「200Kbps」は一般的な格安SIMの通信制限時の速度です。
常に快適にネットの通信を行うには、だいたい10Mbps必要と言われているので、200Kbpsではその約50分の1しか速度が出ていないということになります。
かといって何もできないのかというと、実はそんなこともありません。
今回は200Kbpsという速度でどんなことができるのか、また格安SIMの低速プランについて解説していきます。
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200Kbpsとは
まずはそもそも「200Kbps」が何を表しているのかから説明していきましょう。
200Kbpsは何を表しているの?
200KbpsのKbps(キロビーピーエス/ビットパーセカンド)は回線速度の単位。
1bpsでは1秒間に1ビットのデータを伝送できます。
1秒間に送ることのできるデータ量が多いほど「回線速度」が速く、少ないほど遅いということですね。
ちなみに1,000bps=1Kbps、1,000Kbps=1Mbps、1,000Mbps=1GbpsとK(キロ)→M(メガ)→G(ギガ)で1000倍ずつ増えていきます。
ビット(bit)
データの量を表す最小の単位。1ビットでは2進数の1桁が1か0か、つまりオンなのかオフなのかを示すことができる。通常データ量を数えるときは8桁(8ビット)を1セットにした1バイト(Byte)という単位を用いる。
つまり200Kbpsは1秒間に200キロビット(25キロバイト)のデータを送受信できる速さです。
また、回線の速度には上りと下りの2種類があり、それぞれ分けて計測されます。
- 上り速度:アップロード、送信の際の速度
- 下り速度:ダウンロード、受信の際の速度
スマホなどで使用するのはたいてい下りの速度です。動画を投稿したり、データを送信することが多い人は上りの速度も気にするといいでしょう。
全角文字1文字が2バイトなので1KB(キロバイト)では500字以上保存できますが、iPhoneで撮影した画像は1枚で約2000KB(画質にもよります)にもなります。
速度が200Kbpsになるのはどんな時?
速度が200Kbpsになるケースは以下の通りです。
- 格安SIMで速度制限になったとき
- 低速プランを申し込んでいるとき
- 低速モードを利用しているとき
- 単に速度が出ていないとき
格安SIMを利用している場合、契約した容量以上の通信を行うと、キャリアと同じように速度に制限がかかります。
事業者(MVNO)にもよりますが、多くの場合制限時の最大速度は200Kbpsです。
auやSoftbankの制限時速度は128Kbpsなので、それよりは少し速いと言えるでしょう。
通信制限の他にも格安SIMの中には、最初から200Kbpsの低速状態のプランや低速モードを提供しているところもあります。低速プランについては後程詳しく紹介しましょう。
また単に回線の調子が悪く、速度が遅くなっていることも可能性として考えられます。
その場合は通信環境を整えると、速度が改善できるでしょう。
WiFiの通信速度を上げる方法、遅いと感じたら対策してみよう
回線速度を調べる方法
スマホやパソコンの回線速度はブラウザやアプリの測定ツールを使って簡単に調べることができます。
今回はSpeedCheckを使って測定してみました。
【SpeedCheck測定方法】
サイトを表示したら「テスト開始」を押しましょう。
それだけで、画像のように下りと上りの速度を測定してくれます。
便利なアプリ版もあるので日常的に使用する場合はインストールするのがおすすめです。
測定ではより正確な速度を算出するため、多少通信量がかかってしまいます。通信制限にかかりそうな人は気を付けましょう。
SPEEDCHECK
iOS用アプリダウンロード
android用アプリダウンロード
また測定ツールにはいろいろ種類がありますが、それぞれで使用するサーバや得られる情報が異なっているため、自分に合ったものを探してみてください。
測定ツールについては以下の記事にまとめています。
200Kbpsの回線速度目安 128Kbpsや1Mbpsとの違い
200Kbpsは格安SIMの通信制限時の速度のため、お世辞にも速いとは言えません。
ただし場合によっては時間をかければできることや、案外使えるものもあります。
200Kbpsでできること、できないこと
200Kbpsでできることとできないことを、動作の所要時間から割り出してまとめました。
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 | Youtube | 低画質 | △ |
通話 | 〇 | 標準画質 | × | ||
ビデオ通話 | △ | 高画質 | × | ||
△ | テザリング | △ | |||
× | オンラインゲーム | △ | |||
