高速で安定したモバイルデータ通信が使い放題というのが魅力のソフトバンク「メリハリ無制限」。
本記事ではこのプランについて特徴やメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。
ソフトバンクのメリハリ無制限の特徴、料金、他のキャリアとの比較
では、まずはメリハリ無制限の料金・特徴を紹介していきましょう。
メリハリ無制限 | |
データ容量 | 無制限(※1) |
月額料金 (割引適用無し) |
〜3GB:5,538円 3GB以上:7,238円 |
月額料金 (最大割引適用時) ※割引は下記参照 |
〜3GB:3,278円 3GB以上:4,928円 |
家族割 (新みんな家族割) |
2回線:△660円 3回線以上△1,210円 |
光セット割 (おうち割光セット) |
△1,100円 |
通話オプション | かけ放題:1,980円 5分以内通話無料:880円 |
家族間通話 | 無料 |
制限時 最大通信速度 |
128kbps |
※1:ネットワーク混雑時や大量通信時に通信制限がかかる場合もあり
ソフトバンクのメリハリ無制限で利用できるデータ容量
メリハリ無制限は、毎月の利用可能がデータ量が無制限となっている使い放題プランです。
ただし、「一定期間内に著しく大量の通信を継続的におこない、機械的な通信と当社が判断した場合は、通信速度を制限することがあります。」とされている為、完全に無制限ではないという点は注意が必要です。
とは言っても相当な大容量を使わない限り制限されることはほぼない為、基本的には心配不要です。
メリハリ無制限の基本料金、各種割引、割引後料金
月額料金 (割引適用無し) |
〜3GB:5,538円 3GB以上:7,238円 |
月額料金 (最大割引適用時) ※割引は下記参照 |
〜3GB:3,278円 3GB以上:4,928円 |
家族割 (新みんな家族割) |
2回線:△660円 3回線以上△1,210円 |
光セット割 (おうち割光セット) |
△1,100円 |
メリハリ無制限の基本料金は7,238円となっていますが、データ利用量が3GB以内であれば1,650円割引され5,538円となります。
またソフトバンクは各種割引が大きく、家族割や光回線とのセット割を適用することで最大2,310円の割引が適用されます。
そして割引をフルで適用できた場合は4,928円で利用できるようになります。
ahamo、楽天モバイル、他キャリアとの比較
ソフトバンク | ahamo | 楽天モバイル | ドコモ | au | |
プラン | メリハリ 無制限 |
大盛り | 基本 | eximo | 使い放題 MAX |
容量 | 無制限 | 100GB | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
基本料金 | 7,238円 | 4,950円 (かけ放題込み) |
3,278円 | 7,315円 | 7,238円 |
割引後 料金 |
4,928円 | 4,928円 | 4,928円 |
無制限もしくは大容量を使えるスマホを比較した場合、最も安く使うことができるのは楽天モバイル。家族割や光回線とのセット割などなしで、単純に安く利用することができます。
ただドコモやau、ソフトバンクに比べるとエリアが狭いなど回線品質の面で劣ってしまっている点には注意が必要です。
ドコモのオンライン専用格安プランであるahamoは4,950円で100GBまで使うことが可能です。メリハリ無制限でフルに割引で適用した場合に比べると料金がわずかに高いものの、5分以内のかけ放題付きであることや割引関係なく基本料金自体が安いということを考えるとメリットは良いです。
またahamoは回線品質の面でも心配ありません。
ドコモやauはソフトバンクとほぼ同じ。割引についても家族で3回線以上や光回線とのセット利用など同じ条件となっています。
ソフトバンクのメリハリ無制限ののメリット
ではここからはメリハリ無制限のメリットを紹介していきます。
高速で安定した通信が無制限で利用できる
回線自体を自社で提供しているキャリアは、回線を借りて通信を提供する格安SIMよりもかなり速度や安定性が優れているというメリットがあります。
無制限にデータ通信を使いたいという人にとって、高速であることや回線が混雑する時間帯でも遅くならないというのは非常に重要な点。高くてもキャリアの無制限プランを選択することでストレスを感じずに使うことができるでしょう。
またそもそもデータ通信が無制限なのはドコモ・ソフトバンク・auの3大キャリアに加え、新キャリアの楽天モバイルだけ。
格安SIMはだいたいが最大20GBまでで、唯一ドコモの格安プランであるahamoがオプション利用で100GB使える程度です。
サービスが充実している、安心感がある
格安SIMなどは基本的に申し込みや相談などがオンラインのみ。ドコモが格安プランとしてだしているahamoもオンライン専用です。
一方でソフトバンクはショップや家電量販店など、多数の店舗で申し込むことや事前の相談が可能です。また契約中に故障やトラブルなど困ったことがあった場合も相談しに行くことができます。
サービスの充実や安心感は、キャリアだからこそのメリットであると言えるでしょう。
