働き方改革で導入が少しずつ進んできたテレワーク(リモートワーク)ですが、突然自分の会社でもやることになったなんて人も多いでしょう。
ただ在宅でやるにも、ネット環境がなければ話になりません。それに自宅の固定回線を使うとしても、満足に速度が出ないとビデオ会議もスムーズにできず困ってしまいます。
ではどうしたらいいのか…と悩んでいる人におすすめしたいのが、ポケットWiFiやホームルーターです。
本記事では、できるだけ早くWiFi環境を手に入れたいテレワーカーにおすすめするポケットWiFiを解説していきます。
突然のテレワーク(在宅勤務)、でもWiFi環境がない…
働き方改革の切り札として導入が進んできたテレワーク(リモートワーク)。総務省の「令和元年通信利用動向調査」(2019年9月末時点)によるとテレワーク導入率は20.2%でした。
しかし2020年に入り、時代の波にのって突然在宅勤務することになったという人が多いと思います。(現に私もそうで、実はこの記事はテレワークしながら書いています。)
テレワークをする際に重要なのは、何よりもネット環境ですが、固定回線にしろ、テザリングにしろ、果たして仕事をするのに耐えうる通信量や通信速度はあるでしょうか。
それにセキュリティ対策も気になるところ。テレワーク時にカフェやファミレスのフリーWi-Fiを使うことで重要な情報がパソコンやスマホから流出する可能性もあるんです。
仕事ができる通信量や通信速度はある?セキュリティは大丈夫?
テレワークをするうえで絶対に外せないのは以下の3項目です。
- 【通信量】通信容量に十分な余裕がある
- 【通信速度】ビデオ通話やファイル送信など仕事が滞りなくできる
- 【セキュリティ】セキュリティに強い通信である
この3点を満たさないと、テレワークをするうえで支障が出てくることも。それでは一つずつ確認していきます。
【通信量】ビデオ通話はZOOMで1時間300MB、Skypeなら2GB程度は必要
仕事をする上で、会議やちょっとした打ち合わせにZOOMやSkypeなどのビデオ通話を使う人も多いでしょう。
ビデオ通話でいったいどのくらい通信量が必要かというと、ZOOMで1時間300MB、Skypeだと1時間2GB程度になります。(ちなみにYouTubeは1時間で1GBほど消費)
ZOOM | Skype | ||
1時間の 通信量 |
約300MB | 約2GB | |
1日1時間 20日続けた 通信量 |
約6GB | 約40GB |
これを毎日続けた場合、携帯のテザリング機能ではギガ不足になって通信できなくなる可能性も大きいです。(キャリアの大容量プランはテザリングの通信量に制限がある)
もちろん、容量の大きいファイルをクラウドに上げたり、専用サイトへの接続が必要になったりと、ビデオ通話以外の通信も出てきます。
したがって、テレワークで滞りなく仕事をするなら、大容量もしくは無制限に通信できるネット環境を整えておかなければいけません。
【通信速度】速度が遅いと仕事も捗らない。仕事に集中するなら速いほうがいい
通信量もそうですが、パソコンやタブレットで仕事をする際は通信速度にも注意。
特に集合住宅で固定回線を共有して使っていると、時間帯によっては回線が混雑して十分な速度での通信ができなくなる可能性があります。
たとえば私のアパートの固定回線は、真夜中なら下り(ダウンロード)速度で50Mbps、上り(アップロード)速度で30Mbpsで動画なども問題なく視聴できています。
ただ、朝方や夕方になると下りが3Mbps、上りが1Mbps以下を切ることもしばしば。
(自宅の通信速度を図りたい人は、ネットに接続した機器でSpeedtestなどの無料速度測定サービスを利用してみましょう)
YouTubeの高画質を再生するには5Mbps程度が必要と言われますから、共有型で速度の遅い固定回線ではいかに仕事が捗らないかお分かりでしょうか。
