

ビット(bit)
データの量を表す最小の単位。1ビットでは2進数の1桁が1か0か、つまりオンなのかオフなのかを示すことができる。通常データ量を数えるときは8桁(8ビット)を1セットにした1バイト(Byte)という単位を用いる。

つまり1Mbpsは1秒間に1メガビット(125キロバイト)のデータを送受信できる速さです。

また、回線の速度には上りと下りの2種類があり、それぞれ分けて計測されます。

  • 上り速度:アップロード、送信の際の速度
  • 下り速度:ダウンロード、受信の際の速度

スマホなどで使用するのはたいてい下りの速度です。動画を投稿したり、データを送信することが多い人は上りの速度も気にするといいでしょう。

対してMB(メガバイト)はデータの量を指しています。1MB=1024KB(キロバイト)=1,048,576バイトです。

全角文字1文字が2バイトなので1MBでは50万字以上保存できますが、iPhoneで撮影した画像は1枚で約2MB(画質にもよります)にもなります。

回線速度、通信にかかる時間を測定、計算する方法

回線速度測定方法

スマホやパソコンの回線速度はブラウザやアプリの測定ツールを使って簡単に調べることができます。

今回はSpeedCheckを使って測定してみました。

【SpeedCheck測定方法】

サイトを表示したら「テスト開始」を押しましょう。

それだけで、画像のように下りと上りの速度を測定してくれます。

便利なアプリ版もあるので日常的に使用する場合はインストールするのがおすすめです。

測定ではより正確な速度を算出するため、多少通信量がかかってしまいます。通信制限にかかりそうな人は気を付けましょう。

SPEEDCHECK
iOS用アプリダウンロード

android用アプリダウンロード

測定ツールにはいろいろ種類がありますが、それぞれで使用するサーバや得られる情報が異なっているため、自分に合ったものを探してみてください。

所要時間計算方法

通信にかかる時間はデータの容量によって異なります。

データが大きくなればダウンロードやアップロードにかかる時間も長くなるのは当然ですよね。

回線の速度がわかれば、データをダウンロードするときにどれくらいの時間がかかるのか大まかに計算することができます。

【データ量(〇〇MB)×8】÷【回線速度(◇◇Mbps)】=【所要時間(秒)】

本来であれば1MB=1024KBで計算すべきところですが、ややこしくなるので1MB=約1000KBで考えています。

30Mbpsの速度で1MBのデータを送信する場合は【1MB×8】÷【50Mbps】=0.16秒となることがわかりますね。

1GBだと【1000MB×8】÷【30Mbps】=160秒となり約2.7分程度です。

50Mbpsはどれくらい速いのか。できないことはある?

では具体的に50Mbpsとはどれくらいの速さか、できることとできないことに分けて紹介していきましょう。

50Mbpsあればほとんどのことができる

冒頭でも述べましたが、50Mbpsというのは十分ネットを快適に使える速度。

4K動画の推奨通信速度は20〜25Mbpsであり、これを大きく上回っています。

当然Webページ閲覧やSNS、ビデオ通話も問題なく使えますし、一般的な通信速度の目安である10Mbpsに比べて動画等の容量の大きいデータをダウンロードする際にかかる時間も短くなります。

50Mbpsあってもできないこと、苦労することはある?

続いて50Mbpsという速度がでていてもできないことを見ていきましょう。。

FPSなどのゲームはラグがあることも

オンラインゲームはアプリ自体のダウンロードさえできてしまえば通信量自体はそれほど大きくないものが多いです。

たいていのゲーム50Mbpsで問題なく行うことができます

ただし、FPSなど「反応の速さ」が必要なゲームは注意が必要です。

通信における「反応の速さ」は回線速度よりもPing値(レイテンシ)と呼ばれる回線のタイムラグの値が大きく関係します。

  単位 意味 基準
回線速度 bps 1秒間に伝送できる
データ量
数値が大きいほど
通信環境がいい
Ping値
(レイテンシ)
ms データの要求から
応答までのタイムラグ
数値が小さいほど
通信環境がいい

相手が瞬間移動する、避けたはずの弾が当たるなどの症状はPing値の問題によるところが大きいです。

難しいのは回線速度が速いからといってPing値も良いとは限らないところ。

特にスマホのようなモバイルデータ通信はPing値が高い傾向にあります。

Ping値についてはこちらの記事も参考にしてください。

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1GBを超えるデータのアップロード、ダウンロード

データを送受信する際の回線速度は速ければ速いほど恩恵を受けられます。裏を返せば重たいデータの送受信にはかなりの速度が必要、ということです。

たとえば1GBのデータになると約2.7分かかってしまいます。

こらが光回線で300Mbpsでている環境で使えば、単純計算で10分の1、30秒で終わります。

もちろん時間をかければ伝送することは可能ですが、送受信に時間がかかりすぎると不具合をおこす可能性も高まります

回線別の通信速度目安及び50Mbpsとの比較

回線 一般的な通信速度
 光回線
(戸建て・光配線方式のマンション)
100〜500Mbps
 光回線
(VDSL方式のマンション)
50〜80Mbps
スマホ
(キャリア・サブブランド等)
4G:30〜100Mbps
5G:50〜300Mbps
スマホ(5G) 5〜30Mbps