留守電や割込通話の利用が可能
ドコモの格安プランであるahamoでは留守電や割込通話を使うことができません(オプションもなし)。他の格安SIMでも同様に使えないものもいくつかあります。
しかしソフトバンクは留守電は330円、割込通話は月220円で使える為、ビジネス用に使う場合でも安心です。
割引をフルで利用できればそこそこ安く使うことができる
メリハリ無制限は一切割引を行わなければ7,238円と高いですが、家族で3回線以上使ったり、ソフトバンクもしくはNURO光いずれかの光回線とセットで使えば4,928円まで安くなります。
ソフトバンクのメリハリ無制限のデメリット
続いてメリハリ無制限のデメリットです。
料金が高い
格安SIMであれば20GBでも2,000円~3,000円程度で使えたり、楽天モバイルはは3,278円でデータ通信が無制限で利用できることを考えるとメリハリ無制限の7,238円はかなり高いです。
もし割引をフルで利用したとしても4,928円であり、それでも他社より高いです。
動画視聴やなどであれば他の格安SIMでもスムーズに利用できる速度は十分にでますし。モバイルWiFi(WiMAX)を使えばもっと安く無制限使えることを考えるとこの料金をだしてまでソフトバンクを利用するかはよく考えなければなりません。
割引をフルで適用する為の条件が厳しい
割引を適用できれば安くなると言っても、そもそも割引をフルで適用する為の条件は思いの他厳しいです。
まず家族割で1,100円の割引をする為には家族で3回線以上必要です。格安SIMに比べて割引後でも高いソフトバンクで3回線以上使うので家族全体の通信費がかなり高くなってしまいます。
特にソフトバンクの小容量プランである「ミニフィットプラン+」は割引を適用したとしてもかなり割高なので、家族全員がソフトバンクを持つというのは通信費の面で言えばおすすめできません。
テザリングは30GBまで
テザリングでパソコンやタブレット等を利用する場合については、毎月30GBまでとなっています。
そして30GBを超えた場合は通信速度は送受信最大128kbpsに制限されます(翌月1日に解除)。
ドコモの5Gギガホプレミアや楽天モバイルは特に制限なし、ahamoもプランの容量内であれば可能(大盛りオプション利用時は100GBまで)です。
テザリングをよく使う場合はちょっと不便ですね。
ソフトバンクのメリハリ無制限をおすすめできない場合
「高速で安定したデータ通信がどこでも無制限に使うことができる」というのは確かに大きな魅力です。人によってはかなり良いサービスとなりうるでしょう。
ただやっぱり料金が高すぎます。
その為、メリハリ無制限はおすすめできない場合、無駄に高いお金を払うことになってしまう場合があるので注意が必要です。
光回線がありスマホのモバイルデータ通信が実は少ない場合
ソフトバンク光、NURO光というセット割対象の光回線を利用し、家族で3回線以上使えばメリハリ無制限でも4,928円で利用することできます。
しかし光回線も使っているならば、スマホのモバイルデータ通信を利用するのは外出時だけとなる為、実はスマホを無制限プランにする必要性がない可能性があります。
それこそ20GBあれば十分な場合も多々あります。
ソフトバンクの場合、3GBまでのミニフィットプラン+と無制限のメリハリ無制限しかプランがありません。その為、3GBでは足りないという場合に盲目的にメリハリ無制限を選んでしまっている人もいるでしょう。
ただ、実際に使っている容量が20GB以下ならドコモのオンライン専用のahamoやソフトバンクのサブブランドであるY!mobile、auのサブブランドであるUQモバイルを使った方が安く済みます。。
100GB以上使わない場合
もしスマホで100GB以上は使わないというのであれば、メリハリ無制限よりもahamoの大盛りオプションを利用した方がお得です。
ahamoでは基本プランに80GBを追加できる大盛りオプションを利用すると、合計100GBが4,950円(5分以内の通話し放題つき)で利用することができます。
メリハリ無制限は基本料金だと7,238円、家族割(3回線以上)を適用しても6,028円ですから100GB以上使わないのであればahamoを利用した方が1,000円以上安くなります。
しかもahamoであればドコモと同じ回線を使うので、回線品質も高速で安定しています。
主な使用用途が動画視聴・SNSの場合
主な使用用途が動画視聴やSNSならばモバイルWiFiであるWiMAXを使うことをおすすめします。
GMOとくとくBB WiMAXであれば月4,000円程度でデータ通信が無制限。
WiMAXは以前まで3日で10以上使うと翌日に速度が低下する制限がありましたが、現在はその制限が撤廃されてデータ使い放題となっています。
たとえばmineoのマイそくスーパーライト(250円)と合わせて使えば、auよりもずっと安い料金で使うことができます。
通信速度についてはソフトバンクの方が優れていますが、WiMAXでも高画質の動画視聴やSNSは快適に利用できます。多少速度は落ちても十分快適に使えるレベルではあるので、より安い方を使った方が良いでしょう。
メリハリ無制限を使うべき人はどんな人?