テレワークをするなら、下り上りともに最低でも10Mbps程度の速度が欲しいものです。
ポケットWiFiのどこよりもWiFiや、Mugen WiFiであれば、それくらいの通信速度が出ます。
月額料金も100GBで月額3,718円(税込)とほとんどの固定回線よりも安く使えるので、急ぎの方は検討してみると良いでしょう。
ちなみに、さらに先ほど例に挙げたZOOMでは、公式サイトでサービスを利用する際の推奨速度を公表していますので、併せて確認しておきます。
スマホ | パソコン※ | ||
1 対 1 |
高品質 ビデオ |
600kbps (上り/下り) |
600kbps (上り/下り) |
HD ビデオ |
1.2Mbps (上り/下り) |
1.2Mbps (上り/下り) |
|
グ ル | プ |
高品質 ビデオ |
600kbps/1.2Mbps (上り/下り) |
600kbps/1.2Mbps (上り/下り) |
HD ビデオ |
1.5Mbps/1.5Mbps (上り/下り) |
1.5Mbps/1.5Mbps (上り/下り) |
※Windows、Mac、LinuxなどのPC端末ミーティング、ウェビナーのパネリストに推奨する帯域幅
(引用:ZOOM公式)
1対1の高品質ビデオで必要な速度は600Kbpsですが、グループビデオともなると下り1.2Mbpsは必要になってきます。
仕事内容にもよりますが、固定回線の速度があまりにも遅い場合、正直仕事が捗らない可能性が高いです。
テレワークになって仕事が進まず、上司や先方から仕事をさぼっていると指摘されるなんてのは避けたいところ。
「うちには固定回線があるから大丈夫」というのはちょっと考えが甘いかもしれません。
ちなみに、固定回線はWiFiルーターを新しくするだけで速度が上がることがあるので、長年使い続けている人はこの機会に最新ルーターへの買い替えをおすすめします。
【セキュリティ】カフェやファミレスのフリーWi-Fiはなるべく使わない
最近は、簡単な認証や専用アプリのダウンロードだけで誰でも無料で使えるようなフリーWi-Fiが増えました。
ただ、仕事でカフェやファミレスのフリーWi-Fiを使うのはおすすめしません。というより、できるだけ使わないのが賢明です。
なぜなら、フリーWi-Fiは誰でも簡単に使えるようにセキュリティを緩くしてあるサービスです。
それなりに知識がある犯罪者なら、フリーWi-Fiに接続している人のパソコンから情報を抜き取ることもできてしまいます。
フリーWi-Fiで仕事をしたばかりに、何万人もの個人情報が漏洩したなんてことにはなりたくないですよね。
もちろん、セキュリティの高いVPNアプリやパソコンのセキュリティソフトを利用することでリスクを軽減することはできますが、誰に画面を見られているかもわかりませんし、お店に1日居座るのもなかなか大変です。
「外出先で」「フリーWi-FIを使うこと」自体にリスクがありますし、情報漏洩に繋がる可能性もあるため、カフェやファミレスのフリーWi-Fiを使ったテレワークはできるだけやめましょう。
もしカフェなどの出先でテレワークをするなら、ネットはフリーWi-Fiではなく、自宅でも使えてなおかつ通信が暗号化されるポケットWiFiの利用がおすすめです。
参考記事:在宅ワークの経費はどこまで?確定申告は必要?全て解説します|日本デザイン
固定回線工事は開通まで早くて1か月…すぐ必要ならポケットWiFiやホームルーターがおすすめ
テレワークの必須項目「十分な通信量」「仕事に支障のない通信速度」「高セキュリティ」に加えて、その「ネット環境の整備に掛かる目安」について以下の表にまとめました。
おすすめ度 | ネット 環境 整備まで |
通信量 | 通信速度 | セキュ リティ |
|
固定回線 | ○ | △~× 最低でも 1ヶ月 |
◎ | ◎~△ (人による) |
○ |