× | データ | ダウンロード | × | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | △ | アップロード | ||
通販サイト | △ |
〇問題なくできる、△不安定だったり時間がかかったりするができる、×できない
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
LINEやメールなどのテキストメッセージは送れる
メールやトークアプリのメッセージ機能など、テキストデータのやり取りは、ネットの通信の中でも容量が軽く200Kbpsでも問題なくやり取りができます。
速度200Kbpsのときの所要時間は以下の通り。
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
メール | 5KB/1通 | 0.2秒 | 〇 | |
LINE/ Skype |
メッセージ | 2KB/1通 | 0.1秒 | 〇 |
スタンプ | 10KB/1通 | 0.4秒 | 〇 |
もともと128Kbpsが「テキストデータのやりとりができる速度」とされているので、それより速い200Kbpsでは何も支障ありません。
ただし画像や動画の送受信は通信量が大きいので、データの大きさ次第では時間がかかるか、もしくは送れないこともあるため注意しましょう。
200KbpsだとSkypeなどの音声通話やビデオ通話もできる
音声データのやり取りも、データ量としては軽い部類に入ります。
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
LINE | 通話 | 300KB/分 | 15秒 | 〇 |
ビデオ通話 | 5MB/分 | 3分30秒 | △ | |
Skype | 通話 | 600KB/分 | 30秒 | 〇 |
ビデオ通話 | 4MB/分 | 2分40秒 | △ | |
IP電話アプリ | 250KB/分 | 10秒 | 〇 |
そのためLINEやSkypeといった無料通話アプリや、050の電話番号で通話するIP電話アプリは問題なく使用することができます。
なおビデオ通話は通常の通話より通信量が増えるため、200Kbpsでは動画がカクつき画質が悪くなってしまうこともあるため注意が必要です。
少しでも電波が悪くなったりすると、通信が止まってしまったり、通話が切れてしまったりすることもあるため、常に快適に使えるという状態ではありません。
音楽ストリーミングやradikoなども利用可能
音声データではほかに、ラジオを聴くことのできるアプリ「radiko」や音楽ストリーミングサービスなども使用可能。
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
LINE music |
低音質 | 4MB/曲 | 2分40秒 | 〇 |
中音質 | 10MB/曲 | 6分40秒 | △ | |
高音質 | 15MB/曲 | 10分 | × | |
Spotify | 低音質 | 1MB/曲 | 40秒 | 〇 |
標準音質 | 4MB/曲 | 2分40秒 | 〇 | |
高音質 | 6MB/曲 | 3分20秒 | 〇 | |
radiko | 500KB/分 | 20秒 | 〇 |
ただし音楽ストリーミングサービスは音質によってデータ量が変わります。
LINEmusicの高音質はSpotifyの最高音質に相当し、200Kbpsでは通信途中で切れたり、読み込みまでに時間がかかるといった問題点があるので気を付けましょう。
使い方としては、新しい曲を何曲も聴くよりも、同じ曲を繰り返し聞く方が、キャッシュがありスムーズに再生ができるのでおすすめです。
Googleマップなどカーナビとしては意外と使える
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
MAP | Google マップ |
2MB | 1分20秒 | △ |
Yahoo! カーナビ |
3MB | 2分 | △ |
マップは目的地などの検索機能に通信量がそこそこ発生します。
ただしマップの中のナビの機能は200Kbpsでも利用が可能です。
ナビで利用する位置情報の機能では、GPSの精度を上げるための微量のデータ通信しか行っていないため、ナビをオンにできさえすればそれ以降は通信制限下でも利用が可能です。
ただし最初のマップの表示には1分ほど時間がかかってしまうので、ストレスなく使うにはあらかじめWiFi環境下で読み込みをしておくのがいいでしょう。
SNSやネット検索はストレスがかかる
200Kbpsでは画像の多寡によって、ページを表示するまでの待ち時間が異なります。
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