各回線ごとの通信速度目安は上記の通りです。

光回線(戸建て・光配線方式のマンション)

光回線のうち、戸建てや光配線方式のマンション(マンション内も光ケーブルで接続)は、100Mbpsから500Mbpsの速度がでます。

もし50Mbps程度しかでないなら、何かしらの速度が低下する原因が起こっていると考えてよいでしょう。

光回線は回線混雑や周辺機器が古いことなどを理由に速度が低下することがあります。また契約している光回線自体が遅いことも原因として考えられます。

特にマンションで回線が混雑する時間帯だと、光配線方式であっても50Mbps程度しかでないというケースはよくあります。

光回線方式

光回線(VDSL方式のマンション)

光回線のうち、VDSL方式というマンション内を電話線で繋いでいる場合は最大通信速度が100Mbps、実測値として50〜80Mbpsしかでません。

なおVDSL方式は古いマンションでよく見られる配線方式で、より高速な光配線方式への変更は一個人で行うことができません。

VDSL方式

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スマホ(キャリアやサブブランド)

スマホのうち、キャリア(オンライン専用ブランド含む)やサブブランドなら通信速度が30Mbps〜100Mbps程度でます。

スマホとして考えると50Mbpsは十分優秀な速度です。

ただし速度は環境・時間帯によって大きく変動し、通信品質が良いとされているキャリアでも50Mbpsどころか、10〜20Mbps程度になることもよくあり、光回線ほど安定もしていません。

スマホ(MVNO)

キャリアから回線を借りて通信サービスを提供しているMVNOの格安SIMは、速度が5〜30Mbps程度。

5Gに接続でき、かつ回線が混雑していない時間帯に利用すればMVNOでも50Mbps超えの速度がでる場合はありますが、基本的にはそこまでの速度はでません。

特に回線が混雑する時間帯だと5Mbps以下に落ち込むこともあるので注意が必要です。

ただしその分、安い月額料金で使えるというメリットがあります。

スマホを30Mbps程度の速度で使いたい場合におすすめは?

通信速度は、ネットを利用する上でかなり重要。特に毎月20GB〜使う人にとっては快適性が大きく変わります。

ただMVNOの格安SIMだと料金が安い変わりにそこまで速くない、ので注意が必要。

ここでは、速度が比較的速く、かつ月額料金が安い3つのおすすめを紹介します。

ahamo

ahamo
料金 20GB:2,970円
100GB:4,950円
通話オプション 5分以内無料:0円
かけ放題:1,100円
使用回線 ドコモ
通信速度 20〜300Mbps

ドコモが出している格安プランであるahamoは速度重視の人に最もおすすめ。

ahamoは格安プランでありながらドコモのメインブランドと同じ回線を使うので、通信速度が速いです。

また5Gにも繋がりやすく、50Mbpsどころか200〜300Mbpsを超えることもあります。

大盛りオプションを利用すれば100GBまで使うことができるので、ヘビーユーザーでも使えるというのも大きなポイントでしょう。

ahamoの公式サイト

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LINEMO

LINEMO
料金 ミニプラン(3GB):990円
スマホプラン(20GB):2,728円
通話オプション 5分以内無料:550円
かけ放題:1,650円
使用回線 ソフトバンク
タイプ 20〜300Mbps

ソフトバンクが出している格安プランであるLINEMOも、安い料金でありながら通信速度がかなり優秀。

実際に速度を計測してみても、300Mbps程度の速度となることも見られました。

また他社に比べて、キャンペーンなどが豊富なのも大きな特徴。安く速いかなりおすすめの格安SIMです。

LINEMOの公式サイト

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楽天モバイル

楽天モバイル
料金 〜3GB:1,078円
〜20GB:2,178円
〜無制限:3,278円
通話オプション 15分以内無料:1,100円(標準アプリ)
※専用アプリ利用時はオプションなしで無料
使用回線 楽天
通信速度 20〜50Mbps

新キャリアである楽天モバイルは、概ね30Mbpsの速度がでてくれます。

ahamoやLINEMOに比べると速度は遅いですが、4K動画も視聴可能で十分快適、そしてなによりデータ無制限でも3,278円と安いのが大きなポイント。

キャンペーンも他社に比べて充実しており、コスパはトップクラスです。

新キャリアということで他のキャリアの回線を使っている格安SIMに比べるとエリアが狭く繋がりにくいといった悪い評判がかなり目立っていましたが、現在は大幅改善

さらにパートナー回線(au回線)の上限が5GBから無制限となったので、使い勝手はかなり良くなりました。

楽天モバイルの公式サイト

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光回線で50Mbps以下のときはどうしたらいい?