ポケットWiFi | ◎ | ◎ 入手した日 から |
◎~○ | ○ | ○ |
ホーム ルーター |
◎ | ◎ 入手した日 から |
◎~○ | ○ | ○ |
フリー Wi-Fi |
× | ◎ その場所を 利用 |
× | △ | × |
固定回線は通信量やセキュリティの点でまあまあです。
ただし速度が遅くなりやすいマンションタイプの契約だと、仕事に支障の出る通信速度しか出ないことがあります。
それに使おうとしても開通工事まで1か月から2か月程度待たなければいけません。ですから、早急にネット環境が必要な人には不向きです。
フリーWi-Fiは電波が届く場所に行けば使えるという点では気軽に使えて便利とはいえ、通信の安定性やセキュリティがかなり心配ですし、通信のできる環境を求めて外出しなければいけないのがネック。
したがって、テレワークでネット環境が必要な方には、「入手しやすい」「十分な通信量」「仕事ができる通信速度」「セキュリティ」が揃っているポケットWiFiやホームルーターの利用をおすすめします。
今すぐおすすめのポケットWiFiを見る>>
(ページ後半に飛びます)
実際にポケットWiFiでテレワーク(リモートワーク)をやってみた
テレワークにはポケットWiFiやホームルーターがおすすめと言われても、ポケットWiFiで仕事なんてできるのかと疑問に思う人もいるかもしれません。
そこで普段は固定回線を使って仕事をしている私が、ポケットWiFiでテレワークをした感想をまとめました。
仕事環境的には以下の通りです。
- 大容量に使えるポケットWiFiを自宅で利用
- ノートパソコンでの作業
- 自宅は集合住宅で固定回線は共有型
- 普段からネットに常時接続する
- 画像のダウンロードやUP作業がある
※仕事内容によって必要な通信量や通信速度は異なると思いますが、ポケットWiFiでテレワークをした一つの参考にどうぞ。
結論を言えば、ポケットWiFiでテレワークは快適にできた
2日間実際にポケットWiFiだけでテレワークをした結果、特に問題なく通信ができたので仕事も進み、個人的にはかなり快適でした。
Chatworkや出退勤管理ソフトを利用しても1日1GB程度の通信量だった
私の場合、仕事中は同僚や上司と連絡を取り合うのにChatworkを頻繁に使い、テレワーク用の出退勤管理ソフトも起動、基本的には常時ネット接続状態でした。
それでも8時間勤務し終えて通信量を確認すると、1日目は500MB、2日目で300MB程度で、思ったよりも通信量を使っていないなという印象。
私は大容量に使えるポケットWiFiを使っていましたが、月20日程度の勤務なら月20GBから月30GB程度のポケットWiFiでも十分対応できそうです。
自宅の固定回線よりも安定して速度が出たし、通信が切れることもなかった
ポケットWiFiと固定回線どちらが速いのかを実測しました。
固定回線は集合住宅で回線を共有しているのもあってか、時間帯によっては遅いこともありましたが、ポケットWiFiは終始10Mbps以上の通信速度が出ており、通信速度が遅くて仕事に支障が出るなんてことはなかったです。
ポケットWiFi | 固定回線 | |
10:00 | 下り27.3 /上り21.2 |
下り7.6 /上り20.7 |
14:00 | 下り18.9 /上り13.6 |
下り4.2 /上り14.5 |
17:00 | 下り15.6 /上り13.2 |
下り2.1 /上り15.0 |
※単位(Mbps)は省略、一般に、ダウンロード速度である「下り」速度の数値が高いほどSNSや動画の読み込みが速く、アップロード速度である「上り」の数値が高いほど写真や動画のアップに掛かる時間が速くなります。
ただしポケットWiFiは通信トラブルなどで速度が落ちてしまう時間帯もあるという点は注意しなければいけません。
こんなご時世でも即日発送・対応してもらえるのはどこ?