では逆にソフトバンクのメリハリ無制限を使った方が良い人はどんな人でしょうか。
とにかく高速・安定の通信品質を求める人
料金が高くてもいいから常に高速で安定した通信を求めるのであれば、ソフトバンクを使うことでの満足度はおそらく高いです。
格安SIMやモバイルWiFiなど安く使えるものは多数ありますが、回線品質はやはりドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアが最も優れています。
ストレスなく使うという点を最重要視するのであればメリハリ無制限が一番良いでしょう。
ソフトバンクの安心感が欲しい人
ahamoはオンライン専用プランなので、ドコモのように店頭での契約や相談などが原則できません。
LINEMOもオンラインのみなのでソフトバンクショップでは利用できませんし、他の格安SIMも基本的にはオンラインのみです。
ショップでの手厚いサポートは、キャリアならではの魅力なわけです。
それ故に料金も高くなってしまいますが、スマホを使う上で安心感がほしいというのであれば高くてもソフトバンクを選ぶというのも決して悪いことではありません。
大切なのは料金の安さだけではありませんからね。
ソフトバンクで契約することでiPhoneなどのスマホが安く買える場合
家電量販店などでは、ドコモ・au・ソフトバンクを新規契約もしくはMNPする時にiPhoneなどを非常に安く購入できる場合があります。
これは、格安SIMなどにはないメリットです。
ちょうど新規契約やMNPでスマホの会社を変えようとしている、かつスマホを新しい端末に変えようとしているという人であれば一旦ソフトバンクで契約するというのもありでしょう。
容量別のおすすめの格安SIM
ソフトバンクは通信品質が優れているというメリットがあるものの、やはり料金が高いのが懸念点。
通信費を抑えたいという場合にはやはり格安SIMを選ぶことをおすすめします。
ここでは、月間のデータ使用量ごとでのおすすめ格安SIMを紹介していきます。
月間のデータ使用量が20GB以下
ドコモのオンライン専用プランであるahamoであれば、20GBが2,970円で使うことができます。さらにこの料金には5分以内の通話かけ放題が含まれているので、コスパは非常に良いです。
もし音声通話は不要というのであれば、ソフトバンクのオンライン専用プランLINEMOがおすすめ。20GBで2,728円とahamoよりも安い料金で利用できます。
月間のデータ使用量が100GB以内
格安SIMは基本的に20GBまでのプランしかありません。ただahamoであれば大盛り100GBまで使えますし、新キャリアである楽天モバイルは
楽天モバイルなら20GB以上はいくら使っても3,278円と非常に安い料金でデータ使い放題です。
ahamoは料金が若干高いものの、ドコモの回線なので高速で安定した通信でストレスなく利用できます。
一方で楽天モバイルは回線品質こそ若干劣る(建物内で圏外になる場所がある、ドコモよりも遅いなど)ものの、いくらつかっても3,278円という非常に安い料金で使えるという魅力があります。
月間のデータ使用量が100GB以上
- 楽天モバイル・・・データ使い放題で3,278円
- モバイルWiFi(GMOとくとくBB WiMAX)・・・データ使い放題で3,784円
100GB以上の容量を3大キャリア以外で使うことができるのは楽天モバイルだけです。もしスマホ単体で、かつ安く使いたいというのであれば楽天モバイル一択でしょう。
ただモバイルWiFiを持つというのもおすすめ。WiMAXであればデータ使い放題で、スマホだけでなくタブレットやパソコンもわざわざテザリングせずに利用できるので使い勝手が良いです。
まとめ
メリハリ無制限の高速・安定した通信が使い放題というのは非常に魅力的です。
ただいかんせん料金が高いです。
家族4人でスマホを使う場合、格安SIMを利用すれば1万円以下で抑えることができるのに、ソフトバンクを使ってしまうと倍以上かかることもあります。
もしスマホ代を安くしたいと考えているなら、ぜひソフトバンクなどキャリア以外の格安SIMにも目を向けてみてください。