SNS | 1MB/ 1投稿 |
40秒 | △ | |
Instagram |
5MB/ 1ページ |
3分20秒 | × | |
WEB | ニュース |
1MB/ 1ページ |
40秒 | △ |
通販ページ など |
2MB/ 1ページ |
1分20秒 | △ |
テキストがメインのニュースサイトやTwitterなどは表示できた部分を読んでいるうちに、残りのページも読み込みが終わっていることが多く、さほどストレスは感じません。
ただしアイコンなどの画像部分や広告などの動画は読み込みに時間がかかったり、エラーで表示できなくなったりするので要注意。
また通販ページやインスタグラムなど、高画質画像の多いサイトやSNSは1ページを表示するのに数分かかるため、普段高速な通信に慣れている人ほどストレスを感じてしまうでしょう。
SNSの使いすぎで通信制限になってしまう場合は、普段から低画質モードでSNSを使うなど通信量節約を心掛けるといいかもしれません。
Youtubeなどの動画は低画質なら見られる
動画は通信量が大きく、その分速度も必要になります。
データ量 | 所要時間 | 適正 | ||
You tube |
低画質 (144p) |
120MB/ 1時間 |
1時間30分 | △ |
標準画質 (360p) |
324MB/ 1時間 |
3時間45分 | × | |
Hulu | 低画質 (360p) |
210MB/ 1時間 |
2時間30分 | × |
中画質 (540p) |
630MB/ 1時間 |
7時間20分 | × | |
Netflix | 低画質 | 250MB/ 1時間 |
3時間 | × |
中画質 | 500MB/ 1時間 |
6時間 | × |
※Netflixはアプリ版の場合
低画質であれば読み込みには時間がかかるものの、なんとか再生は可能でした。
しかしYoutubeno低画質(144p)は、動きの多い映像だと何をやっているのかわからないくらいには粗いので、あまりおすすめはできません。
【Youtube低画質】
【Youtube標準画質】
長時間見ていると目が疲れてしまいそうですね。
200Kbpsの制限がかかった上で動画を見るときは、WiFi環境下でダウンロードしておくか、フリーWiFiを使うなど、どちらにしろWiFiが必要となるでしょう。
オンラインゲームはできる?
スマホのアプリゲームは最初の読み込みさえできてしまえば、さほど通信量の多くないものもあります。
ツムツムやパズドラ、モンストなどは通信制限中でもプレイできたという人も。
ただしPUBGなど通信のタイムラグが重要視されるゲームや、グラブルなど通信量の多いゲームのプレイは難しいです。
ゲームによくあるアプリの更新も、大量のデータを一度にダウンロードする必要があるため、通信制限中はできません。
ゲームがないと手持無沙汰という場合はあらかじめオフラインゲームをいくつかインスト―ルしておくといいでしょう。
128Kbps、1Mbpsとできることを比較
通信制限時の速度には200Kbpsの他にも種類があります。
128Kbps | au、ソフトバンク、Y!mobile |
200〜300 Kbps |
UQモバイル、その他格安SIM |
1Mbps | ドコモ、楽天モバイル |
格安SIMの多くは200Kbpsですが、中には楽天モバイルのように制限になっても1Mbpsの速度で使用できる場合もあります。
実際にこれらの速度に違いがあるのかまとめました。
1 Mbps |
200 Kbps |
128 Kbps |
1 Mbps |
200 Kbps |
128 Kbps |
||||
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 | 〇 | 〇 | You tube |
低画質 | 〇 | △ | × |
通話 | 〇 | 〇 | △ | 標準画質 | 〇 | × | × | ||
ビデオ通話 | 〇 | △ | × | 高画質 | × | × | × | ||
〇 | △ | △ | テザリング | 〇 | △ | △ | |||
△ | × | × | オンラインゲーム | 種類による | × | ||||
△ | × | × | データ | ダウンロード | 50MB | 10MB | × | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | 〇 | △ | △ | アップロード | ||||
通販サイト | △ | △ | × |
1Mbpsあれば動画もある程度楽しめることがわかりますね。
また200Kbpsと128Kbpsも差はわずかなように見えて、使用してみると画像の読み込み時間などに大きく違いが現れます。
200Kbps以上が無制限に使えるおすすめ格安SIM