せっかく契約しても、出荷遅れですぐに届かないというのは困りもの。だからこそ本記事では、配送の目途が立っていて尚且つテレワーク向けのポケットWiFiを紹介していきます。
WiMAX|GMOとくとくBB WiMAXやBroad WiMAX
ポケットWiFiの代表格であるWiMAXはLTEでメインに通信するポケットWiFiに比べてエリアが狭く地下などで繋がらない場所があったり、3日で10GB以上使うと制限されるというデメリットを持っています。
しかしテレワークの為に使う場合、自宅など基本的に使う場所で電波が届くのであれば、回線速度は速く通信も安定していますし、容量制限になっても日中は問題なく利用できる(3日で10GBを超えた場合、翌日の18時から翌2時の時間帯のみ1Mbpsに制限)為、そのデメリットがなくなります。
WiMAXは、UQ WiMAXの他に数々の代理店(プロバイダ)がありますが、どこから申し込んでも使う回線や対応エリアは同じ。違うのはプランや料金くらいです。
逆に考えれば、WiMAXを契約するならできるだけお得に契約できるプロバイダを探すのが一番ということになります。
そこで本サイトがおすすめするのが、次の二つのWiMAXプロバイダ。
一つは、キャッシュバックがもらえて実質月額のお得なGMOとくとくBB WiMAXで、もう一つは、いつでも解約サポートがあるBroad WiMAXです。
(いつでも解約サポートを使うと違約金負担なしに解約できる)
ポケットWiFi 【端末】 |
月額料金 (税込) |
申し込み 対応 |
発送 ・入荷予定 |
詳細 |
GMO とくとくBB WiMAX (CBあり) |
平均月額 3,923円 |
通常 | 即日 | 詳細 |
Broad WiMAX |
平均月額 4,022円 |
通常 | 即日 | 詳細 |
通常、最短即日発送に対応していますし、Broad WiMAXなら東京や大阪、名古屋などの店舗で即日受取りも可能。
なお、どちらもポケットWiFiだけでなく、自宅に置いて使えるホームルーターの取り扱いもあります。テレワークは専ら自宅派という人にもおすすめです。
ただしWiMAXはLTE回線に比べて使えるエリアが狭く、電波を掴みづらい地域もありますので、契約前には必ず公式サイトからエリア確認をしておきましょう。
LTE回線・レンタル|20GB〜50GBの容量ならChat Wifiがおすすめ
自宅がWiMAXのエリアから外れているような場合、より広いエリアで使えるLTE回線が使えるWiFiを選べんでおけば、電波の掴みや通信速度で悩むようなこともありません。
そこまで通信容量を必要としない人には、20GB・50GBのプランがあって月額料金が安く、契約期間に縛りがないプランも選べるChat WiFiがおすすめ。
ポケット WiFi |
月額料金 | キャッシュ バック |
初期 費用 |
通信 容量 |
契約 期間 |
詳細 |
Mugen WiFi | 3,718円 | 10,000円 | 3,300円 |
100GB | 2年 | 詳細 |
THE WiFi | 3,828円 | 4ヶ月 無料 |
3,300円 | 100GB | 2年 | 詳細 |
Chat WiFi | 20GB:2,280円 50GB:2,600円 200GB:4,690円 |
0円 | 3,300円 | 20GB 50GB 200GB |
1年 | 詳細 |
hi-ho Let’s Wi-Fi |
4,730円 3,828円 |
0円 | 0円 | 7GB/日 4GB/日 |
2年 | 詳細 |
※税込表記
契約期間に縛りがあるポケットWiFiでも良いから、少しでも安く使いたいという場合は、キャンペーンでお得に使えるMugen WiFi(詳細)が良いでしょう。
ホームルーター|ソフトバンクAir・モバレコAir
工事無し、申し込み後に危機が届いたらコンセントに挿すだけですぐに使うことができるホームルーターであるソフトバンクAirや、モバレコAirもテレワークとは相性良し。
また通信制限がないというのもありがたいです。
3年契約であるものの、キャッシュバックが多いので(ソフトバンクエアー:35,000円、モバレコAir:28,000円)、月額料金は多少高いもののトータルで考えるとかなり利用できます。
まとめ
テレワークに必要なネット環境や、テレワークにおすすめのポケットWiFiやホームルーターについて解説してきました。
- 【通信量】通信容量に十分な余裕がある
- 【通信速度】ビデオ通話やファイル送信など仕事が滞りなくできる
- 【セキュリティ】セキュリティに強い通信である
ポケットWiFiならテレワークに対応できる上記の要素が揃っているので、早急にネット環境を整備したい人にはおすすめです。
家電量販店やキャリアの店舗ならポケットWiFiの当日申し込み・受取りも可能ですが、最近はなかなか外出しにくい状況が続いています(しかも家電量販店等で売っているのは月額が高い)。
上述したポケットWiFiは、「十分な通信量」「仕事のできる通信速度」「高セキュリティ」を満たすポケットWiFiばかりですし、外に出なくても数日で手元に届くのでおすすめです。
なお他にも、契約期間の縛りや解約金の無いポケットWiFiについての記事もありますので、ぜひ読んでみてください。