スマホであれば50Mbpsは優秀な速度です。

しかし光回線の場合だと遅い為、何かしら問題があるかもしれません。

速度が50Mbps以下になる原因

光回線などでよく見かける「1Gbps」のうたい文句ですが、これは回線の最大速度を表しています。

しかし1Gbpsの速度は「ベストエフォート」という理論上の話で、ほとんどの場合実現不可能です。

実際の速度は通信環境によって大きく左右されます。

速度が遅くなってしまう主な原因は以下の通りです。

  • 端末やルーター、ケーブルなどのスペックが低い
  • 電波が届きにくい場所にいる
  • 電波干渉を受けている
  • 回線が混雑している
  • 多接続している

速度が遅いなと思ったときは場所を変えたり、接続台数や開いているアプリやサイトの数を減らしたりしてまず様子を見てみましょう。

具体的な対処法については次の項目で解説します。

速度を50Mbps以上にする方法

では具体的にどうすれば30Mbps以上の速度が出るようになるのか、実践しやすいものから順に紹介します。

通信環境に問題がある場合
  • ルーターを置く位置を変える
  • 周波数を切り替える
  • 有線接続にする
  • 使用していないアプリやサイトを閉じる

そのためほんの少し向きや位置を変えるだけで、速度が改善されることもあるため、都度計測しながら最適な位置を探してみましょう。

その場合、周波数を2.4GHzから5GHzに切り替えるとスムーズに通信することが可能。

どうしても電波が干渉を受けてしまう場合は有線接続にするのがおすすめです。

また複数人で回線を共有する、バックで重たいデータをダウンロードするといった多接続も回線の速度を落とす原因となります。

通信機器やルーターに問題がある場合
  • セキュリティソフトやOS、ファームウェアを更新する
  • 通信機器を最新のものに買い替える
  • ケーブルをCAT6以上のものにする

当たり前のことですが、通信機器やルーター、OSのバージョンは新しいものほど速い通信が可能になります。

ケーブルのコード部分に書かれている文字がCAT5以下の場合は買い替えを検討した方がいいでしょう。

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マンションの場合は仕方がない場合も

先ほども述べましたが、マンションのうち配線方式がVDSL方式の場合の通信速度は光回線でも最大100Mbpsとなり、実測値は50Mbps程度になってしまいます。

これまで記述したとおり、50Mbpsの速度では不十分という場合、てっとり早いのは光配線方式のマンションに引っ越すことです。マンションの配線方式自体を変更することはできません。

ただしauひかりの場合、VDSL方式のマンションでもタイプGに対応していれば最大664Mbps(実測100Mbps超え)でできる場合があり、マンションがauひかりに対応しているならば一度検討してみると良いでしょう。

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iPv6の利用可否もチェック

ネットが遅い原因が回線の混雑の場合、iPv6を利用することで改善できる可能性があります。

現在はほとんどの光回線がiPv6という回線混雑に強い新たな規格を採用しています。

事業者によって有料オプションとなっていたり、無料でも申込みが必要な場合ある為、現在使うことができるか一度チェックしてみてください。

またiPv6を利用する為には、ルーターやLANケーブルはIPv6に対応したものを使う必要があるので買い替えも検討しましょう。

iPv6・・・IPv4に次ぐ新たなインターネットプロトコルの規格、回線混雑に強いIPoE接続が利用できる

結論:50Mbpsあれば快適な通信ができる!ただし大容量のデータやラグの気になるオンラインゲームは注意

50Mbpsは一般的な通信を快適に行うことができる速度です。

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〇→問題なく使える、△→条件によっては使える、×→ほぼ使えない

ただし大容量のデータを扱う場合には50Mbpsでは足りないことがあります。

またオンラインゲームでは、回線速度の他に、Ping値という回線の反応速度も重要になるため一概に50Mbpsあれば十分というわけではないことに注意が必要です。

回線速度は用途によって「これくらいあれば大丈夫」という適正値が異なります。

使っていて遅いな、と感じることがあれば以下の対処法を試してみましょう。

  • 電波が届きにくい場所にいる→ルータースマホの位置を移動させる
  • 電波干渉を受けている→周波数帯を変更、有線接続にする
  • 多接続している→不要なアプリやサイトを閉じる、接続している端末数を減らす
  • 端末やルーター、ケーブルなどのスペックが低い→買い替える
  • 回線が混雑している→回線の契約先を見直す、iPv6に申し込む
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