200kbpsというのはLINEができる程度には普通に使う分にはかなり不便な速度。ただ中には容量を使い切った後や低速時に切り替えた後でもそこそこ速い速度で通信できるものもあります。
mineo
mineo | |
料金 | 【マイピタ】 1GB:1,298円 5GB:1,518円 10GB:1,958円 20GB:2,178円 【マイそく】 スーパーライト(最大32kbps)・・・250円 ライト(最大300kbps)・・・660円 スタンダード(最大1.5Mbps)・・・990円 プレミアム(最大3Mbps)・・・2,200円 |
通話オプション | 10分以内無料:550円 かけ放題:1,210円 |
使用回線 | docomo、au、softbank |
タイプ | MVNO |
- パケット放題Plus(月額385円もしくは無料)で容量消費後も1.5Mbpsで通信可
- 通信速度が制限される代わりに無制限で使えるマイそくは音声専用端末にベスト
- 今ならどの容量でも6ヶ月間990円で利用できる
- 他社にはない便利なサービスが豊富
mineoは他社にはない使い勝手の良いサービスがあるの大きな特徴の格安SIM。
たとえばパケット放題Plus。10GB以上のプランであれば無料で利用できるオプションであり(5GB以内は月額385円)、データ容量を使い切った後も1.5Mbpsで利用できるというサービスです。
1.5Mbpsあれば、SNS、音楽ストリーミングは問題なく使えますし、Youtube等の動画も標準画質であれば視聴することができる速度。毎月そこまで容量に気を使わずに使うことができるので割と便利です。
LINEMO
LINEMO | |
料金 | ミニプラン(3GB):990円 スマホプラン(20GB):2,728円 |
通話オプション | 5分以内無料:550円 かけ放題:1,650円 |
使用回線 | softbank |
タイプ | キャリア |
- 回線品質◎、混雑する時間帯も快適
- スマホプラン契約で最大15,000円分のPayPayポイント
- ミニプラン契約で、5,940円相当のPayPayポイント
- 通話定額オプションが7ヶ月間無料
softbankが出している格安プランであるLINEMO。softbank回線を使うので回線品質は問題なし。MVNOタイプの格安SIMに比べて、速度や安定性も高いですし、時間帯による制限もありません。
990円のミニプランでも使い切った後の制限時速度は300kbps(20GBの場合は1Mbps)となっており、他の格安SIMよりも速度が速いです。
楽天モバイル
楽天モバイル | |
料金 | 〜3GB:1,078円 〜20GB:2,178円 〜無制限:3,278円 |
通話オプション | 15分以内無料:1,100円(標準アプリ) ※専用アプリ利用時はオプションなしで無料 |
使用回線 | 楽天 |
タイプ | キャリア |
- 今だけ!初めて申し込みで10,000ポイントプレゼント!
- どれだけネットを使っても最大3,278円
- 専用アプリ利用で国内通話無料
- 端末割引あり、iPhoneの実質価格は全キャリア最安
- MNPで最大12,000円分のポイント還元
- 楽天市場でのポイント還元率アップ
新たなキャリアとして楽天が出している楽天モバイル。料金は段階制で、20GBを超えるとそれ以上はずっと定額で容量の制限がありません。
またキャンペーンも他社に比べて充実しており、コスパはトップクラスです。
新キャリアということで他のキャリアの回線を使っている格安SIMに比べるとエリアが狭く繋がりにくいといった悪い評判がかなり目立っていましたが、現在は大幅改善。
さらにパートナー回線(au回線)の上限が5GBから無制限となったので、使い勝手はかなり良くなりました。
結論:200kbpsは画像や動画のやりとりには足りない速度。低速プランならモバイルトWiFiと併用がおすすめ
200Kbpsは格安SIMで制限にかかってしまったときか、あるいは低速のプランで申し込んだときの速度となります。
メッセージと、音声データや簡単な検索は行えるので、これで十分という人も中にはいるでしょう。
LINE/ Skype |
メッセージ | 〇 | Youtube | 低画質 | △ |
通話 | 〇 | 標準画質 | × | ||
ビデオ通話 | △ | 高画質 | × | ||
△ | テザリング | △ | |||
× | オンラインゲーム | △ | |||
× | データ | ダウンロード | 10MB程度 | ||
WEB ページ |
地図/ニュース | △ | アップロード | ||
通販サイト | △ |
ただし画像の多いサイトやSNSをひらいたり、動画を見るには速度が足りないので、その場合はWiFiを利用しましょう。
また低速の格安SIMをモバイルWiFiと組み合わせれば、通信費をかなり抑えることができるため、節約したい人におすすめです。